●2020年9月20日(日)14:56
武平峠トンネル

僕は伊勢国と近江国境にある武平峠のトンネル内を下っていた

2時間かけてのぼり続けた坂は本当に鬱陶しかったが、文字通り「峠を越えた」この後はボーナスステージになる筈。







滋賀県境

トンネルを出ると甲賀市(コウカシ)の看板が。

そして、そのスグ先には・・・






ブレーキ看板

スペシャルなボーナスステージの予感!!









●15:00に至り、あと60km近く残している状況
名古屋~鳥取ポタ_pass1

平坦地であれば、目的地・栗東のホテルへの到着は4時間後の19時頃となるだろう。

以前、僕のポタ旅ではこの時間帯に設定することが多かった。

結果、到着時にはクタクタのヘロヘロになっていて「晩ごはん」を省略、「プリングルス等で晩酌」が定番だった(リスボンやバルセロナですら)

それを避けるべく最近は16時頃には目的地に到着する様に行動しているのだが、これは久々にダメかも知れんね。







●なので少しでも先を急ぎたい
下り坂

しかし、道の先は急カーブになっていて先の見通しが悪い

対向車に注意して下っていかないとヤバそうだ。









名古屋~鳥取ポタtitle_re





②1日目後半(御在所岳→栗東、マトモな晩ごはん食べれるか?)










●いやあ、ラクチン!
下り坂 (2)

毎度毎度、「二度とこんなことやるもんか」と思いながら延々と坂を登り続け、「素晴らしい旅だ!」と思いながらその坂を下ってる。







下り坂 (3)

うーん、気持ちいい!

この下り道は当分続きそう







渓流

やがて、道脇を渓流が流れ始めた。







渓流 (2)

道路上の熱気をヒンヤリとした空気が押し流してゆく(´ε`)~♪

いいな、この風景。






渓流 (3)

スピードを落として川を眺める

ここをこの道路が通ってさえいなければ、この辺でいい感じのキャンプが出来そうだ。







渓流 (4)

「河原でのキャンプはNG」というのは常識中の常識だけど、僕はけっこうやる事が多い。

もし、ここにこの道路が通っておらずひと気のカケラも無いような場所だったら、僕は近いうちに間違いなくここでキャンプしただろうな。






渓流 (5)

おお、ここもなかなか

なんか、ダム湖っぽい地形だ。







ダム

やはりダムがあった。

チョイと立ち止まり、行動食のグミを頂く(*v.v)””モグモグ

ここまで30分ほど下ってきているが、この先もまだまだ下りは続きそう。







下り坂 (4)

ヒグラシの声がこだまする道を下ってゆく。

今日は9月20日。

ウチの実家(岩手)近くだともう紅葉が見ごろになっている頃だが、東海・関西はまだまだ「晩夏」といった暑さ。









ロックフィルダム

下り始めてから1時間経ったがまだ下りが続いている

立派なロックフィルダムの前をゆるゆると下ると、ようやく景色が変わってきた。







●田園地帯に
稲刈り

稲刈り作業。

こんな平坦地で、手作業で刈り取りしている模様は久々に見るな

なにか、特別なブランド米なのだろうか。









田舎道

農村地帯に入ってもなおゆるやかな下り道が続く。






田舎風景

やっぱり滋賀県はいいなあ(´ε`)~♪

故郷を思い出す。









●ふと、風情ある街並みに入った
集落

明らかに旧街道だな

Googleマップを見ると御代参街道(ゴダイサンカイドウ)というらしく、あの春日局が整備したとも伝わる道らしい。









風情ある集落

近江国にはこういう情景があちこちに遺ってるんだよなあ。

ここが僕の故郷(陸奥国)と違うところ。

ホント素晴らしい土地だ






●時刻は17:30
夕暮れ

武平峠を出発して2時間半経過、空の色が変わってきた。

投宿地のある栗東市は目前。

峠からの「下り部分」が20km近くにおよび、予想よりだいぶ早く到着できそう









栗東の夕暮れ

そして・・・





●17:56、投宿地・アートリッツホテルに到着
BROMPTONとアートリッツホテル

夏の様な天気だったので汗でぐちゃぐちゃではあるが、大名古屋から115kmの道を8時間46分で、途中武平峠から60km弱については2時間56分で走ってきた







●早速チェックイン
アートリッツホテル客室

オープンしたばかりのホテルらしく、とてもキレイ。







アートリッツホテル客室 (2)

ただ、狭いね

今まで泊まったビジホの中でも「くれたけイン浜名湖」に次ぐ狭さかも知れない。

素泊まりでお値段1泊7,600円。

しかし、政府の割引政策のおかげで4,940円で泊まれるらしく、ラッキーだ

さあ、シャワーをサッと浴び、着替えをして「晩ごはん」を食べに行こう!







●栗東駅周辺でお店を探す
栗東駅前 (2)

・・・思った以上に店が少ない

コロナの影響か、営業していない店もちらほらある模様。

シルバーウィークの真っただ中なのに、セミの声以外静まり返っている駅前。







栗東駅前 (3)

いつもの様に和食の店を探すが、なかなか見つからない。

テナントビルの中によさげな店がひとつあるようだったが、既に「空き家」になっていて利用できず。






●うーん、ここしかなさそうだ
栗東駅前

こういう店だとセントラルキッチンだろうか。

大名古屋の店と全く同じモノが出てきそうだが、他に選択肢は無さそうだ。

「ごめんくださーい






●『モンテローザ系っぽいデザイン・・・』
メニュー表

店内を見回してみるとやはり「モンテローザグループ」のお店らしい。

この手の居酒屋は学生時代や社会人になりたての頃はよく使ったなあ。

そして、最後に使ったのは今の会社で最初に所属した事業所勤務時代の飲み会だったろうか・・・少なくとも17~8年以上利用してない。

その割によく覚えているから、やっぱり、使っていた時はよく使っていたのだろう。






●びっくりするくらいメニューがあるぞ
メニュー表 (2)

予想外のボリュームに思わず期待

つぶさにメニューを確認するが・・・やはり「その土地ならでは」なんてメニューは皆無だ(当然か)

ただ、店員の女の子1名の接客がとても礼儀正しく気持ちいいヘェ!画一的なマニュアルしかないお店でこういう対応出来る方って、楽しみながらやっているとか それなりに責任感持っているとか「気持ちある人」だけだと思うんだよね。そして、接客にあたる方がこういう姿勢だとお料理のお味も一段ランクアップして感じるものだ(僕の舌は喜んで誤魔化される)。

コンビニやレストランなどのチェーン店でこういう子に出逢えると、ちょっと幸せな気分になったりする。








●それでは、おビールを頂きます
グラスビール

思いの外美味しいお酒になりそう。

キンキンに冷えたスリムジョッキを傾け、琥珀色の液体を乾いたノドに注ぎこむ。

グビグビグビグビ・・・(*v.v)。。






あひぃ、ウマすぎる>▽<;!








●テレビではサザエさんを放送していた
サザエさん

日曜のこの時間帯は全くテレビを見ない僕は「サザエさん症候群」とかいう現象を経験した事がない。

『多分、ロマン探求ポタ(*v.v)。。(海外ポタ旅)の最終夜の僕の気分と似てるんだろうけど、あの気分が毎週来るのだとしたらツラいな・・・』

画面から顔を背けて外の方を向き、瞳を閉じてみる。

外から聞こえてくるのはセミの盛大な鳴き声・・・「シャシャシャ!」とか鳴いてるが、こんな鳴き声のセミっているんだなあ。。。

大学進学で北東北から関東に出てきた時、セミの数の多さや声の大きさに度肝を抜かれた事を今でも鮮明に覚えている。

もしかすると関東と東海・関西の間でもセミの種類がビミョーに異なったりするのかも知れない。

こんな気づきも「旅の味わい(*v.v)。。」である様に感じる(単なる勘違いかも知れない)。







●感じのいいスタッフさん:「おまたせしましたぁニコッ!」
シーフードサラダ

マジで感じいい子だな。バイトでのこの仕事ぶりを企業の面接官が見たら、結構な割合で「一次審査合格」出すんじゃないだろうか。

では、最初に出てきた海鮮サラダを頂こう








シーフードサラダ (2)

パク・・・モグモグ(*v.v)。。

「・・・・・・・???」

なんだ、この感覚。

ひと言でいうと「味がしない」。

どういう事?

そういえば「コロナにかかると味がしない」とか言ってたっけ。まさか、僕も罹患していたとか!?

感じのいいスタッフさん:「お飲み物、何かお持ちしましょうか?ニコッ」

KOU:「ハッ!それでは、レモンサワーを・・・」








●感じのいいスタッフさん:「はい、どうぞニコッ」
レモンサワー

「・・・」

触れると痛みを感じるほどキンキンに冷えたカップを傾け、透明の液体をノドに流し込む(*v.v)。。





あひぃ、ウマい>▽<;!




あれ?

ちゃんと味覚は機能しているようだ。








●これはどういう事だ??
三点盛り

感じのいいスタッフさん:「お待たせしました!岩塩と2種類のタレでお召し上がりくださいニコッ」

KOU:「ありがとうニコッ」

・・・まあ、さっきのサラダは味付けが薄かっただけだろ。この刺身に関しては、タレを見ても、「味がしない」なんて事はない筈だ。

では、頂きます・・・パク、モグモグ(*v.v)。。







・・・やっぱり、味がしない










●これは一体・・・???
刺身

もう一度、慎重に食べてみる。

味は、する・・・醤油の味が。

ただ、魚の味が・・・弱い。

「味がしない」というより「気の抜けた味」という事か??

職人さんやら目利きの仲買人やらが仕入れたり、それを熟成させるなどして手間暇かけている店とセントラルキッチンの違いってこういう事なのかしら。ハンバーグとか揚げ物とかならバカ舌の僕は気にならなかったかもだが、なまじ刺身とか頼んじゃったから露骨に感じてしまったのだろう。

店員さんがとても感じがいいだけに残念だが、3品目を注文する気にはならなかった。







●こういう時は・・・
栗東駅前のスーパー

スーパーで好きな惣菜などを購入していくに限る(*v.v)。。







食品売場

多分、あのお店の刺身よりはこっちの刺身のほうが美味しい。





食品売り場

そして、お惣菜の味は「似た様なもの」だろう。







●19:22、BROMPTONくんとともに早々と部屋に戻ってくる(*v.v)。。
アートリッツホテル客室とBROMPTON

21時過ぎまで飲むつもりだったのに、なんだこの展開は。






●まあいいや
晩酌

デスクの上にお惣菜を展開。

XPERIAとWI-1000 m2の組み合わせで極上の音楽を聴きながら、飲み直しタイムに入る事とする(*v.v)。。






おから

大好きな卯の花をつまみ・・・







きんぴらごぼう

大好きなきんぴらごぼうをつまみ・・・








しめ鯖

大好きなしめさばをつまみつつ・・・








カルピスサワー (2)

大好きなカルピスサワーを頂くゴキュゴキュ(*v.v)。。

はあ、幸せ。








●明日は琵琶湖沿いから「鯖街道」に入り、舞鶴を目指す
名古屋~鳥取ポタ_pass2

高島まではもう何度も走っている道で、僕にとって目新しさはない。

ただ、その先、3日目の鳥取砂丘までの区間はプライベートでも仕事でも一度も訪問した事ないエリア。

2日目の投宿地・舞鶴も初訪となる。僕は「港町」が大好きなのに加え、全国の都市名で「一番ステキ」と感じていて、その名称だけでちょっとときめいていたりする。

今日はとりあえず115km走って疲労もダメージも感じない。今日と同じ距離・今日より平坦なコースであれば、多分余裕(´ε`)~♪

「途中、宿場町や道の駅、その他があったら積極的に「観光」にでも挑戦してみようかしら♪」

出発時と比べて格段に上昇したモチベを胸に、眠りについたzzz



(つづく)





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