淡路島珍スポ探訪記2019

【03】夜の釜ヶ崎の巻

2019.10.18







●2019年10月18日(金)21:10 大阪・新世界
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串カツを愉しんだ珍スポ探検隊は、どしゃ降りの新世界をトコトコ探訪していた


ここは、縁日みたいで歩いていて大変楽しい界隈だなあ







●ああ、ここにはスマートボール屋があったっけ
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スマートボール屋やらパチ屋やら見ると、どうにもTの事が思い出されて感傷的な気分になる












スマートボール場も、今となっては珍スポのひとつか
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遊んで行ってもいいところだけど・・・

Y:「串カツ屋の人が言ってた『アーケード街のお店が閉まっちゃう』が気になる


KOU:「そうね








●たしかに、串カツ屋の兄さんが言った通り、界隈の閉店は早いようだ
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Y:「あ~!お寿司を食べたいのに、お店が全然開いてない









●一軒だけ開いていた
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大阪のお店なのに江戸前なんだな。

おこんばんは








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美味しいお寿司を軽くつまませて頂く(*v.v)。。

飲み過ぎてもアレなので、あったかいお茶をもらって、ふゥ








●・・・美味しい(*v.v)。。
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・・・ああ、なんか探検とか冒険とかじゃなく、温泉地への旅とかでもいい気分になってきた。

ワシも、もう、年かのう・・・('д` )ヤレヤレ








●やはり気になる釜ヶ崎のドヤ街も腹ごなしに歩いてみよう
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有名なあいりん職業紹介センターの横の路地に入り、トコトコ進んでいく。

KOU:このあたりは日本で最後に暴動が発生した場所だよ」ボソボソ

Y:「え?ここが
?でも、言うようなホームレスなんてどこにもいない・・・

KOU:「シッ
よく見て、そこら中で寝てらっしゃるでしょうボソ

Y:「!」







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KOU:「・・・このあたりは物価が違うんだ


Y:「ペットボトルのお水が30円!」








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Y:「ひやしあめは80円
!」

KOU:「『ひやしあめ』??」

Y:「ええーっ、知らないの
?水あめにショウガ汁入れた飲み物」

KOU:「・・・とてつもなくマズそうな想像しかできないんだが・・・?









●テクテク歩いてゆく(´ε`)~♪
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積極的に住みたいとは勿論思わないけれど、なんか気になる釜ヶ崎。








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20年チョイ前、僕は大不況の真っただ中で社会人になり、

経営状態不安定な会社で、スポーツ新聞の土建求人欄の営業をやっていた。

当時、お世話になった社長さんたちはゼネコンの4次請け、5次請けの方々が多く、

思えば、こういった「ドヤ」の世界と切り離せない業界でもあった。








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社長さんたちから聞く日雇い職人さんたちが織りなす破天荒な数々の出来事、別世界の話に聞こえながらも、

営業成績劣悪でいつ無職になってもおかしくなかった自分にとって『目の前の話』という感覚もあった。

・・・というか、いまだにそういう感覚は持っている。

KOU:「ドカチン社長や日雇い職人、飯場(はんば)のおばさんとかも含めて、

   なんか、ああいう人間臭く泥臭い空気は嫌いじゃなかったんだよね~。

  とはいえ、あの頃は僕も若かったから現場で皆さんかわいがってくれたけど、

  今、この年で転がり込む事になったら、当然ゴミ扱いからのスタートだろうなあ」

Y:「若い頃でもKOUさんに力仕事はムリでしょ
 まして今じゃお話にもならないと思う」(アッサリ)

KOU:「

たしかに、1回、鳶の現場で荷物運び手伝わさせてもらって、スパンとか重すぎて全然ダメだった






●ドヤ街では、当然、安アパートの入居者募集が繰り広げられているワケだが
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Y:「宝くじ10枚進呈って

KOU:「たしかに、もらえないところよりもらえるところ選ぶかな、僕なら

そう、こういう人間臭さ、嫌いじゃない・・・というか好きだな。


ってか、大好きだ。









●三角公園
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Y:「わー、小屋がいっぱい
 どんな人が住んでいるのかしら?」

KOU:「ほとんどはフツーの人だよ。ちょっとだけ事情がある、フツーの人」







●街灯テレビは、22時迄の放送だったらしく、点灯していなかった
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どしゃ降りの中、傘を差しながらアーケードに戻る。




KOU:「おや?」

昔の行商のおばさんみたく、山の量の荷物を携えた20歳くらいの女の子が地べたに座っている。

KOU:「バックパッカーの様には見えないけど、こんな時間に何してるんだろ
?」

Y:「さあ・・・・・・引越し
?」

KOU:「それだったら、誰か手伝い呼ぶんじゃ?あんな荷物、どうやって運ぶんだ?」

Y:「彼氏に家追い出されたとか
?」

KOU:「あるいは、夜逃げ
?」  

なんかよく判らないが、ニコニコしながらスマホをいじっていて、差し迫った何かという訳でもなさそう。

ふしぎな町・釜ヶ崎(*v.v)。。







●玉出スーパーなんかも覗いてみることにした
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Y:「うどん+そば=1円って


KOU:「単品では勿論赤字なんだけど、客寄せの為にやったりしてるそうだよ







●豆腐や納豆、麺類などがとても安く、野菜などはフツーの価格か
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天下茶屋は、たしかこの辺の地名だったかな。









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量が少なく爆安のカツどんのとなりには、珍しい「おかゆ」のお弁当。

釜ヶ崎の労働者も相当高齢化が進んでいると聞くし、それに合わせたラインナップということか。






●時刻は23時を回っている
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もう1軒立ち寄ってのんびりしたいと思っているが、労働者の町はカラオケスナックだらけで、

今宵立ち寄りたいような店はなかなか見つからない。

・・・と





●KOU:「あれっ?」
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Y:「
?」

KOU:「この光景は、ほら、あの・・・」

Y:「??」






●飛田新地(トビタシンチ)!
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去年の大阪珍スポ旅の最後の探検スポットだった現代日本最後にして最大の遊郭


前回訪問した時、街を歩いている人は(当然ながら)男だらけで、

居場所がなかったらしいYは終始俯いて歩いていた為に、あまり記憶に残っていなかったようだ。

KOU:「今夜なら雨傘で顔もそれとなく隠せるし、ちょっと町なか見て回る余裕あるかもよ


Y:「じゃあ、ちょっと入ってみようかしら」

・・・と、いう訳で、なんとなく顔を隠しながら町なかを歩き回ってみた。







●去年、晩ごはんした「鯛よし百番」の前までやってきた
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Y:「めっちゃ美人のコばっか
、一体、いくらぐらい稼げるのかしら??」

KOU:「どうだろ、一晩でどれだけ客とるのかよく判らんからなあ」

Y:「でも、毎週週休2日で働き続ければ、年収5,000万円とかいくのでは?」

KOU:「体調もあるだろうし、そのペースの勤務はムリでは?年収2,000万くらいがいいとこなのでは?」



そんな事をボソボソ言い合いながら、新地内の別の通りを歩いてゆく。

小さな置屋の中央に、照明が当てられて、まるでお人形の様に鎮座する女の子、

そしてその少し手前に腰掛けたおばばが、通りをゆく人の様子を確かめながら呼びかけをする構図は、今日も同じだった。



おばば:「ちょっとそこのお兄さん、ホラ、傘をとってコッチを向いて、少~しずつ近寄ってちょうだい

Y:「ビクッ

そそくさと通り過ぎるY。

その後ろ姿を見て「チッ、女か
と吐き捨てるおばば。

傘で上半身が隠れていた上、通りには女の子の様な華奢な体つきの男の子たちも多く、間違えられたらしい。







●KOU:「アヒャヒャヒャヒャ
顔アイコン
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Y:「舌打ちされた~
 ホントに女は相手にされないんだ」

KOU:「そりゃそうだろう。昔話みたく、水ぶっかけられなくてよかったね」







●結局、よさげな店は阿倍野橋のホテル近くでようやく見つかった
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カンパーイ


今宵、何度目かの乾杯をして・・・






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スペインで食べてこれなかった美味しいアヒージョを頂く(*v.v)。。

とはいえ、明日の珍スポ巡りを考えると、このお店でそんなにのんびりしてもいられない。






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いい感じに酔っぱらってお店を出て、ホテルに戻ったのは0時30分だった。

Y:「大阪、単にちょろっとこうやって飲みに来るのでも楽しいかも




確かに、そうかもだ。鶴橋とかでも楽しいんじゃないかと思うし、他にも面白い街はありそう。

ただ、ディープであればあるほど、短い時間でも楽しみ方は深い様に感じる。

近鉄名古屋17:00発の近鉄特急で大阪阿倍野橋に向かえば、『新世界』+『釜ヶ崎』界隈の組み合わせで

結構楽しい飲み歩きと、特徴ある街の探訪をわりと安上りに楽しめよう。

『大名古屋発の絶対外さない珍スポ旅』として、このパッケージは既に完成しているようにすら思えるぞ。




次回、ついに、人生初の瀬戸内海および淡路島(アワジシマ)に到達!


(つづく)






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