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木曽路2021・秋
(8)

「帰還」篇

※完結






2021年11月7日(土)13:54
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とにかく、揃って谷を出られる事になって、本当によかった。

「・・・さあ、行こう(*v.v)。。」







●・・・と、谷の出口の鳥居に目がとまる
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廃社かも知れないが、ちょっと立ち寄って拝んでいこう。

BROMPTONくん、ちょっと待っててくれ!








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とても静かな環境に、まるで、大正以前をテーマにしたマンガにでも出てきそうな参道。

誰も通っていないなら自然に還っていてもよさそうな場所だが、そうでもないらしい。

『・・・おや?』







●大日如来!?
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明治時代以降、政府によって神仏分離が進む前・・・つまり江戸時代以前は神仏が「同じもの」と考えられていた事を知る人は、わりと多いだろう。

現代でも、神仏習合の社寺は探すといくつか出てくる。

ただ、僕としては、「これほど昔の雰囲気を醸し出しているロケーション」で、こういうものに出くわしたことがなかった






そういえば、ここ、贄川にある麻衣廼神社(あさぎぬじんじゃ)も神仏習合なんだよな。

土地柄かも知れない・・・そっちも、後で寄っていこう。









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あぜ道のような参道の脇に、石仏が並んでいる。

まずは、先に進んでみる。








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小山をカーブしながらのぼる道の下に、清流・奈良井川が見える。

かなり浅いが、幅は10mほどあるだろうか。

先ほどの沢と合流して流れくだり、やがて信濃川と合流して日本海にそそぐわけだ。







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その先、細いのぼり道はいきなり急坂になっていた。









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『じいさん、ばあさんもここを越えてお参りにいくのか・・・







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坂のてっぺんは、大岩が切り通しになっていた。

しかし、てっぺん付近からの道が判然としない。

『途絶してる?』







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切り通しの向こう側、右手側は、急な崖下にキラキラ煌めく奈良井川が見える。

かなり危険で、下れる傾斜ではない。







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左手側の崖下は、樹木がまばらで水平な土地が広がっている。

社殿があったとしたら、こっちだろう。ただ、見たところ何もなく、かつて何かあったにしても、完全に撤去済みっぽい。

降りらないでもなさそうたが、やめておくことにした。







なお、後日、塩尻のH先生を訪ねて話を伺ったところ、「切り通しからさらに上のほうに摩崖仏(マガイブツ)があるんじゃ!」・・・とかおっしゃっていた。

『そんな道あったかな?』

一体、どんな道を辿れば、そこに行けるのか?

また、とんでもない大冒険が始まったらかなわんぞ・・・

・・・そう思いながらも、そこは大好きな木曽路。次の春になったら、また訪ねてみよう








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参道を引き返す。







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『素敵な場所だなあ』と思う(*v.v)。。








●参道沿いの石仏に目をやる
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素朴な石仏・・・千手観音だろうか。









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険しい谷を越えてきたから・・・というわけでもないが、「昔、こういう神様、仏様は本当に必要だったんだろうなあ・・・」と、心から思った。

ご加護を求めた昔の旅人の気持ちが心底理解できた・・・今回は、そんな旅路だった。

そして、無事に脱出できたのも、土地の人が守ってきた昔の道・路盤がわずかながらに残っていたおかげ。あれが無ければBROMPTONくんは絶対に出られなかったし、僕も谷の中で凍死したかも知れない。

土地の色々なことに、色々な感謝を込めて、100円玉を置く(*v.v)。。






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こちらは刀(錫杖?)を背負ったかの様な仏さま。僕には何なのか判らない。

こちらにも感謝を込めて100円玉を置く(*v.v)。。







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苔むしたこちらも千手観音に見える。

3つとも、製作年代などは僕にはわからないが、江戸期のものっぽい。

やはり、感謝を込めて100円玉を置く(*v.v)。。







●『道』に戻ってきた
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さあ、この道でヒトの世界に戻り、贄川宿の鎮守にご挨拶して帰ろう。






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(´ε`)~♪







●贄川宿の鎮守・麻衣廼神社(あさぎぬじんじゃ)にやってきた
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祭神は 建御名方神・事代主命・保食命。

「タケミナカタがいる信州の神社」ということでピンときた方もいるかも知れない。ここは御柱祭(オンバシラマツリ)がある神社。

それはいずれ見学にくることとしよう。









●木曽福島まで戻り、とろろそばをいただく(*v.v)。。
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思えば、昨日の朝も、昼も、夜も、今日の朝も、昼も、行動食やらコンビニ弁だったな。

やれやれだ(;´д`)






●「特急しなの」で大名古屋に帰還
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まさに九死に一生を得たBROMPTONくん。

バカなオーナーに仕えると本当に災難だよな






●今回の旅の結果
走行結果

予定した道程のなんと最初でリタイア!

っていうか、木曽路(贄川宿~馬籠宿)を全く走っていないッ!

『木曽路ポタ』にすらなっていないお粗末な結果ッ!

とはいえ、新しい発見があって非常に有意義な遭難ポタだったッ!

来年は、木曽路のひみつを探求する旅は勿論、御嶽山周辺の探訪も含めたポタを実施しようッ!



(おしまい)





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