BROMPTONとの旅|00.「旅」とは?

Sさん:「KOUさんの趣味は”旅”だね。それは”旅行”ではない。いいねえ

彼は僕の両親と同世代で、大手旅行会社を卒業して悠々自適の暮らしを送っているじいさん。僕が小さな折り畳み自転車を持ってあちこち出かけているのを知っている人物で、僕をかわいがってくれている。
彼に言わせると旅と旅行は違うそうで、
「旅」→日常の生活基盤を離れ遠くへ出かけること
「旅行」→その旅の行動に「行程表があるもの」
・・・らしい。
Sさん:「何をするかの予定が10割方決まってるのが旅行だよ。非日常の体験をしたくて出かける筈なのに、予定が全部決まっているから完全に予定調和。
勿論、僕ら旅行屋はお客様に楽しんでもらうための企画は作っているけれど、全部カセット(フォーマット)があって、そこにパーツを落とし込んでいるだけなんだ」
KOU:「しかし、僕の旅にも一応行程はありますよ

Sさん:「でも、出先の環境次第で内容を自由に変えていってもいいわけでしょう。非日常の世界の本当の醍醐味はそこだよ。そして、人生で一番面白いのは「ハプニング」を乗り越えることさ。
だけど、僕ら旅行屋が組んだものはそうはいかない。何故なら「ハプニングを防ぐこと」が大切であるが故に段取りを全て決めちゃうから。
せっかく非日常の世界に出かけても、おおよそ日常の範囲内の体験しかないのが「旅行」なんだ。KOUさんのやってることは、それとは真逆の筈だ」
おおっ


たしかにそんな気がするぞ。
そもそも、僕がBROMPTONと共に出かけているのは「フォーマットにハマった旅をしたくないから」であるといえる。また、現時点で僕がリアルにお会いした唯一のミニベロ旅人にしてブロンプトン旅の第一人者・俺さんも同じ様な事を言っていた様な気がする。
まあ、「自転車を使って旅をする」という時点で「一般的な旅のフォーマットから外れている」という事は間違いない。ただ、BROMPTONをはじめとする折り畳みミニベロを使った旅というものがまた、「従来の自転車旅のフォーマットからも逸脱したもの」と僕は感じている。
即ち、大きな自転車を携えた移動と違って色々な公共交通と組み合わせる事が可能だし、海外空輸突入も簡単。さらに、いわゆる自転車旅と呼ばれるものにつきまといがちな「暑苦しさ・むさ苦しさのイメージ」から切り離されたスタイルの旅も可能。個人的には、この最後の要素の恩恵もけっこう大きい。
●物理的にも精神的にも「圧倒的に自由」と感じる
●自由であるが故に多様なアレンジ(ある意味チャレンジ)が可能であり・・・
●多様なアレンジが可能であるが故に色々なドラマ・ストーリーを生み出すことができる!
「んなことお前に言われなくても知ってるよ

やってらっしゃる諸氏はそう仰るでしょう。
でも、やってる人少なくね

ブームになってほしいとか絶対に思わんけど、コロナ禍で溜まったストレス解消に、ほんと、最適のアクティビティだと思うんだよね。また、風光明媚(辺鄙な田舎)に数泊の旅に出ることによって地域社会の援けにもなる。
生産するにしてもどこかに移動するにしても、体力の代わりに莫大な資源を使う自動車旅より圧倒的にエコかつ健康的(僕も自動車で出かけることはあるし、自動車旅を否定するものではない)。また、基本的に人混みの中に突入する事も少ないが故に媒介・感染リスクも低い。
お金の都合でなかなか出かけられない方におかれては、コロナであるがゆえに実施されるGo To●●をうまく活用すれば、宿泊費や飲食費の大幅な低減にもつながろう(まあ、今からだと真冬ではあるが)。
とにかく、「やってみるにはいい機会」の筈!勿論、個々のレベルに応じて。
●そして、僕にとっても「ミニベロの旅」について書いてみるいい機会だと思う(*v.v)。。

そこで。
「これまでの自分の経験」を踏まえ、「ミニベロとともにどこかに出かけること」「ゆるくてカジュアルなミニベロ旅」などへの関心がある方に楽しんで頂きつつ【僕なりに】お役に立てるような内容をまとめていこうと思う

その中で、ミニベロ旅をスタートアップしようという方向けの「ささやかなお手伝い」も考えている。
構成や回数はまだ未定。
また、【不定期連載】にせざるを得ない。あまりとっちらからないようにしたいけれど、僕のやることなので支離滅裂になるかも。
加えて言えば、何かにつけて本格的な知識を持っている方には噴飯ものの内容も書いちゃう事は多々あると思う(今までもそうだし)。
シリーズタイトルは「BROMPTONとの旅」。
僕の愛車の都合上どうしてもBROMPTONの話題は多くはなるだろうけれど、出来る限り「ミニベロ好きな人が楽しめるシリーズ」にしたいなあ、と思う。
よろしくお願いします

コメント