●本日の投宿先は僕が今まで泊まった事が無いタイプの施設
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言うならば「宿泊ルームもある日帰り温浴施設」といった感じらしい。
建物の2Fが宿泊者専用フロア。






●お部屋は「若干広めのビジホと同じ」といったところ
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お値段も、僕のポタ旅では一般的な価格。素泊まり7,480円。
正式なコインランドリーが無く、僕の自宅にもある「簡易乾燥器付洗濯機」を使うしかない
自宅ではサーキュレーターを使ってるからすぐに乾くけど、果たしてこれで大丈夫かしら?
ただ、悩む時間も勿体ないので、洗い物をぶち込んだ後・・・






●早速、晩ごはんを食べに出かける
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「山田町」もまた、三陸海岸の中の小さな町なのだけれど、三陸鉄道「陸中山田」駅前の再開発が非常によく進んでいる感じ。
なんと、駅前に「スナック通り」なども出来ているヘェー







●選べるくらいの数のお店は十分にありそう
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しかし、当面の間、僕はケチケチ旅行(*v.v)。。
「予算2,500円程度の範囲で本当に美味しいモノを食べられる店」を選ばなければならない。
『直感で飛び込んで、そうそううまくいくものとも思えないが・・・






●かといって、僕は「検索」する気には絶対にならない
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僕にとっては、出たとこ勝負・偶然性の面白さの方が「旅の味」としてより重要だからだ。


さて、今宵も食べたいのは「お刺身」。
その点、漁港町のお寿司屋さんの刺身なら間違いないだろう。
お品書き例などは店外には出ていない。
お値段高めで、2,500円の予算を余裕で越えていく場合もありそう。
さあ、どうする?












三陸タイトル図


(7)

「港町・山田の夜はふけゆく」の巻













●入るさ、勿論
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「居酒屋」と書いてある以上、目玉が飛び出す様な価格はあり得ないだろう
そして、晩ごはん代が多少オーバーしたところで読者の皆様も『正直、どうでもいい』ハズだ!



とりあえず、ウーロンハイを注文!
ゴキュゴキュゴキュゴキュゴキュゴキュゴキュ・・・><。


アヒィ、美味い≧▽≦;!











●刺し盛りを頂く(*v.v)。。
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いやあ、美味そう








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「結局、大都市内の方が産地よりも美味しいモノが揃っている」という話をよく聞く。
まあ、実際、そうなのかも知れないけれど・・・








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食材と密接に関わる地域内をノコノコと移動するために一日中汗を流し・・・








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投宿先に辿り着いて「無事着いた」「やっと休める」という安堵の気分をもスパイスにしながら味わう「土地の味覚」は格☆別










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それは、人間の根源的な安心感と合わせて「最高の幸福のひとつ」とすら思う(*v.v)。。

ただ、それが人類の歴史の中で日常的に得られた時間は「かなり短い」と感じる。
「日々の生活をある程度楽しめるゆとりが得られる様になった中~近世」が始まりであり、「人々が人力での移動をほどんどしなくなった20世紀初頭」あたりがおしまいなのかも知れない。

今、レジャーとしてそういう旅を愉しめている人は、チャリ、徒歩、ランニング等の人力で旅をしている少数の人くらいか。形を変えれば、登山も入ってくるかもだけど、「旅」とはちょっと違う様な気もする。







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勿論、現代でも、産地付近でなければなかなか食べられないものもある。








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生しらすは名古屋市内ではなかなか食べられない。
周辺部の渥美半島や篠島など三河湾付近で食べることは可能だが、辺鄙な田舎にやってきて、起伏の激しい美しい海岸沿いを走り続けた後で食べるものは、結構違った味に感じるというものだ。








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はふう、美味しかった~♪
以前であれば他に2~3品注文するところなのだが、ケチケチ旅ではそうもいかない。
お勘定1,700円くらいのところで、お店を出る。









●店の近くに、漁港への入口があるのが見えた
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要塞の様な防潮堤の向こう側にあるらしい。明朝、出立の前に立ち寄ることにしようかな。




近所の真新しいスーパーで買い物をした後、一旦、宿に戻る。
ごはんに出る前に回した洗濯機を見たら、ちょうど洗濯が終了するタイミングだった。
取り出した洗濯物は「ホカホカ温かい状態」
ウチのと違い、簡易乾燥機能に「温風機能」がついているのかも。
もっとも、乾き具合はウチのものとあまり変わらず、これを室内干しで確実に乾かすためには、結局は「何らかの工夫」が必要だろう。







●それはともかく
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さすがに先ほどの食事では足りなかったので、二次会といくことにしよう
スーパーで購入してきた山田産のサーモン握り10貫と・・・







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岩手ではよく出回っている「山田の醤油」で・・・








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頂く!

ぐう、とてもおいしい!!








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しかし、「チキチキボーン皮チップス」は、全く僕の口には合わなかった
2口食べたものの、後は処分。


さきほどの握りずしは半分を朝食分に回すので、晩ごはん代は結局大体2,500円くらいだ








●お風呂にも入っておこう
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日帰り入浴客が利用可能な時間は21時までという事だからか、20時過ぎになると温泉はガラガラ。
壺風呂コーナーが無人だったので、ここで浸かっていこう。






●はふぅ
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あれだけ激しいアップダウンだったにも関わらず、今日は全く攣らなかった。











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●時刻はそろそろ21:00
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ナショジオの続きを読んでのんびり過ごそうかと思っていたけれど、せっかく、ふるさと岩手の漁港町に来ているのに出歩かないのはもったいない








●と、いうわけで

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宿からチャリで1~2分のキョリにある田老漁港へやってきた。
防潮堤ゲートの向こうは真っ暗。
『ロマン探求ポタ(異国旅)の時だったら絶対に行かない景色だなあ・・・』などと思いつつ、おっかなびっくり入ってみる。







●漁港の中は、かなり真っ暗だった
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船だまりの区画だけ、強力な照明のおかげで海や船の存在が判るくらい。









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山田漁港は太平洋岸の港ではあるけれど、山田湾内にあることもあって、「ドドーン」という様な波打ち音が聞こえる様な状況でもない。
風もかすかにある程度で、水面もとてもおだやか
目が慣れてくると、防波堤の方に数人の釣り人がいるのが判ってきたが、とにかく「非常に静か」だった。








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現在の気温は18度前後。
蚊の様な虫が飛んでいる時期でもなく、とても快適。
ちゃぷんちゃぷんという波の音と、時折響いてくるウミネコの鳴き声以外、何も聴こえてこない。



『もっと小さな漁港町で投宿していたら、さらに旅情ある景色になっていただろうか』


多分、そうだろう。
水銀灯かなんかで照らし出されるもっと小さな防波堤を舞台に、味わい深い空間に身をおけただろう。
もっとも、そういった環境をどこまで愉しめるかは、僕次第。
気分や考え方に左右されるところはとても大きい。
色々な風景を見て刺激を受ける機会が、若かりし頃より圧倒的に減ったのも間違いないし。


『それでもまあ、「この趣味を続けてるからこそ好奇心を維持できている」みたいなことはあるしな』


岸壁に寝転んで、ボーッと星空を眺め続ける、贅沢な30分(*v.v)。。









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その後、真っ暗な漁港を走り回ると、やっぱり面白い景色は「ちょこちょこある」と思った
夜霧や、朝霧がかかっているシーンなども想像してしまう。
やっぱ、旅の途中で(地元の人にとっては当たり前の)そういうシーンに偶然出くわしたいんだよね。








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『自分で言うのもアレだけど、やっぱ、いい趣味だと思うわ


まあ、今ここにおまわりさんが見回りに来たら、間違いなく職質される趣味なんだけどね。
いいじゃんね、そのくらいは許容される社会であってもらわないと!

とにかく、いい感じでくつろいだ僕は、宿に戻るとすぐにふとんに飛び込み、意識を失うのであったスピー




なお、この日立ち寄って整備っぷりに驚いた山田町駅前の再開発の件に関しては、コチラのサイトでコンパクトに解説されていることにも触れておく(UR都市機構)



(つづく)





BROMPTONでの三陸縦断ポタも、早、最終日。
最終的な目的地である県央部の実家。
本日中に辿り着くには、県北の港町・久慈(クジ)の駅を16:14に出発する列車に乗らなければならないッ!
しかし、道の上下は3日間のうちでもっとも厳しく、そのキョリも3日間最長の120km!


『スケジュール通り6:00に出発したら、絶対に破綻するな


ビビった結果、当初想定をだいぶ早め「3時台起き」を敢行!夜明け前の4時台に出発するKOU!
一連ポタ旅史上初である決死のスタートは、最終的に果たして実を結ぶのか!?



次回「山田~宮古」の巻





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