悪夢は2018年の秋に既に始まっていたのだ。

しかし、迂闊な僕は、

変わり果てた仲間の姿を目にするまで

本当の危機に気づいていなかった。。。












「コロナより恐ろしい敵が身内にいた・・・!」








この物語は東海地方の弱小企業で

(色々な意味で)孤独な戦いに明け暮れる

中間管理職 KOUの

愛とねたみの物語である。


















●2018年10月
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総務部係長J:「会社ケータイをスマホにします!」

メンバー:「ザワザワ」

J:「多様なアプリ活用によって業務効率化できると思われます ご質問は?」


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業務効率化・・・(*v.v)。。

この言葉、今まで何度も言われてきたし、言ってもきたけど、

実現に至った事って10回に1回くらいなんだよな。

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KOU:「具体的計画聞いた事もないのにスマホだけ導入して『効率化』…?

 枝葉のアプリや端末の話の前に、まずは全体図をちゃんと描いたほうが。

 そもそもウチの基幹システムはスマホアプリ自体無いんだぜ?」

J:「おっしゃる事はごもっともですが、これは決算利益処分の話でもございまして」

なるほど、そういう事か・・・。

決算月は来月。だから慌てて色々進めているんだろう。

KOU:「じゃあ『スマホ』にするって事は、社員各々がandroidかAppleスマホか選べるって事だね?」






●総務部係長J:「は?」
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J:「・・・なぜゆえに?」

KOU:「・・・なぜ?

 だって、ユーザーが慣れ親しんでいるOSはandroid系かAppleかで多分半々くらいでしょう。

 選択肢が片方だけだったら、普段それ使ってない人にはものすごいストレスでは?」

J:「いや、それは予算の都合でムリです

KOU:「じゃあ、ケータイは現行のままで、何か別のもの購入すればいいんじゃない

 慌ててどっちかのスマホ買っても、業務効率改善にはつながらないよ。

 スマホ以外で何が必要か、各部門に急いでアンケートしよう」

J:「・・・いや、実は既に購入しておりまして

KOU:「ええっ何を???」

J:「iPhone8を・・・」

KOU:「バカッ・・・!」













(BGMケフカ戦「妖星乱舞 第4楽章)











●ゴゴゴ・・・
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図3










●ゴ・・・
図4












図14










図15










図16










図5












●斯くして突然、会社スマホが全社員に支給された
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普段Appleスマホを利用している半数の社員は大喜び。

一方、androidを利用する半数は大混乱。

総務が後者に配慮しないのは不思議だったが、部内がAppleユーザーだけで気づかなかったらしい。







こんなカタチで始まった我が社の社用スマホ、1年後の「利用率調査」によると・・・

(1)電話の発信・着信の利用状況

 ガラケー時代:100% → スマホ移行後:90%

 ★総務部J係長の分析

 「Android系ユーザーでプライベート契約を「カケホーダイ系」にしている社員の一部は、

 スマホ2台持ちのわずらわしさから端末を持ち歩かなくなってしまったらしいです。

 KOUさんもその1人ですね




(2)各種データ通信の利用状況

 ガラケー時代:不明 → スマホ移行後:60%

 ★総務部J係長の分析

 「android慣れした社員の大半はスマホ的作業にはプライベートスマホを使っている模様です。

 ぶっちゃけ、会社で提供している『LINEワークス』をプライベートスマホにインストールすれば、

 その他の必須アプリが会社スマホに入っている訳でもないので使わなくて済むんですよね。

 データ通信に必要なモバイルWi-Fiルータは別に貸し出しているため、

 『会社スマホで利用するのは電話だけ』という状態ですね






・・・まあ、そうなるよね。

でも、いんじゃね?そのままで。

使いたくない端末の使用を強制されて業務効率が落とされる事さえなければ全然問題ないよ。

(それに、僕の部署の責任領域ではないし)











●『使わなければどうということもない』
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しかし。

2020年3月以降、新型コロナによって社員のテレワークが増えてくると事情は変わってきた。

会社スマホ間での電話やりとりが急増してきたのだ。

しかも。

「節約」の為に会社LINEワークスは廃止、「会社スマホでのLINEやりとり」に変更されてしまう。










●2021年1月
交渉

営業部長A:「KOUさんに電話かけても全然出ないと部員から苦情が!」

営業部長B:「KOUさんにLINEしても既読にならないと部員から苦情が!」

KOU:「ううっ

そりゃそうだ、電源入れてないんだからつながる筈もない。









●状況は変わった
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それは、僕が恐れていた状況でもあった。

業務効率低下の要因が仲間だったハズの人々に伝染して、牙を剥いて襲い掛かってくる。

KOU:「くそっ!どうしてこんなことに!」









●仕方ないので数年ぶりにAppleスマホに充電して使い始めてみるが・・・
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「・・・なんちゅう使いにくさだ

LINEで入力中、カーソルを戻すことが出来ない。いちいちその場所に指で触れないとダメらしい。

ネットブラウジングしようにもどのアプリなのか判らない。

タブの開き方もなかなか見つからないし、アプリの閉じ方もサッと判るようなものでもない。

使い勝手を改善させようとしても設定変更の方法も勿論違う。

指紋の登録方法も人に聞かないと判らなかった。

「これ、全部検索したり訊いたりしながらやらないと判らんぞ・・・

勿論、検索すればそれぞれの答えは出てくるけれど・・・

でも、ただでさえ日中1本の電話かける時間を捻出するのすら大変なのに、そんな事やれる?




総務部係長J:「KOUさん会社スマホ使ってくださいよ!なんで全然つながらんのですか!」

KOU:「貴様が変な端末導入したからだろうが!」

※注:Appleスマホが悪いという事ではない。

逆に、Appleスマホに慣れている人がXPERIA使えと言われる場合も全く同じことが起こるはず。

そして・・・








●再び会社スマホに電源いれる様になって2か月(2021年3月下旬)
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毎年以上に仕事に追われる日々の中、

検索して「キーボード上でスペース長押しでカーソルを好きな位置に移動できる事」は判った。

検索して「マップの使い方」も判った。

検索してAppleスマホの検索アプリが「サファリ」であることも判った。

・・・使おうとする度にいちいち検索しないと使い方が判らんのは本当に萎える。

そして、使い方が判っても使いづらい。











●逃げ込んだ建物で壁際まで追い詰められた!
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・・・もう、後がない。

絶え間ない業務妨害に僕はついに限界を迎えた。











があっ
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やってられっか、バカヤロー!










こうなったら

ケフカだろうが

ゾンビの集団だろうが

力づくで片付けるしかない。


( ↑ なぜかこういう発想になる)







武器が必要だ!

僕にとってのアルテマウェポン( + 皆伝のあかし)、

僕にとってのロケットランチャー。

そんな武器が必要だ!!












「XPERIA 1Ⅱ」(デュアルSIMフリーモデル)
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昨夏発売のこのモデルなら個人SIMと会社SIM2枚を1つのXPERIAに差し込む事ができる!

Appleスマホを使わずとも、会社が準備した電話番号で発信も着信も出来る!

しかも、キャリアモデルと異なりメモリは充実の12GB!

僕のVAIO Z(2016)の16GBに迫っているし「爆速」だろう!

ただ、個人的には今この端末を買う理由は全くない

使用中のXPERIA XZ3(2018年10月発売)は当然余裕でサクサク動くからだ。

しかも、実は2か月前に交換プログラム使って新品に交換したばかり。

故に、少なくともまだ3年はフツーに使うつもりだったのだ。













●でも、壁際から生還できる武器が必要だ
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本体代金+通信会社による故障保険に相当するケアプラン(年額)を一括清算。

118,300円(税込)也。

本体代金12.4万円と思っていたら、少し前に値引きがあったらしく予想より安く買えはしたが…

なんでこんな目に遭わなくちゃならないんだ。








●そして、ねたむ!

あ~、XPERIAがAppleスマホの立場を担っていれば、こんな事にならないのにな- -;

まあ、無理だよな。

思えば、10年ちょっと前、後発キャリアのソフトバンクがタダでAppleスマホをバラ撒いたっけ。

続いて、AUやドコモもユーザー流出防ぐためにタダ同然でAppleスマホばらまいて、

あれでたくさんの人が飛びついて、日本メーカーの端末はすっかり元気無くなったんだよな。

ああいうカタチで国内メーカー端末の多様性がすっかり失われてしまったのは本当に残念だった。

しかし、僕は絶対に諦めない。

最後の1人になっても戦ってやる!










●・・・と、いうか、感染者と共生してやる!
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ゾンビウイルスに感染してしまったとしても「仲間は仲間」だからな。



さて、いつもなら機種変は「AUのデータ移動サービス」でメチャカンタンに終わる。

しかし、今回はキャリアモデルへの移行ではないのでそれが使えない。

SONYストアでの説明ではえらく簡単そうに話してた。

そりゃ、XPERIA同士のデータ移動ならスグ終わるだろう。

しかし、ほとんどいじった事がないAppleスマホからの引越しは簡単にはいかない予感がした。

「僕と相性最悪ってことは、XPERIAとも相性最悪だろう」

そして、その予感は的中してしまう。

「Appleスマホ、ほんと難しい!」

(注:Appleスマホ使ってきた人が「XPERIA使え」と言われても全く同じことになるはず)




(つづく)








次回、「移行の実作業」篇。

XPERIA 1Ⅱ(SIMフリー版)への移行作業を実際にしてみて感じた諸々のめんどくささ、

「やれると思っていて出来なかったこと」などをまとめ報告。

※例えば「LINEの2アカウント利用は基本的には出来なかった」など。

僕と同じ様な事を考えている人は要注意(ただし、ド素人レベルの話です)。





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