●2021年4月10日(土)11:29
超快晴の空の下、僕は福井県の「しおかぜライン」に差し掛かっていた
●越前・河野しおかぜライン(*v.v)。。
福井県敦賀市大比田から同県南条郡南越前町河野に至る、延長9.2 kmの道路。かつては有料道路(一般有料道路)であった。
景勝地が多いこの海岸線エリアを近畿や中京といった大消費地と接続、主には観光需要喚起のために事業化された有料道路だった。
現在は無料化されていて、BROMPTONくんでも進入出来る。
さあ、行ってみよう!
「しおかぜに誘われて(*v.v)。。」
北陸道ポタ・2021春【2.越前国 中篇】
2021.04.10~11
北陸道ポタ・2021春【2.越前国 中篇】
2021.04.10~11
●おお~!
素晴らしい!
下見に来た事はあったけど(真冬だったし)予想を超えてきたぞ!
水面がとても近い
日本海岸のほうが、太平洋岸より防潮堤が低い・小規模だよね、多分。
今日はこの後、この海岸線をずーっと走っていくことになる。
向かい風がやや気になるが、基本、何も考えずに「ぼーっ」っと走っていけそう(´ε`)~♪
数カ月のストレスで灼けた脳を回復できそうだ。
●やはり「その土地ならでは」の景色は愉しい
面白い屋根のお宅!
絶対、屋根裏に「ひみつの部屋」があるわ!
覗かせてもらえないかしら
●ちょっと前まではあんなお宅だらけだったのだろう
「ありふれたオシャレなもの」「ありふれたシンプルなデザイン」が、これ以上増えない事・地域文化の多様性を奪わない事を心から希望しているのは僕だけではあるまい。
言うまでもなく、コンピュータとインターネットの発展で情報処理の速度が以前の何万倍になったのは本当に大きかった。
世界のあらゆる情報が集約→読み解かれ→利用され→最終的に没個性になる速度が加速したよな。
経済原理から効率化が進むのは当然だけど、「旅」はマジでつまんなくなる
今はもう、世界のローカルな文化がどんどん消滅している時代。
でも、辛うじて残っていると言えないわけでもないから、あるうちに、体感しに行きたい。
●ノタノタ走っているうちに・・・
「しおかぜライン」終点の河野集落に到着。
高台の家は、以前しおかぜラインを下見した時に訪ねた「越前船主の館」だ
(→当該記事)
●それは北前船で財を成した人のお屋敷
クルマにBROMPTON積んできて、この門の前でカタチだけの写真撮った記憶がある。
やはり暖かい時期のほうがポタは愉しいようだ
去年、真冬にオホーツク沿岸走った時も感じたこと(←当たり前すぎる!)
●越前船主の家の前に大きなファミマが出来ていた
かつての豪商の家より巨大だ。
この先の食堂事情も不安だし、ここで昼ごはんを食べていこう!
●大きなイートインコーナーで割とのんびりできる
ただ、そんなにのんびりもしてられない。
強い向かい風で全然スピードが上がらず、12:40なのにあと60km残している。
氣比神宮にチラッと寄っただけなのに、2時間40分で30kmも走ってないってどういうこっちゃ?
「ありふれたオシャレなもの」「ありふれたシンプルなデザイン」が、これ以上増えない事・地域文化の多様性を奪わない事を心から希望しているのは僕だけではあるまい。
言うまでもなく、コンピュータとインターネットの発展で情報処理の速度が以前の何万倍になったのは本当に大きかった。
世界のあらゆる情報が集約→読み解かれ→利用され→最終的に没個性になる速度が加速したよな。
経済原理から効率化が進むのは当然だけど、「旅」はマジでつまんなくなる
今はもう、世界のローカルな文化がどんどん消滅している時代。
でも、辛うじて残っていると言えないわけでもないから、あるうちに、体感しに行きたい。
●ノタノタ走っているうちに・・・
「しおかぜライン」終点の河野集落に到着。
高台の家は、以前しおかぜラインを下見した時に訪ねた「越前船主の館」だ
(→当該記事)
●それは北前船で財を成した人のお屋敷
クルマにBROMPTON積んできて、この門の前でカタチだけの写真撮った記憶がある。
やはり暖かい時期のほうがポタは愉しいようだ
去年、真冬にオホーツク沿岸走った時も感じたこと(←当たり前すぎる!)
●越前船主の家の前に大きなファミマが出来ていた
かつての豪商の家より巨大だ。
この先の食堂事情も不安だし、ここで昼ごはんを食べていこう!
●大きなイートインコーナーで割とのんびりできる
ただ、そんなにのんびりもしてられない。
強い向かい風で全然スピードが上がらず、12:40なのにあと60km残している。
氣比神宮にチラッと寄っただけなのに、2時間40分で30kmも走ってないってどういうこっちゃ?
●ペースを上げたいところだが・・・
向かい風+上り坂のダブルパンチ、手ごわい!
ラクをさせてくれる道ではなさそうだ。
それでも、ちょこちょこと「土地ならでは」の見どころはあって・・・
●「お台場」(オダイバ)
江戸時代に異国の船が出現しはじめ、文化3年(1806)、幕府が諸藩に砲台設置を命じたそうな。
この場所にも、砲台の台座が多数残存している。
どうやら「お台場」という地名は全国各地にあるみたい。僕は知らなかった。
●・・・これは???
「カッパ天国??」
海水を使ったプールらしい!
なんか、素朴でいいぞ
この先、集落がある度に似た様な施設があった(現在、運用されているかは不明)。
●特務艦「関東」遭難の地
明治時代にロシアの船を拿捕、大正時代に旧海軍が特務艦「関東」として使用していたそうだ。
色々な作戦で活躍した後、大正13年にこの付近の岩礁に激突して沈没、99名が亡くなったとある。
ソナーも無い時代だから、そういう事故の頻度は現代の100倍以上だろう。
じいちゃん、ばあちゃんの時代の船旅に思いを馳せる・・・(*v.v)。。
●ここから先は越前町
「しおかぜライン」は終わったが、気持ちの良い道はまだまだ続く。
いい旅だ
●見知らぬ海岸線の旅は、やっぱいいな
小さな小さな半島、何やら利用されているみたい
あの階段、なんかステキ
夜になれば、真ん中の水銀灯(LEDかも)が煌々と灯り、独特の情緒になりそう。
夜霧なども出たりすれば、より幻想的な画だろう。
そんな画に出逢う為に、こうやってポタ旅してるようなもんだと思う(´ε`)~♪
●越前町中心部に差し掛かったらしい
カニだらけ!
遊具もカニか!
かわいいな
これだけカニが愛されている町なら、カニをペットにしている住民も多いかもだ。
●越前がにミュージアムに差し掛かる
2017年、福井県珍スポ旅で訪問したことがある。
かにしばいが超展開で、とても面白かった。
そして、ココと共に僕の記憶に残っているのが・・・
●こちらのお食事処
「かに亭うおたけ」さん!
本当であれば食べられないハズだった越前ガニを食べさせてくれた上、とても親切だった
(→関連記事)
ここはまた、越前ガニシーズンに絶対に再訪する!
●ちなみに、イカ漁も非常に盛んらしい
小さな漁港をちょっと覗いてみよう。
漁師さんの生活は、僕の日常とは全然違うんだろうな・・・
これが漁火のライトか・・・
既にアラフィフだが、自分の知らない世界の何かを見る時の気持ちは、子供時代とあまり変わらん。
「・・・なんか惹かれる」
トンネルに入ると台風の様な向かい風に押し戻されそうになる
そして、トンネルを出ると、カラダが一気に軽くなる。
●「・・・おや?」
開けた視界に何やら白い岩壁。
石灰岩?・・・あの部分だけ??
●・・・違うな
スプレーで落書きされてるのか・・・
ん??
もしかして鳥のフン??
●やはり、キレイなトンネルがあった
呼鳥門トンネルというらしい。
「・・・ん?」
トンネルの左のほうに何かある。
●古いトンネルっぽいな
入口は閉鎖されていて進入できそうにないが、新トンネルと違う威容に思わず引き寄せられる。
崩落にビクビクしながらその旧トンネルの銘板を見上げてみると・・・
●ブッ( ゚∀゚)・;’.、
鳥糞隧道・・・
トリフントンネル・・・???
思わず声をあげて笑ってしまった(☆゚∀゚)!!
この扁額、時の県知事の筆によるものらしいが、どんな顔してしたためたのかしら?
昔の話だから、特に笑いもせず、淡々と作業したのかな?
●「現代の人はさすがに恥ずかしかったのであろう」
鳥糞(トンネル)→呼鳥門(トンネル)なんて言い換えてるんだもんな!
どれだけ美化してんだよ。
でも、大真面目に言い争いをしたかも知れない。
住民A:「恥ずかしいから、美しい名前にすべきだ」
住民B:「いや、歴史ある名前を消さずそのままいくべきだ」
・・・みたいな!
しかし、僕の浅はかな予想はトンネルを出ると同時に圧倒的に否定される事になる。
えっ!?
ナニコレ!!
行ってみよう。
●巨大な岩の橋の前に古い案内板があった
「呼鳥門」って取ってつけた名前じゃなくて、昔からあった地名
もしかして、この、大空にかかるこの岩の橋の事か??
そして、昔の福井県知事がしたためた鳥糞隧道の名前の由来は・・・
●鳥糞岩(トリクソイワ)!!
れっきとした地名があったのだった!
鳥のフンではなく、鳥のクソだったとは
鳥糞隧道→トリクソズイドウ(正解)・・・_| ̄|○、;’.・ククッ
鳥を呼ぶ門か・・・
なるほど、素晴らしい地名じゃないか。
いいな、今回の旅、刺激される事が色々多いわ!
●ただ、行程はなかなか進まない
しゃあない、ここでヘルメットにつけている庇(ひさし)を外そう!
もう夕方だし、日焼け止め塗っとけば十分のはず。
この判断によって、僕は加速して投宿地・あわら温泉に突き進むのだった!
●日が傾いてきた海岸線をひた走る(´ε`)
緑が目に優しい・・・!
先週の宇奈月一人旅の失敗を回復してあまりある充実感!
小規模な棚田・・・こんな海の目の前にも水田って作るんだな
水を張っている田んぼもある。
もうまもなく、アマガエルの鳴き声が響き渡るのかな
ちぎれんばかりにたなびくこいのぼり。
Pハンドルの下を握って、向かい風を克服していく
宮古島の「見守るくん」(だったかな?)を彷彿とさせるおまわりさん。
「離島旅もいいけど、やっぱ海外旅に行きたいなあ・・・」
昨年から延期中の中米がムリなら、チベット行きたいな。
でも、中国でも、今行けば2週間隔離されてからでないと行動できない。
10日間の旅が精いっぱいなのに「2週間隔離」なんてムリだわね。
夏頃にワクチン打てれば、秋に受け入れてくれる国はあるのかな・・・?
いや、ムリだ。
「計画が間に合わん- -;」
やっぱ、今年も国内で工夫して旅するしかないかもだ。
国内でも、少し心にゆとりを持った状態で出かければ、心に刺さる情景に出逢えよう
この旅が、まさにそうだ
素晴らしいな、越前国・福井県!
●やがて、九頭竜川(クズリュウガワ)にさしかかった
ここまで来れば、もう、あわら温泉は目と鼻の先。
それにしても、いやあ、疲れた
強い向かい風の中85km走るのは、やっぱりこたえる!
一刻も早く投宿先のホテルに到着して、おいしい晩ごはんを愉しみにいきたい!
(つづく)
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コメント
コメント一覧 (2)
萌えます。楽しい記事で拍手です。私もコロナがなかったら遠くに旅したいなぁ~
お邪魔しました。
KOU
がしました
コメントありがとうございます。
クルマで2回ほど通った事がある道なのですが、生身で走ってみて本当に楽しかったですー^ ^
小さな集落の雰囲気が素敵で、晩ごはんの場所には若干不自由するかもですが、小さな小さな漁港の町などに投宿するほうが、より環境を味わえそうだと感じました。
次はできれば追い風に乗って、もう一度走りたいです!
KOU
がしました