●お・・・雨、あがってきたみたい

雨雲レーダーを見てみると、大きな雲は通り過ぎたようで、この後はもう雨の心配はなさそうだ。

『このままガーデンふ頭の方に戻るか、それともフェリーターミナルでも見ていくか・・・』

帰り道を決めきれないまま、ペダルをこぎ始める。






















名古屋ポタ 2017.04.29
金城埠頭と新川ほとりの下町ポタ























●おや?こんな施設あったっけ?
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何回か通っている道なんだけれど、気づかなかったな。





















●全長1.3kmの散策路があるらしい
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入ってみよう。




















●・・・これと言って、面白いものがある様なコースでもなかった
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ぐるっと走って、出口の看板で気づいたのだが『自転車の乗り入れは禁止』だったようだ失礼しました。

スラッジセンターは名古屋市内西部の水処理施設から出る汚泥を専用管で集約して

最終処理する重要な施設らしい。

施設と遊歩道の地面に明確な高低差があるが、遊歩道の面は大雨の際、遊水地として機能するそうだ。




















●稲永スポーツセンター付近
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天気がぐんぐん回復してきたので、遠回りして帰ることにした

この歩道橋をくぐると・・・




















●藤前干潟
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庄内川河口部に広がる干潟で、ラムサール条約に登録されている。

オンパクなどで地域資源の経済利用も進んでいるし、

藤前干潟なども名古屋市がエコツーリズムメニューなどに力を入れて利用促進する事によって、

収益目的で環境が保護される様な、いい感じの循環が進めばいいなあ、なんて思う。




















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●庄内新川橋を渡る
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河口に向かって広がる葦原。

虫や貝などの小動物にすればそれなりの広さの生活圏かも知れないが、

移動距離がそれなりにある者であれば、すぐに堤防や橋脚にぶつかってしまうだろう。

『進撃の巨人』の城砦都市内の様なものかも知れない。

そして、この橋を渡るのも久しぶりだ。

去年の今頃、大名古屋ゆるポタ倶楽部(仮)のイチゴポタで渡って以来じゃないだろうか?




















●下之一色町方面に進路をとる
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魚市場を中心とした古い時代の街並み、僕がこの町の上流部に引っ越してきた7年前に比べて

現代的な家がだいぶ増えてきた。

この町の中に・・・




















●『新元湯』
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大正時代から続く銭湯だ




















●ここは、ラピュタの様な遺構の中にある
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堤防沿いに立ち並んでたコンクリ基礎の家は、おそらくは漁師さんたちの家だったんだろう。

一色漁港は昭和40年代に廃止されたらしいが、この堤防沿いには長さ数百メートル以上にわたって

こんな、かつての土地の機能を感じさせてくれる様な遺構が続いていた。

しかし、ここ数年の堤防再整備によってそういった昔日の面影はなくなりつつある。

まあ、辺境とはいえど、大名古屋の市域にこういうエリアが利用されずに何十年も存在していたという事が

むしろ『ふしぎ』と言えよう。




















●新元湯向かいの廃屋にBROMPTONを停める
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おや、銭湯の中からおばちゃんやおじちゃんのおしゃべりが聞こえてくるぞ

結構、おきゃくさんがいるのかな?





















●こんにちはあ
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解放感のある高い天井、レトロな建物を照らしてくれる明るい陽射し。

前に来た時と何も変わっていないように見える、素敵な銭湯

相変わらず、入り口あたりから中に入る時、女湯の脱衣所も(多分、男湯の脱衣所も)よく見える。

若い頃に来てたら、そういうとこばっか気になって仕方なかったかも知れない。





















●おばちゃん:「いらっしゃい
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女の脱衣所の方でおばさんたちとおしゃべりしていたらしいおばちゃんが、脱衣所間の扉をあけて顔を出した。

『うお

さすがにびっくりしたが、脱衣所にいるおばちゃんたちは目線があっても、全く気にしないようだ。

慌てて一歩退く。

おばちゃん:「タオルとかあるけ?」

あ、持ってきてなかったな。銭湯、予定してなかったし・・・。

おばちゃん:「じゃあ、これ使いな 石鹸は?」

KOU:「持ってきてないや」

おばちゃん:「じゃあ、これ使いな。使い終わったら、ここに置いておいてくれればいいから

おばちゃんは、入浴料の450円だけ受け取ると、女湯の方に引っ込んでった。

『鳴子温泉の大浴場に若い女の子たちがどかどか入ってきた時もびっくりしたが、

この銭湯も結構驚かされるな』・・・そんな事を思いつつ、

いつ開くか判らん脱衣所の扉から離れたところで、のんびりと服を脱ぐ・・・。




















●それはともかく
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タイル貼りの、この風情





















●「古いだけの建物だ」みたいなことを、前回、おばちゃんは言ってたけど
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●妙に落ち着く~
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●お風呂場はこんな感じ
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そんなに広くない浴場の中に、3つの浴槽。

手前が、普通の湯船、奥の左側は薬湯、右側は・・・なんだっけ?水風呂かな?





















●最初に薬湯に入ってみよう
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薬湯と言っても・・・





















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バスクリンらしいけど





















●はふう、気持ちいい(*v.v)。。
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漁師さんたちも、漁でかいた汗を流す為にここに来てたんだろうなあ。

今でこそ、営業時間は夕方4時からだけれど、昔は朝からやっていたんじゃないだろうか?

そんな話を女将さんに訊いてみたいが、おばちゃん客たちとのおしゃべりの邪魔をするのも申し訳ないな。





















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それにしても、この『中将湯(チュウジョウユ)?』ってなんだろう??

もしかして、昔は湯船に身分別の決まり事でもあったのか?『大将湯』、『中将湯』、『少将湯』みたいに…

そう思って調べてみたら、『中将湯(チュウジョウトウ)』とは女性更年期用の漢方薬の銘柄らしい。

性別や年齢によっては全く必要ない人も多そうだが、

やっぱり、銭湯の利用者にそのターゲット層が多かった時代もあったという事だろうか。

表記が右書きなので、戦前の話だと思うが・・・。

いや、待て待て、その時代は家風呂がなくて、誰もが銭湯を使っていた時代だから、

フツーに、誰もが『中将湯』に入っていたんだろうな。





















●その頃、この銭湯は入りきれないくらいの人でにぎわっていたんだろう
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こんなに、落ち着いてお風呂入ってなんかいられなかったろう。

はふ~、極楽極楽




















●さて、出るか
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新元湯
所在地:名古屋市中川区下之一色町内
営業時間:16:00~20:00
休日:5の倍数の日
※データは2017年4月現在




















●悲報:下之一色町内の『エビス湯』は撤去されていた
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ちゅ、駐車場だと





















(ありし日のエビス湯)※ありし日と言っても、廃業後だけれど

まあ、機能を喪失したものがいつまでも残っている訳もないしなあ。

それに、多分、色々な利用方法を模索して、結論見いだせなかった結果なんだろうしなあ。





















●正色市場は健在
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元気に営業していた。

下之一色付近はスークの様な入り組んだ街並みが興味深い場所でもあったりする。

ポタがてら、この場所を掘り下げて調べてみようかしら




















●MAP
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この日は、このポタの後、久々に名城公園周辺など10kmほど走って50kmプラスの走行距離。

一番、走りやすい季節だと思う。

市内も、市外も、あちこち走りたい










ブログ村のカウンターに久々にチャレンジすることにしました


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