走行日:2010.03.22(日)

天気:晴れ時々曇り

乗車:DAHON Vitesse P16


家から近い距離の温泉を探していたら、岬に近いところに「木曽岬温泉」というトコロを見つけました。

ここなら温泉にも入れるし、近くにある海に出てくつろげそう。

片道20kmありますが、帰り道嫌になったら弥富という駅から輪行できるのもgood。

行ってみます\(^o^)/













◇前田速念寺
イメージ 1

温泉に向かう前に、ウチのすぐ近所のお寺の前でパシャリ☆

前田利家に代表される前田氏の居城があったところ。

この一帯は新川と庄内川という2本の川に挟まれた中州の様な所なので、さぞ守りやすかったでしょう。















◇新川堤防沿い~下之一色町
イメージ 2

すぐに新川沿いの堤防の上に。

堤防上は信号も無ければ車通りもそれほどなく、快適♪












◇日光川大橋付近
イメージ 3

堤防沿いの道をゆくと『名四国道』と呼ばれる、名古屋と四日市を結ぶ大きな国道に出ます。

日光川大橋からは、名港トリトンの3本の橋が。











◇源緑輪中
イメージ 4

排ガスが酷い名四国道をしばらく走り、ここはもう三重県内。

昔、社会科の教科書に載っていた昔からの治水対策『輪中』の中にある水田地帯。

地図によると、この辺のハズなんだけど、こんなトコに温泉が・・・?














イメージ 5

あっ!












◇木曽岬温泉(きそざきおんせん)
イメージ 6

日本一の天然温泉!?










イメージ 7

・・・大名古屋温泉(ダイナゴヤオンセン)に通じる雰囲気があります。

中に入ってみると・・・










イメージ 8

・・・!?

古さもそうだけど、かなりかわった造り。

奥の壁の向こうは何故か暗幕がかかった体育館がある様なカンジ。
























入浴料600円を払って、館内に入ってみました。
























イメージ 9

ええ~っ( ;゚д゚)!?

体育館に畳を並べた様な、不思議な光景!





何人かのお客さんが薄暗い広間の中で気持良さそうにゴロ寝しています。

BGMもかかってない空間では、音が畳に吸収されるためか、とにかく静寂。

・・・ってか、ここは本当に温泉なの!?













カウンターの女将さんの話によると、勿論、この建物は体育館を改装したものではない、と。

もともとこういう建物で、昔はこのステージに色々な芸能人、芸人などが来て催しをやっていて、

それはもう非常に盛り上がっていたそうです。

このステージ+畳席がある大ホールの外縁の通路の外側に、いくつもお店が入って営業していたくらい。

しかし、時は流れ、だんだん流行らなくなって、今に至ると。

「改装費も無いもん。アンタ、判るでしょ」と女将さんに言われちゃいました^^;





「外の看板に出ていた『日本一の温泉』とはなんですか?」と訊いてみると、

「そりゃあもうアンタ、ウチの温泉は日本一よ!」という答えがかえってきました。





「入ってみれば判る」という女将さんの言葉に、早速入ってみるコトに。









イメージ 10

やはり大名古屋温泉の雰囲気に通じるレトロな脱衣所。








ガラリと扉を開けて中に入ってみると・・・

おお、広~い\(^o^)/!!

節電の為か雰囲気作りの為か(多分前者)、フロア内はやや薄暗いですが、

実に昔っぽい構造の温泉がそこにありました!









イメージ 11

湯気が立ち込めてます。

僕が行った事がある温泉の雰囲気としては、山あいの『湯治場』の雰囲気に似てるカンジ。


浴場には思ったよりたくさんのお客がいて(全てお年寄りっぽかった)、

湯舟に入らず、湯舟から大量に流れ出るお湯の上で寝そべっていました。

これも湯治場でよく見られる光景ですね・・・。








イメージ 12

広~い円形の主浴槽は、真ん中に段差があり、コンクリのこちら側は肩まで浸かれる普通の深さ、

コンクリの奥側はとても浅く、多分、寝湯として使う深さだと思います。

源泉の温度は62度と高熱で、それがそのままかけ流しになっているのでやや熱め。

確かにいいお湯です♪










イメージ 13

浅いほうは、完全に寝転がった状態だと、僕の足が半分くらい出る深さ。

雑魚寝型の寝湯は初めてだけど、誰も使ってなかったから広々としていて気持ちいい(´ー`)~♪








イメージ 14

女湯との境にある低い壁の一部は大きなお城のモニュメントに!

シャチホコがやけに目立つので名古屋城かな。










イメージ 15

城のすぐ近くにはやたら熱い滝が^^;

飲泉用のカップがあるのは、大都市近郊の温泉ではかなり珍しいんじゃないかな。

味は、まろやかな甘みがあるカンジ。

そういえば、温泉水を持ち帰っているお客さんがたくさんいました。












イメージ 16

僕がこの温泉に来たのは、ある珍しいお風呂に入りたかったからでございます。

そのお風呂は、入口のちょうど反対側、パッケージされた特別な空間の中にありました。










(砂利湯)
イメージ 17

これこれ。

熱~いお湯がどんどん湧いてくる浅い湯舟の上に、玉砂利が敷き詰められていて、その上で

横になって温浴できる『砂利湯』でございます(-v-)












イメージ 18

グラウンドを整地するアレをかわいくしたようなやつで、ガシャガシャと砂利をならし・・・










イメージ 19

自分用のベッドを作り、そこに寝転びます(-v-)



意外と熱いんですが、すぐに慣れて「はふ~」という気分に^^

体全体がまんべんなく蒸されるというわけではなく、下から熱気と熱が伝わってくるカンジなので、

たまにカラダを裏返しにした方がいいかな。


レトロな曇りガラスから差し込んでくるやわらかな光がとてもいいカンジ♪







イメージ 20

頭を横に向けると、こんこんと湧き出す湯口があります。

こりゃあ、女将さんが自慢したくなるのもわかりますね~。

実にいいお湯でございます(^▽^)










大浴場を満喫した後は、せっかくなんで休んでいこう。

かつてはたくさんお店が並んでいたという広間外周の通路の外側の空きスペースは、

今は自動販売機コーナーやマッサージ機のコーナーになってます。

ビール、おつまみの販売機もあり、それなりに楽しめる気配りが嬉しいところ。

懐かしいガラス瓶コーラの自販機もありましたが、商品の方が品切れだからでしょう、使用中止です。



DAHONで来てる僕は、お茶を買ってホールに戻ります。










イメージ 21

BGMもなく、静まり返ったホール。



舞台の上には出演者向けの花飾り。前回催しがあったのはいつぐらい前なんでしょうね。

畳席を左右に割って、一本の板敷きの通路が舞台に繋がっています。

役者や演者はここを通ってお客さんにお愛想を振り舞いたんでしょう。




畳の上に並べられている長ちゃぶ台には、オーダー混雑時にわかりやすいように番号が振った様です。

今でも整然と並んでいるけど、番号順はバラバラ。












イメージ 22

ゴロンと畳に横たわると、何十年も前に動かなくなったんだろうフライファンが、

すすけた天井の色とほぼ同化してました。

あの高さでは女将さんは勿論、僕でも自力で掃除は出来ないな。









と、いうわけで、大宴会場は冬眠状態ですが、

寝転んでいる間、温泉を使うお客さんは入れ替わり立ち代りで、

温泉としてはなかなか人気があるカンジですよ!



※館内の写真撮影は、女将さんに許可を頂いて撮らせて頂きました。









◇木曽岬
https://livedoor.blogimg.jp/route999kou/imgs/e/a/ea53fe6f.jpg
温泉のすぐ近くには海が。

木曽川を挟んで対岸に長島スパーランドが見えます。

あそこにも温泉があるし、やっぱり多少は競合したんだろうなあ。










◇MAP
https://livedoor.blogimg.jp/route999kou/imgs/7/5/7546f60f.jpg
天気は多少あやしくなりましたが、もちそうだったのでそのままDAHONで帰りました。

木曽岬温泉、ホントいいお湯でしたよ~\(^o^)/