●2018年9月17日15:00(イスラエル国現地時間)
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予定より1時間30分遅れでエルサレムに向かう道を走る。

降誕教会を回れなかった分30ほど遅れ時間は回復したが、回っていたら3時間遅れくらいになって、

エルサレムを回れなくなっていたかも知れない。テルアビブでモタモタしすぎた。









●ベツレヘムから7kmほど進んできた
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下り道の超快走にも拘わらず、昨日の砂漠とベツレヘムの坂道のダメージで、足、攣りそう

今日の走行距離は合計でもせいぜい30km程度の予定なので、なんとかもってほしいところ。












●道路沿いが住宅地っぽくなってきた
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ここが、立ち寄り地の『City of Davis National park』に向かう分かれ道らしい。

そこは現在も発掘中の古代遺跡で、紀元前の水路を英語解説付きで歩けるツアーに参加したいと思ってた。

しかし、今のタイムスケジュールと足の状況では、かなり厳しい。










●一方で、周囲の『エルサレムの現代的な住居』も、気になっていた
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眺めながら、進んでいこう












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(イスラエル) エルサレムをポタる 前







●山肌に張り付いたようなアパルトメント
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窓のカタチや色は日本の建物と違うけれど、結論としては、工法とかはほぼ同じなんだろうな~

すなわち、現代的な鉄筋・鉄骨コンクリの建物に、外装レンガ風のパネルを張り付けた建物って感じ。

現代は、日本も含め世界中のあらゆる文化の地域差がどんどん少なくなって、味気なくなってくよね~。

あと50年も経てば、地球は世界中どこ行っても『異国感』なんてあまり感じない様な星になってそう。

その頃『旅感』を感じる為には、いよいよ僕も別の星に飛ぶしかなさそうだ(100歳まで元気で生きるし)。










●しかし、少し先に進むと・・・
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お、生活の質の空気が変わった

家の造りも古くなり、レンガを手作業で組み上げた様なものが目だってきたぞ。











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このあたり一帯、地図だとイスラエル国の入植地とパレスチナ人の居住区が入り乱れて表現される地域だ。










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カオスな土地の中の区分け・境界線がどうなっているのかなどは、僕の好奇心の対象だったりする。

見て回りたいが、時間と地形がそれを許してくれない。









●さらに先に進むと・・・
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登り基調の道(左)と、急激に高度を落としそうな下り基調の道(右)の分岐点に差し掛かった。

ナビが示す進路は右。

お、右の方に尖塔が見えるぞ












●おおっ!!
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古い住宅街の中、大きな丘陵まるごと、古代の城塞みたいだ

ナビによると、あれがダビデ王の街の遺跡か

・・・ってか









●なんだ、あのすげー数の観光バスは
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次から次へと、壮大という規模にも見えない施設から何十台ものバスがボコボコ出てくる。

ディ〇ニーランドかよ

『巡礼者』というくくりの団体客か、それともただの団体観光客か、

とにかく凄い数の団体客がいるのは間違いない。








うーむ・・・

『なかなか来れない場所には違いないし、行ってみたい』

『けれど、(観光)客だらけのところには行きたくない』

立ち寄りポイントあるあるだと思う。

そういった理由でパリやローマなどの世界的超人気都市は、僕のワールド旅ポタ計画では優先度が低い。

『何かの機会で行きそうだし、そうじゃなけりゃ歳とってからツアーで行けばいいや』と思っちゃうからだ。

エルサレムはそれらより優先度は高いのだが、その中で完全に観光地化している場所の話は別だ。

『ダビデの都市遺跡は、またエルサレムに来たくなる事があったら行けばいいや』

(この時、僕は、エルサレム旧市街全体から出る観光バスを、ダビデの街から出ているのと誤認していた











●ただ、いずれにしても、ダビデ王の遺跡の下の坂道は登る必要がありそうだ
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このあたりの谷(ヒンノムの谷)は『ゲヘナ』と呼ばれる場所で、『地獄につながる場所』だそうな。

神話の時代、ギリシアの神・タルタロス(後世においてはハデスと同一の存在)が『地獄へ引き返した』場所で、

人間の時代になってからは長らくエルサレムのゴミ捨て場であり、ゴミ焼きの火が悪臭を漂わせたり、

罪人などまともな扱いがされない死体が棄てられたりする、最悪の場所だったらしい。



ん?

下りの急坂の途中に、なんか遺跡チックの様なものが・・・










●古代の岩窟住居の遺跡っぽいね
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あるいは、ここは『ゲヘナ』だから、ゴミ焼き人や死体埋葬人など昔の社会の最下層の人の住まいかも。

皆さんそうだろうが、僕も旅ポタではブログでとても紹介しきれない多様なプチ景観・情景に必ず出会う。

バスやクルマで来る旅行者は、例えばこうやってむき出しになってる大きな遺跡に気づく事もなければ、

じっくり見る事も、手で触れる事もかなうまい。

でも、僕らみたくチャリの携行による『歩行者的立場 + 機動力超UP』の恩恵があれば、

ゆく先々でこういうちょっとしたスポットで楽しめる事がとても多い。

一方、その恩恵とトレードオフになる事も結構多いわけだが・・・その事も、旅の中で考えていこう。



そして・・・








●ロマン探求ポタ2018(*v.v)。。前半テーマ曲 KONAMI Pop'n Music(2010) ♪The Sky of Sadness 










●『ゲヘナ』は、現代を生きる僕にとっても地獄だった
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くそっ、ベツレヘムの降誕教会前の3人男のせいで、余計な脚力使っちゃったからだヒーハー!










●押し歩きでのぼるのもキツイ
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さっきの分かれ道で左の道を選んでいれば、岩窟住居遺跡の上にあるあの住宅街の方に行ってたんだな。

19世紀まで、エルサレム市はこれから行く旧市街だけだったから、あそこに人が住んだのはせいぜい200年前。

あのあたりのアパルトメントの初期の住人は『ゲヘナ』の劣悪な光景を見下ろしていたのかも知れないが、

現代の住人は、きっと、見下ろせる『ダビデの町』の景観を誇りにしている事だろう。









●さっきの『ダビデの町』からバスが下りてきた道の合流点を過ぎると・・・
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すさまじい交通量

・・・と、ここで、ついに両足を攣って身動きが取れなくなった











●慌ててヨタヨタと歩道の脇道に逃れて、足を延ばす
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何十台も通り過ぎる観光バスの乗客たちが、珍しそうに眺めてくる

「チッ

道から顔を背けて、城壁側の方を向いて石に腰掛けると・・・











●看板があった
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あれ?『エルサレムの壁国立公園』

隣の壁はダビデの街の城壁だと思っていたのが、もしかして、ダビデの街はエルサレム旧市街の一部って事?

そうか、今腰かけている石は、世界遺産の一部か・・・。








●15分くらい休憩した後、再び坂をトコトコ上る
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エルサレム旧市街らしき輪郭が見えてきた。









●おお~
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●来た道を振り返る
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これは凄いな

さすがは紀元前1000年以来、3000年に渡る世界の中心的都市。









●エルサレム旧市街 ヤッフォ門(Jaffa gate)に到着
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防衛の為に築かれた古えの城壁としては絶対にあり得ない道幅。

おそらく、新しい時代になってから自動車(特に観光バス)などが出入り出来る様に拡張された門だろう。











●大昔から残っている本物の門(多分、ずっと小さいはず)を通って入りたかったが・・・イメージ 23

着いてしまったものは仕方ない

見回せる建物はも思ったよりかなり新しく、まだ300年も経ってなさそうだ。











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そして、相当に観光地化もされているようだが、仕方あるまい。

とりあえず、お茶でも飲んで一服しつつ、

現在のタイムスケジュールに合わせてこの街の探訪プランをリライトするとしよう。








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■ロマン探求ポタ2018(*v.v)。。INDEX
序章

Ⅰ.イスラエルの章

Ⅱ.トルコの章

Ⅲ.ハンガリーの章

Ⅳ.ルーマニアの章

終章