●オキシマ(*v.v)。。
それは近江国・琵琶湖に浮かぶ島。
淡水湖の有人島は世界的にもレアらしいが、学校がある事例は世界中でもこの島だけ。
なのに、あまり話題になっていない。
これは、実に素晴らしいネタではないか(*v.v)。。
●行ってみたいと思っていた
沖島は本土(?)の堀切新港から船でわずか10分のキョリで、渡航は難しくない。
そこで、先のブロンプトンマイスター・俺さんとの琵琶湖セッションポタの際に提案、同意が得られて、島を探検しようという事になった。
ところが・・・
渡船の時間を一切確認しておかないというダメっぷりを発揮、数分差で船に乗り遅れ、俺さんと共に沖島を探検する貴重な機会を逸してしまったのだった!(→関連記事)
●さすがに懲りた
渡し船の時間くらいは、事前にちゃんと確認してから向かうことにしよう。
●でも、船着き場の場所や船の乗り方はわかった

オキシマが素敵なネタであることも変わらない!
遠隔地や海外に飛ぶわけでもないし、チャチャ―っと予定組んで出かけちゃおう!
●初回(失敗)から1か月後の週末、予定を組んだ
ウチから港がある近江八幡市までは110kmなので自走で十分だが、往復2日がかりにはなる。
まず、港から近い場所に宿をとろう。
んで、せっかくなので道中にイベントを組み込むことにしたい。
1日目は、前から気になっていた滋賀県の大洞窟「河内風穴(カワチノカザアナ)」、また、1回も中に入った事がない「彦根城」を探検してみようと思う。
そして2日目、早めに宿を出て朝イチの渡船でオキシマに渡る様にすれば、探検を存分に楽しむことができる。その後、大名古屋に帰投する事も容易だろう。
探検ロマンあるふれるなかなかのコースではないか!
●ただ、ちょっと気になる部分もある
ルートは「自転車ナビタイム」アプリで自動的に作成されたものだが、今まで通った事がない経路で近江国に入るようだ。
尾張側と近江側の間には養老山地や鈴鹿山地があるので、当然、峠越えになる。
あまりキツイ道だとイヤなので、念のためアップダウンを確認しておく。
すると、最高標高は450mと全然高くないものの、同程度のピークが2回あるという、これまでの琵琶湖行きでは経験したことが無いタイプのルートであることが判った。
「2回峠を越えるのはメンドクサイけど、標高が低いならラクそうだ


どんな道だろうが人力で山地を越える行程にラクなんていう事はありえないのだが、お気楽な僕は未知の旅路にワクワクしながら出かけるのであった。
(1)
●2021年8月28日(土)6:30
栄の自宅を出て、ガラ空きの都心部をゆく。
現在、気温は29℃。
今日は36℃くらいまでは上がるらしい。
お天気は「快晴」

10分足らずで名古屋駅前を通過。
土日であれば、市街地でも8時頃までは車の通りがそう多くないのが名古屋都市圏。
それまでの間に、周辺都市の住宅地などを抜けたいところだ。
●8:12、東海大橋を渡る
ここまででウチからおよそ25km。
既に交通量が増えつつあるが、歩道は工事中で使えない。
ビクビクしながら、この長大な橋で木曽川、長良川を一気に越えてゆく




●8:40、福岡大橋を渡る
揖斐川、津屋川を越える橋だ。
名古屋都心のウチから西方向に32kmほどやってくると、このくらい長閑な環境になる

僕が週末木曽三川公園付近を好んで走り回っているのは、とどのつまりこういう環境が好きだからだ。
ただ、今日はここから一歩踏み出して峠道を越えていかなければならない

ナビに指示されるまま、見知らぬ道に入ってゆくと・・・
●あれ

僕はBROMPTONくんと共に結構あちこちに出かけているつもりだが、実は、その道でチャリに乗ってる人に出逢うことはあまり多くない。
だが、この峠道はロードバイクに跨った人たちがガンガンに走っているぞ。
自動車より自転車のほうが圧倒的に多い(何故か自動車はほとんど通らないようだ)。
●物好きな人たちもいるもんだ
よくもまあこんな峠道、自転車でのぼる気になんかなるもんだ。
「どうかしてるんじゃないの?」と思いつつ、僕もノタノタ上ってゆく


『結構な山道だな

斜度もなかなかで、いつも越えている武平峠よりキツイように感じる。
ロードバイクの連中も やたら速い人や、ほとんど止まっている様な人やら様々だが、乗ったまま上れるだけみんなスゲーと思う。
僕は早々に下車して、BROMPTONくんを押しながらトコトコ上ってゆく(´ε`)



ってか、押して上るのもメンドクサイくらいの斜度


毎度毎度、峠越えはほんと懲り懲り。
やがて・・・
●10:18、ようやく峠らしき場所に到着



「庭田山頂公園」とか書いてある


いつもの6割ちょっと程度の峠なのに、めちゃくちゃ長く感じたよ。
広場の方はローディーが多いので、道路沿いの木陰でしばらく休憩


●さて、ここから先は一気に下り・・・


そう思った僕の視界に三重県いなべ市と書かれた看板が飛び込んでくる。
うわ、そうだ!
もう一個、同じような高さの峠を越えないと近江国には入れないんだった


●いやだよう~~


・・・と思いながら、ぐんぐん道を下ってゆく


●下がりに下がって、目の前に里山風景が広がってきた
どういうわけかロードバイクの連中が全く見当たらなくなった。
遠出する為に山を越えるのではなく、自転車で山をのぼることそのものに快感を感じているのかも知れない。
変態だと思う(*v.v)。。
●里山を彩る黄金色の実り

いやあ、美しい

もう少しすれば新米のシーズンか。
秋になったら、また、山を越えて近江国に入り、近江国の新米とともに近江国の地のものをいただく・・・(*v.v)。。
そんなオデカケもしよう。
●ここで、再び道はのぼり基調に
次の峠道に入る前に、飲料水を補給しておく必要がある。
日本でも、田舎になると商店も自販機もだいぶとぼしい場所があるから用心しないとダメだ。
幸い、次の集落で商店を見つけることが出来た。
ちなみに、今年から、真夏に峠越えを伴う場合には常時2.5リットル以上の飲料水を確保しておくことを自分に課している。たとえそれが、好みの飲料が全くないダイドーの自販機だったとしてもだ。
とにかく、飲料不足で苦しむのだけは二度と御免だ。
●ただ、次の峠にスポンと突入するわけではなかったようだ
ちょっとしたアップダウンを繰り返しながら、長閑な里山風景はつづく

●11:34 どうやら、次の峠の麓の集落まで到達した雰囲気
ああ、ここも美しい集落だなあ

●小さな橋の上で、お昼ごはんをいただくことにする(*v.v)。。
ホントは峠を登り切ったところで食べたかったけど、まだまだ時間かかりそうだしね。
橋のフチに腰掛けて・・・どっこいしょっと(´o`)=3
いつもの様に、おむすびを作って竹籠に詰めてきている。
勿論、冷蔵したモノを保冷剤でつつんで来ていて、現時点でもキンキンに冷たい。
あまりに冷たいので、休憩している間日光にさらして、冷たさを少しやわらげる。
今日は鳥の軟骨をスパイシー肉みそ的に炒めた「変わり種」のものも作ってきていた。
定番の「シャケ」「明太子」とともに、なかなか美味しい


●さて、行くか
●順調順調!

次の峠がどんな峠か知らんけど、どんな峠だとしても大した高さでないことは判っている。
遅くとも3時間後には下っているのは間違いないし、下り始めりゃラクなもんだ!
『もしかすると、この後はメチャメチャ楽なんじゃないの?』
休憩して体力回復した僕は、意気揚々と走りだす





次回予告
KOU:『えっ?何、この峠道?』
それは、僕が全く想定していない事態だった。
KOU:『バカな、一体、僕はどこにいるんだ???』
襲い掛かるぬかるみ、路面の各所に散らばる落石、土石流の爪痕。
KOU:『ぐうっ・・・


ふと・・・前の峠の後、ローディーたちを1人も見かけなくなった事を思い出す。
KOU:『・・・ましゃか、この道、もしかして・・・!!』
(つづく)
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