●結論だけ先に言うと「ドロヨケ付きモデルでも全く問題なく取り付けられた」

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「取り付けられるか、そうでないか」で悩むのは、僕と同レベルの「改造に疎い人」と思う。

大丈夫、僕でも出来たので、高校生以上の皆さんなら誰でも出来ると思う。

それでは、時系列に沿って説明しよう。

12月某日。H&H Titanium Rear Carrier MINIがLOROショップより到着!

マンションの宅配ボックスに入っていたダンボールは驚くほど軽い

『まさか、カラじゃあるまいな』と思うくらいだったが、この日は開封せず、週末土曜日に開封。









●開封してみると、この様なものが入っている
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・本体(H&H チタンミニキャリア)

・ネジ一式(キャリアを車体に取り付ける為のものらしい)

・自転車ネタのフリーペーパー(季刊紙「サイクル」(株)ピクニック社発行)

・納品書

※「取付説明書」の類は入っていないらしい








●本体
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結局、僕は高いほうの「ブラック」22,000円を購入していた。

僕のBROMPTONくんは本体色「コバルトブルー」に対しサドル、ハンドルテープ、フレームカバー他全て「黒」。

ベーシックの「梨地」より5,000円高くても、こっちを選ぶしかない

本体はプチプチに包まれた上にエアクッションが詰められた中に丁寧に梱包された状態で到着。

車体と接続するネジ穴がついている部分は、さらに保護シートで包まれている。









●コロ用の穴はこちら
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キャリア付きの車体がある場合、そのキャリアについているコロもそのまま使えるそうだ。

僕の場合は別途準備する必要があり、RIDEAローラーにするつもり。








●作業を前に、BROMPTONくんと向き合う
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・・・実は、僕は作業するのが億劫だったので、

今回のカスタムも『ゴーサイクル』に工賃払って作業してもらおうと持ち込んだのだが・・・


店長:「店で扱っていない商品つかったカスタムは

  僕自身が不慣れで、万一何かあった時に責任とれないからお引き受けできないんですよ

KOU:「ええ~!?」





なるほど、それもそうかも知れない。

このキャリアはゴーサイクルで取り扱ってなかったからローロの通販で購入して持ちこみ、

ゴーサイクルではRIDEAホイール購入した上で、通常の工賃払ってカスタマイズしてもらうつもりが、

その計画は頓挫してしまった。

しかし、既にミニキャリア買っちゃってる。

こうなったら、自分で作業するしかないか・・・メンドクサ!

※僕同様、カスタムをアウトソースしている皆さんにも降りかかり得る出来事と思うので、ご注意!









●やむなく、店長にカスタムに必要と思われる作業内容および必要な工具を教えてもらう
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(必要な工具)

・10mmスパナ × 1本

・8mmスパナ × 2本

アーレンキー(六角レンチ)セット

・ラジオペンチ(店長は特に言ってなかったが、あればタイヤ空気抜かず作業できる)

・滑り止め付き軍手(店長は特に言ってなかったが、この手の作業に慣れてない場合ほしいところ)

その上で、フェンダーの外し方その他を教えてもらった。その内容はこの後で紹介。

なお、ウチには「スパナセット」が1つしかない上、その中に10mm、8mmがあるのか不安だった為、

近所のドンキで1,200円のセットも購入して帰宅(バラで買いたかったのに、セットしか無かった)。









●スパナなんて日常生活で殆ど使う事もないし、何持ってるかなんて覚えてないよね
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スパナセットもアーレンキーセットも、持ってて損しない事はこの数年で僕も判ってきた。

あまり改造とかキョーミ無い人でも、一応、購入して手元に置いておいてもいいかも。

こういう時に、慌てなくて済むし。







↑今回の作業で必要なサイズ(10mmと8mm)がセットになっているもの。

手元に8mmのもの1本しかない人でも、これ1本購入すればリアフェンダー外しは可能だ。

※リアフェンダー外しの際は8mmのものが2本必須なので注意。







↑所有していると自転車グッズ取り付けや、サドルその他の調整で活躍するアーレンキーセット。

僕はBROMPTONを買ってスグの頃、1万円もするBROOKSの十徳ナイフっぽい工具ツールを購入、

その中にも同種類のアーレンキーは入っているのだが、重いし嵩張るしで1回くらいしか使ってない。

十徳タイプにスグに懲りて購入したこっちは、今回の様なカスタムの時は勿論、

数日間の旅に出る際、必要になる可能性がある2本だけ抜き取って携行しているなど大活躍。

自転車雑誌などでプロショップの人や手慣れた人がこの製品使ってるのを目にする事も度々なので、

たまたま、ロングセラーの良製品を購入していたのだと思う。













●さて、作業前に、キャリア取り付けと引き換えに撤去すべきものを確認
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取り外すべきものは下記の3つ。

①リフレクター(理由:キャリアと干渉してしまう)

②フェンダー支持アーム(理由:1本減らさないとキャリアのビス留め幅が不足してしまう)

③フェンダー上のコロ台座およびコロ(理由:不要となるため)

これを踏まえて、作業を進めてゆく。

なお、実は僕は商品付属のビスなどを作業前に全紛失したが、全く問題なく設置出来た。

(ゴーサイクルからの帰りに道端で落としてしまったらしく、その後、見つけられなかった)












ステップ⓪タイヤの空気を抜く

フェンダー下に指が入る様になり、より作業しやすくなるハズ。

ラジオペンチを持っていない人は空気抜き必須なので、最初に抜いておくと良いと思う。

※空気を抜かなくても出来る(僕は抜かなかった)。









ステップ①『リフレクター』を撤去(「BROMPTONステッキ」を使っていない人はステップ②から)
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僕の場合、オプション装備のBROMPTONステッキに装着しているリフレクターの除去からスタート。

その方が「ステップ②」の作業がやりやすいため。







ステップ②本体とブレーキなどを固定しているナットを外す
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10mmスパナを使って外す。

普通のBROMPTONならば黒色の「折り畳み状態固定円盤」が外れて上図になるハズ。

(→『リフレクター』の撤去も完了する)

僕のBROMPTPTONくんの場合、オプションパーツの「BROMPTONステッキ」が外れて上図になる。

この状態になると、リアブレーキ部分を持ってグググっと後方に力を入れると、

ブレーキ部分から延びる長いビスを車体から抜く事が可能になるが、まだ抜かなくてよい。

なお、ブレーキがバラバラになる様な事は無い。









ステップ③リアフェンダーの『コロ』を台座ごと撤去
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台座を固定している2つのネジのどちらかに適合サイズのアーレンキーを突っ込み、回して外す。

このネジはフェンダー上ではコロ台座を、フェンダー下では支持アームの保持プレートを固定している。

2本同時に外すとサンドイッチ状態のこれらがバラバラになる為、一度に外すのは1本だけにしておく。

しばらく回していると、フェンダー下のナットとワッシャーが外れて落ちる。

ネジを抜くとコロ台座の角度を変えられる様になるので、台座無しでネジを締められる角度にずらす。

この時、フェンダー下のアーム保持プレートの固定がゆるくなり、アーム保持が外れる場合がある。

そうなった場合は、保持が外れたアームをフェンダーと保持プレートの間に戻す。

その上で、脱落したワッシャーをナットの上に乗せてラジオペンチでつまんでフェンダー下の

保持プレート下に差し込み、フェンダー上からネジ差し込んで元の様に締めて固定する。

片方の処理が終わったら、残り片方のネジを外す。

コロは台座ごと外した上で、さきほど同様の手順でネジ固定を復元する。







(『コロ』撤去完了状態)
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ステップ④『リアフェンダー保持用アーム』を1本撤去
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フェンダー上部から延びているアームを外したいと思っていた。

しかし・・・

あれ???

このネジ山、どのサイズのアーレンキーも適合せず、これでは外せない。

ポルトガル・リスボンの自転車店でリアフェンダーを交換した際、ヘンテコなネジを使われたらしい。

仕方がないので、先ほど固定したフェンダー後ろ側のアームの1本の撤去に変更しよう。

(上部のアームを外せる方は、外してもらってOK。その後の作業内容も変らない)








ステップ⑤フェンダー支持アーム固定ネジの解除
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ネジ1本の固定を外すことにつき、8mmの六角レンチを2本使用。

車体左右両方向の固定ネジを外すと、アームの固定が解除される。

この状態になると、取り除きたいアームの撤去が可能になる。









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僕は3本のアームの真ん中のものを外した(本当に外したかったのは上から延びているもの)。








ステップ⑥キャリア―をブレーキ固定のネジに差し込む
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キャリアーには穴が2つついているが、下の穴でないとフェンダーと干渉して取り付け不能。

位置も、この位置以外ではブレーキに干渉して設置出来ない。

ブレーキごと後方に引っ張った上で、ネジをキャリアや車体のネジ穴に通すのはなかなかの力仕事。

女の子が1人でやろうとする場合なら、滑り止め付きの軍手つけて思いっきり力込めてやるといい。

それは、僕の様に四十~五十肩でカラダの自由が利かない男でも同じことだ。

そこまでやっても、おばあさんや高齢のおじいさんには難しいかも知れない。

(その場合、余計なひと手間はかかるが、ブレーキワイヤー脱着作業を付加する事でラクに出来る)

なお、この時点で、ナットを締める事はまだしない。







ステップ⑦キャリア―およびフェンダー支持用アームを固定
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必ず、車体右側(変速機があるほう)から固定作業を行う様にする。

フェンダー支持用アームを内側、キャリア―の足?、ワッシャー、ナットの順で外側となる。

キャリア―をネジにはめるのはさきほど同様、相応の腕力が要求される。

なお、右側作業の際、固定用のネジが車体(ギア)側に引っ込んで斜める事がある。

ネジ頭(ナット状になっている)とギアの隙間にレンチ入れてネジが奥に行かない様に進めると良い。









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右側の固定が終わったら、左側も同じように固定する。

順番を逆にすると、右側のネジがずれやすい関係で作業が困難になるようだ。

よほど力がある人なら力づくで何とかするのかも知れないが、僕にはとてもムリだった。

固定作業は「右側→左側」が望ましいと思う。








ステップ⑧ブレーキネジを車体に固定(折り畳み状態固定用具を差し込んでおくことを忘れずに)
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ワッシャー×2、ナットで締めるワケだが、その前に

黒色の折り畳み固定用円盤(標準仕様の場合)やBROMPTONステッキを戻す事を忘れずに。

ブレーキ位置が微妙に変わる為、ブレーキユニット自体の角度調整は勿論のこと、

必要に応じてブレーキシュー(ブレーキをかける為のゴムの部分)角度の調整も行う。

ブレーキ固定のナットは、きつく締めあげること。







(あと一歩のところまでやってきた)
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ステップ⑨「コロ」の取り付け
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コロは、BROMPTON用のものであればなんでも良いらしい。

「転倒防止」程度の意味しかない純正装備のコロでさえ、このキャリアに付ければコロがるという。

僕は、さっきゴーサイクルで購入してきたRIDEAホイールを装着することに。

お値段10,000円也。









●装着完了!
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いやあ、めんどくさかった

やっぱ、こういう作業はプロショップさんにお願いしたほうがいいね。

とはいえ、なかなかの見栄え

そして、BROMPTON旅の折り畳み状態移動時(空港、駅、他施設内)の機動力は絶大に向上、

また、同じくリアフェンダー部の総合的耐久力についても大幅に向上した(ハズ)だ!

これに加えてクラッシャブルパーツの「アンクラッシャブル化」および「BWS」を実装する事で・・・







●Z-BROMPTONくんの完成は近づく
Z-GUNDAM

そして、また、新たな国内外BROMPTON旅に出たくなってくる

いいね、このカスタム、楽しいわ!


(つづく)



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