●2022年5月5日(木祝)08:15
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僕は、岩手県陸前高田市の「奇跡の一本松」に立ち寄ろうとしていた








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周辺は広い広い更地。







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今さらだけど、これがあの高田松原か・・・






●思い出の中の「高田松原」
高田松原

(特定非営利法人「高田松原を守る会」HPより)


美しい砂浜にと、江戸時代から続く1万8000本の松林・・・(*v.v)。。
東北ではよく知られた三陸屈指の名勝地だった。
岩手県央の実家から片道2時間かけて遊びにいく価値がある場所で、親も何度か連れてきてくれていた。







●あの松が1本だけに
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その一本もとっくに枯死。
各種工事やコーティングで「見た目だけ保存」されている状態だ。
近くで見ると、枝の葉はホームセンター他でよく見る「フェイクツリー」っぽいのが判る。












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かつて、この写真の右半分が広大な松林だったんだけどなあ・・・。
今は巨大な防潮堤になってしまった。
堤防の向こうの海は、どんな感じなんだろう?








●堤防にあがってみると・・・
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あ、松が植林されている
巨大防潮堤の外側に「高田松原」を再生するつもりか!








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植林の範囲は広大
「これなら!」
100年後にここに来る人々は、子供時代の僕が見た様な美しい松原が見れることだろう。










三陸タイトル図


(5)

「陸前高田~盛」の巻



















●次の町に向け、堤防上の道を進む
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さようなら、高田松原。
またくる日まで(*v.v)。。










●ほどなく津波を免れた高台へ
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こちらは、昔日と変わらぬ美しき田舎道の情景












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・・・しかし









●あっ
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うげ、3kmの急勾配







●登坂車線出現
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やれやれ









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・・・長い

箱根山(ハコネヤマ)という山の稜線を越える峠らしい。
ろくでもない名前だ。










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ウザい!!












●9:19 大船渡市(オオフナトシ)到達
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200m程度の峠をようやく突破
この程度の峠でも度々喰らうと「なかなかキツイ」
この先、大丈夫かしら?










●「問題ない!」
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公共交通もあるし、最悪、TAXIを呼べばいい。
どんな時でも気軽なのが、BROMPTONの国内旅~♪

急坂を一気に下る途中、時速50kmを記録!
怖い!!












●KOU「田舎と旅情」のテーマ(「Journey Beginning」コナミ1989)











●大船渡市中心部へ駆け下ってゆく
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新沼謙治か、懐かしい
ちなみに、さっき抜けてきた陸前高田は千昌夫のふるさとだ。









●途中、コンビニでおむすびを食べ、先に進む
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コンビニとかある状況になると、交通量もだいぶ増えるね








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町なかには新しい津波碑。
特に東日本大震災や、明治三陸津波の「津波碑」は、避難する時心強い「目安」になる。









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BRT駅や・・・









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こういった堤防など、震災前にはなかったモノの先に・・・








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やはりスカスカの平坦地になった市・中心地広がっている









●大船渡駅もBRT化
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ここはもう、完全にバス停って感じ。
いくらなんでも「駅」には見えないね。








●・・・と、ナゾの船が出現
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巨大な木造船
「気仙丸(ケセンマル)」だ。

遠目では、美しく新しい。
しかし、建造は1991(平成3)年で、僕が岩手にいた頃。
行かなかったものの記憶にはある199年の「三陸・海の博覧会」に合わせ、熟練の船大工によって建造された復元千石船(江戸時代の貨物船)。
本当に海上を帆走出来るので、博覧会以降も各種のイベントや、NHK大河ドラマ(龍馬伝)ロケ他、大活躍した。

港に係留された状態で大震災を迎え、多くの船が津波で破壊~喪失する中、ほとんど無傷で「奇跡の船」と呼ばれる。
しかし、船齢も30年を超えて老朽化が進んだ為、ガラスコーティング等の長寿命化の上で、記念物として展示されている。







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町なかをBRT専用線に沿って進むうちに・・・







●10:06、盛駅(サカリエキ)に到着
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ここまで39.35km。

僕にとって、大船渡中心地のイメージがあるのは、この「盛(サカリ)」の方。
立派な駅舎もあるし、休憩がてら、ちょっと寄ってみよう








●JR盛駅はBRTの駅になっていた
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昔はJR大船渡線と、三陸鉄道(南リアス線)の鉄道駅だった。
この周辺も津波被害を受けたハズだが、震災前からの建物に見える。






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ホームは3番線まである。
1番線と2番線はBRT大船渡線のホーム。
3番線が三陸鉄道のホーム(レールあり)。
全て、当駅が起点だ。







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跨線橋はあるが、3番線にもBRT専用線上の横断歩道で、水平移動できる。
すばらしい






●三陸鉄道の車両も見える
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現在、三陸鉄道はこの盛駅から岩手県北の久慈駅(クジエキ)まで163kmの線路で結んでいる。
久慈駅は今回のポタ旅の目的地でもある。







●三陸鉄道「盛駅」内
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こちらも、やっぱり震災前から使われている感じ。








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気付くと「鉄っちゃんっぽい人」がバイクで乗り付けて、デカいカメラで盛んに写真を撮っていた。
『そんなに鉄道好きなら、鉄道に乗車して写真撮りに来てあげなよ』などと思いつつ、盛駅を後にする。

僕も子供の頃は「鉄道」に正体不明の憧れを感じていたっけなあ。







●「鉄道旅」にも憧れたっけ・・・
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ポタ旅始めた頃は、こういう景色にも「旅情」を感じていた。
今はもう、全く何も感じない。










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ってか、あちこちの線路沿いでパシャパシャ写真を撮ってる「鉄ちゃん」を見ていると、気持ち悪さすら覚える。
『何が愉しいんだ?』・・・と思いながら、僕もまた盛駅周りの写真を撮りまくる

かつて鉄道線だった部分がBRTに置き換わり、その上で不要になった踏切が潰されていた。
うん、ホント、キョーミ無い。
鉄道に興奮する人は、変態だと思う。











・・・ん?



















●なんだ、あれ?
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三陸鉄道のものっぽい線路の脇に、不自然な建物と小さなプラットホームがあるぞ












●あっ
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めっちゃ小さな駅
もしや、これは・・・パシャパシャッ!!









●岩手開発鉄道「盛駅」
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実は、小学生時代鉄道好きだった僕。
当時、鉄道関係の書籍を読むと「私鉄」というワードがたくさん出てきたのだが、僕には「私鉄」が何なのか全くわからなかった。だって「岩手には国鉄と三セク(三陸鉄道)しか無かった」から。






(「本当に、僕の県には「私鉄とやら」は無いのかしら?」)

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ネットなど無い時代、広い岩手県を道路地図で隈なく調べるうちに、『あれ??』と気付いたのが「岩手開発鉄道」だった。
しかし、県央部に住む僕の周りでは、そんな鉄道のことは誰も知らなかった。
結局、ナゾのまま鉄道全般への関心は失ったのだが、「ふしぎな鉄道線」への好奇心は近年でも残っていた。








●岩手開発鉄道(イワテカイハツテツドウ)
岩手開発鉄道

それは、岩手県大船渡市内で営業している全長11.5kmの鉄道路線。
僕の子どもの頃から今に至るまで「岩手県内唯一の私鉄と言ってよい路線」と思う。


僕の子ども時代から岩手県内で営業する鉄道会社は下記のとおり
1.JR東日本(旧国鉄)1987年設立
2.三陸鉄道(旧国鉄路線+国鉄時代の未成線で営業開始)1981年設立
3.いわて銀河鉄道線(新幹線八戸延伸後、盛岡以北の旧JR東北本線を運営。三セク)2001年設立
4.岩手開発鉄道(民間企業)1939年設立


国鉄も三セクも一切関係ない、純粋私企業による鉄道は「4.岩手開発鉄道」のみッ!

近年調べたところ、鉱山から鉱石を運び出す貨物鉄道と判った。
ただ、1992年までは細々と旅客輸送も実施。乗客数が常に全国全鉄道最低の「珍路線」であった!
そして、旅客営業を終えて30年経過した現在でも、駅舎やプラットホームが残存しているという!








●なんというロマンハァハァ
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ってことは、さっき見たレールは山奥の鉱山につながっているのか!
県内唯一の私鉄が鉱山からの鉄道なんてのも我がふるさと岩手っぽい。
重ね重ね、なんというロマンハァハァハァハァ

いやあ、こういう出逢いがあるんだなあ!
さっきのバイクの鉄っちゃん、気付かないで行っちゃったみたい。勿体ない








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盛駅構内も津波で洗われた筈なのに、この駅が処分されなかったのはふしぎ。
2011年時点で、旅客輸送やめて約20年経っていたハズなのに。
ただ「維持管理する理由を知りたい」・・・程までの関心は、2022年の僕には無いのであった(*v.v)。。







●先へ進もう
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視界の先に見えてきたのは紅葉の名所として知られる五葉山(ゴヨウサン)っぽい。
自分にとって見知った景色が次第に増えてきて、テンションも高まってくる
『今回の旅先選び、正解だったようだ』
そう思いつつ、ペダルを漕いでいく


(つづく)





確かに、そこはかつてクルマで何度も走ったことがある道。
記憶にある風光明媚な景色に、ようやく出会えるKOU!
しかし、クルマで走るのと自転車で走るのとでは、体力消耗度がベツモノなのだった
『これは・・・苦行?』
遅れる移動、ままならなぬ補給、迫る夕暮れ・・・
『それでも、岩手県内だけは完走したいんだ
僕は、タクらずに投宿先に着けるか?



次回「盛~山田」の巻





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