●2023年9月18日(月)18:00すぎ(レバノン共和国現地時間)

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「ベイルートに行く以上、とりあえずゴーン君の家には行ってみよう」と思っていた僕は、ゴーン君の家に向かって歩きだしていた。

「楽器のハコに隠れて中東に高飛び」なんて、ある意味ロマンの極致だしね。常人に出来ることじゃない。







●ゴーン君の家の場所はGooglemapですぐわかる
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最初、住所調べようとしたら日本語のまとめサイト(?)が出てきて、長々とした説明の後で「残念ながら自宅は判りませんでした」とか書かれていた。しかし、試しに英語で検索すると、それらしいのが一発で出てくる。どんな調べ方して「判りませんでした」と書いたんだろう?

「ヴィラ カルロスゴーン」。間違いあるまい。

僕のホテルから、片道キョリ3.5km。









●4km足らずなら歩いていけよう
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夜、チャリで走るにはかなり危なそうな町だしね。







●それにしても、ほんとに廃墟が多い町
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この建物も、あちこちに銃弾だとか砲弾だとかが貫通した様な穴がある。
こんなのがたくさんあるんだよね。







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さっきBROMPTONくんで走ってきた高速道路をトコトコすすむ( ´ ε`)









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街は徐々に日没の気配・・・。









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"魔都"の脅威が身近に迫っていることに、僕はまだ気づいていないのだった。










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12.(レバノン)
ゴーン君の家を訪ねよう 














●(徒歩だけど)高速を降りる頃、日没を迎える(実際の街はもっと暗い)
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途端に不安になってくる - -;
もし、こんなとこで変なのに絡まれたらどうなるんだ?
ほどなく、その懸念は現実のものになる。





人気の少ない大きな通りをトコトコ歩き、高架橋の下にある大きな交差点に差し掛かった時、高架の下の暗がりに何人かの人影が見えた。
ヒジャブを付けた女たちだ。

「・・・なんかやばそうだ」

しかし、この通りを渡らないとゴーン君ちには行けない。
やむなく信号待ちしてると、小さな男の子の手を引いた女がやってきて「マニーマニー」と言い始めた

「ノーノ―、 アイムア ベリーベリー プアー ガイ。イッツリアル

持ち金が乏しい事に間違いはないし、こんなのに関わってられない。
断固として断りつつ、先に進む。

しかし、全く諦める気配がない
ここまでしつこい物乞いは初めてだ。









●承太郎の様に囲まれないだけマシかも知れないが・・・
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マジでどこまでもつきまとわれそうだったので、近くのショップでドリンクを買い、ドルをレバノンポンドに崩して渡すことにする。



最初、ドリンクを渡すと怒ったように何かアラビア語でまくし立ててきた。



女「はァ??ドリンク??カネよこせよ!」(多分)
KOU「・・・ヤレヤレだぜ



ドリンクだけのつもりはなかったので、約500円ほどのレバノンポンドも渡す。
女は不満そうだが、一応感謝っぽい仕草を見せてきた。



『そうだ、記念写真



今回はたかられてカネを払う度に、記念写真に協力してもらうんだった。
女は複雑な表情を浮かべながらも一緒に写真に納まってくれて、何やら奇妙な一枚が撮れた。








●ちょっと悪趣味なアクションか?
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・・・それにしても。

ゴーン君ちはもう目と鼻の先なのに「高級住宅街」の雰囲気とは程遠い。
暗い(写真では明るいが、実際はかなり暗い)道を速足で進んでいく。








●・・・この辺の筈だが
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めちゃくちゃ暗い









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この建物?
・・・いや、ゴーンの家はピンクだった筈。








●こっちだ
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ヴィラ カルロスゴーン

そこそこ立派ではあるけれど、フツーの家にしか見えないな。
特に高級住宅街にも見えないし、TVで見た時も思ったけど、ホントにこれ20億円の家なのかね。

ちなみに、日産のクルマもルノーのクルマも見当たらなかった。







ゴーン君の家を訪ねよう 篇








次回

気が付くと、ベイルートは闇夜に包まれていた。
大名古屋とは比較にならぬ薄暗い街角、僕は何者かに追跡されているのに気づく。
生身の脚で駆け抜ける中東の夜の町。響く足音・・・1ブロック、2ブロック。
「ダメだ、振り切れない」
うかつにも愛馬BROMPTON号を連れ出さなかった僕を、その街は静かに飲み込んでゆく。


次回:レバノン最終章 『魔都ベイルートの夜はふけゆく』篇


※不定期更新です。


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