●前回までのあらすじ
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「三陸海岸縦断ポタ」途上、1日目夕方時点で早くも気力揺らいだKOU!
一刻も早く気仙沼に着いて酒に溺れたい!
そんな僕の前に、JR気仙沼線BRT駅が出現
コレ使えば残30km(約2時間)をワープ出来る!
しかし、「三陸海岸縦断」は誇れなくなる!

さあ、どうする!?





















●3秒後
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「使うさ、勿論!」

そもそも完走などどうでもいい。
愉しいトコだけ走り、辛いトコは割愛するのが僕本来のスタイル!
ここ2年の僕が少しおかしかったのだ。














三陸タイトル図


(3)

「港町・気仙沼の夜はふけゆく」の巻



















●KOU「横着とうしろめたさ」のテーマ(カトちゃんケンちゃん「地下BGM」ハドソン 1987)

























●「なるほど・・・
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BRT(バス・ラピッド・トランジット)。
東日本大震災で破壊された沿岸部鉄道路線のうち、宮城県石巻市付近~岩手県大船渡市付近は「鉄道復旧コストが利用に見合わない」ためBRTに置き換わった。
そして、かつての線路はこうなった。
見た感じ、プラットホームは平面となり、跨線橋は不要らしい。
「なんか、横着しやすそう!」















●便数は意外と多い
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基本的に1時間に1本以上。
運用コストが下がり増便されたっぽい。
(実際、鉄道時代の3倍らしい)

















●「・・・ってか、この平坦路をチャリで走れりゃ一番いいのにな
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やってみたいが、どっかのセンサーが指令室に通報して、面倒な事になるんだろう。




















●10分後、バスがやってきた
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見た目はフツーの路線バス。













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乗り方も中身もフツーだった。
実際、新しい住宅地の中心部や拠点病院前などは、「一般道に出て立ち寄る」そうだ。鉄道時代以上に地域住民の利便性を高めるために。
ただ、定時性確保の必要性で、専用道を抜ける部分は限定的。実際、「路線バスより早い」。


なお、全ての停留所は「●●駅」という名称で、駅同様にしっかり整備された「待合室」もある。
















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再整備が進む防潮堤で、海の景色はあまり見えなかった
鉄道として復旧されても同じだったろう。



















●結局、清水浜駅~南気仙沼駅間の約35kmを・・・
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58分程でワープ。
車窓の景色が夕暮れ色に染まりゆくなか・・・
















●18:28 南気仙沼駅到着!
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感想
「鉄道よりめっちゃラク」
乗り降りの負担が皆無なのがいい。
折畳状態のBROMPTONの持ち込みサイズ的も問題ない(小型スーツケースと同等)。

ゆく先々にBRTがあれば、BROMPTON旅は格段にラクになりそう。
いや、もはやBROMPTON不要かも知れない。






















大名古屋発 BROMPTON旅日記

(完)


ご愛読ありがとうございました!!



































【新番組】

大名古屋発

GOGO \(^0^)/!

僕らのBRT旅日記























●やりません(*v.v)。。
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南気仙沼駅前もまた更地が目立つ。
震災前は気仙沼市の中心市街地だったらしいが、その面影はない。
とにかく、ホテルに向かう。

















●18:34 投宿先・気仙沼パークホテルに到着
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ここまでの走行キョリ64.1kmは、達成感にほど遠い数値。
13時からリアス式海岸を走りだした結果とはいえ、やっぱり物足りない
車窓の景色も期待した様なものではなかったし、なんともまあ悶々とした気分になってくる。

『横着の選択は・・・間違いだったか?』













●部屋に入ってひと息つくフゥ
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なぜ、こうもうまくいかないのか

シャワーを浴びて着替えを済まし、コインランドリーで洗濯しながら考える。
そういや、ちょうど1年前(2021年)の5月4日も旅してた。
紀伊半島ポタ旅の2日目。
あの日は、日中は良かったけど、宿泊地(和歌山県串本町)のホテル選び・晩ごはん先選びに大失敗して「しょぼーん」になったんだっけ。















●今日のポタ旅も「しょぼーん」になりつつある


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ってか、この1~2年は「選択ミス」に苦しむ事が多かった。
ポタ旅も、それ以外のプライベートも、仕事も。
中には、二度と取り戻せない選択ミスもある。

今回のポタ旅だってきっとそうさ。
わざわざ時間かけて三陸まで来て、しょぼーんとして帰ることになるんだ。
晩ごはんだって、どうせ・・・・・
何やったって、終わってるのさ。



















albert

アルベルト・ビスト:「・・・終わったのです。・・・また始めましょう」




















martha

KOU:「・・・」




















●ざけんな!終わってないから
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実は、ルート設計時、地図上でその名を見つけ、立ち寄りを決めた飲食店がある
僕が大好きな映画と同じ名前の店で、行けばモチベUPは確定的だ!
場所はこの漁港のすぐ近く。
ワクワクして店に向かう


















●うっ
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「かもめ食堂」クローズド!?
ましゃかの展開


















●っていうか、この町、飲食店の閉店時間早すぎ。
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まだ19:13なのに、そこら中の店、どんどん閉まっていく。
気付くと、周辺を走り回っても、やってる店が「かつや」しか見つからない。

「そう、どうせ、終わってるんだ」。

出たよこのパターン。
全国チェーン店晩ごはんパターン?
コンビニめしで晩酌パターン?

いずれにしても、旅モチベ低下確定。
ヘタしたら、そのまま三陸ポタ大失敗。




















albert

「・・・終わったのです」




























●ざけんな!終わらねえ!!
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やりたくなかったが、XPERIAを叩きGoogleマップ起動、飲食店検索ッ!!
すると、いくつか営業中の店が「住宅地」にあるのが判った!

『住宅地に向かい、直感で入店することにしよう!』

4~5kmほど先のエリアに急行!!










この店に決めた!
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数軒の店をスルーの後、魚料理が得意そうな店を発見!
もう、ここに命運を託す!
KOU:「たのもう!」










●カウンターの他、テーブル席がいくつかある老舗っぽい居酒屋だった
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大将も、注文取りの人も50代っぽいおじさん。なんか美味しいもの出してくれそうな感じ。
カウンターに着くなり、すぐに検温の上、氏名と連絡先を紙に書かされる。
随分、しっかりとコロナチェックしてるらしい。







●すかさずウーロンハイを注文!
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さて、今回もケチケチ旅だ(*v.v)。。
夕食1回あたり2,500円前後を上限と考えている。
このウーロンハイも、しっかり味わって頂こう。

では、いただきます・・・
ゴキュゴキュゴキュゴキュゴキュゴキュゴキュ><;


あひぃ、美味い>▽<;!!!














●お通しをつまむ
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タコのキムチ和えらしい。
『・・・1年前の「道〇堀」や、前回の「く〇寿司」の様なことになったらどうしよ・・・

パク・・・
モグモグ(*v.v)。。。。。。。


・・・えっ




















お、美味しい!!

これぞ、漁業の町の料理店の味!

タコは食感がとてもよく、瑞々しい。
そこに、ほどよい辛さのキムチがよく絡まって、コクも与えている。
僕も色々海沿いの町旅して色々な店に飛び込んできたが、このお店「当たり」だぜ











大当たり
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「おまかせ3種盛り」。
見るからに美味しそう!





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美味いッ
文句なく、びっくりするほど美味い
なんという瑞々しさ。





●さきほど立ち寄ってきた漁港の様子を思い出す(*v.v)。。
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気仙沼漁港は東北地方を代表する全国有数の一大漁業基地。
港には気仙沼の船は勿論、釜石、八戸、釧路など、北の港を母港とする船がずらっと居並んでいた。
これらの船もかなり大きいのだが、さらにひと回り以上大きい船もあった。
大型の遠洋漁業の船などは、南太平洋、アフリカ近海のインド洋、北大西洋などに進出してマグロ、カツオ、イカなどを獲ってくるという。
その航海期間は数カ月~1年半に及ぶ事もあるそうで、まさにロマンと旅情のかたまり(*v.v)。。








●マズイわけがない
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「ぐうっ
素材の味、職人の腕の味、旅情の味。
漁業の町を旅する甲斐がある、至福の味わい(*v.v)。。








●3種盛りには甘エビも入っていた
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結構、大きな甘エビ。
ん?
数が・・・1尾・・・2尾だと!?







●お品書きを見直す
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ケチケチ旅に間違いは許されない。
確認した。3品盛りは「830円」・・・めっちゃ安くない







●間違いないので、ありがたく頂く(*v.v)。。
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ぐああ><;

超ウマイ><。。。!!!!










●カニの甲羅グラタンも頂く!
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これも、吟味に吟味を重ねて選んだ一品。







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美味いッ><。!!
こんな美味いカニグラタンは初めてだ!


そして思う(*v.v)。。
まずは初日、女川からスタートしてよかった。
気仙沼に来てよかった。
この店に来てよかった・・・








●大満足
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ポタ旅において漁港町の投宿先は積極的に組み込むべき
僕ら、都会で忙しなく働く者にとって、格別な旅情を味わえるひと晩は何物にも代えがたい気分転換。
日中は、海沿いの道を頑張って走って景色を味わい、夜は、投宿先の港町で漁港の情緒と「その土地の逸品」を深く味わう。
間違ってよほど変な選択しない限り、成功確率は鉄板だ!










●コンビニに立ち寄ってホテルに帰投ス。
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ここからは、かわきものをつまみつつ、アルコールとソフトドリンクをちびちび飲る、くつろぎのひととき(´ε`)~♪








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定期購読中のナショジオを持ってきていた。










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ナショジオ記事は、僕に好奇心を与えてくれる貴重な情報源。
美しい写真が多いのも刺激になる。



気付くと、ホテル到着時より、だいぶ「旅モチベーション」が回復した!
「終わりよければ全てよし」とはまさにこのこと。
1日にしてみても、それは同じ。

『さて、ボチボチ寝るか・・・(´Д`)ファァ』

明日に備え、今日は早めに休む。
旅の1日は終わり、また次の1日に続いていくのだ。
旅人の好奇心と共に。























albert

「終わったのです。また始めましょう」


そうだな、アルベルト。
その台詞、大好きだよ。
くじけそうな時、またよろしく頼む!

・・・架空の人物にムニャムニャと礼を言いながら、僕は眠りに落ちてゆくzzz


(つづく)







高い旅モチベを回復したKOU!
爽やかな朝の海沿いを北上していく。
しかし、再び始まるリアス式海岸のアップダウン。
その高低差は、1日目のそれを大きく上回っている!
繰り返し押し寄せるウザい上り坂!
僕はくじけず、走り続けることが出来るか!?


次回「気仙沼~陸前高田」の巻





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