●久々のワールドマップ
9th

タンジェ到着以降、ワールドマップを確認する間もないほどの慌ただしさだった。

駆け足旅の探訪地も10か所中9か所目まで来ている。








●エリアマップ
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ワルザザートの滞在では、砂漠の廃墟アイット=ベン=ハドゥ集落に行く予定だった。

ここは、このポタ旅で最大の見せ場と思い、僕も意気込んでいたのだが・・・








●ワルザザートから集落までの道を、長距離バスで通ってみた時・・・
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狭い山道を、たくさんの乗用車は勿論、大型バスや過積載のトラック、ダンプが、抜きつ抜かれつ、

ギャンギャン走っているのを目の当たりにして、完全に戦意喪失していた

『こりゃ、水鉄砲で戦争に参加する様なもんだ

死ぬ確率が高いので、集落行きは諦めワルザザート周辺を探検することに。






●宿の外に出ると・・・
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猫:「ニャーン

KOU:「おっ、どっか案内してくれるの?」







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猫は角を曲がったところの、ドアが無い建物に入っていった。

『倉庫をねぐらにしているのかしら・・・?』

中を覗き込むと、ふつうの民家らしく家人と思しき女の子とお父さん?と目が合ってびっくり







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そうか、ゲストハウスがけっこう立派で勘違いしていたが、

このあたりの生活水準としては、もともとこのレベルであってもおかしくないのかも知れない。








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僕の部屋は全室エアコンついていたけれど、見た所、他の建物にはエアコンの室外機ないもんな。







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「昔ながら」の、その土地の暮らしを拝見できるということだね。

のんびり、ポタしてみよう。















pota2019



20.(モロッコ)
 BROMPTONでサハラ砂漠を走ろう! 後篇

















●ロマン探求ポタ(*v.v)。。モロッコ王国篇テーマ曲 劇団レコード「流砂の嵐」KONAMI 2011











●2019年9月20日17:10 (モロッコ王国現地時間)
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とりあえず、町を抜けて、砂漠に出てみよう。










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ここはアトラス山脈に水源があるドラア川の流域で、広大な砂漠で例外的に緑に恵まれているという。

目の前の緑は川に沿ったものだったハズだ。








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その反対方向には映画のスタジオも見えてきた。

このアトラススタジオは世界最大の映画スタジオで、あたりの砂漠も、向こうに見える山も、

全てその敷地内にあるのだという。

色々な作品がココで制作されたそうだが、僕は映画にはそれほど熱心というワケでもないので、スルー。







●砂漠の中に点在する小さな店は、全て閉店しているようだ

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そういえば、宿の主・アブドゥルが今日はイスラム教の安息日で「旅行客向け以外の店はお休み」て言ってたな。








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景色が、だいぶ「らしく」なってきた。







●検問
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さっき、バスで町に入る時に通っていた検問。

チャリはフリーパスらしく警官たちが手を振って「行け」と促してくれる。

止められても行くぜ!捕まらない程度に
!!








●そして・・・
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おお・・・







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おおおおお・・・








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あたりまえだけど広いッ!

サハラ砂漠の広さは日本の国土の45倍あり、アメリカ合衆国全土が砂漠になった様なものという。

・・・考えただけでもうーん、恐ろしい(*v.v)









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検問の手前、営業中のガスステで購入してきたコークゼロ。

乾ききって赤茶けた大地を眺めながら頂こう・・・ゴキュゴキュゴキュ>< ッ!

ラクダに乗ったキャラバン(隊商)だったら、カンタンに飲料水は手に入らなかっただろうなあ!










・・・・・・と、砂の上を、吹きすさぶ風とともに、一列になってラクダでやって来る一団が見えた。

あれは・・・まさか、古えの
キャラバン!?











●サイクリングの人々だった
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砂漠の彼方、アイット=ベン=ハドゥ集落の方向からやってきた。

青年:「やあ!これはBROMPTONだね
!僕もほしいと思ってるヤツだ」

KOU:「ありがと、なかなか気に入ってるよ
 どこからやってきたの?

青年:「セネガルからだよ


KOU:「へえ!」(←場所知らない)







●どこから自転車で来たのか訊きたかったのだが、訊き方がヘタで国名を答えられてしまった
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後で調べてみたら、アフリカ大陸最西端の国らしい。全く未知のエリアで、そそられる。

こちらは日本からやって来たと言ったが、向こうも地球の裏側の国の事はピンと来てない様子。

彼らはワルザザートには3日ほど滞在して、サイクリングで楽しむらしい。

僕と違って『旅の正しいたのしみ方』を知っている感じだ。








●正しい楽しみ方を知らない僕は、いつも時間に追われている
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とはいえ、今回はサハラ砂漠の「道なき道」も走れているし、まぁまぁの出来だと思う。








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赤茶けた大地。

このあたりは「岩石砂漠」なので、こうやってBROMPTONでも走れる。

道からそれるとさすがに走りづらいが、それでも走れないわけではない。

マウンテンバイクなら、体力が続く限り、どこまでも自由に走れるだろう。








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そんな平原に、モスクを中心とした集落が点在している。

宗教施設を中心に集落が出来るのは、イスラム教もキリスト教も同じらしい。












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かと思えば、家も何もないところに日干しレンガカベが建っていたりして、よく判らないな。









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岩石砂漠と、岩石砂漠の町の情景をたっぷり楽しんだ








●さて、18:30を回り、そろそろ中心街で晩ごはんの店探しを・・・
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あっ、さっきの「キャラバン隊」

かなりのんびり走っているので、スーッと追い抜かせてもらった。うーん、ホントせわしない。








●中心街では、観光客向けの店がOPENしていた
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これなら、十分にご飯は食べられそう。

一応、先にみやげ物でも眺めていくか・・・







●近所のみやげ物店に入店
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ここでは3人連れっぽい日本人の女の子が買い物していた。

何日間か滞在しているらしく、本日の夕飯は自炊するかどうかなどと話をしている。

これと言ってほしい様なおみやげも見当たらなかったので「バラまき用しおり」を購入して離脱。








●通りにテーブル並べている店に、テキトーに座ってみた
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ああ、もう、陽が暮れてゆくなあ。

この旅で食べる晩ごはんも、もう、これ含めて2回残すのみとなったなあ。







●バナナと柑橘系フルーツが混ざったカクテルでBROMPTONくんに献杯!
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今日もいい旅が出来たね・・・

ゴキュゴキュゴキュ・・・><。 アヒィ、美味い!








●ウェイター:「●×△◇%$&#・・・」
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タジン鍋のフタを外すと、シチューっぽい食べ物が出てきた。








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おいしい!!

旅先の晩ごはんのひと時は、ホント幸せなひと時・・・モグモグ(*v.v)。。











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前回のロマンポタ2018(*v.v)。。でトランシルヴァニア(ルーマニアの田舎)滞在中にも思ったが、

こういう、異国の田舎探訪をポタ倶楽部やBROMPTON好きのサークルでやればかなり楽しそう。

問題は、それなりに日数がかかるため、現役世代では日程調整が非常に困難そうって事だね。








●チビチビお酒を愉しみながら、のんびりと時を過ごす(*v.v)。。
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夜の帳が下りてきたころ、もうひと品を追加してみた。









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モロッコ風のBBQらしい。

これもまた、美味しい







●満足

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さて、20時過ぎて、完全に暗くなったワルザザートをもう少しだけポタってみるか・・・








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一体、砂漠の町の夜ってどんなものなんだろう?

地元の住宅地のあたりを、適当に流してみる。







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あ、突然、道が真っ暗(真の闇)になっている


と、いう事は、あそこから先は荒野という事なのだろうか?







●行ってみよう
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うわ、マジで真っ暗だ


BROMPTONキャンプの無人地帯と同様で、BROMPTONくんの2基のライトを全力点灯する。

ここは、もう荒野・・・?







●なにっ!?
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いや、まだまだこの先も、真っ暗な道の両側に真っ暗な民家が連なっているようだ


『街灯もないし、家々の灯りも点いてない』

まさか非電化地帯でもあるまい(スラムならあり得るけど)、これは一体・・・?

・・・と、暗がりの中、近所の人とおぼしき方が歩いていて、度肝を抜かれた


停電なのか、電気が通ってないのか、それとも単に夜が早いだけなのか、なんかよく判らんが、

あまり気持ちのいい状況ではなかったし、住民の方を驚かせるのも不本意なので、帰宿する事にした。







●宿の近くに戻ってくると、路地の複数世帯と思しき方々がのんびり夕涼みしていた
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そこにいた子供たちが、僕とBROMPTONくんの姿を見かけ、わっと声を上げて駆け寄ってきた


BROMPTONくん連れて旅していると、よくある体験

「乗せてー」みたいな感じでやってきたので、サドル下げて乗せてあげようと思ったら、

大人のひとが何か叫び、その声を聞いてすごすごと引き返していった。

どうやら、たしなめられたらしい。

気を遣ってくださったのかも知れないが、こっちも残念。でも、アラビア語判らんし会釈して通り過ぎる。







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一転、静寂さを取り戻した路地を、BROMPTONくんを押しながらトコトコと歩く。







●宿の2F、僕の部屋前のテラスも灯りが点っていた
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出がけに、螺旋階段で干していた洗濯物は・・・おお、既にカピカピに乾いている


初日のリスボンから、毎日洗濯しては生乾きのままとなっていた初日の下着も、ようやく乾いた。









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いいな、この町。

ステキな情景









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景色が思い出にのこる町になりそう。







●夜、町から遠く離れた砂漠の中で寝っ転がる事はさすがに出来なかったが・・・
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屋上で寝転がったら、やっぱり満天の星空が見えた。

でも、当初予想した「人生で一番」というほどではなかった。やっぱ、町の中ではダメっぽい。

いずれ、サハラ砂漠の「砂砂漠地帯」のほうでリベンジしなければなるまい・・・

そんな事を考えながら、コトンと眠りに落ちていった・・・
zzz







【次回予告】

砂漠の町ワルザザートを発ち、最終立ち寄り地「カサブランカ」へ向かうKOU!

カサブランカ近郊のムハンマド5世国際空港からホテルまでの40km弱は

この旅で唯一残された「ポタ旅らしいポタ」が可能な区間!

不安定なオフラインGoogleマップに翻弄されながらも、

大西洋を目指してカオスなモロッコの田舎道をひた走る!




次回!

「カサブランカ探訪 前篇」


(つづく)






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