ここは中央アジア・アルタイ山脈の北方にあるシベリアの町・アバカン。
愛車・BROMPTONに乗り、トロトロと街なかの見聞を続ける



●PIZZA屋は判った

お、ロシア語(あるいはハカス語)でない看板初めて見た。僕でも何のお店か判るぞ。
ありがたいとは思うけど、僕らに判りやすい看板だらけになってしまった街は旅先として味気ないかな。
でも、そんなこと言いながら、判りやすい看板の店に入ってしまうのが僕だったりするワケで汗
『お昼はここにしようか・・・』などと考えてしまうワケです。
●公園B

ピザ屋の前を過ぎるとまた公園が。
この地域は年間降水量350mm程度の土地で、基本的には丈の低い草しか自生しない筈。
こういった公園の樹木などは植樹したものかも知れないなあ。
●劇場(18禁?)

つきあたりまで進むとこんな建物が。
一瞬、『学校?』などとも思ったのですが、どうもシアターっぽい感じ。
ドアの横を見ると『18○×√・・・』ってのは『18歳未満の立ち入り制限』かしら?
かと言って、日本のおいろけ映画館やらすっぽんぽん劇場の様な破廉恥な看板などはなく、
『フツーの作品』っぽい看板が並んでいる。
そう言えば、ニコライに案内してもらっている時、『ここは子供用のシアター』と案内された建物があった。
もしかすると、ハカスでは年齢ごとにシアターの区分があるのかも知れない。
●花屋さん

あ、花屋さんっぽい。
ってか、花屋さん多くね?・・・そんな事を考えながらトロトロ走っていると・・・
●『花』

あっ

すごくきれいな花壇。
そして、対面の道の右側にずら~っと並んでいるのは、テント張りの花屋さん。すげえ、何軒あるんだろ。
とりあえず、通りを渡ってみよう。

かなり細かくゾーニングされてるね。
これは綺麗に見えるわけだ。


横断歩道を渡る時、自然と自動車の運転手が停まってくれた。
なかなか、親切だと思う。

軒を連ねるお花の出店。
アバカン市内は路面店でも花屋をちらほら見かけまして、『花』の販売がずいぶん盛んみたい。
さっきの花壇の手入れをしているのもこの人たちかしら?
●公園C

花屋さんたちが背を向けている公園、昨日、クルマで通りかかった時は、こんな感じで賑やかだった。

まだ10時くらいだからなのか、今日、この時点ではこんな感じ。
女性が雑巾でゲートを一生懸命掃除している姿が目に付きました。効率はともかくとして、びっくり。
機関車といい、花壇といい、公園の芝生といい、ゴミの無い街といい、
観光都市でないにも関わらず、この町で暮らす皆さんの美意識は相当高いように感じる。
一方で、先日訪問した『丘』はゴミだらけ。ひと気が無いところではゴミを投げ捨てる人が多いみたい。
『人が見ていないところでは案外こんなものか・・・』というあたりは、割と日本人の気質に近いかも。
(TOUR DE PARIS)

あっ
!

これは・・・!

おフランスの有名な塔を模した公園のアトラクション!
塔をぐるぐるっと2周するだけ、おそらく走行距離100mにも満たない、世界一コンパクトなパリ旅行。
子供たちが喜んで小さなカート(多分、タクシーを模したもの)に乗り込んでる。
これは微笑ましい


チャリを停めて、木陰のベンチに腰掛けて、公園入り口の売店で買ったセブンアップを飲みながらひと休み。
気温は26度くらいかな。
乾いた風が ふ~っと吹きぬけていく度に、ひんやりさを感じる。
『7月に来てるから』ではあるけれど、とても快適な街だ。

公園では子供連れのじいちゃん・ばあちゃんの姿が目立った。
向こうの日陰のベンチに座っているのは、小学3年生くらいの男の子を連れたおばあさん。
今日は火曜日だけど、学校、やってないのかしら?
ハカス共和国のそういう事情、僕には全く判らないな・・・

とにかく、気持ちいい。
シベリアって、夏の間は天国なのかも知れない。
短い夏の間だけ。

このゴミ箱です。
街なかにたくさんあり、その効果か、街なかにはマジでゴミ一つ落ちていない。
この小さなゴミ箱があふれかえっている事もない。
そこらじゅうにお掃除スタッフが潜んでいるリゾート地ならともかく、観光地でもない地方都市なので、びっくり。
●再び街なかへ

公園を出て、大きな通りをふら~っと走る。
いわゆる『ビジネスマン』っぽい人の姿を本当に見ない街だなあと思いながら・・・
●商人たちのマーケット入り口

あ、ここはもしかして・・・
ニコライが言った「キルギス人、タジク人、カザフ人、チベット人、その他色々な商人が集まる市場」かしら




チャリから降りて、手押しで入ってみる

日本のと同じ様なスイカが見えるね。こっちの言葉では何て言うのかしら・・・

『フルーツやトマトなど、若干日持ちする農産物中心のマーケットか・・・』と思っていたら

別の区画に入ると、まるで『ヨドコウの物置』の様なボックスや、鉄道のコンテナが並んでいて、
そこからアパレルを取り出して陳列している商人たちの姿が。

開店直前だったようだが、皆さん手際よく、瞬く間にアーケード付きのショッピングエリアに変わってゆく。
商人さんたちも、色々な風貌の人たちがいて、非常に興味深い。
ニコライならそれぞれ大体どこの人なのか判るんだろうけど、僕にはさっぱりだ。

こちらは雑貨のエリア。
雑貨屋はアメ横にある路面店の様な雰囲気そのもので、それに混じって家電の店やスマホの店が目立つ。
奥にあるのは、おそらくはカフェテラスを備えたショッピングセンター。

やっぱり、ちょっと入りにくい雰囲気・・・。
それでも入ってみたかったが、チャリ置き場もないところにチャリ置いていったら無くなりそう。
これは異国に愛車を持ちこんでのポタリングに付きまとう課題かも知れないな。
残念だが、諦める。

色々なお店を見て歩くのは楽しいものの、『買いたいようなものはないなあ』と思いながら進んでいると・・・

あっ

色々な種類の(間違いなくハンドメイドの)クッキーを取り扱うお店。なんかステキ!
30代半ばと思しき中東系の顔立ちの女性が主の様だった。
貴女が作ったお菓子なのかと訊ねてみたが、やはり、英語は通じない。

まあ、仕方ないや。
一番美味しそうに見えたベリー系のジャム付きクッキーを購入。
爆安だけれど、ビニール袋の中に何十枚も入っていて、かなりかさばる。
商品を買ったところで、「お店の写真を撮らせてもらっていいですか?」という様なジェスチュアをしてみた。
彼女は「ダメよダメダメ」みたいな反応だったが、「ちょっとくらいいいじゃん
」みたいなジェスチュアしたら、

苦笑いしながら店の外に出て、写真撮らせてくれた。
けっこう、シャイな人が多いのかも知れない。
(シキソクゼクウ)

本体の日本車と一緒に海を渡ってきたんだろうなあ。
クルマに貼る様な言葉じゃないと思うんだけど、まあ、いいか。
(マッチョなおっさん)

マーケットの外でチャリ壁に立てかけてを記念写真を撮っていると、後ろで何やらポージングしてるおっさんが!
このおっさん、僕がシャッター切る度にしきりにポージングしてて、周りの人も大爆笑。
やっぱり英語は通じませんでしたが、最後の最後までポージングしてくれて大笑いした。
『それにしても、こっちの人は何でこんなにマッチョだらけなんだろう・・・』などと思いながら、
再び街なかにトロトロと漕ぎ出していく。

ポタリングの項、つづく



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