BROMPTONとの旅|01.1日の走行キョリ
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チャリを使う旅は、自動車旅や公共交通だけの旅と比較して体力を使う。

走行中も、非走行時もだ。

そして、体力を消耗するからこその「旅感」は間違いなくある

こういう事を考える時、参考になるのが「江戸時代の旅人の姿」だ。

ほぼ全ての移動を「徒歩」で行った彼・彼女らは、「ムリをしない」「いかにラクをするか」を熱心に研究していたという。



その方法は至ってシンプル。

・1日の移動キョリを適度に抑える。

・杖その他のグッズを使うなどしてカラダの負担を軽減する。

・夕暮れ前に宿場に到着し、安全かつ十分に休憩する。
 などなど

これは、今の僕の行動パターンにそっくり当てはまる。






●自分が「心から愉しく走れるキョリ」を知っておこう!


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江戸時代の旅人は、男性なら大体1日平均34.9km、女性なら大体1日平均28.6kmを歩いて移動していたという(谷釜尋徳著「歩き江戸の旅人たち」より)。

詳細に研究している人によると、男性・女性とも人によってよりキョリが長い人や短い人はいた。職業や健康状態などの影響もあったようだ。

僕らの旅の場合も、「自分のキョリ」は把握しておいたほうがいい。

ミニベロに乗った自分が1日の間で心から愉しく走れるキョリがどの程度か掴めていれば、愉しい旅のプランニングの足掛かりになる。

調べ方はカンタンで、自分の愛車(折り畳みミニベロ)に乗って、とりあえず近所で数時間のポタリングをやってみるだけでいい。自分が心地よく走っていられるおおよそのキョリ・時間が掴めるはずだ。




■僕の場合

最初期(2006)→「平坦地で30km/日」前後。

3年目(2009頃)→「同50km/日」前後。

5~13年目(2019頃)→「同60km/日」前後。

割と頻繁にミニベロで出かけていた僕が心から愉しく1日で走れたキョリは長らくそんなもんであった。自転車に乗ってるのに、最初期は意外と江戸時代の徒歩旅の人々と大差ない。

ミニベロに乗り慣れていない人が、なんとなく走って心から愉しめるキョリの目安は30~60km程度と思う。(極端な例外もいる




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ちなみに、現在(2020以降)→「120km/日」前後。

ブログ上での表現はともかくとして、今は、そのくらいであれば愉しくBROMPTONで走れる。

2019年までと2020年以降の大きな差の理由は単純で「特訓でパワーアップしたから(*v.v)。。」

2019年の海外旅で往復80kmの半分、たった40km少々の往路でバテてしまい、復路で愉しみにしていた「発見のモニュメント」に立ち寄る機会を失って悔しい思いをしたことから「僕もブロンプトンマイスターみたく100km走れるようになる!」と決意して、特訓して走れる様になったのだ。

※BROMPTONで1日100km走るという事については「さえちゃんさん」をはじめ、BROMPTON乗りの女の子でも割とやってしまうことらしい。

僕がしばらく時間をかけて特訓したのは事実だが、決意してしまえば多くの人にとってそんなに困難ではないのかも知れない。
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●100km走る力が無ければミニベロ旅は楽しめないのか?

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勿論、そんなことはない。

過去の旅記事でお分かり頂けると思うが、1日走れるキョリが40kmの時でも60kmの時でも「問題なく旅を楽しめている」のでご安心頂きたい。

なお、いつも走っているキョリよりちょっとだけ(1割~10km程度)走行キョリを伸ばすと、目的地到着の時、より大きな「達成感」を感じることができる。また、「心地よい疲労感」も得られて、旅のゴール(またはピリオド)が盛り上がる・・・と個人的には思っている。


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(2008年、多摩湖ポタ。平均50km/日の頃、初めて60km走った時と思う。気持ちよかった)







一方、これが+20kmとかになってくると、乗り手のレベルによってはだいぶ事情が変わってくる。

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(2018年ビワイチ初挑戦1日目。80km走行して、ヒザ痛でリタイア寸前

僕は「大体60kmくらいがちょうどいい」と思ってた頃に何度か80km級の旅をしたが、軒並みキツくて、ゴールしても「全く達成感が無い(それほどツラい)」と感じたことが何回かある。

ビワイチに挑戦した時は、ヒザ痛で晩ごはんを食べに行くのにすら苦労して散々だった。また、2016年、ポタ倶楽部のグループポタでみんなのスピード(僕には速かった)に合わせて知多半島80km走った時も、キツくてキツくて途中で投げ出したくなっていた。

自分にちょうどいいと思うキョリがあり、「ちょっとストレッチしてみよう」と思ってキョリを伸ばしたとて、心地よい疲労感を感じられるのはせいぜい+1割ちょっと。

2割、3割となると、それは割と「自分の限界への挑戦」になってたりする。

「自分の限界を乗り越える旅」をテーマとするなら良いが、「リフレッシュのゆるい旅」を期待している人がそれをやると、予想外にしんどい戦いを繰り広げる事になる。






なので、「自分が愛車で心から愉しく走れるキョリ」は結構重要。
これを把握できたら、早速「旅」に出てみよう!(早っ)



(つづく)



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