●今日のルートマップ
次なる目的地はグエル公園。
この公園以降はバルセロナ市街地のガウディスポットを巡ることになるため、
基本的にグチャ混みの場所に突っ込んでいく事になろう。
●イヤだけど、バルセロナに来ていて立ち寄らないわけにもいくまい(*v.v)。。
本当にどこまでも走りやすいタイル張りの道を、のんびり進む。
08.(スペイン)
市街地ヲ探走セヨ!バルセロナポタ日中 篇
●ロマン探求ポタ(*v.v)。。イベリア半島テーマ曲 猫叉劇団「envidia」KONAMI 2014
●せっかくなので、バルセロナ郊外の町も覗いていこう

ここはスペイン王国カタルーニャ州バルセロナ県サン・ボイ・ダ・リュブラガート市。
コロニア・グエルから自転車で5分ほどのところにあり、現在ではバルセロナ市の衛星都市的立ち位置らしい。
都市としての歴史はまあまあ長く、紀元前6世紀には定住地が出来ていたそうだ。
5世紀頃まで地中海の海岸線はこの町のあたりで、町はローマとの交易などで賑わっていたようだ。
ローマ時代の公衆浴場跡も、町の中にあるそうな。
●小高い丘の上には聖堂が建っていた
聖バルディリ?の教会というらしい。
有史以降にローマ帝国に植民地化されてキリスト教社会になったイベリア半島。
ローマ帝国滅亡後に100年ほど西ゴート王国に征服されてカトリック化されるが、
8世紀初頭になるとアフリカからウマイヤ朝の侵攻を受けてイスラーム化されてゆく。
イスラームは異教徒に比較的寛容だったものの、異教徒から「人頭税」をとる政策をとっており、
結局はイスラム教に改宗する人は多かったそうなので、キリスト教勢力側には脅威だったのだろう。
その後キリスト教による再征服運動「レコンキスタ」が数百年に亘って展開される事になる。
この町は、その運動の序盤の最前線だった。
日常的な生活感のある町

観光客でグチャ混みの観光的エリアより、フツーの人が暮らすフツーの町を通過している時の方が「旅感」があって好きだ

斜度20%ほどの下り坂、転倒が怖かったのでBROMPTON号から降りて歩いて下ると・・・
コンクリ上に足跡が


ツメの跡が無いからニャンコ

そういや、昔、陶芸教室で湯呑みのデザイン考えるのめんどくさくて、近くにいた猫の足跡つけて誤魔化した事あったな

●BROMPTON号に跨り、バルセロナへの道をゆく(*v.v)。。
●ほどなく市街地に入ってきたようだ
あー、ネットの記事とかでよく見る「バルセロナのトラムは軌道面が緑化されてる」ってヤツ

実際、こうやって見ると、野球場やらサッカーグラウンドやら〇十面分とか、すぐ緑化できそう。
水道管が壊れたみたいな噴水。
市街地の自転車道は、本当に走りやすい

●時刻は12:30
おなかが空いたな

このあたりのカフェでお昼ご飯とするか。
しっとりした感じで、プレートメニューもあるここにしよう

BROMPTON号、注文してくるからちょっと待っててくれ。
●十分後・・・
え?なに、このボリューム


イメージしていた量の3倍はあるぞ。
●・・・まあ、いいや(´∀`*)
もう、グエル公園は目と鼻の先だし、BROMPTON号を眺めながらゆっくり頂くことにしよう

パクパク、モグモグ、ムシャ(*v.v)。。
クリームチーズとチキンとトマトのサンドはうまくて、生ハムのビザは予想通りしょっぱかった。
●さて、もうちょっとでグエル公園だが・・・
あれ?もしかして、結構アップダウンがある

●マジか


階段の道だよ。
でも、エスカレーターがあるぞホッ


●エスカレーターは整備中だった


こんなんばっかり



なんで今日に限って

結局、停止中のエスカレーター3基分BROMPTON号を担いで上り、
それと同じくらいのキョリを押し歩きして上りきったアツィー



●実際、けっこう上がってきたよ

サグラダファミリアの高さ(172m)と比べて明らかに高いし、250mはあるんじゃないかしら?
●ほどなくグエル公園に到着

午前中に探訪したコロニア・グエル同様、ガウディのパトロンであるグエルさんのプロジェクトで、
今上ってきた山全体をイギリス風の庭園にして、
ユニークな住宅を80棟だったか建てるという巨大プロジェクトだったらしいが・・・
やはり、コロニア・グエル同様に建設途上で中断し、未完に終わったそうな。
●未完に終わった上に、現在、大規模な補修工事中


学生時代にここに来たという珍スポ旅のYにLINEしたところ「なつかしー

足場やフェンスだらけでアナタが来た時の様子と全然違うんじゃないかしら・・・と、思う。
●なるほどなるほど、あそこからバルセロナ市街見下ろせるわけか

なんか、どんな画なのか大体想像つくな。
それに、BROMPTON号をくくりつけて置けそうな場所も見当たらん・・・。
●先に進もう(´∀`*)
本日巡るスポットで、僕の興味が高いのは「地下教会」と次の「サン・パウ病院」だからな。
それ以外は、割と結構スッパリ諦めがつく


●しばらく坂を下っていくと・・・
おおっ

もしかしてあれが・・・
●サン・パウ病院ンンンンンーッッッ!!!
これが、ガウディが造ったという巨大な病院施設ッ


この建物を見て「病院」と思う人がいるのだろうか?
考えただけでも、うーん、おそろしい(*v.v)

●「ここで、ちょっと待ってておくれ」
BROMPTON号を病院前の馬繋石につないで、探検開始だ。
●サン・パウ病院(*v.v)。。
現在、入口は正面玄関ではなく右側のところから入って行く事になるらしい。
入場料10ユーロと引き換えにもらったパンフ(英語)によると・・・
え~と、1902年から1930年にかけて造られ、48の病棟などが建ち並ぶ超豪華な巨大な建物群である。
設計したのはアントニ・ガウディ
実際に診療が行われて
え?ガウディの建物ではなく、しかも現役の病院ではない


完全に勘違いしてスペインまで来てしまうとは・・・ううむ、思い込みとはおそろしい(*v.v)。。
●エントランスの先の空間は・・・
案内板(英語)によると・・・
え~と、ここはこの先の地下ギャラリーへの通路であり、また、他のパビリオンにも行くことも出来る。
1990年代は救急部門として使用されていた場所らしい。
え~と、この部屋で注目すべきは堂々たる円柱であり、
それらはレンガのアーチとホワイトセラミックで飾られたタイルでつながっています・・・

●地下通路を進もう
おや、壁に何か映っているぞ

・・・

医師、看護師、ストレッチャーや車椅子に乗せられた患者。
ここが病院で在りし日の模様が、壁面動画で再現されていた。
その先にあったのは、ちょっと自分の想像できる規模を超えた巨大さと、
『オシャレにするにもほどがあるだろう』と思うほど意匠に拘った病院施設だった。
大満足

さて、お次は病院正門前の建物からまっすぐ先に見えたサグラダファミリア。
BROMPTON号のもとへ戻って、向かうとするか。
(つづく)
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