●明らかに不調な我がOPTIMUS 8R
燃焼中、十分に燃料があるにも関わらず火力が落ちて、鎮火してしまう。
30分燃焼させても、鍋のお湯を沸騰させるにも至らない火力・・・明らかにおかしい
オークションのスタート価格からして、もっといい状態と期待していたんだけどな。
即決価格30,000円でオークションに出すなら、僕だったら業者に調整してもらって万全の状態で出品するが
・・・まあ、仕方ない。
色々なブログ見て、『ウィック(燃料吸い上げ用の芯の様なもの)に問題あり』と推定、
1,200円くらいでAmazonで売っていたものの、
分解調整する自信もないし、面倒くさいので、キャンパルショップ名古屋のマスターに相談しに行った。
そしたら、まさかの休業(店のHPなどが無いので、こういう突然の休業日は確認しようがない)。
・・・仕方ないので、自分で分解してみる事にした。
結論を先にいうと、分解整備はうまくいった。
その際、参考にしたサイトがいくつかあったが、説明用の画像が端折られているものが多く、
僕の様な超初心者には判りにくい部分が多かったので、このブログで整理しておこう。
※ど素人の僕がやっている事なので、必ずしも正しい方法ではないかも知れない。
●まずは分解だ
いや、分解作業をする前にタンクのガソリンはしっかり抜いておくべきだろう。
ガソリンは常温でどんどん気化するが、そのガスは空気より重く室内であれば床に滞留しやすい。
床付近にはコンセントも多いし、ポリ系のカーペットやクッションには静電気がたまりがち。非常に危険だ。
僕はスポイトを使って完全に抜いている。
さて、ここまでは簡単に分解できた。しかし、このタンクの外し方がわからない。
●答えは『強引に外す』
外箱との嚙み合わせの部分がかなり固く嵌っていて、僕は外すのに手こずった。
かなり力を入れないと外れない。逆に言えば、かなり力を入れても、そう簡単に壊れるものではないようだ。
●バーナーとプレヒート用プレートを外す
『モンキーレンチを使って外す必要がある』と書かれている解説もあったが、
僕のオプティマスは、特に力を入れる事もなく、手で簡単に回して外せた。(回し方は『反時計回し』)
●タンクと燃料パイプを外す必要もある
このあたりを詳細に解説してくれているブログなどは見当たらなかった。
多分、多くの人にとっては常識だからだろう。
しかし、僕はどうやって外せばいいのか、外していいのかなど、全く分からなかった。
●11mmのスパナ(レンチ)を使って外す
オプティマスの箱についているレンチでは合わず、不思議に思っていたこのナット。
ウチにあるスパナではサイズが合わず、5本10サイズのスパナセットを購入してきたら、11mmがフィット。
(標準装備のレンチは10mmで、燃料調節ハンドルの方のナットにフィットするようだ)
最初、モンキーレンチで開けようとした時は、真鍮製のナットが意外と柔らかくてバカになりそうで止めた。
加熱と冷却の繰り返しで、真鍮は柔らかくなってしまうと解説しているブログもあり、注意が必要と思う。
しかし、なぜ、10mmのスパナは入っているのに、11mmの方は入っていないのだろう(・ ・)?
●レンチで少し回すと、手で回せるようになる
外し方は、やはり『反時計回し』だ。
●やがて、燃料パイプが抜ける
すると、毛糸の束の様なものが見えてくる。これが『ウィック』だ。
●ウィック
新品のウィックと、中に入っていたウィックの違い。
古いウィックが『もうダメな状態』なのか『まだまだイケる状態』なのか、僕には判断がつかないが・・・
とりあえず、交換してみよう。
●新しいウィックの毛の部分を二股に分ける
もともと、一束のウィックの中央部を針金で纏めてあるものなので、自然と二股に分かれる感じだ。
●針金の束を、針金の半分よりちょっと上の部分で折り曲げる
先ほど、上方向に延びていたものを下に折る感じだ。
※写真では完全に半分に折った状態になっているが、これだと、ウィックと針金が被る部分が太すぎて
燃料パイプにねじ込めなかった。
この後、『半分より少し上で折る』(折って下に延びた部分の先端がウィックに重ならない)位で曲げたら
燃料パイプにスムーズにねじ込む事が出来た。(その長さは次の写真参照)
●燃料パイプにねじ込む
一枚上の写真と違い、折った針金の先がウィックの所まで届いてないのがお分かりかと思う。
このくらいの折り方じゃないと、この細いパイプには入らない(多分)。
●挿入する長さは、多分、このくらい?
僕は、ウィックがもともと入っていたくらい(古いウィックが示している位置)まで新しいウィックを挿入している。
こうやって見ると、古いウィックは新品時に比べて長さがだいぶ縮んでいる様に思える。
(もしかすると、別の製品用のものじゃないかと思うくらい長さが違うし、針金の位置も違う・・・)
※この作業の後、燃料パイプからはみ出しているウィックをタンクに押し込む作業がある。
写真を撮り忘れてしまったが、僕は『ピンセット』を使い、挟みこむ様にしながら簡単に押し込む事が出来た。
(『千枚通しを使う』としているサイトが多かった。個人的にはピンセットの方がラクじゃないかと思う)
ほとんど押し込んだくらいで『燃料パイプ』を『タンク』にねじ込むと、自然にウィックはタンクに押し込まれた。
燃料パイプをタンクにねじ込む時の回転方向は『時計回し』だ。
●分解と逆の手順で復元完了!
タンクやバーナーは金属用の洗剤で磨き、少しきれいになった。
輝かせるためには『カーボンクリーナー』とやらで煤を落とす必要があるそうだ。まあ、しばらく後でいいだろう。
●試してみよう
今日、この時点の気温は4度。
風も強く、体感温度は『マイナス1度』と出ている。
●まずはプレヒート
自己賞賛になってしまうが、前回作成した『燃料供給器』と『カーボンブロック』は、本当にうまくいったと思う。
プレヒートの作業がとても楽しく、ラクになった
そして・・・
●着火!
おお!ちゃんと点いた
壊れたり、爆発したりしたらどうしようかと思ってたよ
・・・そして
火力が明らかに改善しているぞ
お湯も、念願の『沸騰』(それでも、弱弱しいが笑)
●あつあつのココアが飲めた
子供がいなかった伯父は、30数年前、このOPTIMUSを使って
小岩井農場敷地内のクロカンコースで、小岩井牛乳温めてココアを入れてくれた。
来シーズンの冬、僕も甥っ子や姪っ子連れて、小岩井や八幡平でクロカンやって、
ココア作るのもいいかもだな
コメント
コメント一覧 (4)
僕は35年前に初期モデルの8Rを購入して10年ほど使用したあと、そのまま倉庫に放置していました。
たまたま再度使うためにバラしたところ、ウィックなるものが取れてきてしまい、これは何だと探して貴君のブログに行き着いた次第。助かりました。
KOU
がしました
古い記事にコメント頂けると嬉しいです。2019年の夏、Yahoo!ブログから移動してきた時、以前の記事についていたコメントは全部なくなっちゃいましたんで笑
記事、お役に立ってよかったです。
僕がウィック交換作業やった時、僕みたいな素人に判りやすく作業を細かに紹介してくれているブログなどが無くて結構手こずったこともあって、記録を残しておいたものです。
オプティマス8R、僕も気に入って使ってます^ ^ 使用中の「コオオオオ!」という音が、子供時代からの思い出でもあって。
お互い、今年も楽しくキャンプしたいものですね!
KOU
がしました
若い時分にウィックなんて存在も意識せずに使っていたのに、今になって困っていましたが、交換方法が判ってホッとしたところです。
とても参考になりました。補修パーツも手に入りそうなので、トライしてみたいと思います。
貴重な情報ありがとうございました。
KOU
がしました
コメントありがとうございます^0^
オプティマス8Rの記事は、検索してご覧頂いている方が多いみたいです。書いてからしばらく経過している記事ですが、こうやってコメント頂けると嬉しいです(笑)
50年落ちってスゴイと思いますが、よくよく考えれば僕のものも40年くらい経っているのかも知れませんね。
しばらく使っておらずメンテもしていませんでしたが、今秋、ピカピカにしたいと思います♪
リペア、頑張ってください!
KOU
がしました