●北海道・・・(*v.v)。。
l036

2017の夏、会社研修に参加する為に渡ったっけ・・・あの時は寝坊して、自腹で飛ぶ羽目になった。

その前は大昔の中学校の修学旅行、あとは桃鉄くらいでしか行ったことがない。

その北海道へ、ポタ旅の最中に突然出かけたくなった理由は・・・






●正月休みにも関わらず、春の様にあたたかなこの浜名湖の環境だ
DSC03769

今は2020年1月3日「近所なのに、それなりの旅気分を味わうポタ」の真っ最中。

走っていてつまらないわけではなく、結構楽しい

しかし、これはこれでいいんだけど・・・

「今、真冬だよね








●近年の温暖化は本当にすさまじい
l037

北東北生まれの僕は、子供時代冬の間ずっと雪の中で育ったので、冬景色にとても愛着がある。

「やはり、冬には冬景色が見たいんだよね」

そういった景色は10年ちょっと前までは正月の帰省の度に当たり前に見る事が出来た。

しかし、今はもう、そうはいかない。

僕が過ごしていた頃、冬の間雨が降るなんて事は絶対に無かった岩手は、

今は、毎年の帰省で実家に戻るごく3~4日ですら、ほぼ確実に降雨に遭遇するほど温かくなった。

もう、真冬の岩手でも、平野部では正月にちょっと帰省したくらいではまともな雪景色は見れない。

きっと来週、1週おくれの帰省をしても実家の周りに殆ど雪はないだろうし、雨も降ることだろう。

たまにしか帰らない者にとって、これはあまりにも急激な変化だ。

そして「今年もまた」例年にない暖冬だという。

秋田の横手や青森の八甲田付近ですら、巨大かまくら作る程度の雪が降らないそうだし、

札幌も「例によって」これからの氷まつりの氷像づくりがやばそうだとか言ってる。



これほど温暖化が進んだ現在、僕がパッと出かけて子供時代の様な雪景色を確実に見られるのは・・・






●日本国内では北海道以外にあるまい
図4

それも、札幌くらいでは、もはや日中に気温がプラスとかもありうる。雪もほとんどないかも。

北海道だとしても、道央、道北、あるいはオホーツクくらいか・・・

・・・

オホーツク・・・(*v.v)。。

そのワードが浮かんだ時・・・








●僕の目の前の浜名湖に、男の水死体があがった
名称未設定

「こ、これは・・・!?」

も、妄想なのか??

そして、心の中のXPERIAに・・・






●北海道から電話がかかってきた
図1

KOU:「なに?北海道でコロシ?」



こうなったら、もう飛ぶしかない。

愛といつわりのオホーツクへ!
















title


(1)「北の大地へ」 篇
























●2020年2月7日(金)25:00・・・旅の前夜
DSC03990

東京研修から帰ってきてクタクタの状態で、旅道具の最終チェックを進める。

当然、今回はいつもの旅とちょっと違う装備をいくつか準備している。

・ノースフェースの厚手のゴアテックスウェア上下

・フェースガード・アイガード付きの帽子(新購入:3,000円)

・二重化したスマホ対応てぶくろ

・ホッカイロ(つま先、スマホ用)

・ゴアテックスブーツ

・ブーツ取付用スパイク(新購入:1,300円)

・スパイクタイヤ2本(新購入:12,760円)

・・・などなど。

勿論、BROMPTONくんはスパイクタイヤに換装済みだ。








●2月8日(土)11:00
DSC03991

さて、3泊4日の弾丸トリップの始まりだ。

予め予約していたタクシーに乗り込んで、名鉄名古屋駅へ向かう(700円)。

運転手さん:「今年はまるで春の様にあたたかな冬ですねえ

KOU:「・・・今年【も】ほんと、そうっすねえ

今シーズン、名古屋はまだ一度も降雪がない。

ちなみに、正月ポタ翌週に帰省した岩手の実家も雪はわずか、あたたかな雨も予想通り降り注いだ。







●名鉄特急で常滑市の中部国際空港にむかう
DSC03992

名鉄大名古屋駅→中部国際空港駅 1,250円(うち特別車料金360円)。

「ホント、今年の本州には「冬」がなかったな・・・」

実は、北海道も今年は雪が全然なかったらしい。

しかし、僕の旅に合わせるかの様に大寒波がやってきた模様。

昨日、一昨日にドカ雪が降って交通網などが乱れるなどして、ニュースになっていた。







●12:06、中部国際空港に到着
DSC03993

あれ

T1とかT2とか書いてあるぞ。

そうか、中部にも第2ターミナルが出来たんだっけ。たしか、LCC用のターミナルだったか。

立ち止まってちょっと検索してみたら、去年(2019)の9月20日にオープンしていた。

「ロマン探求ポタ(*v.v)。。2019」の最中に開業していたのだった。

旅から帰ってきた時には気づかなかったな。






●空港内はそれほど人が多くない
DSC03994

中国で拡大しているという新型コロナウイルスへの警戒だろうか、マスク姿の人が多い。

僕は自宅のマスクを切らしているので、旅の途中、北海道で入手しようと思う。













●飛行機のスケジュールを確認する
DSC03995

北海道最初の行き先は旭川だ。

旅行2週間前に急いで探したところ、この便しか空きがなかった為だが、

もし、コロナの影響がなかったら、この便も満席だったかも知れない。

機材到着の遅れで、出発時間は15分延びたらしい。

サービスカウンターでいつもの様にBROMPTONくんを預け入れてしばしのお別れ

国際線と違って、カバーかけて預けるだけでも不安ゼロなのはありがたい。






●回転ずしで腹ごしらえをしておこう(*v.v)。。
DSC03997

ホンモノのカニは、北海道に行ってからのお楽しみとしよう。

今回の旅・・・いや、捜査では、ぜひ「カニのおいしさ」についてじっくり捜査してみたい(*v.v)。。

これからの旅のテーマは「必ず地のモノをお店で頂く」がテーマ。

北海道においてはカニが最重要の容疑者だ。








●いささか時間を持て余し、空港を眺めたりして時間をつぶす(´ε`)
DSC03999

2月8日って真冬だったよな?

いや、名古屋では春だっけ??

気温は10度の筈だが、お日さまの日差しと建物からの反射でポカポカ陽気。

半袖・短パンの人もいるくらいだ。








●出発ロビーも、なんか空いてる感じ
DSC04001

飛び石連休の初日だし、もうちょっと客がいてもいい気がする。

去年、同時期に宮古島に飛んだ時は、もう少し賑やかだったような・・・。

ガツンと減ったのはやはりインバウンド客(特に中国人だろう)。

賑やかでやかましかったりするのだが、全くいなくなると、それはそれで違和感だ。












●去年と逆方向の北へ飛ぶ(*v.v)。。
DSC04002

ANA325便は、予定の15分遅れで13:30出発。

運賃は通常なら片道43,200円、往復で86,400円。

今回も貯まっているマイルで飛ぶので、カネを払う必要はない(往復で12,000マイル使用)。

そして、ここから先の捜査地図は・・・







●こうだッ!
MAP

お食事のために聞き込みのために立ち寄る主要都市は

1.旭川

2.稚内

3.紋別

4.釧路

としたい。

ただ、3泊4日でこのルートを回るというのはなかなかしんどい事であり、

しかも、空席の都合で、初日の旭川到着時刻は午後3時という遅い時間、

最終日の新千歳出発時刻は午前11時前という早い時間にせざるを得なかった。

さらに、北海道内の公共交通は僕の予想以上に衰退しており、輪行の組み方が非常に難しく、

正直、計画上では海外篇(ロマン探求ポタシリーズ)以上の弾丸トリップとなっている。

従って、期待するようなお食事を味わえ聞き込みの成果が得られない可能性もある(*v.v)。。。。。








●最初の訪問地、旭川のルートマップ
図2

まずは、スパイクタイヤに履き替えたパトカー・BROMPTONくんの走行テストがてら、

空港から駅までおよそ20kmを走ってみる。

もっと近いルートもある様に見えるが、キレイに除雪済みである事が走行の必須条件なので、

国道ルートを選んでいる。

この町では、旭川出身のチームメンバーからタレコミがあったラーメン店で聞き込みをする予定だ。






●マスク客が多い機内は、満員にも関わらずいつもよりとても静かに感じた
DSC04003

なんか、咳に対して敏感になっている感じ。

中国人客もいるようだが、周囲の視線を気にしているのか、

いつもの彼らの様に賑やかな感じはなく、全く何もしゃべらない。とても静かだ

そんな中で、機内アナウンスが流れる。

機長:「皆様のご到着を少しでも早めるために当機は最大出力で飛行しており、

  対地速度は時速980km(たしか)、旭川空港へは定時の15時に到着できる見込みでございます




『おお~、めっちゃ早い!もうちょっとで時速1,000km、マッハ(音速)じゃないか

→音速は時速1,225kmなので、間違いである。








●やがて、高度を下げた全日空機の窓から・・・
DSC04004

視界いっぱいに雪景色が飛び込んできた

機長:「まもなく旭川空港に到着します。

   現地の気温はマイナス10度。出発地名古屋の気温とは20度の差がありますので、

   皆様、防寒にはどうぞ十分にお気を付けください

冷凍室以外では久々のマイナス10度。

やっぱ冬はこうでなくっちゃな。

旅先として道央~オホーツクを選んだのは正解だった








●地上が接近する
DSC04005

「なるほど・・・

たしかに、最近大雪があったという様な状況に見える。

牧場地帯の中にある細い道などは、

当然ながらBROMPTONで通れる様な除雪がなされていないのは一目瞭然。

「国道は大丈夫だろうと思うけど・・・

旅先選びが失敗じゃなければいいな。。。







●定刻の15時に旭川空港に到着!
DSC04008

機外ではモフモフの防寒着を着用した機械スタッフの女の子が寒そうに震えている。

ボーディングブリッジに出ると、ずいぶん久しぶりの「真冬感」を感じた

バゲッジクレームでいつも通り手渡しでBROMPTONくんを受け取り、S-BAGもピックアップ。

防寒体制をパッと整えて、早速外に出る。





●空港前には温度計があった
DSC04013

表示されていた気温はマイナス11.2度だった。

勿論、多少気温が低くとも、BROMPTONは普段通り展開できる







●今回の旅で防寒着と同等にマストと思われるのが「シューズ用スパイク」
DSC04012

凍結路上で自転車に乗ろうとする時、自転車だけスパイクを履いていてもダメだ。

乗り手のシューズがグリップが効かないものでは、地面に足を着く度に滑って転倒する事になる。

ついこの前、アイゼン無しで冬富士に入ってマヌケな最後を遂げた中年男がいたが、

あれとほぼ同様で「スパイク無しの足ではマヌケな最期が確定している行為」と思う。

そこで、この後付けのスパイクをシューズの上から履く。

これで、凍結面でも全く滑る事はなく、ペダルから足を下ろした時の踏ん張りもきく。






●ちなみに、今回はこんな装備も持ってきていた
DSC04014

出発直前に購入したアクションカム。10,000円。

本当はSONY製のアクションカムを買いたかったのだが、発売から既に2年経過していて、

ぼちぼち新型が出るんじゃないかと感じ、ちょっと待つ事に。

代わりに安物を購入したのだが、果たしてうまく撮影できるだろうか?







●そんな感じで、もろもろセットして、玄関前から押し歩きでロータリーへ移動
DSC04015

さすがにこの時期の自転車はそれなりに目立つ様で、

興味を持ったらしいおっちゃんが通り過ぎる時などにタイヤに目をやって、

「あー、スパイクタイヤかあ」と納得したように呟いていったりする。







●では、旭川空港前から出発
DSC04016

・・・と思った時、最初のトラブル発生。

外装変速が切り替わらないぞ

どうやら「初めてのタイヤ交換」の時にシフトチェンジ用パーツのテンション調整を間違ったらしい。

調整しようと思ったが、モコモコのてぶくろだとうまく回せず、

てぶくろを外すと指がかじかんでうまく回せないので、とりあえずこのまま走ることにする。








DSC04017

少し心配していたタイヤのグリップ力は・・・

バツグンのグリップ力を発揮してくれる事が判った。

まず、圧雪上では全くスリップしない事を確認。

「すげえ、アスファルト上と同じように走れるぞ






●凍結路上もガッチリグリップ!
DSC04018

そして、空港からの通りもしっかり除雪されていた。

「これなら問題ない!」

とりあえず、結構走れる・・・ただ、これから色々な「課題」は出てくるのだが。

とにかく、久々の冬らしい冬景色に大満足の僕は、

雪の香りを愉しみながらペダルを漕ぐのであった(´ε`)~♪

(つづく)


●予告

景色には大満足も、思った以上に容疑者とのキョリが詰まらない!

「なかなか・・・近づけない!」

容赦なく降りてくる夜の帳が、捜査の手がかりを隠してゆく。

「轍が・・・見えないッ!」

凍り付くナビ、溶けてゆく時間。

果たして間に合うのか、タレコミ先のラーメン店?



次回:(2)「旭川・北街角とBROMPTONくん」篇




<ヒマつぶしにはなったよ!と思われたら、ぜひ、ポチお願いします!>