●ハッ
・・・朝、か
ヒザはチョイ痛むが、琵琶湖1周ポタ2日目のような「ヤバい痛み」は無く、大丈夫そうだ。
●ここの朝食は、松阪牛(?)のスジ肉入りカレーが食べれるらしい
早速、3Fのレストランに行ってみよう。
●3品が載ったプレート(本日はスクランブルエッグ)の他は、おかわり自由という
カレーはみじん切りの玉ねぎが大量に入った、サラサラしたタイプのものだった。
スクランブルエッグがおいしかったので、トーストと合わせた方がよかったかも知れないな。
●コーヒー飲んてゆっくり過ごし、出発は9:30
伊勢市内にある外宮(げくう)までは20km、その先の内宮(ないくう)まで4km。
すぐに着いちゃうな。
(下)
●「伊勢街道」を伊勢に向かう(*v.v)。。
伊勢神宮の祭神・天照大御神(アマテラスオオミカミ)は日本の最高神で、皇室の祖先となる立ち位置の女神。
はるかなる太古においては、大和国の皇居内で祀られていたようだ。
それが、崇神天皇(神話時代の天皇の1人)が「恐れ多い」ということで、
皇女豊鍬入姫命(トヨスキイリビメノミコト)に御神居建設を下命。
桜井市付近に神籬(ヒモロギ)と呼ばれる神霊の依り代が作られたという。
その後、次代の皇女倭姫命(ヤマトヒメノミコト)が鍬入姫命と交代、永遠に神事を続けられる場所を求め、
大和国、伊賀国、近江国、美濃国を経て、伊勢国の五十鈴川上流にお宮を建てられたのが伊勢神宮。
・・・そんな事が、レストランで一応確認した「伊勢神宮HP」に書いてあった。
『天照大御神の御神居建造を担ったとされる人は皇女で、交代してお役目にあたったのか・・・』
ん?
目的は、「永遠に神事を続けること」。
その為、「大和国から伊勢国に派遣されている」。
その最初は、「崇神天皇」の時代。
・・・これって、伊勢のお隣・明和町にある斎宮(さいくう)の斎王(さいおう)と合致するなあ。
●斎王さま(2018の斎王まつりに遊びに行った時に撮影したもの)
国の安寧を願い、各時代の天皇1名在位の間、伊勢に派遣されて神に仕える人生を過ごした「斎王」。
斎王は歴代の皇女が務め、天皇が崩御あるいは退位するまでその任から解かれる事はなかったそうな。
伊勢神宮の縁起は、斎宮伝説と共にあったのかも知れない。
・・・明和町の斎宮に立ち寄ろうかとも思ったが、足に余力がある訳でもないので、今日はスルー。
●宮川
この川を渡ると「伊勢に来たなあ」という感覚になる。
●伊勢街道は伊勢詣の車列で大混雑
伊勢神宮への参拝客は、鎌倉時代には既にかなり多かったという(ただし、庶民ではなく皇族他有力者中心)。
江戸時代では伊勢講が盛んになり、全国の町民も足を運んだ。岩手からも200日かけてやってきたそうだ。
今の状況はこんな感じだが、そのうち、エルサレムみたいに世界中の観光客がバスで来る事もあるかもだ。
・・・問題は、僕が先日からBROMPTONくんにまたがりっぱなしで、股が痛いという事だ
これ、対策しないとこの趣味続けられなくなるかもだぞ
・・・と
●大昔の製薬所(跡)が目の前に
萬金丹(マンキンタン)!
たしか、万能薬じゃなかったかしら。名前からしても、なんか僕に効きそうな名前。
しかし、今はここでは販売していない様なので、先に進む。
●ほどなく伊勢神宮(外宮)に到着
お伊勢さんは、先に外宮(ゲクウ)を訪問し次に内宮(ナイクウ)を参拝するというのが習わし。
ん?新年すぐだからだろうか、なんか警察官の数がものすごい。
●何回も来てるし、サクッとお参りしよう
僕は新年の初詣は、元朝参りとして元旦零時にあちこちの神社に参拝することを長年やってきたが、
今年は2日までずっと家で仕事をしていて、それが出来なかった。
●豊受大御神(トヨウケビメ)を拝む(-人-)
勿論、外宮にも内宮にも、元日未明にお参りしたことはある。
特別な神事をやっている、あの雰囲気が好きだ。
一方、今日は、係員があからさまに流れ作業で参拝客を処理している様子がとても残念だった。
「真ん中に並ばないでください。皆さんの行為が渋滞を引き起こして、別の方にご迷惑をかけます」
・・・確かに、そうかも知れない。
しかし、江戸時代ほどでないにしても、なかなかお参りに来れない神宮に一生懸命来た人もいるだろう。
今生の最後として来ている人もいると思う。
時間がかかっても「正面で並びたい」と思っている人もいるだろう。強い信仰心とはそういうものにも思うし。
そんな、相当の思いでここに来ているかも知れない人の事は、もう少し考えた方がいいんじゃないだろうか。
『要は列を分ければいいだけだろうに・・・』などというのは部外者ゆえの安直な考えかも知れないが、
とにかく「残念」な案内だった。
・・・まあ、気を取り直して先に進もう。
●元朝参りテーマ曲(*v.v)。。 Raindrops「女王騎士」(KONAMI 2011)
●4km先の内宮をサッと目指す
うーん、門前町のおはらい町・おかげ横丁前でこの状況か。
●予想はしてたので、五十鈴川沿いに抜ける
伊勢神宮において、この時期の参拝だけは、クルマよりチャリの方が5倍速い筈だ。
●12:20、サクッと内宮正門前に到着
ん?
参拝客の様子がおかしい。
「何か」を待っている様な感じで大鳥居の前を取り囲んでいる。
そして、警察官の数が異常に多い。
●どうやら、安倍首相が参拝に来るらしい
そんな、めんどくさすぎるだろう
●せっかく、サクサク回っているのに、途中で止められてたまるか・・・
うっ、鳥居の向こう、すごい状況になっている
●わ~
\(´▽`*)(*´▽`)/ドウモドウモ
・・・じゃなくって、早く首相一団から逃げないと!
●急いでいても、五十鈴川の御手洗(みたらい)で手は清めよう
坂を下る時、足がピキピキ痛んだ。
やばいな、追いつかれちゃうかも知れない。
天照大御神がおわす皇大神宮までの道は、大勢の警察官によって真ん中が開けられ履き清められている。
くそ、なんであいつの為に・・・!
●えっ、ここでも
我々一般参拝客が両脇にのけられ、真ん中のスペースが彼用に確保されている(いや、神様用か?)。
まあいいや、僕の目的は天照大御神への新年のご挨拶とお祈りだけ。
しっかりお参りして、サッサとずらかろう(*v.v)。。
●制服警官以外の動きも活発になってきた
ものものしいなあ、ったく
落ち着いて参拝もできやしない。
●でも、ちょっと気になる・・・
●おっ
●SPっぽいな・・・
●
●おっ、神主の後ろ、それっぽいぞ
●あっ!
●きゃあ、安倍ちゃーん
●なかなかいい体験ができた
神馬・草新号のダメな男に向けられたかの様な優しいまなざしに見送られて、内宮を後にする。
●安倍首相を待っていた為、時間は14時くらいになってしまった
鳥羽に行って海鮮食べて、飲んで帰るルートを考えていたが、時間がちょっと中途半端。
●内宮前の屋台で「伊勢うどん」を頂く
古来より、神宮へのたくさんの参拝客に迅速に対応する為、予め茹でた麺を茹で直してすぐ提供するもの。
●器の底に濃いめのタレが入っていて、お客が箸で絡めて食べる
僕の周りは「伊勢うどん好きじゃない」という人が多いが、僕は大好きだ。
最初に食べたのが何年か前のまさに元朝参りで、
真夜中に参拝終えてすぐ食べたコレで身体が温まった思い出があるからだろう。
●ゴールは34km先の「伊勢中川駅」に設定することにした
志摩半島先端の「賢島」の方がキョリはだいぶ近いが、峠越えの自信がなかった。
●清流・櫛田川をわたる
だいぶ時間はかかるが、とにかく「乗り換え」は避けたかった・・・やっぱ、結構疲れてるな
途中、股とヒザが痛くなってきた事もあって、「スシロー」で軽食休憩
●朝、出発した松坂駅を過ぎて、さらに10km先
「いせなかがわのまち」が見えてきた
近鉄の大阪方面・名古屋方面・伊勢志摩方面の分岐点で、ちょっとした町にはなっているみたいだ。
●17:30、伊勢中川駅に到着!
本日の走行距離はちょうど60km、2日間合計で144kmだった。
●17:56発名古屋行き 各駅停車に乗り込む
この駅始発の「各駅停車名古屋行き」に乗れば、乗り換え無く名古屋一つ手前の「米野駅」で降りれる。
他に特急も、普通料金で乗れる急行なども出ているが、とにかく「ゆっくり座って、乗り換えしたくなかった」。
●20:12 米野駅(名古屋駅のひとつ手前)到着
電車の中で、仕事をいくつか片付けているうちに到着していた。
ここは乗降客も極少で、跨線橋もなく線路をわたれる小ささなので、僕のヒザにとても優しい
●なかなかいい出だしでポタ旅スタート切れたと思う
でも、もう、伊勢神宮までチャリで行く事は、ないな
ー完結ー
神都訪問ポタ
(下)
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