今日のナゴヤは雪が降ったり止んだりのお天気。
午前中は庭先に雪が残っているくらいで寒い寒い--;
こんな日は、大きな湯舟であったかいお湯につかってのんびりと過ごしたいものです。
さて、今までおそらく7回くらい足を運んで1回も開いてなかった『まぼろしの銭湯』、
さすがに本当に営業してるのかどうか確認してから行ってみようと思って、お昼過ぎに電話してみました。
すると、明るい声の女性が電話口に出て、『やってますよ~、16:00~20:00までの間』との事!
20:00!?
僕が参考にしてたブログには16:00~21:00って書いてあったんだよな~。
だから、日曜日に鉄腕DASH見終わった後(20:00すぎ)に様子を見に行ったりしてたんだけど、
そうか~、営業時間が短くなってたんですね!
と、いうわけで、16:00過ぎに完全防寒の服装(てぶくろ、耳あてつき)で『新元湯』に向かいます。
ウチから『新元湯』まではこの堤防沿いの一本道をのんびり走って10分程度。
今日は時折り小雪がちらちら舞ってて、湯冷めがちょっと心配です^^;
下之一色という、かつて漁師さんたちの港町だったエリアの鳥居の前を過ぎると・・・
のれんが翻ってる光景を初めて見ました(^▽^)
8回目の正直ですね。
かつて堤防沿いに立ち並んでいた家の基礎部分のスペースがそのまま駐輪場に。
このあたりは昭和30年頃までは漁師さんの町だったようで、堤防上の道に間口を広げる住居部分があり、
その基礎部分に漁業関連の道具をしまいこんだり洗浄したりするためスペースを持っていたようです。
2対のまねきねこの下ののれんをくぐり、建物に入ってみると・・・
おお~、これはかなり渋い銭湯です。
通りと脱衣所の間の仕切りは横開きの扉一枚。
一応、申し訳程度に目隠しはたててあるけど、あまり意味は無さそう。多分、女湯も同じでしょうね。
通りの人通りが少ないとは言え、なんとまあおおらかな構造。
大正時代はこれが当たり前だったんだなあと、なんか気分が和みます。
「ああ~、電話くれた人?」と、女湯の方からおばちゃんが出てきました。
電話に出たすごく明るい声の人は、女将さんだったようです。
「古いだけの建物なんだけどね~、なんかインターネットで紹介したくれた人がいたみたいで、
たまにお兄さんみたいに訪ねてくる方がいるんですよ~」
どうやら、『銭湯マニア』みたいな風呂好きの人たちがちょくちょく足を運んでくるようです。
写真撮ってもいいですかと伺ったところ、快くOKしてくださったので、パシャパシャと撮らせて
頂きました^^
通りと直結の脱衣場。
素朴で飾りっ気ありませんが、円柱で高い天井を支えている造りが印象的。
風呂場につながる方のモザイクタイルは、大正時代の流行だったと聞いた事があります。
向こう側に見えるロッカーは女湯のロッカーですが、これだけ反対側の様子がまる見えの銭湯って珍しい。
そういえば、江戸時代の銭湯は男女混浴だった(設備投資の都合で区分するのが困難だった)というけど、
大正時代の銭湯は、ちょうど江戸時代と平成時代の構造のちょうど中間点なのかも。
あるいは、漁業の町は男も女もおおらかだったって事か?
大時代的なロッカー。
『用心』の文字、遠い昔、銭湯以外のロッカーでも見た記憶があるけど、思い出せない・・・
“ロッカーには必ずカギをかけて”と、ロッカーの戸の内側に一枚一枚手書きで丁寧に書かれた貼り紙が
あるのですが、利用者のおっちゃんは誰もカギをかけないどころか、戸を半開きのままでお風呂に入ってます^^;
一枚一枚、丁寧な作業で貼り付けたんだろうな~と思わされたモザイクタイル部分。
脱衣所との境にあるすのこは、そのスペースにはまる様にあつらえたんでしょうね。
僕は銭湯や温泉にある『足拭きマット』が気持悪くて仕方ないんですが、ここのすのこは気持ちよく
使えそうなカンジ♪
お風呂に入っていたおじさん達3人が出てくると、男湯は無人状態になったのでこっちも写真を撮ってみました。
湯気が物凄くて、LUMIXはぶっ壊れそうだったので、防水ケータイのカメラで撮影^^
・・・モヤでほとんど何も写ってないorz
入ってみて思ったのは『狭い』『静か』という事。
広さとしては、5人くらい入ると、少し圧迫感が出てくるんじゃないかな~と思う程度。
カラン(蛇口)が風呂場の中央部(女湯との壁)側に4~5つしかなく、東京で20人くらいがラクラク
入れる銭湯に慣れてきた自分には、びっくりするくらいのスペースでした。
人口が爆発する以前の銭湯は、こうだったのかも知れませんね。
お風呂場の中央部にあるかわいい浴槽。
キレイなタイル張りで、自宅にほしくなりました^^;
広さは3人くらいならゆったり入れて、4人くらいだと圧迫感感じそうなくらいかな。
『薪で炊いたお湯は柔らかい』というけど、ホントいいお湯で気持ちよかった~♪
※後で調べたところでは、燃料は重油らしい^^; でも、気持ちよかった♪
この他、奥には薬湯があるのですが、深い湯舟と、浅い寝湯のようなのがありました。
深い方に浸かって天井の方を見上げてみると・・・タイル絵があります。
実はこれ、『さまぁず』がここに来て書いたらしい。
なかなかほのぼのした、幸せになれそうな絵になってます(´ー`)
モヤがかかってて見にくいのは、是非、ここに来て見てほしいから・・・笑
丈の低い仕切り板の向こうの女湯からは、おばちゃんたちの世間話が途切れる事なく響いてきます。
一方、僕しかいない男湯は、とても静かでしたが、薬湯につかりながらしばらくタイル絵を眺めてるうちに、
おっちゃんが3人、4人と入ってきました。
「うう~、寒い寒い」
「よ、今日は早いね~」
「もうアカンわ~」
風呂場に入る時に必ず何か一言いう彼らは、やはりみんな顔なじみのようですね^^
大正時代から続く銭湯は、今でも地元の人の社交場のようです。
長湯してほてったカラダに『フルーツ牛乳』を。
牛乳とマンゴジュースを混ぜたような味で、なかなか美味しかったです。
この後、いつものDVD屋に向かったのですが、芯まであったまってたからか、家までの20分、
ずっとホカホカでした(^▽^)
とにかく渋~い銭湯、入ってみたい方は定休日と営業時間に気をつけて足を運んでみてください♪
新元湯
名古屋市中川区下之一色町南ノ切54-1
※伏屋駅から新川堤防上の道をチャリで10分くらい
営業時間 16:00~20:00
定休日 毎月5日、10日、15日、20日、25日、30日
2010.02.06現在
名古屋市中川区下之一色町南ノ切54-1
※伏屋駅から新川堤防上の道をチャリで10分くらい
営業時間 16:00~20:00
定休日 毎月5日、10日、15日、20日、25日、30日
2010.02.06現在
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