音楽のお借り先♪Greening (Full Version)Yoichi7さん


●浦東(プードン)
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南京大路から地下鉄で一駅『陸家嘴』(リッカシ)駅で降りる。

ここが現代上海を象徴する浦東新区エリアだ。

この一帯は、老師(現22歳)が子どもだった頃(=僕が高校卒業する頃)、田んぼや住宅だったらしい。

東京やN.Yより余裕がある設計なのは、この街が新時代の街だからだろう。


















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右手の手前側が金茂(ジンマオ)タワー。420m。

その奥が中国で最も高い、上海環球金融中心。492m。

ブルジュ・ハリファ、台北101に次いで世界で3番目にノッポな建物だ。




















●上海環球金融中心
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TDLのアトラクション並みの行列に並び、ぐんぐん上ってゆくエレベーターの中はとても賑やか。

中国人がおしゃべりで騒々しいのはよく判ったが、ひときわ煩かったのは西洋人の若者の一団だった。



















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明らかに日本より自動車は少ないのに、スモッグの様なものに包まれた上海の街。

老師が子どもの頃に住んでいた家は、右側のTV塔のあたりに建っていたらしい。



















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超高層ビル群の反対側を見下ろすと、20階建てくらいのマンションやらホテルやらが建ち並んでいる。

老師のばあちゃんの家は4つ並んだ背の高い赤い屋根の建物らしいが、僕には見つけられなかった。




















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スカイウォークと名づけられた100階の床板は超強化ガラスになっている。

確かに空を歩く気分になれそうだが、吐きそうで歩けない。





















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かつて日本の高度成長期の頃、10年とちょっとの期間で大きな浄水場が新宿副都心になった。

それを遥かに上回る規模で成長したのがこの浦東だ。

今世紀にはN.Yを超え、来世紀には東京を抜いて世界最大の街になるんだろうか。






















●南京大路(ナンジンダイルー)
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南京大路は上海の中にいくつかある大きな繁華街のひとつでもある。





















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この通りにもたくさんのデパートがある。

色々な店に入ってみたが、ブランド品や家電品に関しては、日本とあまり値段は変わらない。





















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日が暮れてきた。そろそろ老師と食事に行く時間だ。



















●中山公園(チョンザンゴンユァン)駅「采蝶軒」
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レンコンの中にもち米を詰めて甘辛く味付けした「桂花」(ケイファ)は、

中華料理の前菜の定番メニューだそうな。

奥にあるのは『エビの湯がき』ってカンジのメニュー。

老師曰く、中国人は日本にある『エビチリ』の様なものはあまり食べなくって、『酢』で食べるのがポピュラー。

試してみると、これが激ウマ!エビチリより、こっちの方が断然美味い。










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フカひれと筍と木耳のなんとか~。

これも、日本の中華みたいに大量の油は使ってない。

美味しい!









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北京ダックの『ハト』版。

上海ではポピュラーな料理らしい。

しっかりおかしらが付いている。

岩塩をつけて食べてみると素朴な焼き鳥ってカンジでなかなかイケる。

老師は北京ダックよりもこっちの方が好きだという。

ホントはもう少し『サクッ、ジュワッ』としていて、この店のはイマイチとの事。







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ブタの角煮。

上に載っている豆は、上海の街なかで見たあの緑色の房に入っているらしい。








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とても美味しい。

今日のメニューの中で脂っぽかったのはコレくらいか。


昼に食べた牛肉麺も含め、本場の中華料理メニューはあっさり系が多くとても美味しい。

ウチの会社は毎年北京に何人かで行くたびに「料理マズイマズイ」言ってるけど、

店選びがヘタすぎるんだろうな、きっと。












老師とは今までの道中で起こった出来事などを色々話した。

お茶屋のコや、金無心女とのコミュニケーションは特に関心が高かったらしく、

僕の『筆談ノート』を興味深そうに見ながら「ちゃんと意思疎通できてますよ」と笑っていた。



老師は老師で世博の日本館の仕事が大変そう。

マナー問題が多いのは数では当然中国人だが、同僚の間で一番評判が悪いのは日本人だという。

中国人の場合、文句があったら一気にまくしたてた後、比較的すみやかにどこかに行ってしまうのだが、

日本人の場合はたとえ自分に非があってもそれを認めず、1時間でも2時間でもいつまでもくいさがる

「クレーマー気質」の割合が圧倒的に高いらしい。

判るような気がする。











彼女は明日も早番で5時起きだそうなので、22時くらいで切り上げる事にした。

とても楽しいひと時を過ごせてよかった。

なにしろ前日の夕食はコンビニで買った
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↑ポテチ(焼鳥味)だったからな。













●ホテルへの帰り道
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デパ地下で老師が小さいお菓子を袋に詰めて量り売っているお店の前で足を止めた。

このメーカーのは高い分美味しく、評判がいいそうだ。

彼女は一掴みほど僕に分けてくれて、帰りの飛行機の中で食べたが、確かに美味しかった。












●南京大路站
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ホテルへの最寄り駅の南京大路駅。

異常な混雑振りで大混乱していて、何事かと思ったら、出口のひとつが閉鎖されていた。

群集を追っ払う駅員の行動は文字通り『追っ払う』という表現がぴったりというくらい、強引。

徹底的に腰が低い日本のサービス業で、これは考えられない。

あちこちで駅員と客の喧嘩が発生している。

この国に来てからもう何回か目にしている光景。

でも、殴り合いとかにはならない。

男も女も店員も客もカンケーなく、言いたい事をぶつけ合うだけ。

















中国は昔、『ストレスと無縁の国』と言われていたらしい。

その証拠に、中国語には『ストレス』に該当する単語が無い。

ストレスが無いのは、互いが言いたい事を率直にぶつけ合い、分かり合って解消する風土があったからだ。

上海の街なかを歩いて、人と人のつながりの深さを見てきたからか、なんかよく判る。

しかし、今、ワールドワイドなつながりが増える事によって、そういう風土は変わりつつあるらしい。

それと共に、ストレスが社会的な問題になりつつあるという。

ストレス社会の最前線・日本で暮らす僕は思う。

『日本や欧米の文化に合わせる必要なんか無いのに』と。

もったいないよ、本当に。 





















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南京大路のストリートで若いねーちゃん2人に両側を囲まれ、どっかに連れてかれそうになった。

少し怖かった。

上海は真夜中でも女の子がフツーにその辺を歩き回れるくらい治安はいいようだが、

僕みたいな中年男にとってのトラブルのタネはそこら中に口を開けてるカンジ。

なんとか振り切る事が出来たが、無灯火で突っ走る三輪タクシーに轢かれそうになる。

日本だったらぶっ殺したくなるところだけど、国が違えばこういう光景も結構楽しい。




上海街なか編・おしまい