●「早く行かないと潰れちゃう」

今年2回目の珍スポ探訪

今日、僕等が目指すその場所は福井県屈指の珍スポットらしい。
が、前回の熱海城や秘宝館(ヒホウカン)と違ってたくさんの来場者を稼働している様な施設ではなく、
明日閉鎖となってもおかしくない『珍スポレッドリスト』の筆頭格に登録されているような状態のようだ。
今が見頃の北陸道沿い九頭竜川水系日野川の桜並木を車窓に眺めつつ、その場所へ急行する



福井珍スポ探訪記 2017.04.16
(1)ふしぎの遊園地を訪ねて
違和感篇
●目指す場所、その名も『ワンダーランド』

最寄りのインターで北陸道を降りると、古びた案内看板を散見する。
今日も運転を担当してくれているYには、意外だったようだ。
Y:「わりと、看板がたくさんある・・・古いのばっかだけど」
KOU:「数年前まではそれなりの集客もあって、まあまあ賑わってたようだよ」

KOU:「セグウェイとグラウンドゴルフはまだ営業中みたいだし。セグウェイは乗ってみたいんだ
」

Y:「本当にやってるのかしら
?」

まあ、ナビからも消えてないし、潰れてない筈だ。
日曜だし、混雑してたらどうしよう・・・なんて思ったが、Yは「絶っっ対ガラガラ」と断言する。
そんな事を話しているうちに、クルマは福井県坂井市三国町に。
●Y:「あった!」

早速、クルマを駐車場に入れていく・・・
●わー、すごい


遠目には、思ったよりしっかりした施設に見えるぞ

クルマも何台か見えるし、もしかすると、セグウェイやゴルフしに来ているお客さんがいるのかも知れない。
Y:「とりあえず、ゲートの方にクルマを・・・あら
?」

Y:「あのネズミは・・・もしかして?」

「・・・」
深く考えもせず、クルマをゲートに寄せてもらいながら通り過ぎる。
と、何気なく僕の方を見たYがびっくりした様な表情を見せた。
●恐竜
!


でかい!
大きな看板の陰に隠れていて見えなかった、全長10m以上はありそうな恐竜のオブジェが

そして、ゲート前で駐車。
クルマを降りてみると、さっきのネズミがもう一体いて、僕等を無言で迎えてくれた。
●あっ


違う、彼は僕等が知ってるあのネズミじゃない

Y:「見て、何か抱えてる
」

●?

「なにこれ、ピーナッツ
?」黄色の何かを見て、Yが言った。

僕にはバナナかヒョウタンに見えるが・・・勿論、その答えを知っている人はここにはいないだろう。
と、いうか、この像が『ネズミ』なのかどうかも分からなくなってきた。
ちなみに、この正体不明の像と向かい合わせの像はもう一体いる。
●???

この子も何なのか、想像もつかない。
●Yは言う

「あの三連の何かも・・・ネズミの国にいるアヒルに似ているけど、なんか違う
」

たしかに、大きなフリフリのお尻で水兵の格好をしたアヒルと言えばアイツの筈だが、なんか違う。
違和感を感じつつ、ゲートの前に立つ。
●遊園地は『営業中』

特に入場料等はないようで、閉鎖もされていない。
料金表の隣には「御用の方は電話で呼び出してくれ」という張り紙がしてある。
『セグウェイとゴルフは営業中のハズなんだけどな・・・』と思いつつ、中に入ってみる。
・・・すると
●廃墟と化した受付ブースの中に・・・

「まり子???」
持ち主の名前か、それともカートの名前か。いずれにしても、珍しい。
●とりあえず、全ての遊具は稼働していない

それは来る前から分かっていたことだ。
ここでは90年代と2000年代に遊具で遊んでいた来場者が負傷する事故が発生、その度に客足が落ちた上、
遊具や建築物の大半が法令違反と発覚して改善命令を受けた様だが、対応出来なかったらしい。
かと言って、撤去もままならなかったようで、現在、ほぼ全遊具・建物が営業休止という事だった。
ただし、2つだけ営業中(とHPには書いてある・・・)のアトラクションもあり、
先に述べた通り、立ち入り禁止にもなっていない。
とにかく、ここでセグウェイ乗ってみたい。探索してみる事にしよう

(つづく)
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