●秋まっさかり(*v.v)。。
旅心をくすぐられるこの季節。
毎年走りたくなる場所がある(*v.v)。。
●それが「木曽路」
少し前の「初ミニベロ旅のおススメコース」で2番目に紹介したコースだ。
●木曽路は全長約90kmの「木曽谷」をゆく道
全区間にわたり、道の両側に自然豊かな山肌が広がっていて紅葉が見事なのだ!
日本国内で90kmに渡って紅葉を愉しめる道がどのくらいあるか知らないが「その全区間を自転車でラクに走り抜けられる道は木曽路くらいでは?」と思っている。
(木曽路は鳥居峠越えてしまえば妻籠宿までは下り道)
たまたま、4日(金)に長野県塩尻市への出張が入っていたこともあり、翌5日(土)~6日(日)にかけて走ることにした
●同行する映像プロデューサーKさんのクルマにBROMPOTONくんを積みこみ、塩尻に向かう
KOU:「今晩は塩尻に泊まり、明日から紅葉眺めつつ木曽路を抜けるんです」
●コースは塩尻駅から落合川駅までの130km弱
Kさん:「相変わらずよく走りますねえ
木曽路といえば与川道(ヨカワミチ)って知ってます?」
KOU:「与川道?」
確か、国道19号の「小野の滝」の前後に「与川入口」と書かれた小さな交差点があったような。
あそこから出る道の事だろうか?
Kさん:「よく知ってますね!
その道がめちゃくちゃ風情ある道で・・・塩尻に行く前に、寄ってきましょう!」
●それはたしかに素晴らしい道だった
この道にBROMPTONくんを置いて写真を撮ればさぞかし・・・
KOU:「すばらしい!」
Kさん:「そうでしょうそうでしょう」
道のアップダウンは「相当なもの」で走るのは大変そうだが、その価値のある道だ!
●この時点で、ルート計画はアップデート
●その日、塩尻市内の歴史研究家H先生と商談した
H先生:「主(ヌシ)は知っとるな?
木曽路入口の贄川(ニエカワ)の手前から初期中山道が出ておることを。
そこはなかなか良い道じゃ!」
KOU:「初期中山道!」
江戸時代最初期の約10年、中山道は塩尻の手前で伊那谷の方に曲がっていたのは知っている。
しかし、その道がいいかどうかなんて、これまで正直興味はなかった。
H先生:「その道を少し進むと分かれ道がある!
木曽路と並行になっている道を進むと廃村が残っておるのじゃ!
かつては養蚕に取り組んでいた村じゃった!!」
先生がその写真を見せてくれた
KOU:「これは・・・!」
H先生:「さらに、じゃ!
廃村の先も昔は道が続いていて、贄川宿の裏側に出る事が出来たのじゃ!
奈良井川を橋で渡ってな!!」
KOU:「なんと、贄川宿まで行けたのですか!?」
これ、もしかすると、明日のルートに組み込める話では??
●商談を終え、夕方1人でホテルにチェックイン!
日帰りできるところを私用での宿泊なので、費用は当然「自腹」。
ただ、ここまでの特急代は浮いた格好なので十分ラッキーだ
老舗ホテル「中村屋」の「訳ありプラン」を利用。
素泊まり格安5,780円!
●値段の割に小ぎれいな部屋だった
「訳あり」の理由は「ボイラーの音がうるさい」という事だが、その様な音は全く聞こえない。
ついに耳が遠くなったのかも知れない。
その部屋で20時までシゴトして、翌日ルートの最終検討!!
●さて、H先生が仰った「廃村」や「昔の道」を経由するルートは引けるだろうか?
Googleマップを見ると、どうやら廃村付近までは行けそうだが、その先、贄川宿につづく道が存在しない。
「廃村と贄川の道が使われていたのは『昔』と言ってたな」
もしかして戦前とかそういうレベルの昔ってこと?
本日時点で道が無いなら、廃村訪ねた後で来た道を引き返すしかないが、少し萎える。
ところが「自転車ナビタイム」で調べてみたところ・・・
●道がつながった!
「おおっ、道あるじゃん!」
つながった道は直線的な木曽路に対していわば「回り道」。
「与川道」に似たような線形。
もしかするとこの道も「蛇の道」として活用された時代があったのかも知れない。
正確なキョリは判らんが10kmも無さそうで、大したことない。
●高度はどうか?
うっ!
あの険しい鳥居峠(遊歩道ルート)に匹敵する高度!?
その上、斜度は鳥居峠を上回る。
「これはなかなかだな」
しかしまあ、1日目のキョリは65km程度と、近年では例の無い短さ。
しかも、終盤にある急傾斜地(御嶽山の麓)については『端から自走でのぼるつもりはない』。
ここは何らかの輪行で対応するつもりなので、明日の自走キョリは正味60km程度。
『鳥居峠程度の難所が2つ3つあったとしても、あさイチに出発すれば「余裕のよしおくん」だ』
●コース決定ッ!!!
2021年秋、僕だけの木曽路ポタコース!
「木曽路ポタを愛する会」(現在会員1名)の僕に相応しいコースとなった。
●大浴場でゆっくり湯舟に浸かり、2日間の旅路に思いを馳せる(*v.v)oO
明日は未知の古道を走破の後、鳥居峠を押し上り、燃える様な紅葉の木曽谷を下る事になろう。
その上、福島宿到着時点で圧倒的に余裕がある時間・・・例えば午後2時過ぎとかに到着できたのであれば・・・
『投宿地まで自走(半分程度は押し歩き想定)でのんびり上る事も出来るかも知れない』
信仰の山・御嶽山(3,067m)も僕にとっては未知のエリアで、その裾野に現存するという「古い道」はとても興味がある。
古道探索の時間はとても無いが、雄大な御嶽山の眺望、そして満天の星空などは存分に愉しむ事ができよう(*v.v)。。
そして翌日、早朝から始まる2日目も、ワクワクする様な行程だ!
●どうやったって、やる気がほとばしる
部屋に戻り、明朝スムーズな出発に向けて念入りに荷物チェックだ!
Sバッグにスッポリと収まるこれは・・・
購入したばかりの「折り畳みメット」。
今回ポタがデビュー戦だ。
これも、明朝スムーズにホテルを出られる様に、バッグの中に収めておく。
●準備OK!
お風呂の中でイメージした様に、明日は早朝06:00には宿を出る!
さすれば、問題なく行程はこなせるハズ!
さあ、今宵は普段より随分早い22:30には就寝だ!
●定番の「木曽路ポタのテーマ(*v.v)。。」をXPERIAで流しながら、ベッドに横になる
のぼり道は辛いかもしれない。
でも、未知の古道と夢のような紅葉の森。
きっと、忘れられないポタになる(*v.v)。。
・・・期待と共に眠りに落ちるKOUzzz
忘れられない悪夢のポタに終わるなど、この時点では想像もしていなかった。
(つづく)
旅心をくすぐられるこの季節。
毎年走りたくなる場所がある(*v.v)。。
●それが「木曽路」
少し前の「初ミニベロ旅のおススメコース」で2番目に紹介したコースだ。
●木曽路は全長約90kmの「木曽谷」をゆく道
全区間にわたり、道の両側に自然豊かな山肌が広がっていて紅葉が見事なのだ!
日本国内で90kmに渡って紅葉を愉しめる道がどのくらいあるか知らないが「その全区間を自転車でラクに走り抜けられる道は木曽路くらいでは?」と思っている。
(木曽路は鳥居峠越えてしまえば妻籠宿までは下り道)
たまたま、4日(金)に長野県塩尻市への出張が入っていたこともあり、翌5日(土)~6日(日)にかけて走ることにした
●同行する映像プロデューサーKさんのクルマにBROMPOTONくんを積みこみ、塩尻に向かう
KOU:「今晩は塩尻に泊まり、明日から紅葉眺めつつ木曽路を抜けるんです」
●コースは塩尻駅から落合川駅までの130km弱
(前泊付きなので基本コースより長く走れる)
Kさん:「相変わらずよく走りますねえ
木曽路といえば与川道(ヨカワミチ)って知ってます?」
KOU:「与川道?」
確か、国道19号の「小野の滝」の前後に「与川入口」と書かれた小さな交差点があったような。
あそこから出る道の事だろうか?
Kさん:「よく知ってますね!
その道がめちゃくちゃ風情ある道で・・・塩尻に行く前に、寄ってきましょう!」
●それはたしかに素晴らしい道だった
この道にBROMPTONくんを置いて写真を撮ればさぞかし・・・
KOU:「すばらしい!」
Kさん:「そうでしょうそうでしょう」
道のアップダウンは「相当なもの」で走るのは大変そうだが、その価値のある道だ!
●この時点で、ルート計画はアップデート
「与川道」約10kmを追加して、よりマニアックなルートにする。
KOU:「ところで『蛇の道(ジャノミチ)』って何ですか?」
Kさん:「迂回路の事ですよ。
木曽地域は山だらけなので、雨の度に道がしょっちゅう崩れたそうなんです。
なので、迂回路が木曽路周辺に張り巡らされていて、そういう道を地域の人は『蛇の道』と呼んでいるんだそうです」
「なるほど!」
木曽路周辺にある古道の存在は知っていたが、そういう迂回路だったという事は知らなかった。
いずれ走ってみたいと思っていたし、ちょうどいい機会だ!
KOU:「ところで『蛇の道(ジャノミチ)』って何ですか?」
Kさん:「迂回路の事ですよ。
木曽地域は山だらけなので、雨の度に道がしょっちゅう崩れたそうなんです。
なので、迂回路が木曽路周辺に張り巡らされていて、そういう道を地域の人は『蛇の道』と呼んでいるんだそうです」
「なるほど!」
木曽路周辺にある古道の存在は知っていたが、そういう迂回路だったという事は知らなかった。
いずれ走ってみたいと思っていたし、ちょうどいい機会だ!
●その日、塩尻市内の歴史研究家H先生と商談した
H先生:「主(ヌシ)は知っとるな?
木曽路入口の贄川(ニエカワ)の手前から初期中山道が出ておることを。
そこはなかなか良い道じゃ!」
KOU:「初期中山道!」
江戸時代最初期の約10年、中山道は塩尻の手前で伊那谷の方に曲がっていたのは知っている。
しかし、その道がいいかどうかなんて、これまで正直興味はなかった。
H先生:「その道を少し進むと分かれ道がある!
木曽路と並行になっている道を進むと廃村が残っておるのじゃ!
かつては養蚕に取り組んでいた村じゃった!!」
先生がその写真を見せてくれた
KOU:「これは・・・!」
H先生:「さらに、じゃ!
廃村の先も昔は道が続いていて、贄川宿の裏側に出る事が出来たのじゃ!
奈良井川を橋で渡ってな!!」
KOU:「なんと、贄川宿まで行けたのですか!?」
これ、もしかすると、明日のルートに組み込める話では??
●商談を終え、夕方1人でホテルにチェックイン!
日帰りできるところを私用での宿泊なので、費用は当然「自腹」。
ただ、ここまでの特急代は浮いた格好なので十分ラッキーだ
老舗ホテル「中村屋」の「訳ありプラン」を利用。
素泊まり格安5,780円!
●値段の割に小ぎれいな部屋だった
「訳あり」の理由は「ボイラーの音がうるさい」という事だが、その様な音は全く聞こえない。
ついに耳が遠くなったのかも知れない。
その部屋で20時までシゴトして、翌日ルートの最終検討!!
●さて、H先生が仰った「廃村」や「昔の道」を経由するルートは引けるだろうか?
Googleマップを見ると、どうやら廃村付近までは行けそうだが、その先、贄川宿につづく道が存在しない。
「廃村と贄川の道が使われていたのは『昔』と言ってたな」
もしかして戦前とかそういうレベルの昔ってこと?
本日時点で道が無いなら、廃村訪ねた後で来た道を引き返すしかないが、少し萎える。
ところが「自転車ナビタイム」で調べてみたところ・・・
●道がつながった!
「おおっ、道あるじゃん!」
つながった道は直線的な木曽路に対していわば「回り道」。
「与川道」に似たような線形。
もしかするとこの道も「蛇の道」として活用された時代があったのかも知れない。
正確なキョリは判らんが10kmも無さそうで、大したことない。
●高度はどうか?
うっ!
あの険しい鳥居峠(遊歩道ルート)に匹敵する高度!?
その上、斜度は鳥居峠を上回る。
「これはなかなかだな」
しかしまあ、1日目のキョリは65km程度と、近年では例の無い短さ。
しかも、終盤にある急傾斜地(御嶽山の麓)については『端から自走でのぼるつもりはない』。
ここは何らかの輪行で対応するつもりなので、明日の自走キョリは正味60km程度。
『鳥居峠程度の難所が2つ3つあったとしても、あさイチに出発すれば「余裕のよしおくん」だ』
●コース決定ッ!!!
2021年秋、僕だけの木曽路ポタコース!
「木曽路ポタを愛する会」(現在会員1名)の僕に相応しいコースとなった。
●大浴場でゆっくり湯舟に浸かり、2日間の旅路に思いを馳せる(*v.v)oO
明日は未知の古道を走破の後、鳥居峠を押し上り、燃える様な紅葉の木曽谷を下る事になろう。
その上、福島宿到着時点で圧倒的に余裕がある時間・・・例えば午後2時過ぎとかに到着できたのであれば・・・
『投宿地まで自走(半分程度は押し歩き想定)でのんびり上る事も出来るかも知れない』
信仰の山・御嶽山(3,067m)も僕にとっては未知のエリアで、その裾野に現存するという「古い道」はとても興味がある。
古道探索の時間はとても無いが、雄大な御嶽山の眺望、そして満天の星空などは存分に愉しむ事ができよう(*v.v)。。
そして翌日、早朝から始まる2日目も、ワクワクする様な行程だ!
●どうやったって、やる気がほとばしる
部屋に戻り、明朝スムーズな出発に向けて念入りに荷物チェックだ!
Sバッグにスッポリと収まるこれは・・・
購入したばかりの「折り畳みメット」。
今回ポタがデビュー戦だ。
これも、明朝スムーズにホテルを出られる様に、バッグの中に収めておく。
●準備OK!
お風呂の中でイメージした様に、明日は早朝06:00には宿を出る!
さすれば、問題なく行程はこなせるハズ!
さあ、今宵は普段より随分早い22:30には就寝だ!
●定番の「木曽路ポタのテーマ(*v.v)。。」をXPERIAで流しながら、ベッドに横になる
のぼり道は辛いかもしれない。
でも、未知の古道と夢のような紅葉の森。
きっと、忘れられないポタになる(*v.v)。。
・・・期待と共に眠りに落ちるKOUzzz
忘れられない悪夢のポタに終わるなど、この時点では想像もしていなかった。
極限ポタ
木曽路2021・秋
(1)
「前夜」篇
(1)
「前夜」篇
(つづく)
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KOU
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