●三条を離れ、先斗町(ポントチョウ)を進む
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河川敷を行くのかと思っていたが、こんないい感じの路地があったらしい。

Tさん:「この辺が、いわゆる『一見さんお断り』のお店なんですよ」

KOU:「へ~






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横丁がたくさんあって、面白い。

中には「通りぬけできまへん」という行き止まり表示も





●賑やかな通りを進んだ先に・・・
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KOU:「あっ、どこか中国っぽい尖塔のビル!」

Tさん:「よく判りましたね!あれが次の目的地『東華菜館』です」






●東華菜館
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ここは、事前に僕が「立ち寄りたい場所」として調べた場所。

『日本最古のエレベーター』がある、いわゆる珍スポだ。






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僕は単に「立ち寄ってエレベーターだけ見れれば」と思ってて、何の建物かも知らなかった。

Tさん曰く「老舗中華料理店」で、「だったら昼ご飯を食べていこう」という事に。

エントランスから入ると、ボーイさんが控えている立派なレストラン。

とても、パシャパシャ写真を撮る雰囲気ではなく、実際、「写真だけの人はお断り」だそう。






●これか・・・
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ボーイさんが手際よく上階に案内してくれて、昇降機をゆっくり見学する時間は無い。








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やってきた昇降機にはエレベーターボーイ(じいさん)が乗っていて、ドアを手動で開閉。

ボーイの言葉を聞き、行き先を選択して、連れてってくれる。

『そういえば、僕が子供の頃って、そこら中のデパートに「エレベーターガール」いたな

ふと、そんな事を思い出す。

今の20代の人にそんな事言ったら、ビックリされるかもだ。








●『・・・おや?』
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このエレベーター、早くて揺れない。

本当に古いエレベーターって、めちゃくちゃ上昇が遅くて挙動が不安定だったりするもんだが。

どうやら、モーターは新しいものに更新されているらしい。








ザクの皮をかぶったゲルググの様なものか・・・
高機動ザク

何の喩えか判らない人も多いだろう。

僕もよく判らない。

先に進もう。







●到着フロアは僕好みのレストラン
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窓の外の景色に、上野・池之端の「東天紅」をふっと思い出す。

ただ、店内の雰囲気は上海・外灘(ワイタン)のちょっといいお店みたいじゃないか。

店員さんも、中国出身の方がかなり多い様で、本場みたい





●おいしくご飯を頂く
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KOU:「ウマイ!」

Tさん:「京都に来てもらって中華料理というのもどんなもんですかね?」

KOU:「何をおっしゃる!このお店、味も雰囲気もサイコーじゃないですか!」






いや、マジでこの店、ホントにステキと思う。

調べて判った。

この建物は1926(大正15)年竣工。

ウィリアム・メレル・ヴォーリズの設計によるものだった。






『ヴォーリズ?』

ハテ、どこかで聞き覚えあるような・・・???











●なんと、俺さんと訪ねた あの小学校(豊郷小学校)と同じ設計者
あの建物

(→俺さんとの訪問の記事はコチラ

なるほど、僕が惹かれるデザインなわけだ!

大学や教会などの美しい建築で有名なヴォーリズだが、レストランを手掛けたのは東華菜館だけ。

もともと、西洋料理店「八尾政」が1924(大正13)年、当時人気だったビアレストランをイメージしてウォーリズに発注したものだったそうだ。

しかし、太平洋戦争の時代になると「西洋」料理の提供が難しくなって、経営者の方が友人の中国人の料理人・干(う)さんに建物を託したという。

干さんは京都出身の奥さんとともに北京料理店の出店を目指すのだが、戦時中、市民の避難所になったり、鉄材を拠出したり、GHQに接収されそうになったり・・・そんな、時代的ロマン(*v.v)。。を感じる話がコチラのサイトに詳しく判りやすく解説されていて、興味深い。

それから長い時が流れているが、干さん一族のたゆまぬ努力の管理のもと、この百年ものの建築物は、往時とあまり変わらぬ情景を僕らに提供してくれる。

京都にも、4代・5代にわたって訪問している人もいることだろう。

ロマンのスパイスが加わったお食事、僕は大好き。






●でも、エレベーターのモーターは、絶対に更新されていると思う!
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そのエレベーターで地上に戻る。







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いい景色(´ε`)~♪

東華菜館、ホント、おススメの立ち寄りスポットだった。

その後は四条付近をフラフラ、Tさんの行きつけらしい喫茶店でしばらく喋り、夕方4時過ぎ…










●KOU:「『餃子ツアー』???」
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京都には「ユニークな」餃子の店が多いらしい。

「餃子ツアー企画」はTさんが以前ご友人と練ったまま実施していなかった企画という。

なかなか面白そうだ。

ホントは3店舗ハシゴコースらしいが、今日は時間的に2軒を回ることにする。

八坂神社方面を通り、まずは人気が高いと思われるお店に向かう。

すると、既に「順番帳」にたくさんの名前が書かれていて、少なくとも2時間待ちと判明。

Tさん:「思った以上に人気の様です

やむなく帳面に名前を書き、順番を入れ替えて近所のもう一店に向かう。







餃子の「泉門天」(センモンテン)
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こちらは開店40分前で一番乗り

その後続々とお客がやってきて、開店時間には店に入り切れない行列になった。

メニューは「ギョーザ」と「しそギョーザ」だけ。いずれも540円。

注文して待つ事数分、明らかに「おいしそうな餃子」が出てきたジュルリ







●小ぶりのギョーザをパクッ!
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「・・・ウマイ!」

パリパリ、サクサクの食感最高!!

しそ風味のパンチが効いてて、絶品といえる。

・・・『近所に、こういう店ほしいぞ!』



サイズが小さいので5枚くらい食べられそうだったが、次の店もある。

1皿ずつをじっくり味わい、お店を後にする。

『うーん、次の店でこの味を上回るのは難しいんじゃないか??』

歩いて4分、その店に到着。








『ぎょうざ 歩兵』(ギョウザ ホヘイ
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KOU:「えっ、餃子の王将じゃないの?」

Tさん:「ぎょうざ 歩兵なんですよ!」

何でも、10年くらい前に祇園で店を構えた後、瞬く間に人気店になったという。



順番帳を見ると、まだまだ1時間並んでおかしくない状況。

しかし、3~4組くらいが消えたようで、僕らは40分くらいで中に入る事ができた

定員10人程度の狭い店内は大繁盛!






●まず、鬼しじみのエスプレッソを頂く(*v.v)。。
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・・・うん、これはフツーのしじみスープ。

勿論、おいしいけれど、驚くようなおいしさではない。

肝心のギョーザはどうか!?






●おおっ
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出てきた!

注文したのはぎょうざ(にら・にんにく)、ぎょうざ(生姜)各480円。

それぞれ8個で1皿なのだが、1皿ずつ注文してTさんとシェアしようとしたところ、店員さんが気を遣って4個ずつに分けてそれぞれに配膳してくれた。

かなり美味しそう・・・





●いただきます・・・(*v.v)。。
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まずは「にら・にんにく」。

パク・・・モグモグ(*v.v)。。















むうっ!!!

ウマイ!!!




これ、過去食べたギョーザの中で、もしかして一番ウマイか?














●続いて「生姜」も頂く(*v.v)。。
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パク・・・モグモグ(*v.v)。。















こちらもウマイッ














ただ、こっちなら静岡市清水区のツバキハウスのジンジャー餃子の方が美味しいかも。

しかし、「にら・にんにく」をもう一度、慎重に味わってみると・・・




●むう・・・

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『超えてきたかも知れん。ツバキハウスを・・・!』

KOU:「これなら、もう1皿ずつくらいいけますね

Tさん:「ですね!お兄さん、『にら・にんにく』もう1枚ずつおねがい!」

店員さん:「あいよ!」









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KOU:「こんな美味しいとはビックリ!こんなお店、近所にあってウラヤマシイ!」

Tさん:「最近は銀座とかにも出来たとかで、京都じゃなくても食べられるらしいですよ。

・・・・・・・・あら、名古屋の錦(ニシキ)ってトコにも出来たみたい






ズコーッ!!(ノ_ _)ノ=3

会社の近所に出来てたのか・・・









●ともあれ、気力と好奇心をチャージできた
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京都駅に戻り、Tさんと別れ、節約志向の在来線で名古屋へ向かいながら思う(*v.v)。。

BROMPTONくん使わない旅、ラクっちゃあラク。

自走しないという事は体力を使わないで済むという事。

そして、じっくりと色々見聞する時間もある。

「悪くない」

加齢と共に、こういう穏やかな旅を増やしてていくのはいい事かも知れない。





・・・などと思ってみても、どうせ3か月後くらいは、BROMPTONくんと共にあちこちに飛び出しているんだろう。

『そうなっていればいいな』と思いながら、帰りは節約、在来線で大名古屋に帰ったのだった。



(完)





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