●2023年10月7日
(ロイターの写真)
イスラエル・ガザ地区を拠点とするパレスチナ過激勢力「ハマス」がイスラエル国内を攻撃。
(朝日新聞の写真)
その後、イスラエル軍のガザへの報復攻撃もなされ、イスラエルは大変なことになってしまった
●2018年9月の旅を思い出す(*v.v)。。
到着地であるこの町で最も印象に残った風景は、男女比完全に1:1とわかるイスラエル軍の姿。
「カイサリア・マリティマ」。
海に面したローマ帝国時代の浴場や闘技場がある遺跡がとにかく印象にのこっている。
イスラエル北部の「アッコー」。
頭にパッと浮かぶイメージは、大切に活用されているメディナの夜の風景。
パレスチナエリアの「ベツレヘム」。
入域する為に通った分離壁のパレスチナ側の「落書き」と、世紀末救世主の舞台かのような世界は強烈に印象にのこった。
そして3宗教の聖地「エルサレム」。
広大なスークの中で出会った子どもの笑顔と、その各地に配備された軍のユニット。様々なモノの融合と対立が凝縮された様な場所だったなあと思う。
今思えば。
イスラエル国内は巨大なバックパックとアサルトライフルを等しく携えた男女の兵士が行き交っていて、兵士が、まるで日本の警官の巡回役を担っている様な状況だった。
その様子が見られなかったのは、僕が出かけた範囲内では、唯一完全にパレスチナ域内である「ベツレヘム」だけ。
あの分離壁を自由に出入りできる僕は、壁の両側のそれぞれの人々の「立場」というものを、殆ど理解していなかった。
ただ、呑気に旅していただけだった。
●現在、イスラエル国は僕ら不要不急の旅人が出かけられない状況に。
国全土の危険度が2以上になったのは、おそらく2017年以来だろう。
そして、何故かイスラエル以上に危険度が上がってしまったのが、先月行ってきたばかりの隣国「レバノン共和国」だ。
●僕がでかけた2023年9月時点の安全情報はこんな感じだった
国土の多くがレベル1だったのが・・・
●今はこう!(2023年10月20日時点)
全土がレベル3、そしてイスラエルとの国境はレベル4に
10月7日、イスラエル国境付近で活動する武装勢力「ヒズボラ」もまた、ガザ起点のミサイル攻撃に呼応する様に国境を越えてイスラエルにミサイル攻撃を行ったらしい。翌日からは、イスラエル軍との間で砲戦や越境攻撃が発生して、大勢の死者を出しているという。
また、パレスチナ人に対するイスラエルの攻撃に対する大規模な抗議活動も全土で発生して、緊張状態となっているそうだ。
●レバノンには不自然に壊れたコンクリ造りの廃墟がたくさんあった
イスラエル軍の空爆や砲撃による破壊の跡じゃないか、と思う。
2006年に発生したヒズボラとイスラエル軍間の戦闘でイ軍はレバノン全土を空爆、さらに地上軍を投入してヒズボラ殲滅を目指したからだ。
レバノンでは出来事がありすぎて話題が絞れず触れてないが、現在進行時点の「スールのまち」に行く間にも、こういう廃墟はいくつもあったのだ。
実に残念。
『行けるうちに行っておこう』と思って出かけてきた中東。『なかなか行けない地域』というのは、とどのつまり『危ないことが起こるから』という事も、改めて思い知らされる。
●不謹慎なようだが「ただ、そこに遊びにいきたいから」平和になってほしい
僕みたいなのがノホホンと旅できるのは、平和な世界だけ。
イスラエルですれ違ったたくさんの兵士がそのライフルを撃つ必要も無い、パレスチナで握手したムスリムの人が自爆を迫られることも無い、レバノンやガザの市民が空爆におびえることも無い。
何千年も遺ってきた文化財が失われることも無い。
遊びに行って色々な経験して、お金使って、旅先の人の生きる原資になって、いい思い出作って、それでいいじゃない。
だからこそ、僕は不毛な対立構造にとことんキョーミが無い。
僕はまだそんな広い広い旅をしているわけではないけど、広く海外出かけるのが好きな人には、そういう気質の人が多そうとも思う。
だいぶ破壊されてしまったが、迷宮都市「ガザ」にも行ってみたい、エルサレムにも、ベツレヘムにも、ベイルートにもスールにも再訪したい。ああ、ウクライナにも行きたいし、ロシアも再訪したい。
それまでみんな、どうか死なないでいてくれ。
過去、お世話になった方も、まだ会ったこと無い方も。(プーチンは除外)
※不定期更新です。
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コメント
コメント一覧 (2)
のが好きな人って一定数いると思うんです。
そんな「フラフラ遊びにいく族」って人類の初めの頃
からいたと思うんですよね。
で、その血脈が途絶えてないと言う事は、
この一族になにか意味があると思ってます。
きっとこの世を面白くする作用があるんでしょうね。
わけもなく遠くへ遊びにいっちゃう一族
からすると、戦争ってのは迷惑この上ないですね
映像の中の爆発の下に子供や若者がいて、
もしかしたら、その人達とどこかで笑いながら
メシでも食べてた未来があったかもしれない、
と思うと、例えようのない気分になりますね。
ちょっととっ散らかった事いいました。
「同感」という事です。
KOU
がしました
「観光産業」「旅行産業」って世界一平和な産業って言いますし、人類全てがそれを生業としていたら、さぞ平和な世界になるかも知れないですねえ。
現実ではそこまで話をまとめることもできないけど、平和でいればいるほど不毛なコストもかからないですし、僕らみたいな世界中の一般市民同士は、色々な部分でわざわざ他国や他宗教との敵愾心煽ったりせず、あちこちの国を行き交って仲良く交流してるくらいがいいんじゃないかなあ、と思っちゃいますね。ニュースとか見るとなおさら。
KOU
がしました