●クルマに戻ってBROMPTONくんを展開!
え?
「ポタの行き先はどこか?」って??
実に良い質問だ。
それは・・・
●阿寺渓谷キャンプ場!
この越百川(コスモガワ)で諦めかけた時に「あっち行こうかな」と思ったキャンプ場。
そして、記念すべき第1回目のBROMPTONキャンプ場所でもある(非営業期間だったけど)。
もし、僕がこっちを妥協してあっちでやっていたらどうなっていたのか・・・?
「if」の世界を検証しに行ってみようというわけだ

●阿寺渓谷はここから約10kmほどの場所
しばらく川沿いの道をのんびり走り・・・

●以前訪ねた岩出観音を眺めつつ・・・

まるで清水寺の様なお寺だったりする。
●木曽川を渡ったりして・・・
●大桑村ののどかな田園風景に・・・
●心癒される(*v.v)。。
下り基調ゆえ、マトモに走れば一瞬で着いてしまう道のりを、
のんびり、のんびりと走り続けること約1時間・・・
●阿寺渓谷の入口に到着!
あの橋の前を右手に曲がると、阿寺渓谷に向かう山道の入口。
さて、いっちょ上ってみるか・・・


●・・・あれっ

シャトルバス乗り場

なんと、マイカー乗り入れが不可になってるぞ!
つまり「激混スポット」という事だ。
BROMPTONでならこの坂に入る事は可能かも知れないが、間違いなくシャトルバスの邪魔になろう。
そもそも、混雑スポットと判った時点で行く必要も「ゼロ」になった。
●そのゲートの隣の阿寺川からは何やら大音量の音楽が・・・
数組の家族やらグループやらが来て水遊びを楽しんでいるようだ。
子供時代の夏休み、故郷・岩手の渓流で同じ様に遊んだ事を思い出す(*v.v)。。
これはこれで、かなりステキな夏休みの思い出になるだろうね

ただ、子供連れやグループならともかく、僕が1人でこの中にいたらステキな拷問だ。
●もはや気は済んだ
「正解」とわかった越百川のキャンプサイトに戻ろう。
帰りは上り基調なので、着く頃には汗だくになっている筈。
・・・と、大きな橋を渡って左に曲がった丘の上に、何かあるのに気付いた。
●これはなんだろう

とても良い「木の香り」が漂ってくる。
積まれているのは木曽檜(ひのき)か・・・。
江戸時代は幕府が御用林として厳重に管理し、今なお国内最高級と評される木材だ。
「貯木場」

そうか、今でこそトラックで運ぶんだろうけど、昔はすぐそばの木曽川で流していたのか。
そういえば、丸太の上に乗って棒で器用に材木をコントロールしながら下流まで運んでいたとか。
なるほどなるほど。
周辺には材木加工場も多いぞ。
木材の香りがそこら中に漂っている(*v.v)。。
●すぐ近くには趣きのある旅館
ここは・・・
●野尻宿
たしか「七曲がり」とか呼ばれていたカーブの多い宿場町だっけ。
火災が多かった為に往時の建物はあまり残っていない。
でも、他より長かった宿場の面影は今でも結構伝わってくるし、
「観光地」してるわけでもないのに旅館などもまだまだ健在。
個人的に気になっている宿場で、次に木曽路を旅する時は、この宿場に泊まりそうな気がしてる。
宿場の順番としては、平安京側より、馬籠ー妻籠ー三留野(みどの)ー野尻ー須原
●そして、ここまでギリギリ保っていた空が、ついにほころびた
今日ももともとは雨予報じゃなかったハズ・・・まあ、仕方ない。
街道に面した古い空き家の軒下で雨宿り。
旧家の庇(ひさし)は大きくて助かる

空の様子から、この先は天気が崩れそう。
出来るだけ早く戻ろう。
●その先に進むと「キキッ!」と声がして、おサルの一団

キャンプ中、夜に出くわすと鬱陶しい連中。
他方、交通量の多い道路沿いで出くわすと、クルマに轢かれないかと心配になる。
●案の定、道路を渡るつもりらしい
ボスっぽいのが道路を横切ると、他のメンツが次々に後を追っかけて道路を渡っていく。
ところが、一団と一緒に道路を渡りにいった子ザルが、
「キキッ!!」と甲高い声を上げて、引き返してしまった。
ビビッてしまったようだ。
と、母サルか兄姉ザルか判らないが、ひと回り大きなサルがすぐさま駆け寄って・・・
子ザルをおなかにしがみ付かせ、パッと通りを渡っていった。
子ザルが声を上げてから、通りを渡り切るまでおよそ4~5秒

見事な家族連携じゃないか。
●再び雨宿りしながら思う(*v.v)。。
人間以外の生き物にも「日々の暮らし」がある事を思い知らされる。
あの感じだと「会社」はなくとも「シゴト」や「社会」はあっても不思議ではない。
よくよく考えると、キャンプしにやってくる僕という存在の方が、彼らにとって非常に迷惑だろう。
僕からしても彼らは「先住民」みたいなもんだし、極力接触しないように配慮せねばな・・・。
●それにしても、木曽路のポタリングは気持ちいい


多少の雨に降られても、山や森が喜んでいるように見えて、すがすがしい


ディズニーのアニメなら、きっとそこら中の木々が歌でも唄ってるんだろう。
この地でのBROMPTONキャンプは、やはり僕にとっては「鉄板」か

●やがて、大桑村内にあるスーパーに到着
キャンプ用ガソリンこそ村内では手に入らないものの、
燃料用アルコール含めてそれ以外のモノであれば大体ここで整う

●虫除け系のモノも買っていくか・・・
お手製のハッカスプレー2本持ってきていたものの、
清流沿いという事でメマトイやアブがガンガン寄ってくる為、早晩なくなりそう。
どっちもハッカスプレーと比較すると全く頼りにならなそうだが、それでも無いよりマシだろう。
その他、食材の他に保冷用の冷凍ドリンク+氷なども入手して、
あとはキャンプ地に戻るだけ!
●外はすっかり晴れ渡り、真夏の景色になっていた


本日、大桑村の予想最高気温は32℃。
川沿いのテントサイトは30℃を少し切るくらいじゃないかな。
過ごしやすそうだ。
●須原宿を抜けて向かう
ここは清水の多さが特徴の宿場で、「水舟」と呼ばれる水汲み・洗い場が宿場内各所に見られる。
観光地化されていないがためにそれほど知られていない。
個人的には、ここの宿場の静謐さがとても好き

泊まれるなら泊まりたいが、宿があるかどうかちょっと判らない。
木曽路、また秋にポタ旅しに来よう

須原宿を後にし、峠を越え、約6km程度の道を汗だくになりながら走る



しかし、キャンプ地近くになると、一気に涼しくなってくる

このトンネルを抜けたところが、今回の僕のキャンプ地。
●すっかり晴れて、水の色も明るくなっている

こうなってくると、やりがいもあがってくる

●これだけ晴れると、タープ張ってよかった

たまたま今は木陰だが、朝の陽ざしの直射も防いでくれたし、この後の時間帯も同様だろう。
さて、時刻もボチボチお昼時。
昼食を作ることにするか。
(つづく)
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