●2022年9月23日(土)07:33
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ハッ

朝・・・か







●カーテンを開けると、日差しと緑がまぶしい
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今日は14時半過ぎの飛行機に間に合うように空港に行けばいいだけ。

いささか寝坊が過ぎたが、それでも急ぐ必要は全くないのだ。

のんびり身支度を整え、朝ご飯がわりのチョコバーをかじって、部屋を出る。













●「ハマユウ荘」は快適な施設・快適な環境だった
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本館の中庭は水路もあって、なんかいい雰囲気だったし。

旅先の宿、毎回、こんなのだったらいいな。








●さて、昨日の走行状況のおさらいだ
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昨日の時点で北部と空港東の海岸線を除き、島の周囲は全て走った










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なので、今日走るのは島の北部と、空港の東側。

ちなみに、「北港~空港にかけての外周」は、自転車で走れる道は走行済みのハズ。

ただ、昨日「荒れ道(赤破線部分)」を見つけてしまった!それが「島の真の外周」の可能性はある。

気にはなる・・・が、まともな道でない事は間違いないし絶対に走らないつもりだ!

いずれにしても、全行程、キョリにしてせいぜい10kmあるかどうか。

お昼までに終わる可能性が高い。










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(5)

「北大東島・蒼すぎる海とBROMPTONくん」篇
 







●9:47 ハマユウ荘を後にする
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現在の気温は27℃。

日中は昨日と同じ31℃まで上がるそうだ。









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丘に上がると、蒼い海が見える。

ここから更に一段上の高台にあるのが・・・









●北大東島灯台だ
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琉球政府が建てた灯台で、竣工は1971年12月25日。高さ22m、海面高はおよそ92m。

現在は海上保安庁管轄で、許可が無いと中には入れない。

(このあたりでホワイトバランスのダイアルを間違って回してしまい、しばらく白飛びした写真が続く)









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塔頂部の風向観測器が「東西南北」という漢字表記なのが面白い。

ただ、灯台の周りは林で、灯台下から海を眺めまわす様な事は出来ず、地味だ。









●10:14 北大東島燐鉱山遺跡までやってきた
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お~、昨日の夕景とは、また違う景色に見える









※以下、画面がキレイなスマホをお持ちの方は、是非、画面をヨコにしてご覧ください。









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海の蒼さが、本当にすごい!

(ホワイトバランスはズレたままだが、色などはいじっていない写真)










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●さあ、北周りの道に入ろう!
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そんな事を痛感する景色が連続する道を、静かに走っていく

この後の写真はホワイトバランス適正、色とかいじらず、HDRも使ってない。


晴れた日、北大東島に来れば、確実に見られる色・風景だ。










●「KOU・心を洗う旅のテーマ曲(*v.v)。。」(猫叉Master「Fly far bounce」)













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うわ~














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すごい。

コバルトブルーのBROMPTONくんと、こんな写真を撮れる場所があるなんて。











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この島、本当にミニベロの旅に最適だ!











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●感動しながら海岸線の道を走っていると・・・
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斜めに押し固められたような白い斜面が延々と続いている。

『土捨て場(どすてば)?』








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斜面を登れる様に「階段」がある。

地図を拡大してみると「大東ピラミッド」とある。

どう見ても土捨て場だけどな。

『まあ、土捨て場ならば、わざわざあんな階段上らなくとも・・・』

そう思いつつ、少しペダルを漕ぐ。










●『やっぱり!』
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大型ダンプが出入りできる立派なスロープがある。

なかなか壮大な規模。

古代事業だったら、延べ何百万人を何年も使役させる大変な事業だった筈。

『かったるいが、のぼってみるか』








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果たして、そこはやはり土捨て場だった。










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積まれている石は、化石か何なのかよく判らないサンゴっぽいもの。

『なるほど』

昨日見た、全国でも大東諸島にしかない「堀込式漁港」建設で発生した膨大な土砂は、この土捨て場で処分されていた「大東ピラミッド(展望台)」として生まれ変わっていた

『・・・といっても、まあ、大した景色でもないんだろうけど

そう思いながら、土捨て場ピラミッドの先端部分の方に歩いていくと・・・











●おおっ
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なかなか画になるじゃないの

何より、見渡す限り誰もいないのがいい。今日もポタ中に出逢った人って、軽トラ1台だけよ。








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海上にも、空にも何もいない。

XPERIAの地図によると、この海を北に7~800kmほど進むと宮崎県日南市あたりに行き着く。








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(この写真はHDR使用)

いやあ、思いの外素晴らしいエクスペリエンスになった









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さて、ぼちぼち「北港」に到着だ。








●10:40 北港到着
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この港の入口で、昨日見つけたのが「気になる荒れ道」

海沿いすれすれに、未舗装の道が延びているのだ。








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空港~北港については、おそらく自転車で走れる一番外側の道を既に走っている。

わざわざめんどくさい荒れ道走ってクタクタになって、行き止まって戻って来るのはアホくさい。

もう、懲りてるんだよ、本当に


しかし・・・もしも、あの道が長く続き、空港を回り込んで島の東側につながっていたら・・・僕は北大東島の外周を回らずに帰ることになってしまう


・・・いやいやいやいや、今日は絶対に踏み込まない!あの道には!








●10:41
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あ~、またもう、こんなムダなこと

何回懲りれば気が済むんだ、僕は








●10分後・・・
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道はブッシュになって、進めなくなった

やっぱりこうなるか。







●10か月前の「極限ポタ」を思い出す
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(2021年11月「極限ポタ」)

勿論、あんな障害物などある筈ないが、あの時いなかった「虫」に苛まれそうな気がする

・・・いや、ホント、自分の限界を知るために 僕は生きてるワケじゃないし!








●今回の旅ではこれ以上は踏み込まないことにした
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ちなみに、北港からブッシュまでの2~3kmの道は、未舗装ではあるけれど、蒼い海と、丈の低い草の風景がステキで、とても気持ちのいい環境だった










●11:37 空港南側にやってきた
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ここから、まだ走っていない最後の区間「沖縄海」周辺へ向かう。








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左手(西側)は空港、そして右手方向は・・・








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少し薄いブルーが入った海

「大東ブルー」と呼ばれる深い蒼の海が広がる北大東島において、このあたりは「沖縄本島の海に近い色」ということから「沖縄海」と呼ぶそうだ。







●沖縄県最東端之碑
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ユーラシア最東端とか、日本最東端とかではないので、何の感慨もない。








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ただ、崖の下の、崖を掘って築かれた「海水プール」はなかなか面白い。

気付いた方もいるかも知れないが、全周を断崖に囲まれた北大東島・南大東島には「砂浜が無い」。

海島なのに海水浴を出来る場所がないので、こういった場所を造ったのだそうだ。









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屋根のついたテーブル席は老朽化が進んでいるのか「立ち入り禁止」。

自己責任で、日陰でしばらくくつろぐ。

本当にいい場所だった

ちなみに、空港東側の道はこの先も細々と続き、さっきの「ブッシュの道」とつながる事もありえそうだったが、僕は空港に向かうことにした。









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●12:02 北大東島空港に到着
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到着時間も、大体予測どおり。







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南大東島への出発は14:45。

2Fの喫茶&ショップで、のんびりと時間を過ごすことにしよう







●しかし・・・
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2Fは今日も休業で閉鎖していた

一体、いつ開いてるのやら。

仕方ない、チェックインしてBROMPTONくんを預けよう。







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待合室のテレビによると、昨日、低気圧が台風になったらしい。

本州にいたら、家に閉じこもったままで連休過ごす事になっていた。









●思い立って、出かけてきてよかった
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14:45発の南大東島行きRAC機。

2時間45分待って、飛行時間は10分。









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空港警察官すらいなかったような、本当に小さな空港だった。

その空港の職員さんたちが、出発する飛行機に横断幕を掲げて見送ってくれている。

「ほんと、また来たいなあ!」







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●離陸
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強烈な「蒼」のイメージを脳裏に焼き付けて、後半ステージ「南大東島」に向かう

さあ、南の島は、どんな島かな!?

(つづく)






■次回

2ndステージ・南大東島に降り立ったKOU!

軽く腹ごしらえした後、北より一回り大きな島に漕ぎ出すが・・・

『あれ?北の島とけっこう環境が違うぞ

そして、到着した宿にまたびっくり。

果たして僕は、南の小島も愉しむことが出来るのか?

次回、「”北”と結構違う、南大東島!」篇(前)。



※多忙のため、更新にはそれなりに時間がかかります。






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(関連記事)極限ポタ⑤ 崩壊した道で懲りた時の記録