●前回のおさらい
●その時、俺さんから起死回生の提案!
俺さん:「〇〇〇〇〇に行きましょう!」
KOU:「えっ、旧〇〇〇!?」
一瞬、ありがちな施設が目に浮かび「果たしてそこでいいのだろうか?」と思ったが、実は俺さんは10年前に行ったことがあるらしく、なかなかステキな場所らしい。
●行こう行こう!
【近江国】ブロンプトン旅ポタ(下)完結
2021.某月某日~某日
イメージしていた『いわゆる小学校旧校舎のイメージ』と全然違う!
昭和初期のデザインと感じられるが、戦前の小学校は木造だらけという先入観があったのでかなり驚き。
後で調べると、大正時代から東京他大都市の小学校は鉄筋コンクリ(RC)建築の取り組みが始まっており、特に関東大震災で被災した校舎の復興では数多くのRC造小学校が建てられたそうな。ただ、この建物は「当時のRC造の小学校」と比較しても、外見が全然違う。
「とても、小学校には見えない!」
廊下を見て感動する僕に、俺さんが階段の手すりを指さす。
俺さん:「KOUさん、この小学校の階段にはウサギがいるんですよ!」
俺さん:「よく見てください、となりに『カメ』もいるでしょう?」
KOU:「???」
●あっ!
俺さん:「その先、階段を進んでもらうと・・・」
●カメが華麗にゴールイン!
イソップ童話「うさぎとかめ」の再現か!
なんて素敵な遊び心!
●素晴らしい建築物だ
すごくあたたかみがあるうえに、手入れもスゴイ!
こんな小学校が日本にあったんだ・・・!
●基本的には立ち入れない部屋だらけ
スキマから覗くと、傾斜がついた学習机とイスが整然と並んでいた。どちらも木製。
俺さん:「前に来た時より入れる部屋が減ってるような・・・権利関係とかで展示物が減ったのかもしれません」
●ちなみに、俺さんが10年ほど前にここを見学しに来た理由は・・・
「けいおん」というアニメ作品の「聖地巡り」だったそうな。
高校の部活で音楽をやってるコたちが主人公の作品らしい!
その舞台の校舎のモチーフになったのがこの小学校だそうだ!!
俺さんは言う(*v.v)。。
俺さん:「ファンは作品のシーンを鮮明に覚えているんです。
なので、こういう廊下を見た時『ああ、●●ちゃんが走ってた廊下だ(;゚∀゚)=3ハァハァ』とか熱くなれるんですよ!」
それ、判る!
そんなことを思いつつ、俺さんについて3Fにのぼる。
この階は2Fまでと違って教室が並んでいるわけではないらしい。
階段室前に入り口は2つしかない。
俺さん:「たしかここだったかな・・・主人公たちの部室なんですよ」
その部屋に入ってみると・・・
KOU:「へぇ~」
なんとも言えない、ふしぎな感覚。
アニメ作中ではこのステージを使って演奏とかしていたらしいが、リアルに小学校として使われていた時、屋上のこの小さなホールがどのように運用されていたのかも気になる。
何気なく小さなステージに上がってみると、左側のソデに小部屋があるのに気づく。
よくわからんまま、その先にあるレトロなドアから出てみることに。
●別の部屋があった
フツーサイズの教室みたいな空間の中、何台かの机の塊の上にティータイムかの様な飾りつけが。
この小学校の文化祭とかの再現かしら?
俺さん:「違います。作中人物たちがよく部室でケーキとか喰ってたりしてて、これはそれの再現ですね!」
KOU:「へー!」
ちなみに、さきほどの舞台脇の小部屋の入口ドアには「湯沸場」の文字。作品とは関係ないだろう。
演者やスタッフにお茶やら茶菓子やらを供するための設備だったのかな。
昭和初期の絵が想像できて、あじわい深い
※あとで調べたら「小ホール」は「唱歌室(音楽室)」、この部屋は「会議室」だった
なるほどなるほど、より正しく往時の情景が浮かんでくる
●「喫茶室」の壁には大きな黒板があった
ここにやってきた「けいおん」ファンが色々書いているらしい。
10年以上前の作品と思うが、今もたくさんのファンに愛されていることがうかがえる。
見てみよう
あの「京都アニメーション」の作品だったのか・・・!
KOU:「『いけそう』と感じた時は(自己責任で)割とズカズカ行くタイプです(*v.v)。。」
苦笑いでついてきた俺さんだが、奥のらせん階段の前で首をかしげた。
俺さん:「あれ?前、この階段は登れなかったような?」
●総じて、素晴らしいエクスペリエンスだった
ちなみに、この豊郷小学校(2代目)、丸紅の取締役だった古川氏(この小学校のOB)が私財を投じて造った小学校という。
まあ、明らかにフツーの小学校ではないよね!
この小学校をチョイスしたブロンストンマイスターには「さすが」と思う他にない。
●その後、輪行で大津に戻り、琵琶湖前で記念撮影パシャッ!
ついに、あこがれのチタンくんさんとBROMPTONくんの2ショットに成功だ!
BROMPTONくんにとって一生の記念となる1枚といえよう!!
●そしてこの後、晩ごはんを食べながら俺さんの人物像に迫る(*v.v)。。!!
一言でまとめると・・・「高いレベルで、ほんとにアグレッシブな人生を送ってらっしゃるお人」だ。
もともとは士業で立身出世するつもりだったらしいが、修行中に生き方について色々考えたのち、国内外のハイレベルな大学入りまくったり、大会社の部長になってみたり、難しい資格とりまくったり、アニメグッズ集めたり、自転車とともに旅に出かけたり、機械時計集めたり、陶芸に精出してみたり・・・比較のしようもないが、僕の人生の軽く30倍以上の密度の日常を送ってそうだ。
しかも、人柄もいい。
もはや、食事の途中からあるキャラクターにしか見えなくなっていた。
●出木杉くん!
リアル出木杉ですよ、彼は!
●出木杉くん!
リアル出木杉ですよ、彼は!
●多分、毎日がこんなかんじだ!
●しかも多芸、練り物も得意!
そして、みんなから慕われる、と。
●世の中、とんでもない人間がいるものだ!
身の回りに全くいないレベル(タイプというより「レベル」がすごい)。
「人生をデザインしながら生きている」感がビリビリ伝わってきて、面白いお人だった。
たぶん、頭カラッポの僕と話合わせるの、大変だったろう。
こっちは色々学ぶものあるけど、向こうは全く何も学べないわけだし!
出発前にチタンくんさん(BROMPTON P6R-X)を見ると、本当に「ほぼ標準装備のまま」だった。
僕も俺さん同様「軽量化」には全くキョーミないが、少しでも快適に旅できるようにイージーホイールをRIDEAにしたり、クランプハンドルを片手で回せるものに交換したりチョコチョコいじっている。
チタンくんさんはそういうのすらない。
ただ、俺さんのモデルは高級機のチタン車であり、かつ、毎回数万円かかるオーバーホールを欠かさない、というカネのかけ方をしている。改造こそしないけど、これも合理的かつ安全な運用方法と思う!
●大津→京都→(のぞみ)→名古屋
いやあ、楽しかったねえBROMPTONくん。
またいずれ、チタンくんさんと名古屋周辺や東京周辺でポタご一緒したい♪
あわただしい帰りだったが、本当に有意義に過ごせてよかった!
(おしまい)
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コメント
コメント一覧 (4)
人格面で遠く出木杉君に及ばない俺です。
ちなみに、大きく俺の事を買い被っておられますよ。
「ダイバーシティー」な世の中だから許されるようなものの、傍から見れば単なる道楽者です。
何でも器用にこなす人よりも、何か一つ、誰にも負けないものを持つ人に憧れます。
趣味ばかりに没頭している人より、家族を大事にしてお仕事頑張るお父さんを尊敬します。
しかし俺にはその適性が無いので、こんな感じで生きてるだけです。
KOUさんとお話出来て、俺も勉強になりましたし、共感することも多かったです。
次は俺のブログで、俺視点での記事ですね。
KOUさんのブログでは書かれなかった話が色々出てくるかも♪
KOU
がしました
俺さん、Kouさんから学んだというか、インスパイアされた事はこの数年の中で最も価値あるものの一つです。
関西在住ですが、滋賀の琵琶湖東岸のポタリングの魅力を再認識しました。
今度行ってみますね。
KOU
がしました
コメントありがとうございます。
好き勝手書きすぎて怒られるかt思いましたが、この後俺さんが書く記事で怒られるかもしれませんね^ ^;
>趣味ばかりに没頭している人より、家族を大事にしてお仕事頑張るお父さんを尊敬します。
そうですね、僕も「家庭と仕事を両立しているパパさん・ママさんってマジすごいなあ、どうやってるんだろうなあ」とかいつもよく思います。
でも、俺さんが発揮してるパフォーマンスは、それ以上に全く想像つかんですよ^ ^;
価値観多様化した時代だから見えにくくなってるけれど、もし、40~50年くらい昔だったら、俺さんのすごさは周囲の人にもっとわかりやすかったのかもです。実在の人物だったら、多分、「ダヴィンチタイプ」じゃないですかね?あの人も、おそらく趣味(道楽=興味分野)と実益を兼ねた万能の天才じゃないですかね?出木杉くんと比べれば人格者でもなかったかも(笑)
俺さん視点の記事、楽しみにしています!
KOU
がしました
コメントありがとうございます。
「ファン」って嬉しいですね^ ^;
ポタ中、俺さんと話してましたけど「力入れて書いた記事ほど反応薄い」「(我々自身もそうだけど)そもそも他の人の旅の記事なんてキョーミあるわけ無いっスよ」というのは互いの共通認識でした笑。
俺さんが何か僕からインスパイアされた・・・???そんなこと、マジで「無い」と思いますけどねえ^ ^; あるとしたら「ひさし付きのヘンテコなヘルメットがうらやましいと思った」とかかもしれません笑
大津、草津あたりのポタは、フツーにビワイチしてる時は「他のところに比べるとイマイチな都市部エリア」かと思うんですが、おしゃべりしながら走ってみると「意外とわるくないじゃん!」って感じでした!話し相手いなかったとしたら、「どこまで楽しかったかな???」というのはあります笑。
でも、豊郷町の小学校はホントよかったですよ。滋賀県、まだまだ色々いいとこありそうですね!
KOU
がしました