2015.07.21 ハカス共和国首都アバカン市にて
いまだ、街なかの位置関係を掴んでいないが、
高原のリゾートにいるかの様な清々しい空気のシベリアの町を探訪中



アバカンの官庁街と思しきあたりに差しかかり、公的な建物が散見された。
●アバカン市役所

日本語版ウィキペディアの『アバカン市』の項にあった唯一の写真・アバカン市庁舎。
高さはそれほどでもないですが、横に長い建物だった。
●共和国政府庁舎

ニコライに案内してもらった政府庁舎。共和国の首相はこの建物の中で仕事をしている。
レーニン像との位置関係は、写真の通り。
●アバカン市警察署

ここは警察署だと、先日ニコライに教えてもらっていた。
政府庁舎同様、ロシア連邦旗とハカス共和国国旗が掲揚されている。

パトカーが停車していた。
『日本車だろうか・・・?』と思って近づいてみると、違った。
ガッカリしながらもパシャパシャ写真を撮っていると、警察署から警官が飛び出してきて声をかけられた。
警官:「πr2ωκε※δ〠γ!!」
KOU:「???」
やばい、パトカーなんかにカメラ向けるべきではなかったか・・・。
警官:「πr2ωκε※δ〠γ!!!」
KOU:「私は旅行者なんですが、パトカーが日本車だったらいいなあと思って写真を撮っていたんです(汗」
警官:「※&%$#)(!!!」
KOU:「???」
警官:「※&%$#)(!!!!!」
KOU:「???」
警官:「※&%$・・・」
・・・警官はロシア語(またはハカス語)でかなり強い調子で何か言っていて、明らかに怒っているようだったが、
話の途中で苦虫を噛み潰した様な表情になって、肩をいからせたまま署内に引っ込んでしまった。
何を言っても通じない事に気付いたようだが、署内に連れて行かれなくてよかった~。
通訳にトーマスを呼ばなければいけなくなるところだった



●子供向けの劇場

警察署の近くには子供向けの劇場が。上部壁面にヒマワリの模様などがあしらわれていて、子供向けっぽい。
でも、各庁舎もこの劇場も、先日、ニコライに教えてもらっていたから判るだけで、
それらの建物を僕が見たところで、何の建物かはさっぱり判らない。
●マーケットへ

緊張したら喉が渇いた。
当然、街なかにドリンクの自販機は無いのでマーケットで買わないと。
でも、この町のマーケットは基本こんな感じなので、小心者の僕には、とにかく入りにくい。
入ってみると、50㎡くらいの狭い店内に、ドリンクや菓子袋などが並ぶ、いわゆる『お店屋さん』の様な感じ。
やはり薄暗い店内で、30歳くらいの女性店員が1人で店をやっていた。
KOU:「ソフトドリンクを買いたいのですが・・・」
店員さん:「○×△□※√・・・」
ああ、ここも言葉が通じない・・・T T
KOU:「ウォーター、コーク、ファンタ、スプライト、セブンアップ、オレンジジュース・・・」
店員さん:「???・・・〠※$#&♪£・・・・」
KOU:「???」
『ウォーター』という単語や、銘柄を言っても通じないなんて。こんな事があるんだ。それとも発音の問題?
店員さんは言葉が全く通じないと判ると苦笑いして、僕もつられて苦笑い



ここから先はゼスチュアのやりとりで、店員さんの反応は僕の想像だ。
KOU:『もういいや、クーラーボックスの中から適当なのを選ばせてもらうよ』
店員さん:『いいわよ。どうぞ』
KOU:『うーん・・・』
目の前のクーラーボックスの中で発泡水っぽいペットボトルを取り出してみる。
KOU:『これ・・・かな?』
店員さん:『本当にそれでいいの?』
笑いながらそんな目で見られて首を傾げられると、不安になります。
もしかして、彼女は僕がソフトドリンク飲みたい事を理解している上で『これアルコールよ』ってジェスチュア?
KOU:『えーと、いったんストップ』
僕が制止すると、彼女は笑い出しました。
うーん、どれが正解なんだろう???
・・・心を落ち着かせて、改めて店内を見回すと・・・お、僕が気づいていなかった場所にクーラーボックスが。
そのボックスを覗き込んでみると・・・
おお、僕にもソフトドリンクと判るペットボトルが1種類だけあった
!

KOU:『コレ。コレをください』
店員さん:『ソレでいいのね?』
KOU:『間違いない。コレをください』

イラストだけだと『発泡酒』と『炭酸水』、『果実酒』と『ジュース』の区別がつかない事を身をもって知った。
(細かい事言えばアルコール表示見ればよかったんだろうけど、頭も回らなかった)
お味はリプトンのレモンティーによく似た感じで、カラダにしみわたる。
●アパートのエリア

小さな官庁街を抜けると、アパルトメントと思しき建物が建ち並ぶエリアに。
アバカンは新しい建物がボコボコ建築されているとWIKIに書かれていて、確かにその通りではあるのだが、
WIKIの情報以上に『古い街』も割と残っている様に感じられた。



●公園D

トロトロ走っていると、また公園に。
公園Dは、公園Cよりもより積極的に遊具を設置している小型遊園地みたいな感じ。
それほどお客がいる訳でもないのに、それぞれのアトラクションにはちゃんと係員を配置しているあたり、
この国の効率性と収入のバランスの不思議さを感じられてならない。
物価は日本と同等の様に思うのだが、どうしてこれで生活が成り立つのだろう(・・)?

j僕が最も情緒を感じる遊具の一つ『メリーゴーランド』。
とてもちっちゃいサイズだが、楽しんでいる孫に目を細めているおじいさんの様子が微笑ましい


これは泳ぐ為のプールではなく、左側に見えているホバークラフトで滑走する為のプール。
今思えば、これ、ちょっと遊んで来てみてもよかったかも。

他にも色々なアトラクションがある中で印象に残ったのは、『エアクッションの城』と『射的』。
『エアクッションの城』は、20歳くらいのお姉さんが一生懸命雑巾で拭き掃除をしていたのだが、
胸とかはだけて丸見えとかになっているんだけど、全然気にしないんだなあ・・・という。
ってか、この町、あちこちでそういう光景見かけたような。
そうなると、こちらとしても『そういうもんか』って事で、最初印象強くてもすぐ気にならなくなるのもまた不思議。
一方で、『射的』の方はシャレにならない感じがプンプンと。

アルミ缶、貫通してるじゃん
!

背後の壁板もボコボコに凹んでいるし。
どんな弾をどんな威力で撃ってるんだか、めちゃ危なそう、この射的

●ご飯をたべたい
あちこちをトロトロ走りながら見聞広めてきて、時間もお昼すぎに。
朝、見かけたピザ屋にでも行こうかと思いましたが、場所を思い出せない。
ふと、通りを走っていると、香ばしいいい香りが漂ってくる。
クンクン・・・こっちかな?

・・・この建物からかしら?
看板にハムやハンバーグ、ステーキと共にパンの画が。
ハンバーガーショップ?
香りとの整合性はあるけれど、やっぱり、入りにくいなあ・・・。
でも、おなか減ったし、入ってみよう!

ドアを開けて入ると、瓶詰め食品がズラリと並ぶスペースと、レジ係のおじさんがいる空間があった。
『あれ?なんか違うぞ』
そう思ったところ、おじさんのレジの隣からさらに奥に続く通路があり、先に進むと肉屋の様な空間が。
ニコライと行ったマーケットのレイアウトといい、この町の商店は不思議な構造が多い。
肉屋かと思ったそのスペースではパンも棚に並んでいて・・・正直、何なのかよく判らん。

予想通り、この店も英語を話せる人は誰もいないようで、非常に苦労する展開に。
ただ、クーラーボックスにこの様な『メニュー』(?)のシールが貼ってあったので、
これを指さして注文を試みる。
ところが、メニューを指さす僕の意図をおばちゃんが全く理解してくれず、なかなかこちら側に来てくれない。
しばらく頓珍漢なやり取りをした後で、おばちゃんはようやくこちら側に来て、
僕が左下のメニューを指さしている事を理解して、商品を準備してくれた。
おばちゃん:「○×△□※√?」
KOU:「???」
おばちゃんは肩をすくめながら、オーブンレンジをコンコンと叩いた。
加熱するかどうか訊いてくれているみたい。
大げさに頷いて見せると、おばちゃんは商品を温めてくれた。
危ねえ、冷凍状態のハンバーガー買うはめになるところだった。
おばちゃん:「〠√#$%&?」
KOU:「???」
おばちゃんは肩をすくめながら、ドリンクの入ったクーラーボックスをコンコンと叩いた。
飲み物はいらないかどうか訊いてくれているみたい。
大げさに頷いてみたものの、入っている商品名も判らず、ウォーターという単語も通じない。
結局、おばちゃんは水と発泡水(おそらく)のボトルを取り出して一択を迫ってくれて、
僕は水と思われる方を選んだ。

買えた・・・。
全然言葉が通じなくても何とかなるものだな・・・と思いつつも、
冷凍ハンバーガーを買いかけたのは、ボディランゲージの限界か・・・。
とりあえず、近くの公園に移動して、ベンチに腰掛けて頂く事に

ハンバーガーの画がプリントされた包装紙を取っていく。
ガサガサ・・・

『・・・』
なんか、どこかで見た事あるような、無いような見た目・・・
そして、このパサパサ感。
オートスナックのハンバーガーのようでもあるけれど、違うような気もする。

パティはこんな感じ。
うーん、イメージしていたハンバーガーと違うけど・・・まあ、いいか!
いただきま~す

パク!モグモグモグ・・・
見た目どおりのモサモサ・パサパサ感と、パティの貧弱感!
コンビニの期限切れ総菜パン食べてるみたいな感じ。
お客さんたちがわざわざこれ買いに来るのが不思議だ。
ただ、サイズは大きく空腹はおさまったので、よしとするか・・・。

公園の電動遊具で遊ぶきょうだいを見ながら、しばし休憩。
風が吹き抜けて、本当にいい気分。
ポタの項、次回最終回



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