走行日:2013.12.08(日)

お天気:快晴

乗車:BROMPTON M6L





名古屋港の事を調べていたら、名古屋市の政策で中川運河沿いの再整備計画があるのを知った。

それによると、港にほど近い中川口のロックゲートからささしまライブ and 松重閘門(マツシゲコウモン)まで

『にぎわい』『ものづくり』『(忘れた・・・確かスポーツ?)』の3つのゾーンにわけて、

運河と連携する街づくりを進めるのだそうだ!!

20年かけて・・・



20年かぁ^ ^; ちょっとかかり過ぎだな・・・

もうぼちぼち中年だし、『手遅れ』と感じる事がこれからどんどん増えていくのだろう。

まあ、いいや。

今回は中川運河周辺のデルタ地帯を下って港に行き、さらに東海道沿いの集落・有松を目指してみる。









◎松重閘門(マツシゲコウモン)
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昭和7年に運用開始した松重閘門。堀川と中川運河の水位差約1mを克服する為に建設された。

約90mの長さがあり、60トンまでの舟を通す事が出来た。

僕が立っている場所は松重閘門の水路があった場所なのだが、埋め戻されて幹線道路になっている。

運河再整備計画では、ここに再び水路を通して閘門を復活させるらしい。

早くやってほしい。












◎ナゴヤ球場
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ナゴヤドームが出来るまでドラゴンズの根拠地だったナゴヤ球場。中川運河の後背地の下町にあった。

現在は練習用の球場になっているそうだ。

往時は数万人を収容した球場もスタンドの大半は取り除かれ、2~3千人の収容がやっとというところ。

しかし、下町の住宅地にこれほど囲まれた球場ってのも珍しいのではなかろうか。

ドームでの試合より、数段盛り上がったんじゃないだろうか。












◎尾頭橋の色街
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尾頭橋というエリアには、昭和初期以降大規模な遊郭だったらしい。

当時、置き屋だった建物やら、料亭だった建物やらが現存していて、そのまま住宅になっているようだ。

たしかに、軒下やら手すりやら窓やらが凝った作りになっている建物が多く、ふしぎな雰囲気がある。

60年前は、和服を着崩して肩をあらわにした姉ちゃんが、2階の窓から顔出したりしてたのだろうか?

情報不足で、さっぱりイメージがわいてこない・・・












◎中川運河
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昭和初期に稼動をはじめ、『東洋一の大運河』といわれた運河だ。















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中川運河は松重閘門とこの閘門を利用する事で、パナマ運河の様に水位差のある水路を接続していた。

その事が、『東洋一の・・・』につながったらしい。















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ガーデン埠頭が見えてきた。













◎ガーデン埠頭3号パース
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ポートビルの目の前にある3号パースは、客船用の岸壁だ。

ここには飛鳥Ⅱのような国内外の超豪華客船や、日本丸の様な帆船などが週1回程度のペースで寄航する。











◎ボトルシップ展
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ポートビル内では特別展示のボトルシップ展をやっていた。

地味だけど、なかなか素敵だ。











◎明治時代の名古屋港
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ポートタワーの中には名古屋港の機能や歴史を学べるコーナーがあった。

これは、明治時代の名古屋港のジオラマ。









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江戸時代、『宮の渡し』があった熱田の浜は、東海道一の港町だった。

しかし、明治の時代になると国の港湾開発は横浜と神戸が優先され、名古屋は国の戦略から外されたという。

名古屋は地元の自治体などが頑張り、遠浅の海を浚渫するなどして自前で港を整備し続けた。

そして、海外にも一流の港として認められたという。












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そして、現在の名古屋港。港湾の規模は東京港と横浜港を足した面積よりも大きく日本No.1だそうだ。

貿易額でもぶっちぎりの日本No.1だそうだ。

名港トリトンの上から見た時の『なんてバカでかい港なんだ』という感覚は、間違いじゃなかった。













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◎跳ね橋
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運河地帯で見つけた跳ね橋。

跳ね上がっている橋桁にはレールがちゃんとついているのだが、橋の両側に続くレールは見当たらず、

どうやら廃線済みらしい。













◎有松
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有松の町並み。実はここ、有名な『桶狭間』の近くにある。

このあたりは江戸時代のはじめまで何もない荒地であり、有松は1607年に開かれた集落だそうな。

往時の町並みが、すごく良好に現存している。










◎井桁屋
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立ち寄りたかった染物店・井桁屋さん。

有松といえば『有松絞り』という染物で有名な町なのだ。












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藍色が美しい染物が多かったが、鮮やかな黄色のものや、ピンクのものなどもあって楽しい。

コースターを4枚購入させてもらう。











◎寿限無
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さて、あとはご飯を食べて帰路につくだけ。

『手打ち』と書いてある老舗っぽいお店に入り、天せいろ(竹)を注文。1200円なり。



かなり腰が強いそばで・・・うまい

天ぷらもアツアツサクサクで満足。

よし、エネルギー満タン。

東海道をひた走って、おうちに帰ろう。












◎東海道
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風情も何もあったもんじゃない、東海道xox;

でも、こういうインフラと自動車のおかげで、江戸時代に100日かかっていた伊勢~釜石(岩手)の旅も、

現代ならば1日あれば行けちゃうという。

昔の100倍を軽く上回るスピードで、日常は動いているんだね。














◎七里の渡し
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かつて、堀川と海の境にあった港まで戻ってきた。

今、世界トップクラスの港湾になった名古屋の港のはじまりが、ここだったんだね。















◎堀川沿いの道
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なんとか日没までに帰ってこれた。

今日はBROMPTONでは初めて40km級のポタになった。












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