淡路島珍スポ探訪記2019
【04】超大型観音の巻
2019.10.19
●2019年10月19日(土)09:30 大阪・新今宮付近
いつもと違ってのんびりスタートの珍スポ探検隊。
朝、これくらいゆっくりできるのは、間違いなくこの大阪で前泊した事の恩恵だ

●さて、レンタカーを借りる予定の難波まではこの路面電車で行くつもりだったのが・・・
KOU:「えっ、難波までは行かない

駅員さん:「恵美須町どまりなんですけど、難波までは結構離れてるから、JRか地下鉄で行ってください

店員さん:「あー、喫煙車なら空いとるけど、禁煙車はないわあ!」
KOU:「しゃあない、喫煙車でいいかしら


Y:「まあ、仕方ないっしょ」
・・・喫煙車はやっぱり煙かったので、高速も窓を少し開けて走ることに
Y:「禁煙車に慣れると、喫煙車の臭いは結構キツイものねえ」
KOU:「今日は不要だからいいけど、夏場冬場にエアコンつけるとかなり大変よ!
僕は普通どんな乗り物でも酔わないけど、エアコンつけてる喫煙車だけは確実に酔っちゃう
」
KOU:「今日は不要だからいいけど、夏場冬場にエアコンつけるとかなり大変よ!
僕は普通どんな乗り物でも酔わないけど、エアコンつけてる喫煙車だけは確実に酔っちゃう

Y:「それ、あたしもだ

●11時チョイ前、明石海峡大橋までやってきた
今日の降水確率は午前中70%、午後30%で、多少の雨には降られそうか。
●いつも結構運転してもらってるので、今日は僕が終始運転しようと思う
なので、移動中の撮影はYにバトンタッチ!
明石海峡大橋、でかいな~

さすが、世界最大のつり橋。
実は、瀬戸内海を渡るのは初めてだったりする


晴れ渡っていればまた印象も違うのだろうが、とりあえず降ってない事はありがたい。
●Y:「あ!あれがハイウェイオアシス

●約4分ほどで到着したぞ
む、サービスエリアのあちこちに「どろぼうトンビ」への注意喚起


僕もキャンプの際には割と意識する様にしてるけど、猛禽類だけあって素早く突っ込んでくるから、要注意!
●売店の中には、大玉の玉ネギが売られていた
わー、立派な玉ネギ

Y:「反対車線の売店のほうがもっと充実しているので、帰りに寄って買っていきましょう

KOU:「マジでここよりすごいの

それはすごいな。ここだって、あまり見た事ないくらい充実してるのに・・・

KOU:「何かつまめるものでも買っていこうか?」
Y:「ダメっ

●ハイウェイオアシスから高速を降りて一般道を走ってゆく
この先、最初の探検地である「超大型観音」があるのだが、
その手前にある地元の回転ずしで、先にお昼ご飯を食べていく事にしていた。
●金太郎寿司に到着
時刻は11時20分で、まだ、お昼の混雑は始まっていない。
なるほど、これはなかなかいいタイミングだぞ

●テーブル席をとらせてもらい、色々流れてくるのを眺めているが・・・
このRX100Ⅵ、センターにピン合うようにしているのに、やっぱずれたところにピンしてる感じ。
それとも、光量不足で流れているお寿司がぶれているだけだろうか??
●まあ、帰ってから調べりゃいいか
KOU:「なんか、今回は単なる『食べ歩きの旅』みたいだね」
Y:「美味しいモノと珍奇なものを一緒に味わえるんだから、最高じゃないの

●確かに・・・
美味しい


「淡路島産」の札がついたネタのものを中心に食べているのだけれど・・・
Y:「美味しい!しあわせ


・・・その通りだ!やっぱり、旅に出たら地のモノを食べなくちゃダメだ!
リスボンやバルセロナまで行ってプリングルスなんか喰ってる場合じゃなかったんだ


僕は、今後旅に出た時、初日の夜から地のモノを頂く事を固く心に誓った(*v.v)。。
KOU:「大きい

●世界平和大観音像(セカイヘイワダイカンノンゾウ)
手前の山からアタマ一つ突き出ている。

クルマを停められる場所を探しているうちに反対側まで来てしまった。
なるほど、台座の様な塔屋の上に立っている状態だったにしても、なんちゅうデカさだ。
●仰ぎ見るとかなりの威容だが・・・
よく見慣れた観音像より造作が薄く、のっぺりとしたカタチに見える。
Y:「え~、大阪の実業家・奥内豊吉が1977年に私財を投じて建立した高さ100mの観音像であるが、
建設中から周辺との軋轢が発生して迷惑観音などと揶揄されていた。
首の下付近は奥内が生前実業家として活躍した大阪の町や大阪湾を一望する展望台となっているが、
強風の日などは大きく揺れるありさまで・・・
Y:「・・・更にむち打ち症用ギプスを連想させることからむち打ち観音の異名も持つ・・・

KOU:「ひどい言われようだな

●とにかく、観音像の方にいってみよう
山門は固く閉ざされていて、扉を開けて通る事は出来ないが・・・
スグとなりに車両用の道路があり、そこを歩くと中には入れる。
●十重之塔(ジュウジュウノトウ)

Y:「わー、でっかい


高さは40mあるらしいが、
たしかに、ビルでもないのに、こんなに高さのある廃墟は、珍しいかも知れないな。
・・・と、ここでポツポツと雨が降ってきたので、雨傘を差して上る事に。
この施設は、建設した奥内氏が88年に亡くなった後も、その奥さんが管理されていたらしいが、
06年に奥さんも死去されると閉館、所有者不明となって廃墟化が進んだという。
山門脇の車両が通れる道路も、笹や雑草が進出してきていて道を塞ぎかけている。
かつて奥内氏が経営し、現在も営業を続けているオクウチグループが持ち主という訳ではないらしい。
●舗装路を100mほど進むと、観音像が屹立する高台に到達した

のっぺりとした後ろ姿だ。
Y:「正面の方に回ってみよう



超大型観音も台座状の建物も、かなり老朽化が進んでいる模様。
いくつかの窓は破損してしまった模様で、おそらくは鳥よけと思われるネットが張られている。
1977年竣工ってことは築40年、何回もメンテやってないとガタガタになってて当然だもんな。
1Fの壁面には、つっかえ棒が施されたパネルが当てがわれている。
大きなガラス窓が破損しているのか、それとも、壁面に穴をあけられたのかよく判らないが・・・。
●正面口
今すぐにでも崩落してきそうな薄っすいコンクリのひさしの下に・・・
Y:「お地蔵さん・・・

Yはソファーの先が気になっているようで、何か思案している模様。
●僕は正面玄関に向き直っていた
入口は固く閉ざされている。
造った人の奥さんが2006年までこの施設を管理していた、ってのはなんかちょっと哀愁を感じるなあ。
勿論、大赤字の施設だっただろうし、1人でここを掃き掃除とかしていたのかしら。。。
●入口の脇に張り紙があった
KOU:「管財人の紙・・・新しいね」
Y:「勝手に中に入られて、荒らされたりもしてたみたいだし、
警備システムもつけられているとか、何かで見た様な気が」
●でも、入るったって、どっから入るんだろう?
見た所、壁は合板で頑強に補強されていて、入れる場所なんかない様に思えるけどね

●すると・・・

・・・外階段?
いや、もしかすると、昔は内階段だったのか・・・??
KOU:「かなりヤバい階段だけど、もしかすると、このフチの部分踏んで上るヤツがいるのか?」
Y:「ちょっと、登らないでよ

登るワケないじゃん

万が一、こんなトコで死ぬ事になったら、Yが僕の会社に電話かける事になって、
社長:「え?KOUが死んだ


Y:「それが、珍スポ探検してて、腐った階段から落っこちて、アタマ打って・・・

・・・なんちゅう、情けない死に方だ

●あー、ここを登ってあそこから入ってく連中もいるのかな

その場のノリで登っちゃったりする人もいるのかも知れない。
僕の場合、若い頃から「あんた、つまんないねぇ!

幸か不幸か、そう簡単に「ウェーイ」っていう風にハメ外せない男だったしねえ。
登るワケないじゃん、こんなとこ。
(フリじゃないよ!)
そして、少し進むと・・・
●KOU:「・・・おや

わりと新しめのドアがあった。
崩落が進む超大型観音について市の関係者が数年前に視察したそうで、その時に取り付けられたのかもだ。
KOU:「もし、このドア―が開いてたなら『ごめんください!ちょっと道に迷っちゃって・・・
あれ?管財人さんいないのかな
?誰かいませんかーっ?(そして中に入っていく)』
崩落が進む超大型観音について市の関係者が数年前に視察したそうで、その時に取り付けられたのかもだ。
KOU:「もし、このドア―が開いてたなら『ごめんください!ちょっと道に迷っちゃって・・・
あれ?管財人さんいないのかな

・・・というストーリーは成立するだろうか?」
Y:「まあ、そもそもカギかかってるだろうけどね

ガチャガチャッ!
・・・当然、扉は固く閉ざされていた。
敷地には自由の女神像や、蒸気機関車D-51なども据えられていたそうだが、草のせいか見当たらなかった。
超大型観音や十重之塔が相当痛んで、今にも部材が落ちてきそうなのは素人目にも明らかだったし、
早急なる取り壊し、あるいは応急措置が必要なのも明らかだった。
KOU:「こんな危険な観音様だったとしても、生まれた頃からコレ見てる人にしてみれば、
間違いなく地球上唯一無二の故郷の情景なわけで、
無くなったら一抹の寂しさ感じたりする場合もあるのかしら?」
Y:「まさか

空からパネル降ってきて、大怪我したり家が破壊されたりするリスクがあるワケだから、
そんな呑気な考えは微塵も無いのでは。撤去されたら『やっと安心』といったとこでしょう」
KOU:「・・・だよね

その後、Yは観音の空撮動画を見つけ、超大型観音の正面に参道があった事を発見し、喜んでいた。
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