●僕のもう1台の相棒みかんくん
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本ブログではあまり登場機会がないが、現在、もっぱら普段使いで活用中。

「BROMPTONくんを長持ちさせたい」僕の願いに従い、夜のトレーニングポタ(日課)や、名古屋近辺ポタでだけ活躍中








健気なみかんくんに、たまには大名古屋以外の景色も見せてあげたい
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そこで、浜名湖に出かけることにした。

浜名湖はBROMPTONくんを買ってスグに出かけて以来、「定番の日帰り旅地」になっている。

あそこは僕が初めて本当の意味での自転車の旅を意識した場所(*v.v)。。

それはBROMPTONくん購入当時(2013年)のこと。

僕は既に先代の愛車(vitesse P16)と共に日帰り輪行に度々出かけるレベルではあった。

しかし、1日の移動キョリはせいぜい30km程度。

当時は「自転車で別の土地へ移動する」という発想が無かったのだ。








それが、「浜名湖湖岸のポタ」で変わった

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地図上で計画したルートは何の変哲もないただのポタ。

海沿いの関所「新居関所」→浜名湖中央部→内陸の関所「気賀関所」を走るだけのコース。

そのキョリ、わずか25km前後。

しかし・・・







●そのルートの移ろいゆく景色が僕の何かを変えた
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「自転車でそれなりのキョリを走って宿に辿り着き、

その町でくつろぎながらひと晩過ごし、また、次の町に向かう・・・

昔の旅人と似ていて、味がある!」







そんな気づきがなければ、この翌年に沖縄ポタ旅に出ることも無かったし、







●名古屋から鳥取まで自転車で旅なんてしなかったろうし・・・
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●自転車とともにあちこち海外を旅するなんてことも無かった
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(モロッコ・カサブランカのエルハンク灯台前)






今、気付いた。

あの時、浜名湖を走ってなければ

僕の人生はだいぶ変わっていた- -;










●本日走るコース
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JR東海道線「弁天島駅」を起点・終点とするコース!

キョリおよそ53km。

8年前の僕の感覚で考えると「うぇぇ!」って感じ。走れなかったかも。


でも、「やってみて損はない」ハズ!






★その理由

①平地の湖。キツイ上りなど無い!

②湖岸線に港や町が点々と続き”旅感”ある!

③うなぎ、みかん等の名物も”旅感”ある!

④景色が刻々と変化して飽きにくい!

⑤湖の南北に鉄道アリ。リタイヤ時に便利!





少なくとも、名古屋から鳥取まで走るより10倍 愉しい!!

間違いない!











初心者向け

【遠州国】
旅感愉しむ浜名湖ポタ

(前篇)








●「Q.名古屋から浜名湖への移動は?」

→ A.浜松行きの「特別快速」(乗り換えなし)を使え!

名古屋発 08:14 → 09:34 弁天島着

片道1,690円。

ただし、土日祝のみの運行だ。

ちなみに、帰りの電車は全て豊橋で乗り換えなので、豊橋から新幹線使ってもいいかも。

往復新幹線を使いたいなら超お得な往復切符もある






●弁天島駅を出て、早速みかんくんを展開
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弁天島駅前はミニベロ展開に十分なスペースがある上、一般的な通行客が皆無。

展開に不慣れな人も、他人の目など無いのでのんびりやればいい。










8:45|弁天島駅からスタート
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この駅がいいのは、「展開しやすいこと」に加えて・・・







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駅前の交差点を左折すると、スグに運河が出現して旅気分をUPしてくれることだ

通常はこの道を直進するのだが、今回、気まぐれを起こした僕は橋を渡ったところを左折。







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釣り船屋さんが軒を連ねている。

味のある雰囲気だ







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通りの先に長い釣竿を持った地元のおばさん。

「釣り=サイクリング以上に男性だらけの趣味世界」と思っているが、浜名湖周辺は女性の釣り人が非常に多く見える。

その先、「のぞみ」が轟音とともに橋をわたる光景を眺めた後、右折して進む(´ε`)♪








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水辺の道が続くのがうれしい。

これまでのポタでは通らなかったマリーナは、ちゃぷんちゃぷんと波の音が心地よい

この通りをまっすぐ進むと、さきほどの大通り(一般的なハマイチサイクリングコース)に戻る。







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橋の上にも長い釣竿を持った女の子の釣り師。

これは、この地域の特性なのだろうか?








●風景は一気に「浜名湖チック」に
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中之島大橋の上をゆき・・・









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連続する橋を渡り終わると「村櫛」という地域に入る。

ここは、かつて大津波で歯抜けの様になった町の様子から「村櫛」と呼ばれる様になったのだとか。

もともと、浜名湖は砂州によって海と隔てられた淡水湖だったのが、明応7年(1498)「明応地震」の巨大津波で砂が流れて海とつながり、現在に至る。







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村櫛周辺にはいい感じの漁港(どんな感じの漁港??)やウォータースポーツの基地があり、「浜名湖の水上活動の拠点」といった雰囲気









●村櫛から「浜名湖周遊自転車道」が始まる
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この道の隣にある「小さな堤防」も、初訪の時に新鮮に感じた景色のひとつだった。

太平洋岸の防潮堤や大河川のスーパー堤防が「堤防」と思っていた僕には、大きな湖のすぐそばに民家が迫っている光景が異様に見えたのだった。












●ここまででおよそ6km
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ウインドサーフィンのメッカという事もあって「風」は割と強いことが少なくない浜名湖。

キツさを感じるなら、僕の初訪時同様、北岸にある天竜浜名湖線の「気賀駅」を目指せばいい。

それでも十分愉しめる♪







●水辺空間的な景色が増えていく
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風力発電会社の試験場では色々な形の風車がクルクルと回る










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ところどころ水しぶきがかかる一本道が続く。

ごくごく小規模な船着き場などもあったりして、なんかいい感じ(←こればっか)








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のんびりキコキコと漕ぎ続けるうちに、やがて東名高速の橋梁が見えてくる。

わずかなキョリしか進んでいないのに景色がここまでどんどん変わってゆくコース。

テーマパークの「ゾーン」が切り替わっていくような感覚(´ε`)~♪

なんとなく「旅」の感覚が出てくる頃。










●やがて「かんざんじのまち」が見えてくる
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2013年に「本当の意味での自転車の旅」を初めて意識したポイントだ

ゆるやかに右にカーブする道。

ある程度進んでそこを曲がると港町が視界に飛び込んでくる「心憎い演出」。












●「町に辿り着く感」は自転車旅のひとつの醍醐味と思う
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でも、都市化が進んだ日本で、大都市近郊で「いい感じの田舎町」が都合よくサイクリストを迎えてくれる場所なんて、田舎の海沿いにでも行かなければなかなか無い。

その点、湖岸自転車道と「かんざんじのまち」の配置は、本当に秀逸と思う









11:03|舘山寺温泉到着
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曹洞宗の古刹「舘山寺」の門前にある温泉街だ。

温泉街の成立はかなり新しい昭和33年(1958)。

20軒弱の旅館が軒を連ねている他、遊園地や遊覧船の港もある。








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「かんざんじのまち」でお昼ご飯を食べていくのは、浜名湖ポタのいいアクセント

11:00過ぎの到着なら、混雑前のお昼ご飯にちょうどいい時間。

温泉街には名物である「うなぎ」の店が多い♪

最近は、どこにでもあるような「オシャレなcafe」が増えてきたと感じる。










●今日はおむすびを持ってきてしまったので・・・
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遊園地施設の先にある休憩スポットで昼ごはんといこう。

浜名湖に来ると最初から決めていたら、僕はおむすびなど作って来ずに、うなぎを食べていただろう。








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まあ、これもこれで「旅っぽい」か。










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遊園地を眺めながら40分ほどかけてのんびりお食事顔アイコン顔アイコン

ってか、ここまでのんびりくつろいでいるポタは、随分久しぶりかも知れないぞ。







●休憩所に近い撮影スポットで一枚撮ろう
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水辺を挟んだ遊園地の背景、ミニベロの写真にはぴったりだ









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ちなみにここは、「北海道連鎖殺人ポタ・真冬のオホーツクに消ゆ」(KOU 2020)で最初の死体が揚った場所でもある(→関連記事






●ここまでのキョリはおよそ14km
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ここまでの道で疲れていたとしても、昼ごはん休憩30~40分で「再び走れる状態」になると思う。








●その先、動物園を過ぎて1kmほどの所に・・・
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おそらく、この行程で一番傾斜のキツイ急坂がある。

体力にあふれた人以外は降りて押して上ればいい(僕は今でもアッサリ降りる)。

ただ、坂はごく短い(200mも無いかも)なので、頑張ってのぼってもいいかも知れない。

はっきり言って、全然大した坂じゃない。

僕は頑張らんけど~(´ε`)♪








●その先、再び自転車専用道に入り、道の先のカーブを曲がると・・・
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今度は水辺空間の撮影スポット

ポールをうまく使い、湖のほうに自転車が倒れない様にして撮るといい。

ちなみに、水深はごく浅い。










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浜名湖周辺の水辺で最も自然が残っているエリア。

こういう風に刻々と景色が変わってくれると、何度走っても愉しいもんだ

この先、樹木のトンネルを抜けて一般道に出ると、「なんかいい感じのマリーナ」があって、新しい景色になる。

その先、道は川沿いの自転車専用道に!







12:51|自転車専用道「みをつくし橋」に到達
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浜名湖一周ポタの中の定番スポット

そして、体力次第では「ゴールとしてもいい場所」でもある。

それは、北岸に到達して「天竜浜名湖鉄道沿線に到着したから」








●ここまでのキョリは約22km
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疲れた人は、橋を渡った先を右に曲がると、100mほどで天竜浜名湖鉄道「気賀駅」に着ける。

運行は1時間に1本程度だけれど、そのくらい、のんびり待って帰るのも「旅気分」というものだろう。

(→気賀駅土休日時刻表

ちなみに、僕が浜名湖初訪時のゴールは「気賀駅」だった。








●気賀駅に行くなら「気賀関所」に寄るといい
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(2013年ポタ時)

東海道の脇往還(いわばバイパス)である『姫街道』に設けられた関所だ。

往時、東海道を迂回しようとする人たちが通る姫街道は大変賑わったのだそうだが、

脇往還であるこの関所も入鉄砲・出女について、本筋並みの厳しい調べがあったという。








●では、「最後まで行けるかどうか判らないけど、今はまだ乗る必要はない」場合は?

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グッドニュースがある。

この先、一部区間以外は天浜線が並走しており「疲れたら鉄道で逃げる」が非常にやりやすい

まだ6割近くキョリを残しているけれど「ここから先は救済措置がある」というわけだ。

これこそ「折畳ミニベロとの旅の強み」といえよう!

めっちゃ気楽なんだよね



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