走行日:2014.05.11(日)

お天気:快晴

乗車:BROMPTON M6L










●河崎
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(前編はコチラ

近鉄名古屋駅から伊勢市駅まで輪行し、港町として栄えた『河崎』というエリアに来ています

この港は、かつて『川筋参宮』と呼ばれた、海路を使ってお伊勢参りにやって来た人々に提供する為の

物資(食糧・飲料・その他)の荷降ろし港としての機能を中心に、大変栄えたそうです。
















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蔵が立ち並ぶ街の川筋に、船着き場。

左側の堤防道は近年整備されたもので、以前は石垣や船着き場が川と直結していた筈です。














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角度を変えてもう1枚。














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船着き場の道の先には、かつての酒蔵を改装した『伊勢河崎商人館』という施設があります。

そちらは後ほど。
















●河崎・川の駅
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昔の蔵を改造した休憩所『河崎・川の駅』。無料で利用できる、無人の休憩所の様です。

ここのベンチは結構気持ちがいいので、持参の飲み物片手にしばし休憩するのもいいかも。

ベンチからは川沿いの様子を一望できます。













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蔵の2Fは展示室になっており、江戸時代以前の街の様子を描いた絵や、明治以降の街の変遷を写した

写真などを見る事が出来ます。

室町時代から明治前半まで川筋参宮は大変に盛んだったようですが、陸上交通整備が進むにつれて衰退、

明治30年の国鉄参宮線開通の影響が特に大きく、明治末には河崎でも川筋参宮は無くなったようです。














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江戸時代以前の交通と明治以降の交通の変化によって、

以前の賑わいの痕跡が跡形も無くなってしまった様な町は伊勢周辺にもいくつかあると聞くのですが、

河崎の港町は明治期に川筋参宮が無くなった割に、景観をよく残している様に思います。

河崎には明治36年に開通する日本で7番目の路面電車『神都線』の停車駅が設けられた事により

路面電車による観光客や参拝客の利用が多少なりとも残った為、他所の様な劇的な衰退は免れた様です。



















●伊勢河崎商人館
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さて、川筋から一本内陸側に入ると広がっている古い町並みの中に、1軒、モダンな佇まいの建物が。

その奥には純和風の風通しのよさそうな和風建築。

この様式、名古屋市内の旧豊田佐助邸や桑名の六華苑などでも見かける明治期~大正期の実業家の

家と同じ感じです。
















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その隣に連なる建物の入り口には・・・

















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立ち寄ってみましょう















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『伊勢河崎商人館』、もともとは約300年前の明治中期に創業した『小川酒店』という酒問屋さん。

ついこの前、1999年までは実際に営業していたという事で、昔の建物が生き生きと現存しています。













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ゲストと打ち合わせをした洋風の応接間『商人倶楽部』。

小さな離れで、豊田佐助邸や六華苑の様な宿泊機能はありません。
















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涼しい風が吹きぬける純和風の家屋

茶室もあります。

















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箱階段を使って2Fにあがると・・・

















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格子窓から江戸時代であるかの様な町並みを見降ろせます。
















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広告屋としての立場から興味をひかれたのは、江戸時代からの酒の『ノベルティ』(販促グッズ)。

昔の人たちも色々頭をひねって考えていたようです。














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岩手人の僕の目を特にひいたのは、昭和4年の『赤玉ポートワイン』の販促キャンペーン賞品。

一等の『百圓帝國公債』にノスタルジーを感じる人も多いかと思いますが、

僕の場合は断然『南部鉄瓶』です

ちなみに、二等は『特製堅牢自転車』。どんな自転車だったんだろう。














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他にも、店内には往時使われていた什器などが・・・















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それを実際に使っている当時の従業員さんたちの写真と共に展示されていたりします。















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かつて伊勢参宮の人たちも飲んでいたらしい、この土地のサイダー(復刻版)。

やわらかな風味で、大変美味しゅうございます。















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すごく丁寧に色々教えてくれた、案内係のおじさん。

ご自分で『写真撮って』と言っていたのに、恥ずかしがってらっしゃるところが面白いです笑















さて、朝寝坊したのと、河崎が予想以上に見どころの多い町で時間がかかってしまった事で、

神社港と大湊を回る時間が無くなってしまいました。

2つの港はとりあえず後回しにして、外宮・内宮にお参りに向かうことにします。




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(つづく)