●どうやら、雨は大丈夫そう
今日の夕方まではまるまるポタ出来るぞ
でも、その前に、京都駅近くのレンタサイクル店で みほさん用の自転車をレンタルしなければならない。
お店まではバスを使って20分程度の道のり。
バス通りである堀川通は、イチョウが黄金色に輝いていた。
●レンタサイクルショップ PASSIONE
さすが京都。
Birdy、タイレル、そしてBROMPTONといった、ユニークなチャリをレンタルしてくれるショップがある。
ここは、予めWEBで調べていて、BROMPTONを一台、予約していた。
雨予報で自前のBROMPTONを持参しなかった みほさんも、これでBROMPTONでのポタオッケー
1日レンタルで3,000円程度で、楽しくポタできる。
では、出発~
【鴨川・下鴨神社ポタリング篇】
●鴨川沿いの道を北上
川沿いの道はDAHON vitesseやBROMPTONで何度か走った事があり、いつ走っても、気持ちいい
この河川敷、夜もポタリングしたいものだ。
真夏の夜は、混んでいてそんな状況ではないのかも知れない。そうすると、春か秋なんだろう。
今回、天気の都合でやれなかった『魔界ポタ』と合わせて、ソロポタでやるのが現実的だろう。
3月、桜の時期の週末の夜、宿泊予約、まだとれるかしら??
この日に合わせて調整してきたヒデタケさんのclassic DAHONは、すこぶる順調そう
中古で車体を仕入れ、自らの手で様々なカスタムを施して自分好みの車体に育てるのはなかなか楽しいだろう。
みほさんが旅の前に購入した小洒落たガイドブックに、この道がおススメスポタコースとして載っていて、
ここを走るのをとても楽しみにしていたので、とりあえず、走れてよかった
そろそろ対岸側も走るとしようか。
京都っぽい路地を抜けて・・・~♪
再び、鴨川へ
ヒデタケさんは まだまだチャリ初心者の みほさんに色々熱心にレクチャーしているようだ
そういえば、初めて自転車に乗った時、小学校の頃に『手信号を教わった時』以外で、
僕自身がチャリの乗り方のレクチャーを受けた事って、無いなあ。
秋の景色を愉しみながら、進む
視界中央部分、下鴨神社の参道『糺の森』(ただすのもり)の こんもりした森林が見えてきた。
あの手前で、鴨川は西側の賀茂川(鴨川の、この上流の通称)と東側の高野川に分かれる。
僕らは賀茂川をさらにさかのぼる。
賀茂川部分の河川敷を走るのは、僕も初めてだった。
すごいな。京都の市街地の中にいるとは思えない
(出雲路橋より鞍馬山方面をのぞむ)
あっちの山をチャリで上る気にはなかなかならないが、叡山鉄道とかいうのが走っている筈。
輪行して高度を稼ぐ+下り基調のポタというように工夫すれば、
1泊2日程度の短い旅ポタでも、各所の歴史遺産などをしっかり探訪しながら回れるかも知れない。
●下鴨神社(賀茂御祖神社)
神社としての成立は少なくとも紀元前、BC500ともBC600とも言われる(古過ぎてはっきり判っていない)。
京都市内で最古の部類に入り、かつ、平安京の神様を祀るこの神社は平安京ポタの立ち寄りスポットだろう。
勿論、京都における世界文化遺産のひとつである。
神社HPによると、神社の主祭神・賀茂建角身命(カモタケツヌミノミコト)は、古代の京都を拓いた神さまだという。
『山城の国一宮として京都の守護神としてまつられ』ており、
『平安京が造営されるにあたって、まず当神社に成功のご祈願が行われました。』とある。
境内の御手洗(みたらし)池から流れ出る小川。
そういえば、みたらし池に浮かんだ『あぶく』の形を神に奉げる神饌としたのが『みたらし団子』だった。
この時、池を案内しておけばよかったが、すっかり忘れてしまっていた。
小川は神社に31ある重文のひとつ橋殿の下を潜って、糺の森を流れる事になる。
僕がこの神社で一番立ち寄りたかったのが糺の森だ。
他、重文の大炊殿は500円で見学できるが、以前見学した事あるし、2人も関心低そうなのでパスだ。
(申餅)
森を散策する前に、糺の森の入り口にさりげなく建っていた茶店に立ち寄ってみると、
140年ぶりに復元させたという申餅(さるもち)を出しているというので、3人でこれを注文。
下鴨神社では4月に葵祭というのを1か月開催しているが、神社に関して明治政府が法令制度整える前まで
そのお祭りでは平安朝ころから伝わる貴族文化の一つとして『はねず色』の神饌を奉納されていて、
平安京の人々に『葵祭りの申餅』として親しまれていたそうだ。
『はねず色』はチラシによると明け方の空(あけぼの)の色であり、朝、光が差し込む事を命の誕生に見立て、
神への供え物とした、という事だ。
なお、あとで調べると、はねず=唐棣と書くらしい。唐棣はザクロの花の古い呼び方なので、
もともとはザクロの花の色を示した色という事だね。
この色を出すためには、小豆の煮汁で餅を染めるらしい。
今でこそ何てことない作業に感じるが、古代の人がその手法を生み出すのには様々な苦労があったんだろう。
ほうじ茶を一口啜った後で口に運んだ申餅、やわらかくて、大変に美味しゅうございます(*v.v)。。
140年前のものを復元したと書いてあるが、
目の前にあるものに比べれば140年前のものは、きっと、格段に不味かったんじゃないだろうか。
でも、現代より格段に濃厚な古都の風情に包まれて、家族や仲間と一緒に、神饌を味わったんだろうね。
(糺の森)
下鴨神社の参道がある原生林の森。京都でもトップクラスに好きな場所だったりする。
この日も、大勢の人が散策していた。
そんな中に、おばあさん、あるいは ひいおばあさんの車いすを押してゆく七五三の着物姿の女の子
おばあさんも嬉しそう。
僕も、ばあちゃん、京都案内してやりたかったなあ・・・
僕らも参道と小川を挟んで反対側のルートを、チャリを降りて、落ち葉を踏みしめてトコトコ散策~♪
意外な事に、2人ともここには来た事がなかったそうで、大変喜んでくれた。
チャリを押し歩きしながら、写真を撮ってゆく。
僕も一枚撮ってもらい、それをインスタ用に加工させてもらった
以前、まったくキョーミなかったインスタ、
夏、ポタ仲間の ゆーさんから『#summerbromptonというテーマで写真を集める企画がある』とか聞いてから
ちょくちょく利用している。
みほさんは、やっぱり自分のBROMPTONを持ってこなかったのが悔しそう^ ^;
まあ、新幹線なら30分ちょっとで、格段にラクに輪行で来れる
きっと、彼女自身の個人京都行でも、愛車を携えての旅は視野に入っていることでしょう
糺の森の中は、みたらしの池から流れ出たこの御手洗川の他、3本の清流が流れているそうだ。
本当に、豊かな自然のある素敵な森。
しかし、この森はそんなに大きなものでもない。
平安京が出来た頃は非常に広大だったらしいが、度重なる戦火や市中の大火などで焼失、縮小を繰り返し、
現代では住宅地に囲まれ、あのサイズに収まっているという事だ。
また、近年では温暖化や京都市の地下水位の減少などの影響を受け、生物相が変わりつつあるそうだ。
森の中で馬車が走っていた
こういったものは、この豊かな自然環境を活用してお金を徴収し、保護活動に充当することを目的としていたり、
取り組み自体に注目を集める為に実施されている事が多い。
乗ってみたかったけれど、『先を急ぐ旅(*v.v)。。』になりつつあったので、馬車ではなくチャリに乗る事に。
●京都大学
以前、京都市内をポタした時、『アカデミックでいい感じ』だった京大学内。
今回も抜けさせてもらおうと思ったら、学祭にぶつかってそんな状況ではなかったが、
学生時代学園祭の実行委員会だったりするもんで、興味をそそられる
こちらのブースでは、今話題の『水素水』のテイスティングをやっていて、面白そうだった。
のんびりもしてられず、大学横の出入り口から抜けて、大通りを南下。
12時頃に平安神宮近くに差し掛かり、昼食候補店にしていた『はふう』のスグ近くである事に気づく。
ダメ元でお店に行ってみると、4人がけのテーブル席がひとつだけ空いていたようで、
スグに入る事が出来た~ラッキー♪
ここは、京都出身の同僚・キタヤンに予め教えてもらっていた『京都市内でおススメの店』のひとつ
京都の老舗のお肉屋さんが経営している店だとかで、彼女はよく利用しているらしい。
ヒデタケさんはハンバーグステーキ、みほさんは特選ビフカツ、私はビーフタンシチューを注文。
それでは頂きます(*v.v)。。
ズズ・・・ おお、お味噌汁、美味い
ご飯もとても美味しくて、これだけでも満足できそうな感じだぞ!
期待しながら、タンに箸を入れてみると・・・
お、箸でスッと分けられる柔らかさ♪
パクッ♪
うん、舌の上でホロッとくずれてゆくなめらかな触感。美味しい~♪♪
また、みんなで少しずつシェアしたそれぞれのメニューのお味、いずれも美味しい
いいお店を紹介してもらって、よかった♪
おなかもココロも満たされた我々は、南禅寺に向かうべく再びチャリにまたがる
(つづく)
コメント