●2022年1月3日(月祝)04:30 起床
l055

明け方の気温はマイナス10度。

実家はリフォーム済みではあるけれど屋内もよく冷える。

布団の外はギリ0度切っていないというところか。





●母に駅まで送ってもらう
DSC09016

駅まで約3km歩いていくつもりだったが、前夜、クルマに置き忘れていたサイフを探し出すのに手間取り、間に合わなくなったためだ。

いい歳こいた男の道楽で「こういう絵」は、とても恥ずかしい





●ただ、おかげで余裕で電車に間に合った(´ε`)=3 フゥ
DSC09022

当然ながらウチの実家付近はSuica等は対応しておらず、券売機で切符を購入している。

----------------------
JR 東北本線
紫波中央→盛岡
330円
累計: 330円
----------------------






●電車の中で、本日のルートをおさらい
Screenshot_20220103-061329b



当面の目的地は秋田県の大舘・・・






●大館までの道程
画像4

盛岡から「JR花輪線」で向かうことになる。

花輪線は「八幡平(ハチマンタイ)」という岩手・秋田両県にまたがるステキな高原地帯を行く路線。

あまり鉄道に興味ない僕も、前からこの路線で八幡平を通ってみたいとは思っていた。

大好きな岩手山も間近に見られるだろうし、たのしみたのしみ~♪



なお、花輪線は以前はすべてJR東日本線だったが、現在、一部区間が「IGRいわて銀河鉄道線」乗り入れとなっている。

2002年に東北新幹線が八戸延伸された時に盛岡以北の「東北本線」が3セク化されたためだ。








●盛岡駅到着
DSC09023

『とりあえずIGR線~花輪線の切符を購入しよう・・・しかし、切符売り場はどこだ?』

IGR線が開業してすでに20年経つのに、利用するのが初めてだった事に気づく。20年前、既に東京に住んでいたとはいえ、意外。

JR改札口の駅員さんの「床の案内に従え」の言葉通り進み、1FにIGR線の切符売り場や改札を発見!





・・・ん?

何か繰り返しアナウンスしているぞ

その内容を聞いてみると・・・









運転終了

ええっ!?









●理由は勿論・・・
豪雪

ぐはっ







●鹿角花輪止まりということは?
鹿角先運転中止

全コースの1/3たらずでルートが途絶!!

「ムダなことを」と呆れる親に送ってもらってまで出発したのに!

これで引き返すのは、とても恥ずかしい!!








●KOU:「終点(大館)まで運転する見込みはあるまいか?」

5cb2256e
駅員のおねえさん:

「うーん、雪が降り止めば可能性はありますが、現時点では何とも・・・

KOU:

「くうっ


まいったな、一筋縄ではいかないか!







●とはいえ、別ルートを探すほど意欲ある旅でもない

l21

考えてみれば、豪雪の最前線を見に行こうとすればこうなって当然

そして、今日は「ボーッ」としながら車窓眺めるのが目的。

とりあえず鹿角花輪まで行って、そこから先はタクシーで大館まで行けばいい。

切符購入後、駅前のコンビニで朝食とともに、念のため「キャッシュ」も調達だ。

----------------------
IGRいわて銀河鉄道経由・JR花輪線
盛岡→鹿角花輪
2,000円
累計: 2,330円
----------------------






●超ひさびさの盛岡駅
DSC09027

東京から名古屋に転勤して13年、故郷との行き来はほぼ「空路」。

この駅を利用するのがいつ以来か思い出せない。

三が日の7時前ということもあり、駅前の道は向かいのコンビニめがけて余裕で横断できるほど、クルマも走ってない。







●IGRいわて銀河鉄道線に乗り込む
DSC09031

盛岡駅0番線。

かつては三陸方面に向かう山田線専用だったホームに、見覚えのある気動車が入線していた。

高校生だった90年代前半、通学先だった北上市の北上駅の0番線で見かけた車両。豪雪ローカル線の北上線に配備された、当時最新鋭だった車両だ(多分)。

シートが片側2列、片側1列で、県内の列車で初めてエアコンがついてたんだよな、たしか。









DSC09035

IGRの切符売り場で購入したJR花輪線「鹿角花輪」行きの切符。

IGR(旧・東北本線)の好摩駅(コウマエキ)でJR花輪線に入るので、こういう内容になるらしい。

鉄道に興味があった小学生時代の僕であれば、この切符だけでも色々楽しめただろう。

06:55、列車はとりあえず定刻通りに出発した。






●実にアホなおでかけだ
DSC09041

25年ぶり(?)くらいで盛岡駅以北の鉄道に乗ったが、別に思い入れもないし、懐かしさも感じない。

ただ、「おや?」と感じることが。

ローカルネタで申し訳ないが、聞きなれない駅名があるのだ。

『青山駅なんてあったかな?』

盛岡駅の隣は厨川駅(クリヤガワエキ)だったような・・・??

『巣子駅(スゴエキ)ってのも初耳のような???』

ふしぎに思って検索してみると、どちらも経営がIGRに移ってから設定された駅らしい。

ついでにIGRについて検索してみる。

盛岡駅から青森県との県境までの駅を担当するIGRは、自社の区間を

①盛岡およびベッドタウンの地域

②その先のIGR線中間地点の地域

③さらに先の県境に近い県北地域

・・・の3地域に分割して、それぞれきめ細やかな運行密度で経営しているらしい。

例えば①の区間は上下線とも1時間に2~3列車が走っているという。もしかすると昔より運行密度が濃いかも知れない。

新駅の開業や各種の経営努力によって地元客の利用が増えているらしく、経営も概ね黒字転換しているそうだ。

『3セク化後の在来線イメージと違う!』

また、IGRと同時に誕生した「青い森鉄道」(旧東北本線の青森県部分を担当)も、県と連携した色々な経営努力(例えば、路線駅近くに高校を移転したり、ホールを開設したりする)によって利用客が増えて黒字化に成功しているみたい。

すごいぞ、旧東北本線の3セクは





●朝焼けっぽいビミョーな光が差し込んできた
DSC09050

ここは渋民駅(シブタミエキ)。

有名な歌人・作家である石川啄木(イシカワタクボク)の故郷。

良い作品は作るけれど、破滅的な生き方で26歳で死んだ人なので、現代で活躍していたら廃人扱いだろう。





●花輪線区間に入ると、雪量がぐんと増す
DSC09069

積雪1mといったくらいか。

故郷の冬景色、やはりすばらしい







●しかし・・・
DSC09085

行き違い予定の列車が降雪で遅れているらしく、しばらく足止めをくらったりする

気が付くと、車内は鉄道関係者3名(運転手1名、乗務員1名、社員らしき人1名)の他は、乗客として僕1名だけになっていた。


乗務員:
「すみませんねえ、20分くらい遅れそうです。
 この先の乗り換えのご予定とかありますか

KOU:
「急いでないので大丈夫ですよ。
 鹿角花輪からはタクシーで大館まで移動するつもりですし。

乗務員:
「ああ、それなら大丈夫ですね。
 多分、バスも動いてると思いますよ。

KOU:
「お、バスがあるのですか

乗務員:
「鹿角花輪⇔大館間であれば秋北バスさんが運行してますよ

KOU:
「なるほど!


またタクシーで1.5万とか払うのかと思っていたけど、バスがあるなら使わない手はない。格段に安上りの筈だ。

その後、反対方向からやってきた雪だるまの様な列車と入れ替わり、列車はエンジン音を響かせて発車した。






●その先、列車は猛吹雪に突入した
DSC09093

わー、真冬の清流は本当にうつくしいな

 





DSC09097

猛吹雪。こういうのを見たかった






DSC09100

・・・







DSC09101

・・・







DSC09102

うーん、岩手山の「い」の字も、八幡平の「は」の字も見えやしない

ってか雪の日に景色なんぞ見えるワケが無い

岩手県人なら2歳の子どもでも知っていること。

ふるさとを離れて既に30年近い僕は、雪国人の常識を完全に忘れていた。

(あるいは、疲れすぎていて、そんな常識すら思い出せなかった)







●荒屋新町駅(アラヤシンマチエキ)到着
DSC09108

ここでまた列車が動かなくなった。

乗務員:
「対向列車の現在位置が掴めません
 少し前の情報ですと約40分遅れで動いている筈ですが、
 行き違いのためにしばらく停車します。

KOU:
「位置が掴めないって、大丈夫なんですか

乗務員:
「単に電波状況が悪い区間を走っているだけで、
 事故発生などではないと考えております。

KOU:
「そうですか・・・



こういう話を聞いていると「何となく暇つぶしで出かける様なルートでは無かったかなあ・・・」と思えてくる。

雪崩などの事故に巻き込まれる可能性もあるし、列車が運行停止になる可能性もあるし、そもそも景色も全く見えないし。






●ヒマを持て余して、ホームに出る
DSC09113

荒屋新町駅は安比高原スキー場がある岩手県北の旧・安代町地域にある駅。

小学生時代の記憶によると花輪線の拠点駅だった筈だ。

後で調べてみたら、転車台や扇形車庫が現役で遺っているらしく、「農協の倉庫か?」と思っていた写真右上の4つシャッターがある建物は、実は扇形車庫だったらしい。

ただ、猛烈な雪で、雪以外何も見えてこない。




『やれやれ・・・』

ちょっと列車外に出ただけで、アタマやコート、それにマツゲにも雪が積もる。

それらを払い落として車内に戻り、イスに腰掛ける。

少しして、対向車がやってきて、入れ違いで列車は発車する。

40分の遅れが加算され、鹿角花輪到着は当初予定より約70分遅れとのこと。

『子供の頃に来ていたら、この状況に興奮してた様に思うが・・・』







●さすがに、今の僕には苦痛
DSC09125

これ、一体、何しに来てるんだ






DSC09127

吹雪も樹氷もキレイではあるけれど、一体、僕は何を求めてやってきたのか・・・???







DSC09130

小学生の頃みたいに、印刷物の時刻表でも見ていれば愉しかったりするのだろうか?

いや、ありえない。









●10:10、盛岡から3時間15分かけて鹿角花輪駅に到着
DSC09138

定刻の65分遅れ。

いやあ、普通列車の旅はもうこりごりだ(←以前も同じ事を言ってるが、なぜか繰り返してしまう)。

さて、この先大館までの鉄道は運転再開しそうにない。

乗務員が言うには「秋北バス」の乗り場があるだったっけ・・・。







●あれか
DSC_0352

わさわさと降ってくる雪でよく見えないが、間違いないだろう。

とりあえずあそこで、この先のルートを確定することにしよう。





(つづく)




<ヒマつぶしにはなったよ!と思われたら、ぜひ、ポチお願いします!>