●ハッ
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・・・朝、なのか???

2022年5月6日(金)3:30、いつもの旅ではありえない時間に起床。










●欠伸を噛み殺しつつ、昨晩の残りもののお寿司で朝ご飯
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『マジで美味いな、山田産のサーモンにぎり
その美味しさに、脳が覚醒していく。










●4時チョイ過ぎ、身支度を整えて宿を出る
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ポタ旅以外の旅も含め、こんな時間に宿を出発するのは初めてだ。
さすがにロビー・フロントともに無人。
カウンターに鍵を残して玄関を出る。

当初計画では、この宿の出発予定は6時だった。
それがこんな時間に出る理由・・・
当然、「6時出発では制限時間に間に合わせる自信がなくなった」から」










●本日のルート
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岩手県沿岸の中間地点・山田町からスタート、県北の港町・久慈市がゴール。
久慈駅から16:14発の列車に乗らなければならず、それに遅れるわけにはいかないのだった。












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大ざっぱなルート図でも見分けがつく「ぐにゃぐにゃのルート」からでも想像がつくとおり、今日もまた全行程でのぼりくだりを繰り返すボコボコの道
ご丁寧にも、そのメリハリも3日間で一番効いてる。
キョリは120km。
昨日110kmで2時間遅れしてるから、この道なら2時間30分~3時間遅れを想定すべきだろう。
つまり、ナビの予想所要時間が8時間15分なら、実際の所要時間は11時間弱。


「4時15分発なら、到着は15時だ



















三陸タイトル図


(8)

「山田~宮古」の巻
















●4:12 出発
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空は白み始めていた。
こんな時間に走ることは想定しておらず、ニットのカーディガンを羽織ってはいるものの、結構肌寒い。











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静かだ。クルマの通りもほとんどゼロ。
交差点で右手を見ると・・・












●山田漁港の入口が見えた
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「・・・」

ちょっと、寄っていってみるか













●・・・本当に静かだ
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休日でもない、ただの金曜日なんだけどな。












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漁師って夜間や早朝に海に出るイメージがあったけど、案外、日中に操業している方の方が多いのかな。












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キツイこともめちゃくちゃ多いけれど、やっぱり、田舎の漁村を歴訪するポタ旅、好きだな













●大きな防潮堤を道路で乗り越えて、先に向かう
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さらば、山田町(*v.v)。。
そして、周囲の景色は、次第に僕の中の思い出とリンクしはじめる。













●KOU「田舎と慕情」のテーマ(「悠久の風」スクウェア1990)


















●国道45号を北上
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昔とは全然違うこの道。
三陸道が開通して、クルマが極端に減った。
母が予言していた通り、ホントに「爽快」











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たとえ、防潮堤が出来て、海が直接見えなくなっていても、この道は「思い出の中の風景」に僕を誘ってくれる。












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津波が届かなかった地域、郷里で暮らしていた頃の道沿いの景色と変わらない












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子ども時代から気になっていた「光山温泉」の看板も、当時のままある
子どもの頃は「ラドン温泉」というのが何なのか判らず、怪獣のオブジェがある温泉と思い込んで、よく行きたがったっけ。
(結局、連れてってもらえなかった(笑))












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のぼり坂、のんびり漕いでゆく~♪













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サイコンのバックライトが点いている。
今がまだ5時前であることの証。












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長い登坂車線の終わりを告げる標識。
その先、「長い下り坂 速度注意」の標識が見えた。












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もう、日の出は過ぎたろうな。











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この道、この色合い
何もかも、懐かしい。











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道の脇の三陸鉄道リアス線のレール。
僕が郷里にいた頃はJR山田線だった。











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本当に気持ちいい












●5:15、宮古市到達
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沿岸地帯中央部の拠点都市だ。
人口は約5万人。












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お日さまは、もう、低山の上にのぼってきた。












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対岸の山影は重茂半島(オモエハントウ)。
本州最東端の岬「魹ヶ埼」(トドガサキ)があの向こうにある。
「ブロンプトン旅」の俺さんだったら当然向かうハズ。
俺さんの様な明確な目標意識を持たぬ僕は、漫然と北を目指す(*v.v)。。











●5:58、宮古市中心部に到達
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漁業の町として知られる。
また、工業も盛ん。
ラサ工業宮古工場の高煙突も有名。
本体高さ160m、頭頂部の標高250mのそれは、かつては東洋一の高さだったそうだ。












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NTT東日本宮古ビル。
宮古の津波映像で必ず出るビルだ。
地図上では「旧」の文字が頭についていた。












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ここで、当初出発予定時刻だった「午前6時」を回った。
道も気持ちよかったし、まだまだクルマも少ない状態。
早めに出たのはよかったといえそう。
ここまでの走行キョリは26km。












●『このままどんどん進もう』
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これも、子ども時代からの記憶に残っている急坂。
人力でのぼるのは初めて。












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気持ちよい道は続く。
しかし、やっぱアップダウンは多いな











●休憩しよう
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到着予定時刻、出発時は12:35だったと思ったけど、もう、15分遅れたか。
予想では、ここからこの時刻がガンガン遅れて、最終的には「15:00到着」になる筈。

『まあ、ゆっくりいこう

ドリンクを口に含み、再びペダルを踏んで、長い坂をヨボヨボと上がっていく。


(つづく)







宮古を過ぎ、一路、北を目指すKOU!
三陸海岸北部の高原地帯に差し掛かる!
眼前に広がる美しき景色と、何かの罰ゲームであるかの様なアップダウン
ヘッポコポタリストにとって、果たしてこの2つの要素はつり合いがとれるものなのか!?


次回「宮古~田野畑」の巻





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