●2019年9月16日(月)8:20 ポルトガル現地時間
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僕は珍しく優雅に(?)投宿先の朝食を頂いていた(*v.v)。。







●この宿、朝食がとてもよかった
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セルフサービス方式の食堂には、ポルトガルの素朴な朝食メニューやらたくさんのフルーツやらが並び、

満席なれど落ち着いた雰囲気が漂っている中で、

3人のスタッフが熱心にパンやフルーツの入れ替えをしていて、常にフレッシュ感があふれている。

とても好感が感じられる朝食だった。







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惜しむらくは、デジカメにSDカードを入れ忘れていて、

それら彩り豊かなメニューが全く保存されていなかったこと・・・。








●食堂でのんびりくつろぎ、ゆっくりと部屋に戻る
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物干しが見つからなくて、昨晩洗濯したもののハンガーは、

やむなく開放したクローゼットのドアにかけていた。







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いわば、中庭に面している窓を開けっぱなしにした状態での「ひと晩部屋干し」。

それでも、Tシャツやアームカバーといった薄物は、カラカラに乾いていた。

リスボンは、やはり日本よりだいぶ乾燥した町のようだ。

ただ、パンツや靴下といったちょっと厚めのものは乾かず、生乾きの臭いがした。

臭いが他に移らないよう「洗濯ぶくろ」に入れたままバルセロナでの洗濯に持ち越しだ。








●『ああ、物干し場はあんなところにあったのか
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・・・これでは、夜に戻っても気付く筈もない。








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ちなみに、僕の部屋の正面は2部屋並んだシャワールーム。

昨晩、窓開けたままシャワー浴びてた女の子と目があってびっくりしたが、向こうは気にしてなそうだった。

僕はとても窓開放してシャワー浴びれなかったけどな。

まあ、海外あるあるか。







●ところで
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今朝、僕がここまでのんびりしているのは、計画していたリスボン市内探訪ポタを既に諦めたからだ。

名古屋→リスボンの移動で負傷してしまったBROMPTONくんの修理を急ぐ必要がある。

いくつか壊れた箇所の中で特に深刻なのはREDIAホイール折畳時ハンドル固定ユニット

走行に支障は無いが、折畳時の移動へのダメージは甚大で、このままだと僕はリタイアしかねない。







●幸いにして、リスボンにはよい自転車屋があるようだった
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投宿した日の早朝に既に調べていた「Bike POP」。

ホテルのすぐ近くにあり、ユーザーの評価も非常に高い模様。

HPを開いたところ、BROMPTONに非常に注力している自転車店である事も確認!

この店だったら、2年前に中国・大連で経験した様な苦労もなく修理出来るのは間違いない。









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10時15分に投宿先をチェックアウト、

10時30分ジャストに入店するつもりで、僕はリスボンの町に漕ぎ出した













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04.(ポルトガル)訪ねよ!異国の自転車店 篇











●その日、リスボンの町はカラッと晴れてとても気持ちよかった
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●しかし、この町、全体的に渋滞が多いようだ
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渋滞している坂の多さにも戸惑いつつ、自転車店にはぐんぐん近づいていく。

・・・と







●町の雰囲気が少し変わったのに気づいた
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ちょっと、退廃的な空気が漂っている街角。

と、目の前の店から出てきた男が、こちらに近づいてきて、

やおら、両手に持った物体を、BROMPTONくんのハンドルにズシンと載せた。

エプソンのプリンターだった。

KOU:「 !?」

男:「●×△πγα§Γ%¶Θ$&■Σ テンイヤーズ π$÷Ψδ△%γΣωΩ$$$!」

KOU:「な、なんだって?」

男は手振りしながらアタマも振っている。

男:「●×△πγα§Γ%¶Θ$&■Σ テンイヤーズ π$÷Ψδ△%γΣωΩ$$$!!!!」

KOU:「???



一体、なに言ってんだ?

「10年前のプリンターを買ってくれ!」か?

それとも、「10年間無職だから助けてくれ!」なのか?

いずれにしても「カネくれ!」と言ってる事は間違いないように感じるが、

テンイヤーズ以外がポル語なので、いくらしつこく呼びかけられてもさっぱり判らない。



KOU:10年って何よ!?(日本語)

ちょっと大きな声出したら向こうはビクっとしてプリンターを持ち上げたので、その隙に離脱。






goodbye


急な坂をシャーっと下りながら、ふと、気づく。

あ、そうか、「テンイヤーズ」じゃなくて「10ユーロズ」かガッテンガッテン!

おかしいと思ったぜ!

あの男も、まさか10ユーロと10年間を間違うバカと話してるとは想像もつかなかったろう。

ともかく、あまいこの界隈をうろつきたくない。

早く、自転車店を見つけたいところだが・・・

・・・と







●すぐに見つかった
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キレイなお店!

KOU:「ごめんくださーい!」






●開店直後、僕が一番乗りだ!
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店主は何年か前に亡くなったAppleのおっさんに似た顔立ちだった。スティーブと名付けよう。

KOU:「ぶっ壊れてしまったコレとコレを交換したいんだけど、出来そう?」

スティーブ:「ふむふむ・・・・・・・・大丈夫、全く問題ない







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そりゃそうだ、この店の品ぞろえを見れば大概の修理が出来るのは一目瞭然。

ただ、破損したREDIAホイールの交換はできないそうなので、

ドロヨケごと新品の純正リアホイール付け替える事にした。







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KOU:「どのくらい時間かかるかしら?」

スティーブ:「まあ、2時間もあれば。13:00頃には直ってるよ」

素晴らしい

荷物が詰まった重いキャラダイスバッグも預かっていてくれるという事。

それなら、身軽になって、2時間ばかりリスボンの町を歩き回ってみる事にしよう。








●ロマン探求ポタ(*v.v)。。イベリア半島テーマ曲 猫叉劇団「envidia」KONAMI 2014








●やはり、なんか魅せられる町だ
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ああ、このあたりのガチャガチャした街角、旅番組で見たような









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とりあえずのぼって・・・ん、ここもかなりの坂だな






●坂を上り切った先の角を曲がって更に上ると大聖堂があった。
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(写真撮れてなかったのでwikipediaから)

GoogleマップによるとIgreja do Menino Deus(読めない・・・)という教会。

『ほう・・・なかなかの渋さじゃないか

開放されていた扉から、中に入ってみよう。







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(写真撮れてなかったのでwikipediaから)

中に入ってみると・・・華美な雰囲気とかは全く無く、質実剛健、頑丈そうな造り!

これほど『直接的な頑丈さを感じる教会』って、あまり見た事ないような気がする。

僕が行った時は祭壇手前の柵の前に、参拝者がキャンドルを灯す「燭台」が2つ並んでいて、

それはコイン(10セントだったかな?)を賽銭箱に入れてキャンドルを灯す習慣らしかったので、

向こうの人たちがやってるのを見習い、僕もやってみた。

『フゥ、異教徒の習慣なのに、なんか落ち着くな・・・

しかし、満足して教会を出ようとしたところ、玄関のイスに座っていたおばあちゃんに呼び止められる。

おばあちゃん:「δ×△%#θμ■☆&*Ψ

KOU:「?」

おばあちゃんは笑いながら、目の前のボックスを指さす。

そこには貯金箱みたいなハコと意味不明のポル語、そして「1€」と書かれた紙が貼ってあった。

『なるほど、拝観料が必要だったのか ・・・ええと、1ユーロ、1ユーロ

・・・どうも、僕は異国のコインが苦手。

慌てて、色々なコインをつまみ出して示すたびにおばちゃんはノンノンと笑いながら首を横に振り、

ようやく正解(1ユーロ)をつまみ出して投入すると、「オブリガーダ」とニッコリ笑った。







●そうか、「オブリガーダ(ありがとう)」ってポルトガル語だったのか
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『立ち寄り先の国の言葉、少しは勉強していこう』と思いつつ、いつもやってかない

渡航先母国語の「ありがとう」すら覚えないのは、僕の人として最低なところだと思う…マジで。






●自己嫌悪しながら町を巡る・・・(*v.v)
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坂を下るとテージョ川か・・・

ここは、本当に「7つの丘」にある町かも知れない。









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賑やかな区画に入ってきた。

山の上にある城の門前町らしい。








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あっ、かわいいエプロン

このお店で、ちょっとお土産を買っていこう








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本当に立体的な町。

念のため、ヒザにサポーターを付けてきていてマジでよかった。







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行く手をクルマに塞がれたトラム。

急坂の途中で鳴らす汽笛が、町に響いていた。









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さて、そろそろ坂を下って、Bike POPのほうに向かうとしよう(´ε`)~♪









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●Bike POPに近い区域になると・・・
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やはり、町の空気が少し退廃的になる。

自転車店のあたりはキレイな町なのだが、その周辺が少し・・・








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と、いつの間にか並ぶ様に歩いていた若い女に突然何かまくし立てられ抱き着かれた

慌てて振りほどいたが、女は構わず近づいてきて距離をとれない。

『今度は何?』

女が何やら叫んでくる間に急いでポケットや荷物を確認すると、何も盗られてはいないようだ。

女:「●×△πγα§Γ%¶Θ$&■Σπ$÷Ψδ△%γΣωΩ!!!」

KOU:「何・・・10ユーロじゃないの???」

女:「●×△πγα§Γ%¶Θ$&■Σπ$÷Ψδ△%γΣωΩ!!!!!!!!」

何を言ってるのかさっぱり判らないが、近くの路地を指さしてぐいぐい引っ張っていこうとする。








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怖い怖い怖い!!!

強引な割に痩せっぽちで力は大した事なく、思いの外、すぐ振りほどけた。

だが、マジでしつこい。異常だ。

何言っても通じないし、無視しても勝手に喋りながらいつまでもまとわりついてくる。

しかし、やがて女は静かになって離れていった・・・前方からやってきた警官に、逃げたようだ。

「・・・・・・シャブ中?」

あの痩せ方はそういう事なんだろうか?

まだ20歳くらいに見えたが、気の毒に。。。










●Bike POPに行ったら「あと30分かかる」という事だったので・・・
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近くのレストランでランチする事に。

このあたりは幅広いアジアの料理店が多いようだ。

そういえば、さっきの女もインドあたりの西アジア系の顔立ちだったな。。。








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ベンガル料理店でカレーを食べてみる事にする









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うんまい
!!


まあ、めちゃくちゃな丘の町を歩き回り、変な緊張からも解放された後だしね!











そして、安全な空間でのんびりと7UPを楽しんでいるうちに、Xperiaに着信が!

電話番号の下に「ポルトガル」と表示されているぞ。

応答すると・・・

スティーブ:「作業が終わったぜ! 来な! 店に!!」




(つづく)



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