●2021年某月某日(某曜日)09:05
図1

僕は激しいアップダウンを繰り返して小さな漁村を訪ねながら、熊野灘に面したルートの南下を続けていた





●道はキツイが景色がいいのに癒される
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やがて入江の中に2つの漁港町が見えてきたぞ







●手前の「三木浦」は立ち寄れない
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先ほどのトンネルの前の分かれ道の先にある早田(ハイダ)にも立ち寄れなかった。

これらの港町は道のどん詰まりにあって、往復のロスを考えるとちょっと手が出ない。

そういう町こそ、僕が好きな景色があるだろうから残念。

入江の奥にある港町「三木里」(ミキサト)を目指して進む。







●おや・・・
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味のある石垣

立ち寄ってみよう。







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ほとんど人がいなくなってしまった集落らしい。

目の前のスペース、かつては文化財として扱われていたお堂があったようだが、お堂は勿論、案内板も完全に剥げてしまっていて詳細は判らない。

更地になった住居跡に生えている楓の樹、居住者がいた頃は紅葉で喜ばれていたんだろうな。






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ここと全然環境は違うけど、故郷・陸奥国・盛岡のはずれにあったばあちゃんちを思い出していた。

もう、10年以上前、ばあちゃんがホームに入り、常住の人がいなくなってから急速に老朽化が進んだんだよな。そして、7年前にばあちゃんが亡くなり、ほどなく解体されたのだった。

一時は、「僕が引っ越して暮らそうかなあ」と思わんでもなかったものの、当時の僕には盛岡でそこそこ暮らせる仕事に就ける自信も、その資産を購入する勇気もなかった。

今なら経験も度胸もついて「いかようにもできる」のだが、既に別の方の土地となり、新しい住人の生活が始まっている。

まあ、世の中はこうやって続いていくって事だな。

どうぜ僕が購入したところで一代限りだったわけだし、感傷的になるほどの事ですらあるまい。








愛と移り気の紀伊半島ポタ(*v.v)。。・2021春
【4】2日目中盤
(熊野灘2)

2021.某月某日~某日







●三木里の広い砂浜、いつ見てもステキだな
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10年前、八鬼山越え(ヤキヤマゴエ)を果たしてフラフラになってこの町に辿り着き、眺めた浜の美しさに「紀伊半島っていい場所なんだな」と思った。

僕が紀伊半島にチョコチョコ足を運ぶ様になったのはあれ以来の事だ。






●そして、紀伊半島が好きなのは僕だけじゃないらしい
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イルカ

マジか、この入江でイルカって、めちゃめちゃ画になるじゃん!

砂浜にテント張って、双眼鏡片手にのんびり待っててもいいかも知れん!






●三木里を抜けると、スグまたのぼりに
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この先、いちいち書かないけど、港町の間にはそれなりにウザい峠道を繰り返していることをご理解されたい








●9:53、尾鷲から数えて5つ目の立ち寄り漁港町「古江」に差し掛かる
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ここは知らなかった港町。

ぼちぼち、なんか買える店があればいいのだけれど・・・







●営業中の商店があった!
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いやあ、実はホテルからここまでコンビニも商店もなくて困ってたんだよね!

「ごめんくださあい!」







●色々買うことができた
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昨日尾鷲のコンビニで朝食用に買って食べそびれていたチキンもある。

カレーパン、特大どら焼きとあわせて食べれば、朝ご飯には十分だろう。

その他、行動食としてクリーム入りのクラッカーも購入した。







●港で船を眺めながらいただく(*v.v)。。ムシャムシャ
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おや、この漁船、むちゃくちゃ長い釣竿みたいなのが2本ついているぞ

一体、どんな魚を釣る船なのだろう?









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ポタ旅のロマンに飽きたら、釣りで旅のロマンを追いかけるのもいいかもなあ(´∀`)

でも、限られた人しかできない贅沢なロマンだから、僕がやろうとしても廃船みたいなのしかチャーター出来ないかもだなあ。








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あんまりのんびりもしてられない。

行こう!







●10:27、6つ目の港町「賀田」(カタ)が見えてきた
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この港町の見どころは「鉄橋」かな・・・?

鉄道好きな人がカメラ構えそうなシチュエーション。







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7つ目の港町「曽根浦」を過ぎると道は一気に高度をあげて・・・







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トンネルを抜けると、はるか下に漁港町が見えた。

XPERIAで調べると「梶ヶ浦」という港町らしい。

ああいうトコにこそ立ち寄りたいんだけど、やっぱりどんづまりで行けないんだよな

チャリの旅ではやはり限界も多いわあ。

それでも・・・







●素晴らしい景色は続く!
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僕だけの浜だ







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僕だけの岬だ







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僕だけのトンネルだ








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僕だけの熊野市・・・

おおっ、ようやく熊野市に到着か






●景色が一層よくなる
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僕だけの断崖だ







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凄いな

サスペンスに登場しそうな断崖4選」(じゃらん)に決して劣らないと思うよ。







●ちなみに、道はとてもキツイ
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ハンドルがゆるくなって踏ん張れないのが本当にキツイ







●走ってきた道を振り返る
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僕だけの海沿いの道(*v.v)。。




・・・僕もホントよくやるよ








●ノタノタ進み、時刻は11:18
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尾鷲を出てからというもの、ほとんど見かけなかった乗用車どもが突然視界いっばいに現れる。

なんだなんだ






●熊野荒坂津(クマノアラサカツ)・・・???
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大きな碑を見るに、初代・神武天皇が上陸したという場所がこの下にあるらしい。

この車列は、そこを訪れるみなさんのものだろう。

どんな場所か知らんが、人だらけの場所に立ち寄る気にもならず華麗にスルー。

「クルマでラクに目的地に行く旅と、意味不明な苦労を重ねて辿る旅と、どちらが楽しいのであろうか?」

その答えは「人それぞれ」であろう(*v.v)。。






●でもまあ、僕は「車列が無い場所の景色」の方が圧倒的に好きだな!
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ウザいお利口な乗用車組から離れ、熊野灘を見下ろしつつ、飲料水をゴキュゴキュと飲み干す。







●11:22、8つ目の港町「甫母」(ホボ)が見えてきた
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これまた知らない港町。







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めちゃくちゃ狭い道が、めちゃくちゃ小さい漁港町につながっているみたい。






●ここは美しい漁港町だった
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なんか、やたら印象に残る町。

その理由が・・・







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小さいけど、「要塞」の様な船溜まり。

他の漁港町と違って、ここは防潮堤の外側の路面が、水面より高く設定されているみたい※錯覚かも

故に、船溜まりが目線の随分下に見えるのだった。







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開放された湾口の奥まった部分にある港だからかな。

ここの防禦は、僕の故郷・岩手の三陸海岸の漁港に近いように感じた。








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本当に小さいけど、素敵な集落だった







●そこから先も、道はキツイけど本当に綺麗
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その後、9つ目の港町二木島を通り、遊木という港町はトンネルでパスして、10つ目の新鹿町を通って、必死でペダルを漕いでゆく。






●いやあ、マジで山だらけだね
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時刻は12:30。

既に6時間は走り続けているのに、まだ45kmも走ってないなんて

飲料水補給しやすいのは段違いにいいけど、道自体はポルトガルのロカ岬の時よりキツイ感じだな。






●・・・と
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おや、この雰囲気は何だ・・・







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なんか、「天空の集落」って感じだ







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棚田・・・?

いや、棚林???

そして、その先には・・・






●おおっ!
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現役の棚田が

まあ、仕事で近県の棚田などを見に行く事はあるけど、偶然出会うと嬉しいもんだね

ここは波田須という集落で、熊野の世界遺産の構成要素のひとつらしい。







●やがて、ようやく視界が開けてきた・・・
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さすがに、リアス式海岸も終わりか・・・








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ん?

目の前の岬、突端がなんか変・・・







●ああっ
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あれは、たしかブロンプトンマイスターのブログで読んだ「鬼ヶ城」!!

どうやら、ついにリアス式海岸を走り切ったらしいぞ!







●僕も立ち寄って観光してみよう!

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軽やかにペダルを漕いで増速する。









●しかし・・・
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うっ!!

なんだこの激混みぶりは!

駐車場は満車、周囲も観光客であふれかえっている!!








●華麗にスルー(*v.v)。。
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まあ、いずれ平日に休みとって、今度はクルマで(笑)見て回るさ。








●13:12、熊野市街到着
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尾鷲から数えて11番目が波田須、熊野は12番目の港町だった。

たまたま旧街道の道を選択して走ったらしく「なかなかいい町だなあ」と思う









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その先、海沿いの道路を3kmほど走り、ついに待望のホームセンターに到着!







●ハンドルバー作業用のレンチ、検索しても明確なサイズが判らなかったので2つ購入!
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BROMPTONのハンドル調整に必要なレンチは6ミリのものだった。







●渾身の力でギッチギチに締めてやるが・・・
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・・・なんか、それでも昔よりも緩いような・・・???

劣化しれるのか、どれとも新しくつけたスマホホルダーの影響か。

それでも、ようやくまともに走れる様にはなった。

こうして、半日以上僕を苦しめたハンドルゆるゆる問題は片付いた・・・。

片付いたのだ(*v.v)。。







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最低限の工具を持ち歩く事の大切さを思い知った道中だった(;´д`)ヤレヤレ

まあ、でも、ウザい乗用車が皆無の道で、予想以上の絶景・情緒を味わえたし、海沿いの道を走った事は大満足だった

ただ、時刻は14:00となり、残り90km近いキョリを残すという前代未聞のウンザリ感もある。

ここからは平坦路のハズだし、一気に速度を上げて目的地・串本まで駆け抜けるぞ




(つづく)



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