●2019年9月18日(水)6:10(スペイン現地時間)
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僕は、昨日洗濯して夜の間中干していた衣類の取り込みをしていた。

下着と靴下はやっぱり生乾き

乾燥しているバルセロナでも、やはり夜間だけでは薄いものしか乾かないね。

他のものに臭いが移らない様、これらは洗濯ぶくろに入れたまま次の宿泊先へ持ち越しだ。









●そして、再び壊れてしまったBROMPTONくん
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先日の市内外ポタの際中、リアドロヨケに着けている変形時固定用具「BROMPTONステッキ」が脱落。

リスボンの自転車店BIKE Popでドロヨケ交換してもらった際、店長のスティーブが取り付けてくれたものだが、

日本でしか出回っていないツールという事もあって、組み方に問題があったらしい。








●BROMPTONくん(リペアード イン リスボン、リブロークン イン バルセロナ)・・・
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再び痛々しい姿になった上、駅などでの持ち運ぶ際の固定にひと手間かかる様になった。










??:『サレド、ワレ走行二支障ナシ』
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!?

今、誰か、何か言った・・・???




・・・妄想か・・・

さあ、とっととバルセロナを脱出して、アンダルシア地方へ向かおう!

今日も頼むぞ、BROMPTONくん!












pota2019



10.(スペイン)
反撃のBROMPTONくん バルセロナヲ脱出セヨ! 篇
















●ワールドマップ
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今日の大きな動きは、第2ステージ:バルセロナ → 第3ステージ:アンダルシア地方 の移動だ。

これには、スペインの高速鉄道を使う事になる。







●なので、バルセロナ市内の最後の立ち寄り地は・・・
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ここから5km先の「バルセロナサンツ駅」。

ちなみに、僕は9時44分発の超特急に乗りたいが、このチケットは日本国内で予約出来なかった。

駅カウンターで購入するしかない。









●現在の時刻は7:00ちょうど
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さすがに、ちょっと出発が早すぎるかな?

でもまあ、たっぷり1時間以上の時間の余裕がある行程も悪くない。

昔、ケータイやナビが普及していなかった頃に当たり前だった「余裕時間をたっぷり持った行動」。

今考えると、ずいぶん大らかな時代だったな・・・(*v.v)。。










●10分もかからずにコロンブスの塔に到着
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海の方角を指さしているコロンブス(1451?-1506)は西欧~南米の航路を啓開した船乗りとして知られる。

彼が生きた15世紀、ヨーロッパ人はアメリカ大陸の存在も、アジアの詳細な情報も知らなかったが、

『地球が球体で地続きである』という事は理解される様になり始めた時代でもあった。

「丸い地球を西に向かってどんどん進んでいけば、いずれ必ず極東(アジア)に到着できるし、

その航路のキョリは、現在利用されている東回りの航路を通るよりも短い」


そんな自説を主張していたコロンブスは、黄金に満ち溢れる(と思われていた)アジアへの航路を開く野望を持っていた。








●その野望は、計画に乗り気になった
スペイン王国女王イサベル1世の出資で実現する
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やがて南米大陸にたどり着いたコロンブスは友好的かつ無防備な原住民に出会うのだが、

暴力支配、金強奪、奴隷徴用、布教名目の思想支配、さらには持ち込んだ感染症で原住民の5%が死亡するなど、

意識的・無意識的関わらずあらゆる角度から侵略を行い、支配していく。

この塔は、そんな「新大陸発見」をイサベル1世に報告しに来た事を記念して建てられたらしい。












・・・BROMPTONくん従えた僕がどっか指さしている像の方が、平和的だな(*v.v)。。










●僕が旅の報告をしても、誰も何も建ててくれないだろうからセルフで建てるしかあるまい
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っていうか、もうどうでもいいや!

とっととこの街を脱出するぞ、BROMPTONくん!

そして、しばらく走ると・・・








●おっ
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バルセロナ市最後の闘牛場「ラス・アレーナス闘牛場」だ。

脱出前に、ちょっと寄っていってみよう









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カタルーニャ州では2012年から闘牛が法律で禁止された為、現在はショッピングモールになっている。

フランスやイベリア半島を中心として世界のいくつかの地域にある闘牛場というものは、

かつてローマ時代の円形闘技場の様に、その都市の文化的中心核として存在するらしい。

そして、闘牛興行が無い時期にコンサートやら演劇、あるいは陸上競技他スポーツに利用されたりするものだという。

このラス・アレーナスは往時は15,000人近い収容人員を誇り、その美しい建物は「スペイン最高の闘牛場」と言われたそうな。







●さて、順調に駅に接近しつつあるが・・・
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時刻はまだ7:40過ぎたところ。9:44出発の電車で脱出するには、まだ時間がある。

どこか他にフラッと立ち寄れる場所はあるかしら?

そういえば、出発前から、バルセロナについて何か忘れているような気がするんだよなあ~。

なんだったけ・・・






・・・あっ







●翼くんがバルセロナのサッカーチームに入団してたじゃん
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キャプテン翼「ROAD TO 2002」(高橋陽一 2001)


この「ROAD TO 2002」は日韓ワールドカップを前に新しく執筆された当時の最新作だった。

そして、連載開始前、この作品を(変な角度から)最も楽しみにしていたのが、

ゲーム「キャプテン翼(テクモ版)」の熱烈なファンどもだった(当然、僕も含む)。

「新作ではどうやらゲーム版キャラが出るらしい!」という噂があったから!!!









●「キャプテン翼(テクモ版)」は、ゲームオリジナルキャラたちがアツくて、本当に燃えた
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コインブラくんとか








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カルロスくんとか








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ミハエルとか












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「そうだ」とか・・・

あ、コイツは原作にもいるか。。。







とにかく、こういうゲームオリジナルキャラの登場を熱く待っていたわけだ。

ところが、始まった作品では・・・







●たしかに、カルロスは登場したけど・・・
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なにィ!?

サイボーグ???








●コインブラは「ナトゥレーザ」という原作者オリジナルのキャラに置き換わる!
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誰だ、お前!?









あとは、
ミハエルも
ザガロも
イスラスも
ラムカーネも
ダ・シルバも
カペロマンも
リ兄弟も
サトルステギも
ランピオンも
その他のみんなも
だーれも出てこない。
(注:「そうだ」は出てくる)










ああ、20年近く前の作品なのに、昨日の事の様にくやしい。









・・・話がだいぶ逸れてしまったが、

ようは、そんな問題作の中でたしか主人公がバルセロナの実在チームに入団して実在の球場に行ってたんだ

そのチームやスタジアムの名前、なんだっけなあ・・・。

マラカナンだっけ??…いや、それはイグナシオ(修羅の門)がいた南米のスタジアム。

だとすると、カンプノウ

僕の脳内にある海外のサッカースタジアム名はこの2つだけだ。








●ビンゴ!
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おお、奇遇にも駅からめちゃ近い

チーム名は「FCバルセロナ」とかいうらしい。

このキョリなら、バルセロナ脱出前に行って見て戻ってくるのに問題あるまい。








●ほどなく、バルセロナサンツ駅に差し掛かる
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このままスタジアムに行くか、それとも、チケットを購入してから行った方がいいか?

9:44の電車チケットの購入が微妙である以上、他の電車も混んでいる可能性は高いかな・・・。









●念のため、先に脱出用チケットをカクホしてから行く事にしよう
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チケット売り場の窓口に並び、待つこと5分で順番が回ってきた。

さすがに、ここではフツーに(僕の)英語が通じる。

KOU:「9:44発の特急でコルドバまで1名おねがいします

お姉さん:「ごめんなさい、その電車は売り切れよ








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・・・いや、まあ大体想像ついていたし。

KOU:「じゃあ、他の電車を案内してもらえるかしら?」

おねえさん:「その前の電車なら空いているけれど。8:30発の電車」

KOU:「え
?」





電車激混みで何本か後じゃないとダメかと思っていたのが、意外な展開。

その電車なら予定より1時間以上早く脱出できて、アンダルシアでのポタ時間を稼ぐことが出来る。

ただ、30分後の出発なので、翼くんのカンプノウスタジアムは見れなくなってしまう・・・








●KOU:「その電車でおねがいします
」(0.3秒)
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当然ながら、即決。

だって~、僕はキャプ翼好きだったけど~、翼くんはあんま好きじゃなかったし~(´∀`*)









●有人改札の列に並ぶこと20分・・・余裕が無くなってきた。
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ホームでは係員が客のチケット見て乗車口を案内してくれるらしい。










●しかし、親切に案内してくれてもスぺ語の案内では、さっぱり判らない
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「Plaza 10C」は座席番号だろうが、「coche 30」は「30号車」という事だろうか


とてつもなく長い電車ってこと?









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列車の長さは判らず仕舞いだが、たまたま目の前に「coche 30」の表示を出した車両が滑り込んできてひと安心。

しかし、予想通り、デッキ付近の荷物置き場は満杯でBROMPTONくんを置けない

『くっ、ここまで来て、BROMPTONくんを置き去りにするしかないというのか・・・









●僕の ほこりにかけて・・・
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BROMPTONくんはわたさん!







●えいやっ
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BROMPTONくんをヨロヨロ持ち上げる


客席上の荷物棚に入れたら、指定席かの様にスッポリ収まった!











●ほどなく、列車は静かに動きだす
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どうにも締まらない出発で、こっちまでアクビ出ちまいそうだ(´Д`)

正直、脱出時にこれほどまでに何の感慨も感じない立ち寄り都市も、珍しい。










●ロマン探求ポタ(*v.v)。。イベリア半島テーマ曲 猫叉劇団「envidia」KONAMI 2014










●ここからは約4時間の高速鉄道旅
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コルドバまでの約1,000kmを4時間程度で運んでくれる。

静か、停車駅少ない、めっちゃ早いと、けっこう快適。









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この国でも、車窓の外には建造物がない景色が地平線の果てまで当たり前の様に広がっている

XPERIA XZ3とWI-1000Xの組み合わせで豊かな音楽を愉しみつつ、のんびり至福の時を過ごす(*v.v)。。








●しばらくすると・・・
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車内販売のおねえさんがやってきた。

コルドバへの到着もお昼過ぎになるし、何か頂くとするか・・・。








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軽食のセットや飲み物などを売っているようだ。

KOU:「サンドイッチください」

おねえさん:「チキンとツナが選べるわよ。
それ以外なら、この先のカフェテリアカーで色々売っているけど



なるほど、前席の2人組ビジネスマンや、左隣のおっさんが離席してしばらく戻って来ないのはカフェに行ってるからか。



KOU:「へえ~。ツナでいいですわ」

おねえさん:「飲み物は?」

KOU:「オレンジジュースくださいな」








美味しい
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「ツナのグルメサンドイッチ」はふわふわのパンにペッパーが程よく効いたツナソースが挟まれていて、

今まで食べてきた無数の出来合いサンドイッチパックの中で、ダントツの美味しさだった。








●通路を挟んだ反対側席のばあちゃんは、イスをリクライニングするのに苦労していた
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座席のボタンを押して、ケツを前にスライドするとリクライニング出来るタイプの席なのだが、判らないらしい。

こっちから呼びかけてゼスチュアでやり方教えたら、ばあちゃんの席も「ガックン」とリクライニングして大笑いしてた

その後、スぺ語で色々話しかけてきてくれたが、何言ってるのか全然判らず苦笑いしてると、

前の席の、ばあちゃんの旦那っぽい人も色々話かけてきてくれて、なんかよく判らないけど笑ってた

そのうち僕もおかしくなって笑い出したら、2人とも満足したらしく、僕の肩をポンポンと叩いて席に座った。

やがて、電車はコルドバ駅に到着した。







●停車時間が割と長くて助かった
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座席上の棚に置いていたBROMPTONくんを慎重におろし、ホームに出る

電車の中からばあちゃんたちが手を振って見送ってくれていた






●あれ?
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向こう側のホームでは、どうやらBROMPTONを折り畳まないで運んできたらしい女の子の姿が。

近距離列車では自転車そのまま積み込めるんだったっけ?

どうも、よく判らん。







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僕も、エスカレーターを登った上でBROMPTONくんを展開、駅の外へと踏み出していく・・・

バルセロナを早く脱出出来たおかげで、この街の滞在時間は6時間と30分にのびている。









●『・・・日差し、強いな』
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この旅の中で、初めて照り付ける日差しの強さを感じた。

Spanish Blueの歌詞に登場する「金色の日差し」ってヤツだろうか?










●目の前に広がる風景に、心躍る
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『しかし・・・もしも、この道の先に心潤すモノが無かったとしたならば・・・』

万が一、バルセロナの様ななんか違う感(ココジャナイ感)を感じる様な事があったならば・・・。

ブログ読者の皆さんには伝えずとも、自分の内心ではツラい判定を下すという事も、ありうる。

つまり西欧の先進国「スペイン」を立寄先とした事によるロマン探求ポタ2019(*v.v)。。= 失敗という判定だ。




旅マエにこのリスクを感じていなかったわけでは無いのだが、西欧は・・・

・・・僕のロマン探求冒険旅の題材としては、あまりにツマラナイかも。






・・・どうか僕の勘違いであってくれ・・・

BROMPTONくん!僕をステキな情景に導いてくれッ(><)!!







そう祈るや否や、僕を乗せたBROMPTONくんが猛然と走り出した!!


KOU:「ぶ、BROMPTONくん
!?」







次回予告

オーナーの魂の悲鳴に、マシンが呼応する!!

歴戦のBROMPTONは、傷心のオーナーの心癒す情景を探し当てる事が出来るのか!?


次回「反撃のBROMPTONくん 君をノせて 篇」



(つづく)





★テクモ版「キャプ翼」のアツさはこちらの動画で!
 

「キャプテン翼Ⅲ 皇帝の挑戦」(テクモ 1992)





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