●2020年11月21日(土)10:04
珍スポ旅 越前大仏

主にYと僕の2名で構成される大名古屋珍スポ探検隊は、福井県を目指して中部縦貫道(建設中)を北上していた。



Y:「えっ!?骨粗鬆症!?」

KOU:「そうなんだよ、この前、歯医者でじいちゃん先生に言われてさ









●2020年11月10日(火)12:30
図1


じいちゃん先生:「ムッ! これはいかん。おぬし、始まっとるぞ」

KOU:「は?何がですか、先生?」

じいちゃん先生:「骨粗鬆症じゃ!アゴの骨周りにほら、うっすらと骨が剥離しているのが見えよう。

カラダのカルシウムが足りないから、骨を溶かして補おうとしておるのじゃ!」

KOU:「ええっ

じいちゃん先生:「歯そのものとかより、腰が曲がったり骨がポキポキ折れる様になったり、大変じゃぞ」

KOU:「そんな 今まで何ともなかったのに、どうして???」

じいちゃん先生:「加齢じゃ!いつまでも若いカラダではいられないのじゃ!」

KOU:「しかし、あれはもっとお年を召した方がなるイメージ・・・」

じいちゃん先生:「そんな事はない、おぬしぐらいの歳からでも十分にはじまるのじゃ!」








●クルマは九頭竜湖(クズリュウコ)脇の道をゆく
珍スポ旅 越前大仏 (2)

KOU:「まあ、もともとがかなりの骨太だから当面は大丈夫だそうだ

カルシウム採らないと進行してヤバいらしいけど」

Y:「外側はそんな老けて見えないのに、内側は相当老いが進んでいるのね・・・

KOU:「・・・」








珍スポ探訪記2020

【01】越前の大仏さまを訪ねて

2020.11.21









●しばらく進むと街道沿いに道の駅があった
珍スポ旅 越前大仏 (3)

Y:「『恐竜街道』?変わった名前!」

駐車場にクルマを停めていってみると・・・







●馬鹿でかい恐竜が2体いた
珍スポ旅 越前大仏 (4)

「コイツ・・・動くぞ!」

肉食恐竜はそれっぽい声をあげながらブルンブルンと首をふるったり体をしならせたりしている。

そうか、福井県は恐竜の化石がボコボコと発掘される事で有名な土地。

この道の駅の名前も「恐竜街道」と書いてあったが、この九頭竜川沿いのエリアでよく見つかるのかも。

・・・ってか、今日はめちゃくちゃ寒いな

店内に入ってみよう!






●おや・・・
珍スポ旅 越前大仏 (5)

ソースカツ丼風味カツ

・・・意味がよく判らない。







●裏側を見てみると・・・
珍スポ旅 越前大仏 (6)

【福井県のソースカツ丼】

福井県はソースカツ丼の発祥の地です。

福井ではカツ丼というと「ソースカツ丼」が出てきます。

福井県のソースカツ丼はウスターソースをベースとしたタレに

薄切りのカツをくぐらせて、ごはんに載せたシンプルなものです
。。。。以下略




パッケージに写っているあふれんばかりのカツが入ったカツ丼がそれなのか???

これを「シンプル」というのか判らんが、それが福井県人の県民性なのかもしれない。









●KOU:「あっ!」
珍スポ旅 越前大仏 (7)

Y:「・・・なによ?」

KOU:「マイタケ !ビタミンD !!」

Y:「???」



じいちゃん先生が言うには、カルシウムを採ろうとして小魚とかバリバリ食べてもなかなか吸収出来ないらしい。

カルシウムを効率よく採るためには「ビタミンD」を十分に採る必要があり、シイタケやマイタケが豊富なのだという。









●Y:「おいしい!」
珍スポ旅 越前大仏 (8)

たしかに、めっちゃおいしい

まあ、僕は普段からキノコや野菜類は十分過ぎるほど食べてるんだよな。美味しいから。

足りないのは純粋に『カルシウム』だけだ。








●せっかくだから、マイタケを買っていく事にしよう
珍スポ旅 越前大仏 (9)

炊き込みご飯とか作ったら美味しそう

・・・っと、その近くに・・・







●里芋も売っていた
珍スポ旅 越前大仏 (12)

これはもう、芋の子汁を作るしかないだろう

福井県人のソウルフードがソースカツ丼なら、岩手県人の僕のソウルフードは芋の子汁

1番目か2番目に好きな食べ物と言える。

皮が剥かれていてラクなのもいいね!

ひとふくろ買っていこう♪









●この道の駅、地の食べ物がいっぱいで魅力的だ
珍スポ旅 越前大仏 (10)

マイタケの天ぷらもいいよねえ

家で揚げ物は作らんし、やはりこれは「旅先で食べたい」メニューかな。

名産地の投宿先で、シャキシャキしたマイタケの天ぷらと地酒を頂き、夜の時間を味わう・・・(*v.v)。。

来年の秋、もしもまだ海外に出かけられなかったら、絶品キノコを味わうBROMPTON旅にでも出ようかしら・・・。






●さらに、小さなマイタケおむすび2個入りを購入
珍スポ旅 越前大仏 (13)

クルマに戻ってひとつずつ味わう。

うーん、秋のかほり







●九頭竜川沿いの道は、なかなかステキな道だった
珍スポ旅 越前大仏 (14)

珍スポ旅の自動車移動では、大体「行き」はYがハンドルを握ってくれるのでとてもラク。

この道を眺めていて、ついついBROMPTON旅の事を考えてしまう(*v.v)。。

『もしも名古屋から九頭竜湖まで高速バスなどで輪行できるのであれば・・・』

こういう道をずーっと下って福井県を北上、福井市あたりで海に出ることも可能だろう。

・・・そう思い、地図を検索してみると・・・








●・・・ダメッ!
MAP

今日は大名古屋からクルマで青いルートで移動している。

公共交通を使った場合、ほぼ同じルートを辿り「白鳥」(シロトリ)という町まで電車なりバスなりで移動可能。

ただ、その先、九頭竜湖まで10km足らずの区間の交通手段が無い。

この途中に油坂峠がある。

これは最近ちょこちょこ越えている馬籠峠(801m)、武平峠(880m)、鞍掛峠(791m)より低いのだが、岐阜側から上ると高度を一気に480mも上げるという事だ。

実際、クルマで走ってきた時もループ橋使ってグルグル回って高度を上げた。

絶対、チャリでは走りたくない

かと言って、公共交通で来ようとすると、米原→敦賀→福井とぐるっと回ってきて九頭竜駅までくるルートになる。

これでここまでやってきて、その道をまた通って福井側に下るのも・・・ちょっと興醒め。








●九頭竜湖は十和田湖と同じ広さの巨大な人造湖という
スクリーンショット (50)

さっき、ダム湖周辺を走ってきたけれど、とても綺麗だった。

『・・・白鳥から上がってきてダム湖一周して投宿。翌日、福井側に下って日本海の港町で投宿もいいか・・・(*v.v)。。』

1日目は山の幸、2日目は海の幸で舌鼓を打てる旅になりそうではないか・・・。








●そんな事を考えている間に、クルマは平野部に入っていた
珍スポ旅 越前大仏 (15)

いい景色

あと1か月もすれば、このあたりの地域は豪雪で埋まるんだろうか?

それとも、温暖化でポカポカしてるのかな。








●Y:「あら?」
珍スポ旅 越前大仏 (17)

Y:「なんか、あの城・・・不自然

同感だ。

KOU:「城型の建物は個人が建ててたり、喫茶店だったり、ラブホだったり、民家だったり、色々あるからなあ







珍スポ旅 越前大仏 (18)

Y:「検索を!」

KOU:「はいはいっと・・・」

言われるままにXPERIAで検索してみる。

KOU:「ええと・・・勝山城博物館。天守”風”の建物の博物館らしい」

Y:「ぷっ

こういうノリの建物は大好きだが、今日のお目当ての方に急ぐものとする。

この時、僕らはこの博物館が、目的地・越前大仏の「出城」的価値を持つ事に気づかず通り過ぎたのだった。

やがて・・・







●あっ
珍スポ旅 越前大仏 (19)

なんと、行先案内版に表示が出ているぞ

Y:「今までの珍スポでこんなことあったかしら?」

KOU:「いや、多分初めてだと思う!」






●やがて、目的地と思しき場所に到着・・・
珍スポ旅 越前大仏 (20)

おお、なかなかの規模感!

規模から伝わる雰囲気で言うと、やはり福井県にかつて存在した珍スポ「ワンダーランド」に近いものがある。






珍スポ旅 越前大仏 (21)

Y:「意外とクルマが多い!」

多いったって、せいぜい7~8台といったところだが、基本的に僕らが行く場所は「無人」の場合が殆ど。

確かに珍しい。








●駐車場脇に案内板があった
珍スポ旅 越前大仏 (22)

KOU:「えっ!?、めちゃでかい

これ、もしかして熱田神宮よりデカいんじゃないの??

このサイズの施設が廃墟になってるのだとしたら、えらいこっちゃ。






●ほどなく「門前町」の入口にやってきた
珍スポ旅 越前大仏 (23)

いかにも絵ヅラ的に計算しつくされて設計された造りに見える。

それでいて仲見世のようにも、おかげ横丁のようにも、清水のようにも見える、ふしぎな感覚。






●それらと違うのは「人が全くいない」ということか?
珍スポ旅 越前大仏 (24)

このあと、僕らは想像を超えた大仏空間に魅了されていくのだった。





(つづく)



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