走行日:2013.11.03(日)

お天気:曇り一時弱雨

乗車:BROMPTON M6L




※前半の道のりはコチラ



■県道323号線
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おばちゃんローディーにヒュンと抜かれ、続いておじちゃんローディーにヒュンと抜かれる。夫婦かな。

ここまでの間も結構な数のロードレーサーに抜かれたが、珍しくミニベロのポタリストには出会わない。




浜名湖は外周を一周すると90kmくらいらしい。道もいいし、そこそこのローディーなら3時間少々かもな。

おそらく、2周するような強者もいるのだろう。

一方、こちらの巡航速度はローディーの半分(以下)。のんびり行こう。














■浜名湖周遊自転車道入り口
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おお、見えてきた。ここを走りたかったんだ

ローディーがヒュンヒュン右にハンドルを切ってゆく中、僕は直進の自転車道に吸い込まれてゆく。













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ほんと不思議な光景だなあ。

湖の名前がついているとはいえ、一応海みたいな場所なんだけど・・・

「堤防、一応つけました!」みたいな、川のものより低い堤防のすぐ近くに民家が。

中には、堤防すらないところに家が建っていたりするのが、安全基準の高い日本っぽくないというか。

でも、大きな湖や池や沼のすぐ近くで育った人には、親しみ深い光景なのかな。














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晴れている時と正反対の陰気な雰囲気を醸し出す、曇天下のトレーラーハウス。

ますます『ヘイヴン』っぽい。

よくみると、地元のコミュニティFMの基地局らしい。














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自転車道のところどころには、頭上をまたぐ桁があり、クレーンの様なものが設えてある。

小型の船を水面と陸上との間で移送する為の設備のようだ。















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そのクレーンのある地点の内陸側を見ると、池の先に小型船のガレージの様なものが見える。

そして、右手には営業しているのかしていないのか判らない感じのレストハウスの様な建物。

会員制のボートハウスかな?

池上季美子や船越栄一郎が物陰からいつ出てきてもおかしくない雰囲気。

サスペンスのロケに使えるかもだ。



曇天なのだが、けっこう暑くなってきて半そでになった。

快走路なので、自然と速度が上がってしまうらしい。














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おお~、こんな道が

波が擁壁に当たって砕ける「ちゃぷんちゃぷん」というリズムにあわせて、

路面とタイヤが奏でる走行音だけを楽しみながら走り抜けられる。

これは、紅葉になったら最高だろう。




湖面と山肌の境界線の様な自転車道はしばらく続き、やがて、小さな浜がある漁村の様な集落に出る。

その集落から湖に向かって突き出る様な堤防の上に出て、再び北に向かって少し走ると・・・













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湖のほとりに高層建築物が立ち並ぶ場所が

どうやら、あれが舘山寺温泉の街らしい。

港町の様にも見えるね。




旅行と言えば国内も海外も目的地まで飛行機や鉄道やクルマで直で行っちゃうけど、

自転車、あるいは自分の足でしばらく移動して目的地にたどり着くのも悪くないかも・・・

・・・そんな思いがふっと浮かんだ。










■舘山寺温泉(カンザンジオンセン)
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舘山寺は810年に弘法大師が開山したと伝わる曹洞宗の古刹だ。

現在、その周辺は温泉街が広がっているが、温泉が湧出したのは昭和30年代という事で、

寺の歴史と比較すると、『最近』と言ってもいいくらいかも知れない。

とは言え、温泉街の栄枯盛衰をそれなりに感じさせる佇まいは持っている。

個人的には、どこか『ミニ熱海』をイメージさせてくれるような、予想以上に大きな温泉街だった。

遊園地も動物園もあるなんて







本当は、舘山寺にお参りして御朱印をもらい、お風呂に入ってカフェにも寄るなど出来ればいいのだが、

それをやってしまったら、明らかに天気が持たなそう。

街なかをチョロチョロと見て回るのみに留めて、出立する。









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ちょっと後ろ髪を引かれる。

ここを宿場として、ポタリングと絡めたイベントでもやれば、けっこう面白そうだ。













■みかん畑
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一旦、浜名湖の湖岸から離れ、激坂をのぼった(大した長さではなかったが)。

その下り際の道、道路わきに広がる みかん畑を見逃すわけがなかった。

静岡と言えば「お茶」と「みかん」。そして、僕は果物の中で「梨」の次に「みかん」が好きなのだ。









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輪切りになった「みかん」のイラストを見るだけでヨダレが出てくる。

一旦、通りすぎて坂を少し下ってしまったのだが、誘惑に勝てず、

坂を上って引き返して「みかん狩り」の農園へ。










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三ケ日みかんゲット\(^0^)/

ひとふくろ500円なり。

早速、一つ剥いて食べてしまった。甘い、うまい♪












■浜名湖最奥部へ
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坂をぐんぐん下ると、再び見えてきた浜名湖。本当に複雑な湖岸線の湖だ。

しかし、それも最後。

このあたりは地図上では浜名湖の一番奥にあたる港町。












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浜名湖最奥のマリーナ。この先に、もう、湖はない。

ここからは、都田川という川を少しさかのぼる。













■みをつくしばし
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立派な自転車用の橋だと聞いていたが、本当に立派な橋だ。

浜名湖周辺は自転車を貸し出す為のサイクリングターミナルと、自転車で走るための道・橋などが

ものすごく整備されている様に感じた。












■気賀関所
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そして、ここが気賀関所。東海道の脇往還(いわばバイパス)である『姫街道』に設けられた関所だ。

往時、東海道を迂回しようとする人たちが通る姫街道は大変賑わったのだそうだが、

脇往還であるこの関所も入鉄砲・出女について、本筋並みの厳しい調べがあったという。

それなのに、なんでこの街道はそんなに混雑したのか?

気賀関所のHPによると、結局、浜名湖越えの関所・新居関所が、(昔のしょぼい舟での)渡しで

非常に危険だった為らしい。だから、男も女も、この関所を通って姫街道を歩いたんだろう。





立派な気賀関所。

昭和30年頃までは、1600年頃に建てられた当時の関所がほぼ完全な状態で奇跡的に残っていて、

日本最古の現存関所だったそうだ。

しかし、どういう理由かは知らないが、それが解体されてしまったという。

今のこの関所は、「ふるさと創生金」を元に、平成の時代に再建されたもの。

昔の関所の遺物としては、かろうじて民家の屋根に転用されていた屋根瓦が多少あるだけという。

勿体無いね。













■気賀駅
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遠州鉄道・天竜浜名湖線の気賀駅から輪行し、途中で東海道線に乗り換えて名古屋に戻る。

なんとか天気も持ってくれて、よかったよかった(´0`)=3

やってきたのは1両編成のディーゼルカー。

1両しかないので、地元の方もそれなりに乗っている感じ。




東海道線に乗り換えるまでの車窓からの眺めもなかなかのもので、楽しめる。

面白かったのが、各駅舎(おそらくは、鉄道としては無人駅)が沿線の人たちに民間利用されているようで

ある駅では本格的な洋食屋が入っていたり、ある駅では汽車の目前でウミネコの餌付けをしていたり等々

珍しく感じた。

そのあたりは、鉄道のHPや鉄道好きな方のブログなどで詳細に書かれているだろう。

興味のある方は調べた上で輪行すれば、もっと自分にとって楽しいポタリングになるかも



おしまい



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