●次なるステージはッ・・・!
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スペイン王国バルセロナ市ィィィィィッッ!!!

リスボンからの直線距離はちょうど1,000km、時差1時間、フライト時間はおよそ1時間50分だ!







●2019年9月16日(月)19:56 ポルトガル現地時間
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既にスペイン王国領空を飛んでいるかも知れない飛行機の中で、

僕は『ポルトガル航空の軽食パッケージ、かわいいな!』と思っていた








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この旅5回目の機内食ッ!!

触るとヒンヤリするこれは、中にジャムやサワークリームが入ったあま~いクレープかな?

とても美味しそうだ!

いただきまーす!!!!・・・パクッ、モグモグ(*v.v)。。!!!!






●マズッ!!!
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なんだこれ、全然美味しくない

食べ方間違えたかな?

ルフトハンザの機内食よりさらにマズくて、残してしまった。








●程よくテンションが下がったところでバルセロナの夜景が見えてきた
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第1立ち寄り地のリスボンの様な高低差は見当たらず、まるで地図と同じ様に眺める事が出来る。

『・・・まあ、フツーの町だな』














pota2019



06.(スペイン)
めんどくさっ!夜のバルセロナ迷走 篇
















●2019年9月16日21:50(スペイン現地時間)
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僕はバルセロナのエル=プラット国際空港に到着した。

やっぱり、東京や名古屋より明らかに涼しいぞ









●それほど遅い時間というわけでもないのだが・・・
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少し照明が落とされていて、ひっそりした雰囲気の空港を、

僕と同じ便に乗っていた結構な数の中国人旅行客(個人客っぽい)が静かに歩いてゆく。

中国人客、我々日本人客の7~8倍くらいいるなあ。

今は特に中国の連休時期でもなかったと思うから、単純に「人口差」という事なのだろうか。

(まあ、GW、お盆、正月休みは、どこの国行っても日本人客だらけなのかも知れないが)






●不安だった受託手荷物の受け取りは・・・
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BROMPTON巻きもキャラダイスバッグも、スムーズに受け取る事ができた

ただ、心配なのはキャラダイスバッグの中にVAIO Zが入っているかどうか・・・

かなりドキドキしながら、バッグを開けてみる・・・。







セーフ!!
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無事、入っていた!!

リスボンの空港のチェックはゆるかったようだ。

ロマン探求ポタ(*v.v)シリーズでこんなにスムーズに空港を出る事が出来るのは珍しい

これならBROMPTONくん(リペアード イン リスボン)で、ホテルまでスムーズにポタれるだろう。

胸に少しの高鳴りを感じつつ、まずはルート確認の為にナビを立ち上げる・・・








・・・ん?










・・・あれ???











おかしいな、なんだ、これは・・・???










●ナニコレ
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基本、僕は「徒歩ルート」で道順を調べて、それに従って走るのだが、

日本で事前にチェックした時にはちゃんと引けたのに、何故かルートが出ない

慌てて、ナビ用のサブスマホ・XPERIA Z5を立ち上げて試みるも・・・

やっぱり、道が出ない







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なんだよ、これじゃ走れないじゃん

見ず知らずの国にやってきて、そのまま深夜にチャリで走り出すのって、ナビあっても僕は結構怖い。

ましてナビ無しじゃあ、僕なんかではとても走れたもんじゃないよ









●迷わずタクシーを使うことに
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たった10kmの道でもガチで迷ったら余裕で3時間とかいっちゃうし、物騒な目に遭う可能性もある。

こんな時間から面倒事はマジで懲り懲りだし、かと言ってスペインの鉄道はチャリに不親切と聞くし、

明日の朝も早いし、4,000円でお釣りがくるのであれば、ここはタクシー一択だろう。

オトナならスパッとカネで解決さ。

「ヘイ!タクシー!!」








●ロマン探求ポタ(*v.v)。。イベリア半島テーマ曲 猫叉劇団「envidia」KONAMI 2014











●・・・英語が一切話せない運ちゃんだった
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運ちゃんはやたらため息をつきながら(多分、スぺ語で)行先を訊いてきている・・・ようだ。

『乗ってから1分も経ってないのに3回もため息つくか?』

「地球の歩き方」で調べたタクシー事情とだいぶ話が違うが・・・まあ、こういう事もあるだろう。




KOU:「えーと、ピカソ美術館の方にお願いします」(英語)

運ちゃん:「●×△§ΟΨ%♭‡★◇◆βπΨ」(スぺ語)

KOU:「・・・ん?ピカソ美術館の方に・・・」(英語)

運ちゃん:「●×△§ΟΨ%♭‡★◇◆βπΨ」(スぺ語)

あれ?通じてない?もしかして、僕の「ピカソ」の発音が酷すぎる

その後も近くの有名スポットやら、通りの名前やら言ってみたが、全く通じない。

『・・・うーん、僕の発音じゃ伝わらんか

それでは、とGoogleMAPを開いて見せるが・・・アレ?これも全く伝わらない。

日本語版とはいえど、一応、スぺ語表示も(多分)出ているんだけどな

運ちゃん:「フゥ・・・・・●×△§ΟΨ%♭‡★◇◆βπΨ・・・ハァ・・・」(スぺ語)








●この運ちゃん、客が見せる地図を読む気が無い!
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マジかよ、こんなタクシー運転手がいるのか

『困ったな・・・あ、そうだ、バウチャーがあったっけ

念のため印刷していたバウチャーを見ると、スぺ語の住所が書いてあったので渡して見せる。

運ちゃん:「・・・ああ (ボソッ)」

『コイツ、仕事する気あるのか・・・???』

しかし、彼は住所らしい名称を確認する様に問いかけてきたので、強く頷いて見せる。

運ちゃんはまた大きなため息をつきながら自分のナビをいじり、そして、アクセルを踏み込んだ。







●『・・・嫌な予感がする』
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ナビで自分の位置をモニタリングしてみると・・・

本来B-10の通りを行くべきと思うのだが、ビミョーにずれた道を走っている気がする。

『でもまあ、”スペイン村” の先の交差点を斜め右に入って向かうんだろう』

・・・しかし、クルマは右折せず、ホテル(地点B)に向かい得る道を全て通り過ぎて、なおも直進。

たまらず呼びかけて、運転手を止めた。








KOU:「ヘイミスター!こっちじゃない。右折してココに向かってくれ!」(英語)

運ちゃん:「●×△§ΟΨ%♭‡★◇◆βπΨ!」(スぺ語)

KOU:「はあん?何言ってんだ、いいから、ここへ向かってくれよ!!」(英語)

運ちゃん:「●×△§ΟΨ%♭‡★◇◆βπΨ!!」(スぺ語)

・・・僕らは互いのナビを指さしながら、それぞれ全く相手に伝わらない言葉で言い合いを続ける。










●おかしい。何故こんな面倒事に?
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改めてバウチャーを見ると・・・

『・・・あれ?』

僕のホテル情報の欄から少し離れた行に、もうひとつ住所らしいのが載っている。

『なんだ、この住所?』

スペ語がひとことも読めないので何なのか判らんが・・・彼はこっちと誤認したのか??

ってことは、バウチャーを見せた時に彼が確認してきて、僕が頷いたのもこっちの住所ってことか。

つまり、運転手は「お前に言われた通りに走ったんだぜ!」と言ってるんだろう(多分)。










●運ちゃんはめっちゃカリカリしている
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(運ちゃん)

ため息は多いわ、ボヤキも多いわ(何言ってるか判らんけど・・・)、終始不機嫌だわ・・・

乗った時から変な感じの運転手だが、ともかく、このままでは埒が明かない・・・

仕方なく、XPERIAのGoogle辞書を立ち上げて文章を打ち込み、スぺ語に翻訳・・・!

「間違って悪かった。カネはちゃんと全額払うから安心しろ。指示に従ってくれ」(スぺ語)

画面を見せると、彼はアタマを振って、ぶつくさいいながら、クルマの方向を変えて走り出した。









●『なかなかスムーズにいかせてくれないもんだな・・・』
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しかし、闘牛場らしい建物を目にして、テンションが上がる

そうそう、こういうめんどくさいやりとりも、異国旅の醍醐味よ(*v.v)。。

やがて、クルマは深夜にも関わらず歌舞伎町以上の人であふれている街角へと突入した。

人が道をふさぐ度にいちいち舌打ちする運ちゃん。

そして、クルマは人通りの無い薄暗い路地に入り、停車した。







●え?ホテル、もう少し先なのでは
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KOU:「おいおい、目的地まで進んでくれよ」(英語)

運ちゃん:「●×△§ΟΨ%♭‡★◇◆βπΨ
」(スぺ語)

よく判らないが、「道が狭い」とか「一方通行でダメ」とか言ってる様に思う。

KOU:「マジかよ、建物どれだよ」(日本語)

運ちゃん:「●×△§ΟΨ%♭‡★◇◆βπΨ!!!!!」

スぺ語とジェスチュアで「ここで降りろ」、「左だ、左」と言われているのだと思った。








●・・・とにかく、薄暗い街かどに置き去りにされる
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なんなんだよ、もう

しかも、左?・・・この道をもう少し先に行ってから、左じゃないのか???

確認しようと思ったが、GPS信号の状態が悪く、ピンポイントの位置が判らない。

『マジかよ、このド深夜に・・・

仕方なく左の方に進むと、住居らしいドアがある建物を一つだけ見つけた・・・








●・・・ホントにコレ
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看板も無いし、ドア横の呼び出しブザーにもプレートは見当たらない・・・おかしいでしょ。

やむなく投宿先「ホスタルニッツBCN」に電話をかけてみるが、応答が無い。

『これは困ったぞ

もう、日付が変わるところなのに、宿の場所が判らない。物騒な街とも限らないのに・・・。

どうしたものか、途方に暮れていると・・・






ガチャ★
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内側から扉が開いて、モーガンフリーマンがくたびれたようなおっさんが、建物から出てきた。


ゴミ捨てに出てきたらしいおっさんは一旦路地裏に消えた後、すぐに戻ってきたので声をかける。

KOU:「・・・すみません、ホステルニッツBCNはこの建物でしょうか???」

おっさん:「●×△§ΟΨ%♭‡★◇◆βπΨ」

KOU:「くっ…ごめんなさい、スペ語は全く判らないのです

おっさん:「●×△§ΟΨ%♭‡★◇◆βπΨ」

KOU:「???」







おっさんは笑って指を3本立て、ブザーを指差した。
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KOU:『……え?もしかして、ホテルはここの3階ってこと??』

おっさんが3階のブザー押すと鍵がガチャっと開き、彼はドアを開けて僕を迎え入れる。

KOU:『おお、マジか!!もしかすると、おっさんがホストか?』

・・・しかし、おっさんは狭い螺旋階段をスタスタと登ってゆく。

KOU:「え、ちょっ…???」






●おっさんは消えてしまった
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KOU:「・・・・・・ホストじゃないの???」

とりあえず、3階目指してクソ重いBROMPTONくんを持ち上げて階段を上がるが・・・ヒィ-

いやいや、この建物絶対に違うし、3階って単にあんたの部屋だろ







●そして、躊躇しているうちに・・・
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KOU:「ちょっ・・・

階段室の灯りが消灯して、周囲が真っ暗になった。

オイオイ、マジかよ、さすがに怖いわ

それに、ここで住人が出てきたら、逆にこっちが完全に不審者じゃん







●ここで急階段踏み外して転げ落ちるのが一番マヌケなリタイアだと思った
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階段を踏み外さない様に極めて慎重に階段を降りきった頃には汗だくに・・・。

この後、建物の外に出て「自分が思っていた方向」を落ち着いて調べてみる。

・・・そしたら、すぐに投宿先ホスタルニッツBCNを見つける事が出来たのだが、

なんとこっちもエレベーター無し、しかも4Fまで荷物を上げなければならない宿だった







●酷い目に遭った
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ドア開錠後、上がるのがあまりに遅いのを訝しがったホストが助けに来てくれたからよかったものの、

今回の旅でつくづく思った。

ポタ旅の投宿先は「エレベータ付き」または「ポーター付き」にこだわる様にしよう。。。






●フロントでコーラゼロを3本買って、ホストにアヒャヒャヒャと笑われる
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外の通りからは、まだまだ賑やかな街の雰囲気が伝わってくるが、疲れて飲みになんか行けんわー

まして、僕は明日朝も早くポタ旅に出ねばならぬ身(*v.v)。。

コーラゼロで初バルセロナの夜に乾杯して、とっとと眠りにつく事にする。



(つづく)



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