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●2023年9月20日(水)07:50(トルコ王国現地時間)
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キッチリ朝起きて、いそいそと出発の準備をするKOU。
乾季の中東に来てるわけだから当たり前なんだけど、当然今日もいい天気だ








●今日のルートはこうだ!
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ホテルから出たら、ボスポラス海峡沿いに北上!
いくつかのスポットに立ち寄りながら、黒海南端にある「ルメリ・フェネリのまち」に向かう。

非常にシンプルなこのコース、前回イスタンブールに来訪した2018年にも漠然と計画していたもの。
しかし、何度も書いているとおり、その時はBROMPTONくんがロストバゲッジになっていて、ポタのポの字もない状況だった。







●めずらしく、やる気にあふれつつホテルを出発!
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「5年前のリベンジに燃える」・・・とかでなく、純粋にこのルートにワクワクしていた。
「ボスポラス海峡沿いに黒海までBROMPTONくんと行く」というのは、ユーラシア大陸西端「ロカ岬」で大西洋の東端に触れた時のポタ(2019年)や、まだ行ってない「パナマ運河沿いに太平洋~大西洋を結ぶポタ」と同じ様なロマン(*v.v)。。を感じるのだ。

順調に走れば約6時間後の13時頃、僕は黒海に達している筈。

かなり珍しく、やる気いっぱいで漕ぎだした!!・・・のだけど・・・















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19.(トルコ)
海外旅初パンク@イスタンブール 篇













●ウィークデイの朝にも関わらず快適なイスタンブール市街
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思ったよりクルマが走ってない
トラムが混んでいるが、道路はスカスカ。
これは結構快適に行けるかもだ。








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9月なので気温はまあまあある(朝は24℃弱)。
でも、異常高湿度の大名古屋に比べりゃ天国ってなもんよ( ´ ε`)~♪

「イスタンブールへの移住はマジでいいかも知れん」
それとて、あと10年もすれば暑くなってるのかも知れんけど。










●・・・と
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それは、進行方向右手に出現したやたら立派な「門」(庭園・ドルマバフチェパレスガーデン)前をパスしようとした時のことだった。

「・・・これはましゃか

後輪が右に左にスリップする様なこの感覚、いやーな予感がする。
BROMPTONくんから降りて後ろタイヤを触ってみると・・・あ、やわらかい!!

「くっ!!」

間違いない。
海外旅初のパンクだ。








●『まいったな』
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これ、携帯ポンプでエアーを入れながら少しは走れるくらいのパンクだろうか?
しかし、みるみるタイヤがペシャンコになっていくので、諦める。
ちゃんとしたパンクのようだ。

『くそ、まだ3kmしか走ってないのに






●惨めな気分になりながら、落ち着ける場所に移動
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走行中だったメインストリートを一本外すと、そこはもうボスポラス海峡。
たまたまだったが、海の方を向くレトロな大砲がある広々とした公園があった。
ここはトルコの海軍ミュージアムの様な場所らしい。









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『すぐ公園に出くわしたのはラッキーだったが・・・』
ベンチに腰を下ろし、対策を考える。
一応、パンク修理道具や交換用チューブは持ってきている。
ここで店開きして、自力で修理を試みてみるか?

『・・・しかしだよ』


チューブ交換だと車輪外さないといけないし、クイックリリースのスポーツ車ならともかく、BROMPTONを公園の中でばらして組み立てしなおすとか、マジで目立つだろう


GO cycleの店長みたいに、タイヤレバーすら使わずものの数分でパパパパっとチューブ入れ替えられるくらいの手際の良さなら「wow !」とか声もあがるかも知れないが、僕の場合工具が揃っていても余裕で1時間以上かかるし、かなり恥ずかしいショータイムになってしまう。





結論。
「自転車屋さんに直してもらおう」

現在、時間は9:10。
一番近い自転車屋が徒歩10分程度の距離にあり、開店時間は10時とある。
僕がここで店開きして1時間半かけてチューブ交換するのと、50分後の開店を待って自転車屋さんに直してもらうのとでは、修理の時間は大差ないだろう。
しかし、自転車屋さんに直してもらった方が「仕上がり」の点で圧倒的に信頼できる(*v.v)。。





問題は、パンク修理で要する「時間」だ。
今晩はイスタンブールの西側にある駅から寝台特急に乗って出発する必要があり、時間的な猶予があまり無い。
というか、1時間の余裕もなかった筈だ。






●場合によっては往路も船を使わなければならなくなる、か?
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目の前にレトロな船着き場がある。
僕はあらゆる乗り物旅の中で「船の旅」がダントツで好きなので、こういう施設を見るだけでワクワクしてしまう








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ボスポラス海峡の両側には多くの船着き場があり、観光船などが出ている。
その中で本数はあまり多くないが、地元客向けの「海峡を縦断する便」がある。
都合よくその便があれば、役に立つかも知れない。もっとも、所要時間はBROMPTONくんで自走するのと大差ない可能性もある・・・









●・・・まあ、いいや
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自転車屋さんはまだOPEN前なので、途中の食堂で朝ごはんを食べていくことにする
いやあ、手持ちキャッシュの不安が無いことは本当に素晴らしいね♪









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BROMPTONくんを店の中に入れても構わないということなので、ソファの後ろに立て掛けておく。
安心安心









●・・・お
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店の中にもネコか・・・









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この町は本当にネコが大切にされているように思う。








●・・・少し、分量を間違って注文したようだ
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走った後だったらちょうどいいくらいだが、まあ、卵焼きは美味しそうだね。









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いただきます








●・・・と
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物欲しそうな顔してるな
この町では、先にネコにごはんやったほうがいいのかな?









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最初にパンをちぎって投げたが、においを嗅いだだけで食べなかった。
卵焼きやハムはむしゃむしゃ喰っていた。
どうやら、好みの食べ物を選んで食べられる立場のようだ。

『昨日までの僕(金欠)より上の立場か・・・』

そんな事を思いつつキャッシュのありがたみを噛みしめながら、朝ごはんをいただく(*v.v)。。







●さて、自転車屋さんにいこう!
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時間は10:18。
やっぱ、ちょっと朝ごはんが多すぎた。
店はタクシム広場に向かう坂の大通り沿いにあるらしいが・・・







●あった
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海外の自転車店で修理を依頼するのはベイルート(レバノン)以来3日ぶり、2019旅・リスボン(ポルトガル)、2017旅・大連(中国)も合わせて通算4回目。

見たところキレイな店だし、ここなら安心してお願いできそう!







KOU「こんちは~

店長「いらっしゃい!」

KOU「パンクの修理をおねがいします!」

店長「あ~、BROMPTONか。悪いけど、これに合うチューブを扱ってないんだよね」

KOU「あ、チューブは僕が持ってるので、工賃払うので交換だけおねがいします!」

店長「悪い!BROMPTONのバラシ方がわからないんだ

KOU「ええっ!?」










●結局作業スペースを借してもらい、自分で修理することに
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店長「工具は何でも好きに使ってくれ!」

そりゃ、助かる。
僕が旅で持ってきてる工具は持ち運び利便性特化型の使いにくいものだらけ。
プロショップの工具を使わせてもらったのは初めてだったが、めちゃくちゃ使いやすい!
また、作業台で車体をホールドできるのも、屋外では絶対にできないこと!

『自分で作業することになってはいるが、圧倒的に効率化ははかれている筈だ

さあ、何分で作業完了するか!?













●1時間3分
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ようやく終わった
これだけ恵まれた環境でも、やっぱり僕の腕ではこのくらい時間かかるらしい。
ただ、プロショップだけあって、真っ黒になった手の汚れをササっと洗い流せる洗剤があったりするなどはありがたい。そういった諸々の処理も含めて外で作業していたら、余裕で2時間以上かかったかも知れない。



KOU「ようやく終わりましたよ 場所代、いくら払えばいい?」

店長「お金?いらないよ!俺は何もやってないし」

KOU「いや、でもそういうわけには!」

店長「うーん、じゃあ、チューブ買った場合の代金(約1,000円)だけもらおうかな」



結局、チューブ代と、お礼の気持ちを込めて3,500円ぐらいのグローブを購入していくことに。









親切な店長に見送られて店を出た時間・・・11:50

これ、もう、ポタの目的地「ルメリ・フェネリのまち」到着予定時間直前なんですけど










●ダメだこりゃ
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ここからルメリ・フェネリまで片道所要時間は3時間。
ちなみに、もともとホテルを出ようを思っていた時間は16時過ぎで今から4時間後。

『これ、行こうと思ったらタクシーで往復するくらいしかないぞ

幸か不幸か、それやっても全く痛くない程度のキャッシュも調達済み。
しかし、僕の価値観と照らし合わせると「それほどつまらない旅も他にあるまい」というレベルの話になってくる。







●・・・とすると「船で行けるところまで行ってみる」か?
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ボスポラス海峡の船旅・・・(*v.v)。。

それはそれで、そそられるメニューではある。
ただ、船は遅いから、行って戻ってこれるかどうか・・・。
でもまあ、調べてみる価値はあるか。



(つづく)





次回

毎回のことではあるが予想外の出来事に翻弄されるKOU!
次なる目的地・ブルガリア首都ソフィアへの移動手段は寝台特急。
2018旅以来の国際寝台特急の出発駅はイスタンブールの西のはずれだ。
僕は無事移動することができるのか?


次回、トルコの章『ボスポラス海峡 船旅』篇


※不定期更新です


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