●15:05 定刻どおり北大東島空港に到着したKOU!
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旅マエに「ブロンプトン + 大東島」で検索した時、他者の旅行記の類は見当たらなかった。

『久々に、記憶に残る旅になる予感

ちょっと高揚して、小さな小さな空港に足を踏み入れる。

その空港の様子は・・・






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1日1便の飛行機の発着案内パネル(固定式)、レンタカー窓口の様な小さなカウンター1つと・・・







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「2F」に上がる階段(休業中で上がれない)と・・・









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小さな島を示すタペストリーが1枚だけ!

本当に小さなロビー

そこに・・・








「BROMPTONくん!」
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ちょっと遅れてBROMPTONくんがやってきた!

『俺さんが利尻島など北海道の離島に飛ぶ時もこんな感じかもな!』









●新兵器「α7c」を取り出す
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この前、思い付きで購入してしまったミラーレス一眼カメラ。

2019年「ロマン探求ポタ(*v.v)。。」以降使用するデジカメRX100m6と違い、かなりデカく、ズシリと重い。

RX100m6が301gなのに対し、α7Cは509g。レンズ含めた体積差は3倍以上ある。

『思った以上に重くて、かさばる

でも、今回、北大東島・南大東島では、基本的にα7Cで撮影する事に決めている。









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空港から出てBROMPTONくんを展開!

真夏のような日差しが降り注ぐ島を走り始める










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(2)

「北大東島・走り出す」 篇
 










●空港のロータリーを出ると、視界にサトウキビ畑が広がった
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なんて清々しい景色










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驚くほど静か。

クルマや飛行機の音は勿論、鳥の声すらほとんど聞こえない。

立ち止まって調べたところ、この島にはカラスも、カモメやウミネコといった海辺でおなじみの鳥類もいないらしい。










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道端で目立つサンゴの石垣。

島は大陸棚ににそびえる海山に発達したサンゴ礁の隆起によって成立している。

ユーラシア大陸とも、日本列島とも、一度たりとも地続きになった事が無い絶海の小島。

島にいる鳥類も、基本的には北・南大東島の固有種(本土や大陸などにいるものの亜種)という。










●島内に「ため池」が目立つ
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絶海の小島ゆえ、島では水がとても貴重だった。

近年、海水利用の造水施設が出来るまで、生活用水も農業用水も「ため池の水」が頼り。

サンゴ礁由来の石灰質の地形の上に貯水するから、水道施設にアルカリ成分が固着して、家庭生活でも独特の苦労があったとか。

『そんな話は新日本紀行(NHK)で見たんだっけ?』

そんな事を思いながら、静かな静かな道を、のんびり進む(´ε`)~









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島は外周が「環礁(ラグーン)の凸部分」を成し、内側は凹んでいる。

このちょっとした坂の下り途中にあるのが・・・







●ハマユウ荘
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北大東島にある2つの宿のうちの一つ。本日の投宿先だ

僕の部屋は「別館」と呼ばれる右側の建物の305号室。











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別館エントランス(2F部分)にあるテラス席。

日陰、風が通って涼しく、ゆったりとしていい感じ

『こういう絶海の小島でミニベロ愛好者のイベント開催すれば、楽しそう!』

ただ、便数極端に少ないし、集まるのは大変だ。













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ベッドルームは、一般的なビジネスホテルとほぼ同様。素泊まりで6,500円也。

とりあえず、荷物などを置いて一息つく(´ε`)フゥ

・・・さて、時刻は15:45。

これからどうしよう?

海岸線1周18.3kmの小さな島なので、今からでも1周はできるけれど・・・








●こんな風に回ってみようか
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まず、島の中心部を走り、そこから「北港」に出る。

その後、島を3/4周程度走り、西の「廃鉱山」を目指す。

そうすれば、廃鉱山で夕暮れ時の撮影ができそう

明日、島北部と東部を走れば、「北大東島1周」も達成できる。











●とりあえず、島の拠点のJAへ

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ハマユウ荘のおばさんに訊いたところ、ちょっとした食べ物の調達などは「ここしかない」らしい。

マーケットに入ってみると・・・









●あっ
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入口近くに、苗字らしきものが書かれた段ボール箱が

●●さん「食パン6枚✕1」、▲▲さん「はいが食パン1、菓子パン3」などと書かれた紙がついてる。

島の世帯が予め注文した商品を分けて確保しているみたい。










●売り場に進むと・・・
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「ああっ!」

棚がガラガラ、その前に未開封のダンボール箱の山!

そういえば、島の人は台風などに備えて大型の冷蔵庫などに食料を備蓄していると聞く。

入口の「ダンボール箱」も、食品の確保がとシビアであるが故の対応だろう。

「今夜、かわきものは我慢しなければならない!」









●無いものは仕方ない
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しかし、スーパーの売り場ってその土地の色があっておもしろいね










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●JA前に、この島唯一の信号機
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信号機などどう見ても必要ない交差点。

「島で生まれ育つ子供が島外に出た時のために」信号を建てているケースだろう。

これは、全国各地の離島でも見られる景色。










●島の中央部をのんびり流す(´ε`)~♪
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気温31℃。

無風。

無音。

本当にのどか(´ε`)~♪










●ん?
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何か動いている。











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子ヤギだ

かわいいな。

大東諸島では結婚他のお祝いでヤギ料理を食べるらしい。

食用なのかも知れない。









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本島や離島でよく見かける製糖工場。

どこかノスタルジ~~に見えて、なんか好きだ。









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(´ε`)~♪







●潮見橋
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島の中央部にある川(と思う)にかかる橋。

この川、海につながってないと思うが、島周囲の潮位変化で「流れる方向が変わる」らしい。

「流れる方向」以前に、水面があるかどうかもよく判らないんだが・・・。

超絶地味なスポット。












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・・・ってか、地味な島だな。

再び、環礁の坂に差しかかり、汗をかきかき上りつつ思う










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久しぶりのポタで、ちょっとした坂を上るのにも息が切れるハァハァ











●こんな風に、島中央部はとても地味
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地味だけど・・・本当に環境がいいから、全く退屈しない。

JAで買ってきたドリンクをゴキュゴキュ飲みながら、息をつく=3











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やがて、「北港」のゲートが見えてきた。

ゲートは閉まっているが、BROMPTONくんとなら通り抜けられる。

ただ、そのゲートの手前に・・・














●「KOU・心を洗う旅のテーマ曲(*v.v)。。」(猫叉Master「Fly far bounce」)











●気になる細道が
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未舗装路。

『もしかすると、この道通れば北大東島の外周を本当に一周できるかも?』









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荒れた感じの道。

ユーラシア最西端「ロカ岬」に向かって踏破した荒道を彷彿とさせる。



『気になる』




気になるが・・・









●もう、ホント懲り懲りなんだよ
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今回の旅では、アホな行動はとらずに行こう(*v.v)。。

北港に向かう坂を下りる。

・・・ってか










●なんだ、この海
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見た事もない蒼さ











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ふしぎな光景に見えた。

なぜ、そう感じるのか?

『あ、防波堤無しで大海原に向き合う港、初めて見るかも












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当然、波が・・・!

何、この港???











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そして、この水の蒼さ

(色など全くいじっていない、見たままの画)










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何なんだ、一体

(これが見たままの色)











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カメラのホワイトバランスを少し明るくして、水の透明度を強調。

魚がチラチラ泳いでいるのが見えたけど、岸壁の先は、さほど浅いわけでもなさそう。




『・・・おっと!』

海に吸い込まれそうになり、慌てて後ずさる









●すごい海だ
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無人の港、コンクリの上で仰向けに寝転んで、しばらくくつろぐ事にした。

ドドーンという波の音以外、風の音も、鳥の声も無い。

「癒される・・・波の音のゆらぎ効果ってヤツか」

涼しいし、気持ちいいし、いつまでも寝転んでいられそう。

こりゃ、なかなかいい旅だ。


(つづく)





■次回

海の蒼さを満喫した僕は、島の東部~南部を経由して西部の鉱山跡を目指す。

『ここまで素敵な島を、僕は走った事があっただろうか・・・

これ、やっぱ、全国の折り畳みミニベロポタリストにおススメ出来る旅先だぞ。

次回、「北大東島・夕照のBROMPTONくん」篇!



※多忙のため、更新にはそれなりに時間がかかります。






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(関連記事)ロカ岬に行く途中に荒道を通った時の記事