●2022年9月23日(土)18:30
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日没時間も過ぎて、ムラは暗くなり始めている。

ここから宿までは7km弱。

のんびり戻って、到着は19:00頃だろう。

・・・と、何か、道の上をピョコピョコ移動してる物体が目につく。







●カエルだ
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数少ない街灯に向かって、数匹のカエルが移動している。

「おっとと

進路上の暗がりにも、路面にちょこんと座ったカエルがいる。

こちらに向かって飛び込んでくるのもいる。

なるほど、これだけカエルがいるならば、そこら中の干からびた轢死体の数も納得だ。








●潰さないように気を付けて進まないとな
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幸いな事に、カエル以外の鬱陶しい羽虫などは皆無。

そして、期待通り街灯も民家も皆無。

月も無い。

心地よい、絶好の暗闇。

『これなら!』

素晴らしい星空が撮れるだろう!









画像1


(8)

「絶海の小島、南大東島の夜はふけゆく」篇
 













●19:00、投宿先に到着
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「お・・・

昔、よく見たアメリカ製C級スプラッター映画の雰囲気。











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チェーンソーをブインブイン言わせたお面男が壁を突き破って出てきそう。

ただ、実際は、虫もおらずめちゃ快適











●居室へ
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外見はともかく、内装はキレイ。

広さ四畳半程度。

セミダブルサイズのベッド、ちゃぶ台、エアコン、テレビ、冷蔵庫がコンパクトにまとまっている。

お値段は3,000円ちょっと。3泊しても10,000円かからない。

『こういうのも悪くないな』








●さて、撮影の準備をしよう
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昨日撮影に失敗した単焦点レンズ。

小型三脚にもなるシューティンググリップ。

これらを取り付け、もう一度撮り方を確認。

よし、もう大丈夫だ!










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「これでもか」という程、虫よけスプレーを吹きかけて外に出る。

虫、1匹も出逢わないかもだけどね。

BROMPTONくんと共に目指すは、宿から1km程度離れたサトウキビ畑のど真ん中。













●『うおっと!』
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虫はいないが、カエルはたくさんいる。

ヒキガエルっぽいな。

道路であれだけ潰れてても何者も食べないあたり、強めの毒があるかも。触らないでおこう。















※ここから先、画面のキレイなスマホをお持ちの方は、ぜひヨコ向きでご覧ください。












宿から約1kmほどのサトウキビ畑の真ん中に移動した。

周囲を見回す。

東、南、西方向に、肉眼で見える人工的な光は無い。

北方向のみ、20秒程度の周期でふわっと明るく輝く光がある。

午前中に立ち寄った北大東島の灯台だろう。

『・・・まずは、この方向で撮ってみようか』







幅広の農道にBROMPTONくんを立てる。

ハンドルから外したヘッドライトVOLT300で、周囲にカエルがいない事を確認。

路面に腰を下ろし、カメラをセッティング。

画角を決めたら、「手動でピントを合わせて」、タイマーかけて、試し撮り。

1枚、

2枚、

3枚・・・





シャッタースピードを微調整して、星を捉えられる状況を探る。

『・・・暗め→明るめで撮っていこうか』

邪魔が入るとすれば灯台の回転灯だけ。

環境も快適で、調整に集中できる。

灯台の光が回ってくる秒数をつぶやき、タイミングを計りながら

また、1枚、

2枚、

3枚・・・

ISOもいじったりして、色々試す。










・・・ふと、空を見上げる。

『おお

いつの間にか暗闇に目が慣れて、さっきまで画像でしか見えなかった星空が、肉眼で見える様になっていた。










●「KOU・星のロマン(*v.v)。。のテーマ」(飽和世界/猫叉Master)














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絞り値 f/1.4 露出時間 8秒 ISO速度 ISO-1000
※以降、クリック等で拡大するとクッキリした写真が出ます。














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絞り値 f/1.4 露出時間 10秒 ISO速度 ISO-1000












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絞り値 f/1.4 露出時間 6秒 ISO速度 ISO-6400














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絞り値 f/1.6 露出時間 5秒 ISO速度 ISO-6400














●天の川が見えた南東側にも向けてみる
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絞り値 f/1.6 露出時間 3.2秒 ISO速度 ISO-6400











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絞り値 f/1.4 露出時間 3.2秒 ISO速度 ISO-6400













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絞り値 f/1.4 露出時間 1秒 ISO速度 ISO-20000











●道路に寝転んで真上を見上げてみる
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絞り値 f/1.4 露出時間 5秒 ISO速度 ISO-6400





『一体、いくつの星が見えているんだろう

久々の感覚。

星空の写真を何枚か撮ると、全天がゆっくり回っていることを思い出す。

その現象に、何故かやすらぐ。

思えば、こんなに静かな星空も久しぶり。

本州だと、山の上にいても、エンジン音と共に飛行機が星空を切り裂いていくもの。

ここの星空には、それが無い。

大満足

大東諸島まで足を運んだ甲斐があった。


※星空写真は一部トリミングしたものもあるが、リサイズ以外は基本「撮って出し」。
(レタッチに挑戦してみようと思ったが、めんどくさくてパスした)。








●宿に戻り、祝杯をあげることにする
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Vaioで星空の写真を確認した後、オリオンおビールと、こっそり買ってきていた「てりやきチキン」を頂く。

美味い







●今回、撮影に使った機材は8月中に衝動買いしたモノだった(画像をクリックするとAmazon商品ページへ)


ストレスの海で溺れていた頃、気が付いたら購入していたα7C。








星空や、料理などのマクロ撮影用に追加購入した新型単焦点広角レンズ。








そして、超小型三脚になるシューティンググリップ。










↑ 2019年から愛用しているコンデジと比べると、『重い』『嵩張る』で、正直、『僕の旅とは相性悪い』と思っていた。

しかし、星空を撮影すると、フルサイズ一眼(センサーサイズが大きいカメラ)や広角単焦点レンズのメリットを感じる。

RX-100M6では、センサーサイズやレンズの明るさの都合で、ああいう写真は撮れない筈。

勿論、XPERIA1ⅱでも。

安くはない買い物だったから、失敗じゃなくて、マジでよかった









●スパムもいっとくか
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ちょっと沖縄っぽいツマミだよね!

いただきまーす♪♪







パキ☆








●おいっ
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なんだよコレ!

モロ過ぎるだろうが汗

もうやることなくなった!

寝よう!



22:00 早めに意識を失うzzz




(つづく)



■次回

夜が明けて晴れ渡る南大東島!

今日の目標は南大東島一周。

島の一周は概ね30数キロ程度でキョリはないが、それなりに坂はある。

果たして僕は、南大東島を愉しむことが出来るのか?

次回、「一周セヨ!南大東島」篇(前)。



※一気に書いて更新予約していたものはここまで。
次回更新まで1か月ほどあきます。






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(関連記事)早池峰キャンプ2016②星空の夜。この時はLUMIX GX7を使っていたが、星空を撮るのに60秒も露光していた。