●2021年1月に中古購入した2台目のBROMPTON「みかんくん」
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その後、ヤフオク購入時点で後輪がスローパンクしてた事が判った。

想定外だが、希少な6段変速モデルチタン車(しかもピカピカ)を爆安20万で即決落札出来た結果なので何の不満もない






●いつもだったらパンク→自転車屋さんに直行なのだが・・・
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現在、みかんくんは「ケチケチカスタマイズ」中(*v.v)。。

その中で後輪取り外しが必要な作業があった。

「・・・滅多にない機会だし、タイヤ交換の練習しておくか・・・」

日本国内なら旅のさなかにどこでパンクしても最悪タクシー呼べばどうにでもなる。

一方、ロマン探求ポタ(*v.v)(海外旅)でパンクする恐怖は、なかなかぬぐい切れるものではない。

電波も言葉も通じない場所や、人里離れた過酷な場所でパンクしたら、命に関わるかも知れない。

そこで、1年前に「二度とやらない」と心に決めていたタイヤ交換をやってみる事に。



この行動が「メチャ楽なタイヤ交換方法の発見」という奇跡を呼び起こす。








以下、僕の様な「タイヤ交換初心者」に出来るだけわかりやすい様に配慮して記載する。







●まずは準備
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ノートPCやタブレットで参考記事を見ながら進めるのが一番だ。

僕は、自分で書いた過去記事を参考に作業を進めることにした。







タイヤ交換に作業台は全く必要ないが、色々な作業の効率がUPする。

また、僕にとって「苦痛で仕方ない自転車いじり」が少しだけ楽しくなる効果もある。

この作業台、安いし、軽いし、きっと小学生高学年でも組み立てられる簡単さで、使い勝手がいい。



●その他必要な工具(こちらは必須)
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・15mmスパナ✕1本

・8mmスパナ × 2本

・タイヤレバー

・滑り止め付き軍手(この手の作業に慣れてない場合ほしいところ)

・空気入れ




★BROMPTONに必要なのが入っているスパナセット



ただし、前述の通り8mmのものは2本必要なので要注意。




★8mmが入っているスパナ単品





★タイヤレバー(これ以外のものを3種類使った経験があるが、どれもうまくいかなかった)


(お急ぎの場合)




★空気入れ

※最悪、車体についているものでも問題ない。











●まずは内装変速機の金具を外す
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筒状パーツ(メスネジ)を回すと、パーツが分離する。





●分離した棒状パーツ(オスネジ)をクルクル回す
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すると、内装変速機につながっているチェーン状のパーツが外れる。

(予め部品プレートの様なものを準備しておいて、そこに順番に置いておくといい)







●チェーン状パーツが抜けた部品(ナット)を回して外す
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使うスパナは15mm。

ナットとスペーサー(輪っか)が外れるので、順番が判るようにプレートに置いておこう。







反対側のスタンドがついた台座を外す
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使うスパナは15mm。

(スタンドを使っていない人も、単純にこのナットを外す事になるハズ)

1年前のBROMPTONくんのタイヤ交換時では、この作業でスタンド台座がボルト1本抜くだけでスグ外れ、その下にある車軸保持パーツを外せたが、みかんくんのスタンド台座はもう1か所ボルトを抜かないと外せない事が判った。






●ドロヨケ保持のアームを固定しているナットも外す
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使うレンチは8mmのもの。

裏側のナットも固定しておく必要があるため、ここで8mmレンチが2本必要となるわけだ。

手前側のボルト、反対側のスペーサーとナットが外れ、同時にスタント台座も外れる。

順番を整理してプレートに置いておこう。





●スタンド台座の下にあった車軸固定パーツを外す
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手前側に抜けるので、プレートに置いておこう。

なお同様パーツが反対側で車軸を保持している為、この時点で車軸は外れない。






●外装変速機を外す(この作業が不要なモデルは次の行程へ)
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このパーツはすぐに引き抜ける状態だ。

ただし、強力なバネが入っているので取り扱い注意。

次の画像を参考にしてほしい。






●「車体にくっついている形状を保持するつもり」で強力に握りしめる様にして・・・
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引き抜くのが無難と思う。

「全力で握り締めながら引き抜く」くらいの感覚が正解。

このパーツは超強力なバネで矢印方向に開こうとする。

何も考えないで引き抜くとかなりの確率でケガをすると思う。

引き抜いた後で、徐々に握りしめる力を弱めてパーツを自然な状態に戻し、プレートに置こう。








●タイヤの空気を抜く
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適当なアーレンキーなどで空気穴にある棒を押し込んでやると空気が抜ける。

(空気を抜かないとブレーキシューが干渉して、この後タイヤを外す作業ができない)






●外装変速機の下にあったナットを外す
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スパナサイズは15mm。

ナットが外れるので、プレートに整理しよう。








●ナットの下から車軸保持パーツが出現するので・・・
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これを外そう。






●すると、車軸がリリースされる
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地面に置いて作業している場合は勿論、作業台でやっている場合でも簡単に落下する様にはなっていないので、落ち着いて作業を進めればよい。






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次は、この「タイヤ」をホイール(リム)から外す作業だ。

去年、真冬にやった時はこの先の作業が「地獄」だったが、今回は「楽勝」だった。







●タイヤレバーを使う
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タイヤレバーには表と裏があるので確認しておこう(僕は初めて気づいた)。






●タイヤレバーを適当な場所に1本差し込んで、ホイール(リム)の内側から引っ張りだす
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去年は「このタイヤレバーを差し込んで引き出す」という作業でまず数十分躓いたのだが、今回は2~3分で差し込む事ができた。

気温が高いからかも知れない。

この時、差し込みやすい向きがある。

多分、僕のコレは逆向きになっている(それでも出来ないわけではないらしい)。

この状態にする事ができたら・・・






●1本目のレバーの右側に2本目のレバーを差し込んで、右にスライドさせる
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すると、タイヤがどんどん外れていく。








●あっさり、完全に外れた
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あまりにうまくいってちょっとびっくり。

去年、真冬に同じ作業をやった際は、とんでもなく固くて時間がかかった。

あの時との違いは「気温」しか考えられない。

この日の名古屋は気温20度 → とてもスムーズに、何の力技も必要なく外れた。

前回は気温5度 → 僕の力(握力33~5kg)ではタイヤレバーを差し込む事が困難なほど硬かった。

(「二度とタイヤ交換などするものか」と心に誓ったのだった)



もし、気温20度未満の日に作業するあなたがこの記事を見ているならば


→室温20℃以上の屋内にタイヤを持ち込んで、温度なじませて作業しよう!

 とてもスムーズに外せるハズだ!







●タイヤ、古いチューブを外してリムとタイヤに異常がないか調べる
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今回の場合「パンク」ではなく「スローパンク」なので、多分異常はないだろう。

実際、異常は見当たらなかった。







●一応、チューブも見てみる
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見た限り、チューブも限りなく新品に近い様に思える。

空気を入れて水没させても、全くあぶくは出てこない。

口金のところからごく微量の空気漏れなのかも知れない。

空気入れて2週間経って「あれ?3割くらい減ってる?」くらいの感覚だしな。

このチューブは当然廃棄して、新しいチューブへの付け替えを行う。






●まず、新しいチューブが少し膨れる程度にゆるく空気を入れる
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●その状態でチューブをリムにはめたら、いよいよタイヤ取付け
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前回地獄だったのはこの作業。

2本のタイヤをはめ込むのに2時間以上かかったのだった

でも、さっきカンタンにタイヤを外せたし、前回より柔らかいタイヤだし、あっさりはめられるかも?









●ダメッ
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やっぱり、僕の力ではさっぱりうまくいかない

そこでVAIO Zで「簡単」「BROMPTON」「タイヤ交換」で検索してみる。

自転車店その他の人が「簡単にできますよ!」とか言ってるものがいくつか上がってくるけれど、解説してくれる内容は、さきほど僕が解説した「後輪の外し方・取り付け方」ばかり。

肝心な「タイヤそのもののカンタンなハメ方」を解説してくれるものはひとつもない。

「タイヤのハメ方はいつものロードバイクと同じなのではしょりますネ!」「特段難しいことはありません」とか当たり前の様に書いてるけれど、初心者がみんなつまずいてるのは「タイヤのハメ方」だと思うよ

タイヤのハメ方、理屈では判っていても、リムの中にタイヤの片側をキレイに入れる事すら困難だから困っているのだから。









そして、僕は考えた(*v.v)。。

1.頭の中で、タイヤのハメ方の理屈は判っている。

2.問題は、自分の力が足りなくてその理屈をこなせないこと。

3.だったら、別の力を借りればいいんじゃないのか?

即ち・・・










●こういうことだ
超簡単!BROMPTONタイヤ交換










●やってみよう
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まず、タイヤのヘリをリムの両側にキレイに出したいのだが、僕の力ではやはり難しい。

そこで、チューブを膨張させてその力でタイヤを内側から押し広げ、タイヤの両側のヘリが完全にリムの外に押し出された状態に整える事を試みる。

すると、あっさり、その状態が実現した








●こんな状態になる
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しかし、この状態になれば、タイヤをタイヤレバーでリム内に押し込むイメージはつくというもの。

チューブの空気圧を少し下げて、タイヤレバーを差し込んでみよう。







●差し込む時は、この向きで
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タイヤのヘリの引っかかりやすさが格段に違う。






●作業を開始すると・・・
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なんと、あっさりとタイヤのヘリがリムの中におさまるぞ

チューブの空気圧をある程度コントロールする事によって、腕力が全く必要ない環境を作りだせる。

チューブの空気圧とタイヤの復原力がバランスして、作業がしやすくなっている模様!






●こんな手順でやるといい
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A、Bの順でタイヤをリムにはめ、続いてCをはめたらAを抜いてCの右側に差し込む。

そして、以降、どんどん作業を進める。

なんと、僅か1分ほどで・・・






●片側がキレイにハマった
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コツは2つの様だ。

1.空気穴部分が最後になるようにすること。

2.終盤に向けて、徐々にチューブの空気圧を(適度に)下げること。






●反対側も同様に進める
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反対側については、チューブに空気を補充する必要なく、やはり1分程度で・・・








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我ながら大発見!!

この後は外した手順を逆に進めるカタチでもとに戻せる。

タイヤハメさえ早く出来る様になれば、後輪はずし・取付作業なんてはっきり言って大した作業じゃない。

我々にとって大変でイヤな作業は「タイヤハメ」なのだから。

そして、この知見があれば、世界中どこでパンクしても替えチューブと携帯ポンプさえあれば対応可能!

僕の継戦能力が大幅にUPしたといえる!

そして、ようやくBROMPTONネタで皆さんのお役に立てる記事がかけた様な気がする

いやあ、ここまで長かったな!



※「マラソンタイヤ」などより硬いタイヤを交換をする方は、後日の検証記事も参照されたい。
(→検証記事





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