NHKプレミアム(BS)で1月14日に『レターボックス版』が放送されたのを録画していて、
劇場版が7月半ばから公開されていて、ずっと見に行きたかったんだけど、なかなか行けませんでした。
何故なら、名古屋では上映館が1館しかなくて、しかも、1日1回しか上映しないから

今まで、こういう映画を映画館に見に行った事はなかったなあ。
普段見る、近所のキレイな映画館で毎日何回も上映されている故にフラリと見に行ける映画って、
いわゆる『大作』ばかりだったんだなあ、と気づかされます。

さて、小雨がぱらつきそうだった8月3日(日)、BROMPTONで急いでやってきた映画館は『名演小劇場』。
場所はコチラ。
初めてきた映画館ですが、びっくりするくらい狭い!
映画館は狭いロビーと、小さなシアターがあるだけ!
ポップコーンや飲み物を売る売店どころか、飲料の自動販売機すらありませぬ
!!

でも、その狭いロビーはお客さんでごったがえしていて、
名古屋で1館しかないここに、この映画を見るためにたくさんの人が集まっているのが判ります。
客層は50~60代あたりがボリュームゾーンで、僕みたいな30代くらいの人は数えるくらいしかいない感じ。

と、言っても、シアターの定員はどうやら50人のようなので、ごった返すと言っても50人だけど笑。
劇場はぎっしり満員になっていて、こんな状況の映画館も、僕は今まであまり見たことないですわ。
上映中の諸注意などは、劇場のスタッフのおねえさんがドアの近くに立って、
特に叫んだりマイクを使うでもなく、着席したお客さんにフツーの声量で説明して、おしまい。
おねえさんがパタンとドアを閉じると、完全に真っ暗な空間になるのでした・・・。
これまた、余所の映画館では見たことない。
劇場版では、レターボックス版では省略されていた冒頭の殺陣(新撰組のような内容)が追加されていて、
レターボックス版の冒頭、刀傷を負った衣装の香美山の後ろ姿につながっていました。ナルホドネ(-v-)
殺陣を大画面で見れて満足

あと、この映画(パンフも買った)にお金を払う事が出来たのも満足です。
また、僕より少し年配のお客さんたちは、リアルで太秦の時代劇を楽しんできた人たちだと思うので、
僕とはまた違う想いをもって鑑賞して楽しんだんじゃないかなあ。。。
とはいえ、まあ、万人受けする映画とも思えないし、好みもハッキリ分かれるだろうし、
身の周りの人におススメするのも難しいかなあ・・・と思っていたら、映画を見た1週間後に・・・
“5万回斬られた男”福本清三、初主演映画で主演男優賞を獲得
サンケイスポーツ 8月10日(日)7時0分配信
映画「太秦ライムライト」(落合賢監督)に主演した“5万回斬られた男”の異名をとる俳優、福本清三(71)が9日、カナダ・モントリオールで開催された第18回ファンタジア国際映画祭で最優秀主演男優賞に輝いた。同作も最優秀作品賞を受賞し、見事2冠。福本は「何かの間違いのよう」と戸惑いながら喜びを語った。また、お笑いトリオ、森三中の大島美幸(34)は最優秀女優賞に選ばれた。(←KOU注:大島さんが受賞した映画は別の作品でございます)
米俳優、トム・クルーズ(52)主演の「ラストサムライ」(2003年)にも出演した老優が“世界の斬られ役”になった。
先月17日からモントリオールで開催されていた第18回ファンタジア国際映画祭。この日発表された最優秀主演男優賞には、160本以上の作品の中から審査員満場一致で“5万回斬られた男”が輝いた。
同映画祭は、ホラーやファンタジー、アクションなどを上映するジャンル映画祭の一つ。日本作品の主演男優、作品賞はいずれも初めてで、「太秦-」は6月下旬の第13回ニューヨーク・アジア映画祭でも最優秀観客賞を受賞しており、これで“世界3冠”となった。
「最優秀作品賞の評価は、苦労をかけたスタッフ全員の熱意と努力の賜物です。そんな仲間たちに支えられて撮影を全うすることができたに過ぎない私が主演男優賞とは信じられません」
役者生活50年以上で初の主演映画。驚きの受賞の弁は偽らざる思いだ。6月に京都で行われたジャパンプレミアでも「主役は、芝居も立ち回りもできる二枚目のこと。僕は主役じゃない。今でも斬られ役。携わった皆さんが主役です」と話していた。
それだけに、「ご選考くださった方々には失礼な話ですが、何かの間違いのように思われ、落ち着かない気持ちでいっぱい。出演者全員でいただいたと受け止めます」と謙虚に喜びを語った。
映画は京都・太秦を舞台に、時代劇の打ち切りで引退を決意した斬られ役の大部屋俳優(福本)が、新進女優(山本千尋=17)の頼みで指導役となるヒューマンドラマ。関西は6月14日、全国で7月12日に公開された。
同映画祭史上最年長での主演男優賞受賞に、落合監督は「50年以上、斬られることで主役を引き立ててきた福本さんが海外で受賞されたのは『どこかで誰かが見ていてくれる』というこの作品のテーマそのもの」と興奮を隠せない。
斬った主役の顔が正面に映るように真後ろへ倒れる柔軟性は今も健在。生涯現役の斬られ役を世界が認めた。
福本清三(ふくもと・せいぞう)
1943(昭和18)年2月3日、兵庫県城崎郡香住町(現・美方郡香美町)出身。中学卒業後、15歳で東映京都撮影所に入社し、いわゆる「大部屋俳優」に。斬られ役専門の俳優として数多くの時代劇映画に出演したほか、やくざ映画にも撃たれ役として登場。死に方の見事さでハリウッドからも注目される。その生き様がバラエティー番組などで取り上げられ、近年は若者からも人気を集めている。1メートル72、血液型B。
米俳優、トム・クルーズ(52)主演の「ラストサムライ」(2003年)にも出演した老優が“世界の斬られ役”になった。
先月17日からモントリオールで開催されていた第18回ファンタジア国際映画祭。この日発表された最優秀主演男優賞には、160本以上の作品の中から審査員満場一致で“5万回斬られた男”が輝いた。
同映画祭は、ホラーやファンタジー、アクションなどを上映するジャンル映画祭の一つ。日本作品の主演男優、作品賞はいずれも初めてで、「太秦-」は6月下旬の第13回ニューヨーク・アジア映画祭でも最優秀観客賞を受賞しており、これで“世界3冠”となった。
「最優秀作品賞の評価は、苦労をかけたスタッフ全員の熱意と努力の賜物です。そんな仲間たちに支えられて撮影を全うすることができたに過ぎない私が主演男優賞とは信じられません」
役者生活50年以上で初の主演映画。驚きの受賞の弁は偽らざる思いだ。6月に京都で行われたジャパンプレミアでも「主役は、芝居も立ち回りもできる二枚目のこと。僕は主役じゃない。今でも斬られ役。携わった皆さんが主役です」と話していた。
それだけに、「ご選考くださった方々には失礼な話ですが、何かの間違いのように思われ、落ち着かない気持ちでいっぱい。出演者全員でいただいたと受け止めます」と謙虚に喜びを語った。
映画は京都・太秦を舞台に、時代劇の打ち切りで引退を決意した斬られ役の大部屋俳優(福本)が、新進女優(山本千尋=17)の頼みで指導役となるヒューマンドラマ。関西は6月14日、全国で7月12日に公開された。
同映画祭史上最年長での主演男優賞受賞に、落合監督は「50年以上、斬られることで主役を引き立ててきた福本さんが海外で受賞されたのは『どこかで誰かが見ていてくれる』というこの作品のテーマそのもの」と興奮を隠せない。
斬った主役の顔が正面に映るように真後ろへ倒れる柔軟性は今も健在。生涯現役の斬られ役を世界が認めた。
福本清三(ふくもと・せいぞう)
1943(昭和18)年2月3日、兵庫県城崎郡香住町(現・美方郡香美町)出身。中学卒業後、15歳で東映京都撮影所に入社し、いわゆる「大部屋俳優」に。斬られ役専門の俳優として数多くの時代劇映画に出演したほか、やくざ映画にも撃たれ役として登場。死に方の見事さでハリウッドからも注目される。その生き様がバラエティー番組などで取り上げられ、近年は若者からも人気を集めている。1メートル72、血液型B。
ビックリ
!!

海外の映画祭の人たちが見ていてくれたんですね!!
おめでとう
、福本さん、剣会・京都太秦のみなさん、監督さん、プロデューサーさん!!

『一生懸命やっていれば 誰かがどこかで見ていてくれる』が現実になりましたね^ ^
この映画、随所にいいシーンがありましたけど、
僕は終盤、福本さんのトコロに柴田さんと多井くんがやってきてからのやりとりがとても好きです~。
「香美山さん、あの時ナマイキ言うてすみませんでした」
多井くん演じる野々村くんのひとこと。あの場でこの言葉が出てくるトコが、本当にいい映画だと思いました。
それを受ける福本さん演じる香美山さんの言葉は、太秦の映画人の想いだろうな~(-v-)
「なーに言うてんのや。伊賀さん、野々村くんもまっちゃんもええヤツですわ。
これから若いもんで作ってや。ええ時代劇を!たのんまっせ!」
あと、その流れで峰蘭太郎さんが福本さんに言う「ほな じいさん、いきまひょか」がとても好きです

太秦ライムライト、名古屋では8月15日までの上映との事。
気になる方、どうぞお見逃しなく

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